「優しい繭の中は怖ろしい」憐れみの3章 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい繭の中は怖ろしい
みんな優しい繭の中。その中は甘くて柔らかで居心地がいい。繭に属する家は広く、外観もインテリアもベッドルームも部屋着も美しく車なんかはすごくかっこいい。繭を統治する神々の持ち物だから当然だろう。その外に出ても誰も怒鳴らないし無理強いもされない代わりに、丁重に別れを告げられて距離を置かれ無視される。仲間はずれだ。普通の人たち=大衆は寂しさや孤高には耐えられない。だから自由意志で繭の中に入り留まり、信じ従い依存し自分の頭で考えることを放棄する。初めから自分の頭で考えていないから「放棄」もしてないだろう。支配される状態は楽ちんだから。いつ自分がそうなるか、既になっているかも知れないのだ・・・怖い。
キャスティングが素晴らしかった。とりわけジェシー・プレモンス。「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で知った俳優。穏やかで優しくて、全てわかっているようにも見えるし鈍感にも見える俳優。このランティモス監督の映画ではどの章でも立ち位置が自然で馴染んでいた。支配者役デフォーにとっては「うい」奴で真面目な顔で飼い犬のよう。第三章の坊主頭に素足・サンダル姿には既視感があり奇妙と思いつつ怖かった。プレモンスが支配する側を演じた章ではナイーブ&キュートでありつつ平然とした演技に軽く衝撃を受けた。
食べ物の大アップ映像が多くてお腹がすいた。映画終わってすぐに食事に行った。肉と魚とチョコレートは食べなかった。お水はたくさん飲んだ。
おまけ
エフティミス・フィリップが脚本でまたランティモス監督と組んで嬉しい。やっぱり変で笑えて気持ち悪くて楽しい!
待望(?笑笑)のギリシャコンビ、やりたい放題でした。
はい。色々勝手に考えま〜す。それが楽しい。同感です♪
だけどtalismanさんがお付けになったタイトルがズバリ!ですね。
私も身に覚えがあるような。。
こわいw
みなさんクアリーちゃんの魅力にズキュン♡みたいですが、ホン・チャウ良かったですよね〜!
talismanさん、コメントありがとうございます。
一部の偏った主張のYouTuberに心酔したり、誰かの攻撃的な意見に乗って炎上に加担したり。
付和雷同型の人が増えてるのは、本当に怖いですね。
自由主義で多様な世界だったはずなのに、いつの間にか自分で考えるのは疲れるし面倒くさいし、コスパ悪いし…
誰かに乗った方が楽っしょ!
となってるんですかね?
共感&コメントありがとうございます。
ストーリーや演出上の必要性がなければ、性的描写をわざわざ入れなくてもいいのに…。
監督の趣味やこだわりなのか、偉い人からの指示なんでしょうかね?
でも、それに全力の演技で応える女優陣のプロ意識の高さはさすがです!
コメントありがとうございます。
ジェシー・プレモンスが良かったですね。
狂ってるのか、確信的に嘘をついているのか判別できませんでした。
ソーセージは当分食べれないです。