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映画レビュー

5.0教育方法論を語る奴ほどいかがわしい

2024年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

とても刺激的で脳みそが快感一杯で怖い映画だった。「秘密」が何なのか考えつつ、こんな教師居ない、居たら自分は嫌だと思った。言っていることは優しくて明るい(生徒への媚びを感じる)から生徒には慕われるタイプだろう。でもとても薄っぺらで表面的な人間だ。その本質を見透かす生徒は必ずいる。テレーザがまさにそうで優秀で自立した女性だ。

問題は主人公の男性教師ピエトロにある。彼は女たらしである一方で、女性恐怖症で女性嫌悪症(ミソジニー)だ。彼の頭の中の女性は金切り声で叫んだり、恐ろしい顔で自分を脅かす存在だ。自分を怖がらせるから心の中で彼は女性を軽蔑し殺意さえ抱いている。

妻の仕事や能力を下にみている、自分が文系だから理系の女性(テレーザも妻も理系)にはとりわけ劣等感を持っている。上昇志向の塊だからわざと謙虚に振る舞う。なぜならそれが効き目があることを知っているから。男性社会だからとりあえず大統領から表彰されるまでにはなる。でも彼の中身は相変わらず空っぽ。自分は生徒に慕われている、生徒を素晴らしく教育し自分の跡をつけたと思っている。思い上がりでおめでたい。

映像、建築、妄想、複合的なシーン含めて最後までドキドキして見入って心から楽しめた!

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talisman