ミュージック 僕だけに聴こえる音のレビュー・感想・評価
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2人の美女と突然踊り出す大衆が見どころ
本作は、カミラ・メンデスつながりで鑑賞したわけだが、恋敵?のフランチェスカ・リールのアメリカン女子大生ぶりもめちゃめちゃキュートで魅力的だ。所々で繰り広げられる街の人達のラテン的ダンスが本作の最大の見どころだとは思うが、この2人の美女の熱演だけでもじゅうぶん観応えあり。
観終えてから知ったことだが、主演のルディ・マンキューゾが監督や脚本もやっていたとは!初見だが、なかなかの面白い構成とストーリー、そして細やかな切れのある演技等々、才能ありで尊敬できる。
テレビドラマの延長線上的な作品ではあるが、結構音楽も良く見どころ多い楽しめる作品だ。
「ここの色彩やにおい音が大好き」実に前向きになれる良いセリフだったと思う。
マザコン男の悩める青春
冒頭に「残念ながら実話」とのクレジット、主人公のルディ・マンキューゾが主演・脚本・監督・音楽と自作自演、ルディの実母はブラジル人だし住まいもニュージャージー州ニューワークと映画と同じ、私生活でもカミラ・メンデスと交際中らしい。
邦題の「僕だけに聴こえる音」というのはルディの持つ特殊な知覚、共感覚から来ているらしい、精神疾患という程ではないがレストランのがやがや音が主人公にはリズミカルなフラッシュモブに映るらしい。
ルディは人気のYouTuberだが映画ではおじさん人形ディエゴを操る路上芸人、人形が勝手に動いたり喋ったりとファンタジック。
マザコン男が彼女に振られてウジウジ、まあ、人それぞれだから路上芸人を卑下する気はないが彼女と人並みの生活をしたいなら好きなことだけじゃなく、もっと視野を広げるしかないでしょう。音楽シーンはユニークなものの、優柔不断なダメ男の葛藤を映画にされても興覚めでした。ネットで人気のYoutuberを映画化ということでしょう。
ムジカ:パペット物語=身の回りに溢れた、そして自分の中からも溢れ出す音楽!恋と夢に
実話・実体験も作品として昇華しながら芸の肥やしにルディ・マンキューソの才能。ラテン・ミュージックなノリが作品全体を包むテンボの良さと馴染のない僕らにとってはヘンテコさ。けど、それが奇抜さとかではなく、ちゃんと作り手のバックグラウンドや個性に裏打ちされたもので、結果作品を形作る個性として導入部の取っつきやすさみたいなものにもなっている気がした。ミュージカルパートが始まると、それが作中の現実ではなく、あくまで主人公の妄想であること=主人公の見て感じている光景を共有・強調するように、マスクがかかる。人生の岐路に立った彼の恋と夢、そして時にダサい現実もひっくるめて(モテてやがるけど)ラッピングされた状態で、かつ一本の作品としてテーマを立たせて、しっかりとプレゼンしてくれる。周囲の音がリズムに聞こえる主人公の夢はパペットショー。母親と同居している学生で、母親は同胞との結婚を望んでいる。すごく新鮮だけど、やっぱり慣れ親しんできた普遍さみたいなものもあって、面白かった。
Based on a true story. Unfortunately.
ただの会話だ
You took it higher.
勝手に関連作品『ハイ・フィデリティ』『(500日)のサマー』『アニー・ホール』
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