「ランティモスは裏切らない」憐れみの3章 Aoさんの映画レビュー(感想・評価)
ランティモスは裏切らない
期待を裏切らない監督だなーと。
こういう不条理系ってよほど「上手いな」って思わないと観てられなくなってしまったんだけど、ヨルゴス・ランティモスは不条理系描かしたら右に出るものはいないな…
過去の作品も少しずつ作風を変えながら、「ヨルゴス・ランティモスのこんな映画が観たい」っていう期待に毎回応えていってもらってる感じがする。ハズレがない。
今回は短編3作だったのもあり、より濃厚に、これぞランティモス!って作風だった。
過去作好きな人はきっと好きだし、ややハードではあるけど入門としても良いかもしれない(約3時間の長尺に耐えられればだけど笑)
何がいいってキャスティングだよなー。ウィレム・デフォーの使い方よ…エマ・ストーンにこんな役回りさせるのもランティモスさんあなただけだよ…
エログロ、今回はそこまで激しくなかったけどやっぱり気持ち悪かったなぁ。個人的には2章目が1番ヤバかった。好きだったのは1章目。
どれも悪夢みたいな話だけど他人事と思えるほど遠すぎない怖さがある。究極系を描いてるけど、そこまで遠くない場所にこういった悲劇はゴロゴロあるのだろう。
だからランティモス作品を観てたまに脳に刺激を与えたくなる。
ちゃんと全体的にはユーモアで纏まってるところが好き。色彩とか音楽とか、映画として豊かで素敵だった。
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