「監督のやりたかったことを詰め込んだ映画」憐れみの3章 Matraさんの映画レビュー(感想・評価)
監督のやりたかったことを詰め込んだ映画
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ヨルゴスランティモスはやはり変態なのか?笑
過去作品に通ずる変態さは健在だったが、物語×3になることでパワーアップしていた。
監督の性癖(秘められた願望)が投影されているのではないか笑
①ロバートがお望み通り轢き殺してますよ、これでどうですかと言わんばかりに開き直っていて滑稽だった。
RMFの車椅子からの落ち方もシュールさに拍車をかけていた。
看護師の制服を奪ったのを目撃した待合室の男の子が言葉をなくしているのを尻目に早歩きするシーンがおかしかった。
②夫婦交換に眉を顰めたり、グロテスクさに身をよじったり、吐き気がしたり忙しかった。リズの最期にドン引きしたのも束の間ラストに唖然。口が開きっぱなしだった。
③ 終始気持ち悪いウィレムデフォーは珍しい笑
ジェシープレモンス・エマストーンとのキスシーン、そしてブリーフ姿や素っ裸は必見(?)。
どんどん髪が短くなっていくプレモンス。
プレモンスの顔をあんなに長時間見るのは初めて。見終わった後もあの顔がずっとチラついている。
あとエマストーンのダンスと「brand new bitch」が頭から離れない。
登場人物はいたって真面目だが、どこかズレていて全く共感できない。だが、一歩間違えば、自分も他人の支配に身を任せたり、怪しい宗教を信仰するかもしれない。だから日常に潜む人間心理を炙り出すヨルゴス作品はクセになる。
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