劇場公開日 2024年9月27日

憐れみの3章のレビュー・感想・評価

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3.5contaminated ってどんな字幕になるんだろ?

2024年7月4日
iPhoneアプリから投稿

笑える

怖い

難しい

いやぁ…、この作品、どう感想を言えばいいのか…w

原題はKinds of Kindness 、ニュアンス的には「優しさの形」?「親切心の表し方」?要は、善意でやったことが、実は色んな人を犠牲にしてたり、他人にはギョッとするようなことだったり、ちっとも善意じゃなかったりwww

作品自体はもう、不条理にも程があるというか、やっぱりヨルゴス監督、頭がおかしいって!と思いながら観てましたが、劇場ではちょくちょく笑いが起きて「あー、これはコメディなのか」と確認できましたw

多分、真面目な日本人には「何じゃこりゃ?」ってなる作品なんですが、来年のアカデミー賞にもノミネートされそうという下馬評を見て、なんだかんだでこんな脚本を書いたヨルゴス監督とエマストーンはすごいなぁと思わされました。マジでヨルゴス監督、ふざけ過ぎてますwww。

邦題を初めて聞いた時は「え?」と思いましたが、作品内のKindness はただの「優しさ」とか「親切心」とかいう訳が相応しくない内容で、確かに「憐れみ」の方が近いかもしれません。「哀れなるものたち」もなかなか深い邦題なので、「哀れみ」と区別する漢字はなかなか便利な文化ですね。

「哀れなるものたち」は、グロい映像の中にもなかなか深淵なテーマが隠されていて、皆さんのレビューで私の評価も変わりました。私ももっとちゃんと作品を理解したくて、様々なレビューを読みましたが、意外に高評価なんですよねーw。外国人には純粋に「意外な面白さ」が刺さったんでしょうか。

昔「笑い」に関する分析をした哲学者が「人は意外さ」におかしさを感じると書いた本を読んだことがありますが、確かにエマたちが真面目に「変な人」を演じているのも、素っ頓狂なセリフを言うのもおかし過ぎて、何度も笑いが起きました。もちろん、ちょくちょく出てくるグロい、ショッキングなシーンで、私は何度も叫んじゃいましたけどw

3章とあるように、同じ俳優が別の名前、別の役で演じている3本のオムニバス作品なので、話は繋がってないから混乱しませんように。3本目で散らかった不条理の回収とか、総まとめ的な展開はありません。「世にも奇妙な物語」みたいな感じで、えも言われぬ気持ち悪さを楽しんでください♪

追記
Xでkinds of kindness を検索したら、walked out と続いたワードがトレンド入りしてましたw
やっぱりいくら評判が良かったとはいえ、この薄気味悪い不条理劇に腹を立てた観客もそれなりにいたんですね!

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ゆ~きち