「変で醜悪な笑い」憐れみの3章 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
変で醜悪な笑い
変なコメディ映画でした。
1時間の短中編3作という構成で、出ている役者は同じだが、1本ごとに独立したエピソードで、それぞれ違う役柄を演じている。
底通するのは、何かを猛烈に欲する主人公が、哀れで滑稽なほど必死に動き、手に入れた代わりに何か重要なものを失う不条理さというところか。
または、隷属と服従の関係性とも言える。
とにかく「変」で「醜悪」。
『哀れなるものたち』の気持ち悪さに耐えられる人向け。
一番爆笑したのが、2番目のエピソードの「行方不明の妻と自分が映ったホームビデオを、友人夫妻と見る」シーン。
気に入ったのは、予告編にもあった、エマ・ストーンのダンス。
こういう作品も楽しめる、心の余裕と、多様性への理解ある人間になりたいものです。
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