憐れみの3章のレビュー・感想・評価
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良くできてても刺さらない映画ってある
「哀れなる者たち」は好きだったし、すごく良くできた映画だってわかってる。 役者は達者だし、映像はかっこいいし。同じ役者が3つの短編を演じることで、観客は勝手に物語を超えて、役の移り変わりに意味を感じるだろうっていう仕掛けも見事だと思う。 ただ、ストーリーは全然刺さらなくて、最初から最後まで全くかすりもしなかった。 こういう話って、胸が痛んだり、人ってそういうもんだよねとしみじみしたりするもんだけど、全然だった。 支配とか搾取とか共依存とか、あるよねって言ってるだけみたいで「知ってるよ」って思って終わっちゃった。 どこがどう面白いんだろ?
エマ・ストーンこそが〝教祖〟です
宗教法人名:やり過ぎちゃってごめんね 身体を張った演技。 なんていう褒め方?というか、演技に取り組む姿勢についての表現がありますが、最近のエマ・ストーンを見てると、「そんなの当たり前でしょ!役者なんだから!!」と叱られているような気分になります。 だから、うん? なにこれ? とか余計なことを思う間もなく、とにかく面白くて目が離せなくなる。あの目力に引っ張られてどんどん話にのめり込んでいく。 『女王陛下のお気に入り』のアビゲイルもそうだったけれど、やり過ぎちゃってごめんね! というキャラを、こんなにもユーモラスで切なくて、(一部の人にとっては)おぞましくて、 儚くて、哀切感に溢れていて、それでいて決して人ごとではなく演じてしまう。 もう、この人こそが〝教祖〟です!!
オープニングテーマソングが
ズバリな映画なぁ。と思った 個人的な感想としてはここ最近の体験経験が リンクしてきて気色が悪い。としか言いようがないのだが この映画は、この世の真実を描こうとしてるんじゃないかと評価したい。 全ての物事は連携しており、わけて考えることが 馬鹿馬鹿しい。と言うことに気付く必要がある◎ ※アーヴィンラズロの言うサムシンググレイトを理解する と言うことかと思うが、個人的には華厳経の世界観である また小さな世界観に立てば、箱男で描かれる全てはそれを 意識した人間による創作物でしかないと言う発想 なんだろうな!とね◎ しかし哀れなるはじめ、エマストーンは インザフレッシュに戯れるねぇw ええ役者だね🎭
264 RMFは結局二度死ぬ?
2024年公開 出演者が3度役どころを変えて構成する。 ジジイは掛け算でいうところの 主役7人くらいですか? 計21人の人格を追え~! ってジジイには無理です。 でもそのような作りは斬新で面白い。 ワタシがどこ泳いでいるのかわからん時もあるが まあ昭和の特撮のモスラと世界大戦争と海底軍艦 を一気見したらそんな感じか(笑) 1章 わざわざ2度も引き殺すのが面白い。 2章 最後夢オチならぬ妄想オチはそろそろどうなんですかね? 3章 ジャガーをブンブン走りまわすのは最後の伏線? こういう通常の映画の枠を超えた しかし後から見るとしっかり筋の通っているシャシンは いいですよね。 ユーリズミックスのスウィート・ドリームスがかかるけど 「ドッグマン」でもかかってたし流行ってんの? 60点 鑑賞 2024年10月8日 イオンシネマ草津 配給 サーチライトピクチャーズ パンフ購入¥940
カルト、エログロ、支離滅裂で奇想天外な3話
3話オムニバスの作品。それぞれが、愛と支配をテーマにした奇想天外なストーリー。 それぞれの短編は、主たるキャストが別の配役で演じる。予告編からは予想しえない展開で、時に支離滅裂。カルトでエログロさに溢れる、ぶっ飛んだ映画。 「世にも奇妙な物語」的な側面も若干あるが、観る者により入り込み方が異なる。そんな理解、解釈しようとしてはいけないほどのスピーディーなストーリー展開、その理解不能なところについつい魅入る。 エマ・ストーン、ジェシー・プレモンスが好演。「バードマン」「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンから、大きく進化した演技が素晴らしい。 サイコ的なぞわぞわ感にも襲われ、万人向けとはいえない映画だが、自分にはフィットした。
個人的にはマッケンローのラケットより、セナのヘルメットだなぁ
前作『哀れなるものたち』は頭では理解できるけど、微妙に心には刺さらない作品として記憶してました。正直、『ロブスター』や『聖なる鹿殺し』の方が好きでした。 本作は同一キャストによる中編3作という構成ですが、ものすごく魅力的でいて、全然理解できません!!! シビル・ウォーを見た後にこちらを拝見したのでジェシー・プレモンスの一挙手一投足に目を光らせながらも、ウィレム・デフォーやエマ・ストーンの快演に心を奪われっぱなしです。 とりわけ三章目でダッジ・チャレンジャーをグリグリとドリフトさせるエマさんに痺れました(運転はしてないかもですが) また、なによりマーガレット・クアリーさんの各パート変化ぶりはすごく、某作品の某まさみさん以上に堪能させていただきました。 「映画を見る楽しみ」を劇場でこれほど思い知らされる作品もなかったです。 次回作も期待しています、理解できないかもだけど
得体の知れない後味
不安な音で始まる3つの物語を覗く。 歩み進むとそこにある支配欲、服従心、依存性、洗脳力の渦を擬似体験する自分を後ろや上から客観的にみている自分がいる。 寝直しても寝直しても変化しながら続いてしまう夜更けの夢のようだ。 疲労しながら虚像と実像が混沌としたこの世界の視覚化に浸かる。 ある人とある時はうなされ、またある人とある時は解き放たれるのかも知れないと感じたのは確か。 とことんシュールな憐れシャワー、大人だけが1人で浴びるのがいい。 温度調整と水量調整ができないからね。
スパイディヒロイン対決!
昨日は『スパイダーマン』のヒロイン・MJ役のキルスティン・ダンスト主演『シビル・ウォー』を観ました。 今日は今年最高候補の『哀れなるものたち』でも主演だったエマ・ストーンの『憐れみの3章』を観ました。エマ・ストーンは『アメイジング・スパイダーマン』のヒロイン・グウェンも演じました。 この2作を並べて観る意味は…特にありませんが、奇しくも共通点を見出すことができました! それは2人とも、まだまだ健在!ということです! キルスティン・ダンストの方は『シビル・ウォー』のレビューを書く時間があればそちらで言及するとして、エマ・ストーンはあゆを超える目の大きさと美貌! 『アメスパ3』が作られたら、新撮の回想シーンとして当時の年齢の役をこなせると思います! あと、どっちも『トワイライト・ゾーン』感ありますよね。 『シビル・ウォー』は中盤の、時が止まったような普通の日常を続ける町。 『憐れみの3章』は2話が特に。宇宙人来襲モノとも取れて。(◥◣_◢◤) あとは、どちらも目を覆いたくなるようなシーンが多いです。 『シビル・ウォー』は『ヘレディタリー』とかの「A24」の映画ですが、『憐れみの3章』の方が予算おさえめのホラー?で、不穏な音楽がかかるところや、宗教色、もといカルト教団色強めなところが「A24」っぽいなと思いました。(アリ・アスター監督?) ところで、邦題の「憐れみ」は「哀れ」より「同情」の意味が強いらしいので、あまりしっくりこない気もします。
豪華な俳優陣でおくる奇妙奇天烈な世界たち〉
オムニバス形式の作品。3作品どこかに関連性があるのかな?って考えながら観たけど、私は特に見つけられなかった。 1つ目は一番現実味がある内容。それ故によけいに不気味で謎めいてる。ウィレル・デフォーから狂気が滲み出てる。 2つ目はどこかに都市伝説としてありそうな話をベースにかなり奇妙な雰囲気が漂ってた。ラスト、あ、ほんとに帰ってくるんだってちょっと驚いた。 3つ目はこれまた現実に存在しそうな団体と奇跡の話。3作品の中では一番オチが好き。 冒頭で共通点無いって書いたけど、感想書いてるうちに思ったのが、どの話もぶっ飛んでるのにどことなく現実味がある。だから奇妙奇天烈な設定なのに最後まで目が離せずに鑑賞できたのかな。 エマ・ストーンやウィレルたち名優がそれぞれの作品で全く異なる役を演じてるのもこの作品の魅力の1つ。役者の演技を浴びる映画だったな。
星新一のテイスト… 邦題は狙い過ぎ?
この邦題はちょっと違うかな、変な先入観を与える、同監督の前作とは違う作品。哀れみ…は関係ない、作品は不思議なコメディに近い。3話の不思議なテイストのアンサンブル、星新一の短編小説集みたい…と思ったら、少し見え方が変わって来て、RMFに注目して見ると、何で殺されなければならなかったのか?2章のパイロット?が陰謀を知ってしまったからなのか?などと想像が膨らむ。 同じ役者で違う3話を撮るなんて、撮影中はきっと楽しかっただろうな…。グロテスクな表現も多いので、それに印象が強く影響されなければ、不思議な味わいを割と楽しめるのでは。
通好みの大作で、社会的、文化的、哲学的考察を求められるのでは?と、...
通好みの大作で、社会的、文化的、哲学的考察を求められるのでは?と、戦々恐々としてしまいましたが、監督はそんなマジレス欲しいワケじゃあないですね。 気楽な映画です。 ちょっと不条理でオフビートなコメディー。 シリアスな展開の中にちょくちょく吹き出すシーンを入れてくるんですが、社会風刺っぽいストーリーは実はどうでもよくて、全てのシーンが、オチで笑いを取るための伏線という感じ。 監督は、笑いの為には手段を選ばない、昔気質のコント師みたいな人かも。 志村けんとか。
エロくてグロくて胸クソ悪い作風
やっと観た。 この監督は苦手なんで、腰が重くなっちゃいますね(苦笑) あい変わらず、エロくてグロくて胸クソ悪い作風(苦笑) 原題は『Kinds of Kindness』 グーグルで訳してみると『優しさの種類』 うーん…深い意味あるんでしょうね。 でも『憐れみの3章』って邦題の方がセンスいい。 なんで3章なんだろうと思ってたら、3つの話で成り立つ映画で、1時間ほどの話が3つ入ってます。 だから3章、なんか引っかかる気になるタイトル、センスいい。 役者陣も1話ごとに名前も役も変わり、1話1話が独立してるみたいだけど、もしかしたら繋がってるのかな? 最後、気になった… とりあえず、もう1回観ます(観るんかい!) なんか分かりそうで(笑) 謳い文句どおり、脳も心も、かき乱されます。 動物を傷付ける描写があり、動物愛護的に疑問を感じました。 フィクションでフェイクでも不快で、やっぱり好きになれないな…
頭と心をゆっくり優しくグチャグチャにされてる感じ
気が狂っとる(賛辞) エマ・ストーンはダンスもうまい(賛辞) 犬を傷付ける奴は総じてクソ(罵倒) なんかもう…なん…何を見たんだ私は… サウナのあとに冷水浸かると気持ちいいから我慢してサウナはいるみたいな 後々の快感のためにわざときついことを耐えるみたいな そのきついこと中みたいな映画というか この映画から戻ったあとの「私の人生って普通でサイコー!」が嬉しいみたいな いや別にこれも的確な表現ではなくて、ただただ鑑賞中キツいだけなわけでもなくて 分からん。 RMFおじさんの存在意義も分からん。 分からんけどとりあえずもう一回見たい。
不条理ホラーコメディ?
映画のトーンとしては極めて正統的で社会派の映画なルックス。 ところがその内容が不条理極まりない。不条理であるが設定が絶妙で、物語の構成は先が読めずとてつもなく面白い。 鬼才ヨルゴス・ランティモス監督がとてつもない熱量で描いた傑作「哀れなるものたち」から間髪入れず製作した中編3作からなるオムニバス映画。 3作の出演者は共通しているが役柄は全く違うというアイデアが面白い。 関連性のない物語であるが、根底のテーマは共通していて「支配」と「服従」で、 第一話は支配する男と全てこの男の指示で生活する男が初めて反抗する話 第二話は遭難した妻が生還したが別人だと思い込み夫婦が崩壊していく話 第三話はカルト教団の教祖からある不思議な力を持つ神の子を探すよう命じられた女の話 物語は奇天烈で何が起こるかわからないところはホラー的展開。一方で変さ加減に思わず笑ってしまう部分はコメディー要素。 支配する者がいて、気が付かずに服従しているともいえる現代社会を誇張風刺しているのか。 各話は会社の上司と部下、結局は他人である夫婦、独裁的な国家元首に洗脳された国民、と解釈できるし、この辺りは観るものに委ねているのだろう。 相変わらず悪趣味なので観る人は選ぶ。 前作もそうであったが、今作でも動物虐待を思わすシーンがありその分マイナス評価。 ただ、物語の着想と脚本はとてつもなく面白いので映画ファンには強くお勧めしたい。
善に寄って立ち正気を保ってるのは幸運である
感想はタイトルのとおり。なんでレビューだけど余談から。少し前に劇場で予告を観て、90年代に足繁くミニシアターに通った頃の匂いがしたような気がして。「ナイトオンザプラネット」「天使の涙」などなど。まぁ確かにポピュラリティに重きを置いてはいない点は共通するけど、テーマも描写も執拗なまでにグロテスク(前作より酷い)なので昔のノリで観に行くのはやめた方がいいです。
不可解なのか何なのか
1章、2章、3章と進むにつれ、現実離れしていった感がありますが、こちらも慣れていきました。 みてはいけない不思議な世界を、みせてくれた、という感じでしょうか。 大真面目につくられていますが、全体がギャグのような気もします。 「ここから変ですよ〜」というタイミングで、不協和音やレクイエムのような音楽がかかるので、分かりやすいというか、観客に優しい気がしました。
脳フル回転で不思議な時間を堪能できる満足感
大筋は3作とも同じようなもので分かりやすく、考えて考えて自分が追いついた時に満足感が得られました。深いようでやりたい放題やってるようで何か分からないけれど、こうやって考えさせてくれることが映画を体験するということでしょう。
マッケンロー
昨日観た「シビル・ウォー」に続いてのジェシー・プレモンスに加え、ほぼエマ・ストーン、ウィリアム・デフォー、マーガレット・クアリー(ワンハリの脇毛っ娘)で回す三話構成 ヨルゴス・ランティモス版「世にも奇妙な物語」 開始早々、コンタクトが外れ暗闇の中、無事装着!(およそ7~8分の格闘!) 一話約1時間で3時間、役者が一緒なので、途中飽きが… 淡々と進む演出で、ブラックジョークを突っ込んでくる(二話目のあのビデオ…)ランティモス、キライではない オワリ
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