「圧倒的クレイジー!」憐れみの3章 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的クレイジー!
約3時間ではあるものの、3章仕立てということと、それぞれのストーリーが圧倒的クレイジーで
引き込まれる世界観だったため、全然長いとは感じませんでした。
1章
ジェシー・プレモンス演じるロバートがやっている生業も
それをさせているウィレム・デフォー演じるレイモンドも倫理観が崩壊しすぎて
もはやクレイジーとして言いようがありませんが、
ロバートの思考・行動はまさに「哀れ」であると結論づけられる結末でした。
2章
ジェシー・プレモンス演じるダニエルは精神的に参っていたのだろうか?
それともエマ・ストーン演じるリザの生還自体、非現実だったのだろうか?
ダニエルが見ていたのは全て幻?
それとも現実?
最終的には2人も死んじゃって、死後の世界で幸せになったのかな・・・と
自分の中では決着させました。
3章
カルト教団という世界観に今一つついていけなかったのですが、
ラストのエマ・ストーン演じるエミリーのダンスがかっこよいことと、
エミリーの車(ダッジ)のかっこよさだけが印象に残りました(笑)
ハンター・シェイファー演じるアナがめっちゃ美しくて眼福でしたね。
正直、本作を理解できたどうかは甚だ疑問なのですが、
少しでも深く知る&余韻に浸りたいと思い、パンフレットを購入しました。
なかなか読み応えがあり、おすすめです!
1年に2本、ヨルゴス・ランティモス監督作品を鑑賞できるとは思ってもみませんでしたが、
いずれも堪能させていただきました。
私は『哀れなるものたち』の方が好きです。
共感ありがとうございます。
色々想像するのが楽しい作品かもしれませんね。第2章では奥さんが死んだ事でやっと自分だけの奥さんと抱き合う事が出来たんだと思いました、銃声の1発でも欲しいトコですがね。