うんこと死体の復権のレビュー・感想・評価
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人間が作り出す一番価値のあるものはウンコ
面白かった。汚いと皆避けているウンコと死体。でもこんなに大切なもの。印象的だったのが糞土師の方が言っていたこと。人間の作り出すもので一番価値があるのがウンコ。これがこの映画を一番表す言葉だと思う。
貧乏暮らし、奥さんも逃げる。でも自分のしたい事を
大便がいかに分解されるか、そのサイクルに憑りつかれた男。カメラマンとしてなら収入があったが、それも止めて ただ実験 観察 記録 研究。。。
貧乏暮らし。。。 奥さんも出ていく。
投資でFIREなどとは 対極にある生き方。。。
動物の死骸は どうやって 自然に返る。
自分も 土葬して 虫に喰われて 土壌になりたい と思った。
個人の排泄物から社会の環境運動まで
監督の名は、『カレーライスを一からつくる』で被写体になっていた人だと気づき、舞台挨拶を聴いてみたいと思った。
私自身も、排泄局所の手術や腸内環境を改善する食品の摂取により、形状の整った便の排泄が進んでいるという実感があったり、循環型社会を成立させていた排泄物の公共的回収の仕組みや封建的身分差別を超える論理で描かれていた『せかいのおきく』や、ニューヨークのワシントンスクエア公園等の都市開発計画を阻止する運動の展開等を行った人物を取り上げた『ジェイン・ジェイコブズ』を想起したり、虫の絵本を描く作家には『みんなうんち』を描いた五味太郎氏も連想したり、動物の命の大切さや自分の命の滅びと他の命の糧になる情景を描いた『いつか冷たい雨が』を作詞・作曲したイルカ氏との共同作業、あるいはテーマソングの作曲依頼もあっても良いのではないかと考えた。かなりの部分を直接監督ご本人に伝えてみた。
自然のサイクルから外れてしまった自分に気が付きます
タイトルにある2つのものが、頻繁に画面に映るので、そういうものが苦手な人にはお勧めしません。レビューの表現は気を付けますが、気分を悪くさせる可能性があります。なので、あえてネタバレにしています。ただ、数十年前までだったら、日常生活でよく見かけた風景です。
自分は他の命をいただいているのに、自分は自然や他生物に何か還元しているのか、と考えさせられました。恐らく、私の排泄物も亡くなった後も、「土にかえる」ということはないでしょう。本来は自然なことなのに、不潔だとか気持ち悪いということで、避けてしまっていますね。
たまに、近所の野良猫が「落とし物」をしていきますが、この映画に出てくるような、自然の仕組みで処理が進んでいないことにも気づきました。もう私が住んでいるところでは、そういう仕組みがなくなってしまったんでしょう。絶滅危惧種の個別生物については、保護するよう注目されますが、こういう自然の仕組みがこのままなくなってしまうことについても、もう少し考えないといけないのではないかと思います。
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