「ほんのりと良い映画です」明日を綴る写真館 Skyfield01さんの映画レビュー(感想・評価)
ほんのりと良い映画です
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カメラ、写真オタクとしては見逃せない映画で、公開初日に見に
行きました。
平泉成の演じる鮫島さんはまさに昭和の職人。自分の背中で仕事
を教え、大事なところは本人に気付かせるようしむける演技がさ
すがです。
そこに弟子入りした佐野晶哉さんの演技もいいのでですが、世間
から高い評価を得ているカメラマンと考えると映画前半の写真撮
影の仕方は雑な印象をうけた。ただシナリオを考えるとこれもあ
りかと。
佐野晶哉演じる太一の表情が話が進むにつれ変化していき、親父
世代としては息子を見ているようで好感がもてました。
鮫島さんの奥様 桜さんを演じる市毛良枝さんの演技も感動もの
です。
他に佐藤浩一さん、美穂純さん、高橋克典さん、吉瀬美智子さん
赤井英和さんといった大物俳優がチョイ役で出演されていること
は平泉さんの人徳でしょう。
以下ネタバレ
カメラオタクのざれごとです。
美保純さん演じるおばあさんが病床で約35年前に撮った家族
写真を見ているシーンについて。
鮫島さんが写真を見ている様子を、マニュアルのフィルムカメラ
で写真を撮っています。機械式シャッターのシャッター音、フィ
ルムの巻き上げ音が心地よい。
これがデジカメの電子音だと興ざめです。
違和感があるシーンがないかと言えばそんなことはありませんが、
映画を見終わったあと、家族のアルバムを改めて見てみようと思
わせる作品です。
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