劇場公開日 2024年8月9日

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「最高の作品ではないけど自分には刺さった。」ブルーピリオド たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最高の作品ではないけど自分には刺さった。

2024年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

映画としては完璧に素晴らしいものではない。
そもそも原作からして作品として一流の基準を満たしているとは言えない、絵も構図もキャラも演出も一流だとは思わない。
それでも作者の書きたいテーマは自分に刺さる物があった。
この映画も同じ。
ぐらぐらしてる自分が目標を見つけて努力するところ、それでも揺らぐところ、そして揺らいでも自分を取り戻しなお進むところが良い。

長い漫画を2時間に納めるために色々カットしているのは仕方ない。
美術にはテクがあり主人公がそれを学ぶ派であること。そして主人公が様々な種類の努力を続ける所辺りは省略されてても仕方ないとは思う。

ただ母親を説得したときののセリフを省略したのは解せない。
母が誰よりも家族のために尽くしているということを理解した上で、それでも自分は絵が描きたいと母親に頼むシーンはこの作品屈指のいいシーンなのに、「誰よりも家族のために尽くしている」というところが丸々省略されている。
たかが10秒程度のセリフをなんで省略したのか本当に理解できない。

たこつぼ