サユリのレビュー・感想・評価
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原作と白石節の見事な融合でした。
元気溌剌!(以下ド下ネタ) 押切蓮介&白石晃士のタッグ最高すぎますね!オバケに負けてばかりの邦ホラーへのアンチテーゼを目指す二人が組んで面白くないわけないw パンフレット読むと映像化するにあたってこうすればもっと面白くなるのでは!?ってノリノリで作られてるのが伝わってくる。 エンタメを目指して作られた邦画ホラーで、原作と白石節、それぞれの良さがいい方向に出てると思います! 原作ままでは無いですが、根本に流れるテーマはそのままに、映画向けにうまく再構築されてて楽しかったです! BBA!TUEEEE!だけじゃない根岸さんの演技も素晴らしい。最後にはちょっとカタルシスまで感じられる良作でした。 【パンフレット 900円 B4変形 表紙込み20P】 少し薄い気もする、プロダクションノートが無いの残念。キャストインタビュー3人分、松原タニシさんのレビュー、事故物件住んでるだけあって実感こもりすぎw、監督、原作それぞれインタビュー、評論、ラストの見開き写真好き! 入場特典のポストカードも良かった。
振り幅あり過ぎて判別不可 でも復讐が足りない
なんか主人公や家族が優しい良い家族過ぎて、それだけで泣けちゃうんだが…お兄ちゃん優しい お姉ちゃん優しい 弟良い子 お父さん優しい お母さん優しい おじいちゃん優しい おばあちゃんボケ激強 主人公が凄い弟を気にかけてて良いお兄ちゃんだな〜って、そういうのがこのお父さんお母さんに育てられたんだな〜ってわかる様な優しい家族の演出があっての悪霊による惨劇 理由が何だろうと…許せないんですが〜! 人殺せる怨念あるんなら原因をさっさと殺して、さっさと一人で逝けや! 前半で家族が優しい良い家族過ぎて好きになってて、こんなんじゃ生温いって言う物足りなさ残ってしまった まあ、観ればまあまあ楽しめるけど、観ても観なくても良い
ぶっとんだ原作を、まんま実写化
#押切蓮介 の怪作サユリ。 あの破格の原作をどうホラー映画として確立させるのかー ドキドキしながら映画に挑み、 すべて余すことなく実写化に成功していました!いやはや、すごい👏✨✨ ともすればギャグに陥りそうな原作なのに、ちゃんと怖い、ちゃんと笑える、この絶妙なバランスをよく再現できたと驚く。 ぶっとんだキャラクターを、リアルに落とし込んでるのもすごい。 そして、登場人物の再現度の高さ‼️ とくに末っ子の子役が原作まんま! 作者の絵は下手くそだけど、あ、ほんまにこんな顔の子供いるんや😳びっくりでした笑笑。 原作を知らなかったら、 展開が読めず、もっとハラハラドキドキ面白かったやろな。 前情報なしで、観てほしい映画。
これってホラーだよね…⁈
何かの記事で評判がいいというような見出しを見て、原作も監督もよく知らないまま観ました。 序盤から普通そんなこと言うかなとか展開が唐突だなとか、演出がイマイチだなとかで覚めてしまいましたが、途中からさらに雲行きが怪しくなり、あれ…、これってホラーだよね⁈というトンデモ展開になりました。 全体的にホラーっぽい演出といえばこんな感じだよねという雰囲気だけで、まったく怖くないし、途中からもう何がしたいのか訳が分からないです。 貴重な時間と2000円をドブに捨てることになりましたが、こうなることを事前に察知出来なかった自分が情けないです。 追記 このあとコロナになりました。 サユリの呪いでしょうか。 踏んだり蹴ったりです。
戦闘的な祖母がカッコ良い
白石晃士監督作品は「ある優しき殺人者の記録」と「貞子vs伽椰子」が好きで今作人気漫画の映画化を楽しみにしてました。 前半は真面目なホラー調で次々と家族が犠牲になり恐怖度満点。 後半のサユリとの戦闘に祖母が参加してからはコメディ色が出てきて恐怖と笑いのバランスが楽しく見やすくてよかったです。 主役は高校生の真面目なカップルと思いきや根岸季衣演じる変幻自在で戦闘的な祖母で意外性があり見ごたえ十分。 「悪霊の住む家」という良くあるシチュエーションをキャラ設定で面白く見せているのはお見事でした。 おススメ度は和製ホラー好きには高得点。真面目な洋画怨霊ホラーやゾンビ系を見慣れているとコメディ色は違和感があるかも。
高評価を信じて見に行ったけど。。
最初は少し怖かったが、途中から「なにこれ」 っていう呆れた感情になっていく。 予想外の所もあったが 映画自体は本当につまらなかった。 私はサユリの漫画を読んだことは無く、この映画のポスターの様な不気味な怖さを求めてた私にはお金と時間の無駄に感じた。 貞子DXに続き、コメディに走るようなホラーはもう懲り懲り‥😅 日本のホラーどうしちゃったんだ〜💦
ホラー?
はっきり言おう! これは映画ジャンルで言うなら…。 ホラーありきの! スプラッターありきの! コメディ100パーセント!! ホラーみてお客さん笑うって中にはゲラゲラ笑って怖くないね、ってそりゃそうだろ。おばあちゃん、ぶっ飛びすぎってあり得ないよΣ(´∀`;) 個性派の演技が特徴の演者さんでキャストが固められていたので恐怖度は果たして?と思いながらみていたけど、やはり恐さより笑いを期待せねばならないと改めて思ったね。 おもろ恐い。 なんて新しい言葉が生まれたね。 ばあちゃん語録のシールも販売されていたんだけど人前には悪いけど出せないこっそりと使いたい恥ずかしすぎるセリフばかりで(;一_一) 怖いのが苦手な方でも楽しめるエンターテインメント性の高い作品なのでぜひおすすめ!
本当に気を付けてね、って何をどうやって…
夢のマイホームに引っ越してきた7人家族が、家に憑くサユリの霊に次々と呪い殺される話。 引き籠もり女のプロローグから10年後、父方の爺ちゃん婆ちゃんに両親と一姫二太郎の家族が、中古のその一軒家に引っ越してきて巻き起こっていくストーリー。 次男くんと痴呆の婆ちゃんはなんだか嫌なものを察している様子で、その他家族は気づいてないけどなんだかみんな寝不足!? プロローグでサユリと呼ばれる人物がちょっと出たけれど、その後は何故か子どもの声が聞こえてくるし、見えたものとは違う死因??? そんなガッツリホラーな空気感だったけれど、いよいよ師範が目覚めたら、まさかのそんな感じですか(゚∀゚) それまでも悪くなかったけれど、中盤からの流れはしてやられた感じだし、それでいてちゃんとまとめてくれてこれはお見事。 中途半端にシリアスにやられて安っぽくなるぐらいならと言うかんじなんてしょうかね。 原作がどんな感じか知らないけれど、自分的にはとても面白いエンタメだった。
光をピッカピカ照らせ!!!
いやぁぁぁああ、面白いっ!!! Jホラーを変えてくれるのは、白石晃士だと信じてたよ!やっぱり凄かった!期待以上だった!!恐怖と興奮。前半と後半の温度差に思わず笑ってしまう。R15なだけあってしっかりグロく、しっかり怖くて、ホラー映画としての質はもちろん高い。だけど、本作の面白さは後半。覚醒したおばあちゃんが幽霊に立ち向かう!もう設定が面白すぎる笑笑笑 常識をぶち壊す激オモロホラー。やってくれたな!最高だよ! 家族が幽霊によって徐々に崩壊していくというのはありがちではあるし、ジャンプスケアが多用されていて、一見苦手なタイプだなぁと思ってたんだけど、白石晃士監督だからか「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」同様、背筋が凍るほど怖かった。この人は演出がホント上手い。何度も見たことがあるようなシーンも、かつてない新たなものに感じる。押切節も、白石節も全開。情報解禁された時も衝撃的だったけど、見てさらにビックリ。いやぁ、すごいタッグだなぁ...。 一度走り始めたら止まらないっ!ホラー映画には似つかわしくない、スピーディな展開にも心掴まれっぱなし。次、次、次。ボーっとしてたら置いてかれるほど早すぎる。容赦ないグロなのに、全編通して爽快感で溢れている。なんでこんなに気持ちがいいんだ!?Jホラーというと、ジメッとしたスローテンポの作品が多い中、本作は明らかに異彩を放っている。完全なる新ジャンル。こんなFunny、僕知らない。excitingな音楽とFantasticな展開が脳内をpanicにする。楽しい、楽しい...。 幽霊に立ち向かう方法。見たことも聞いたこともない斬新すぎる視点。しかも説得力がすごい。いやぁね、いっつも思ってたんですよ。なんで幽霊がいるって分かってんのに、電気つけないのかって。本作はその長年の疑問を晴らしてくれる。どうやったら幽霊のいる場所で幸せになれるのか。そして幽霊と共存することは可能なのか。新しいの連続で本当に楽しい作品だった。 結構エグい下ネタあるし、見るに堪えないキツいシーンもあるけれど、近年のJホラーの中では間違いなくトップクラスの最高傑作。全身の疲れが全て吹っ飛ぶ!これだよ、これ!こういうのが見たかった🥳 そしてまさかの、生きようと強く思えるホラー映画。これはすごいぞ...画期的だぞ...。
悪霊は、生命力(性欲)で吹っ飛ばせ
原作読んでたから、後半のモードチェンジを楽しみにしていたんだけど、期待以上。原作読んでいない人はぶっ飛んだんじゃない。 前半は、後半へのネタフリだから、普通ホラーです。そんなに怖くありません。 だけど、ギアチェンジしてからは、目が覚めるような面白さが待ってます。
さゆりというよりおばあちゃんが
最初はよくあるホラー 引越して来た念願のマイホームに次々と起こる怪現象。こわっ 所が途中から怪獣映画か? だいたい幽霊って痩せてるイメージなんだけど えらくデカい。この辺の発想も面白い。 お母さんの頭にゲロ吐いたりして、笑える。 ボケてたはずのおばあちゃんが急に覚醒。 おばあちゃんすごっ 確かに生きてる人間の方が怖かったりする。 変なおまじないの言葉が頭から離れない。 あまり期待してなかったけど 怖くて笑えて面白かった 根岸季衣すごかった
惜しいなぁ
2024年劇場鑑賞213本目。 前半は普通のホラーで、予告で中盤の時点で誰が死んで誰が生き残るかは分かっているので後はいつどの順でどうやって死ぬか待ちなので怖いっちゃ怖いです。 でもこの映画の本番は認知症のばぁちゃんが復讐じゃあ〜!と家族を殺した幽霊から逃げるのではなく地獄を味わわせてやるというところからです。 途中までは笑っちゃうくらいその通りに進んでいったのですが、終盤あれ?となって思っていたカタルシスは得られなかったのは残念です。でも近年のホラーではかなり面白い部類に入ると思います。
"進化系"じゃなく、ずっと白石晃士がやってきたこと=作家主義
原作未読ながら白石晃士監督らしい味付けで、ピッタリの題材だったと思う!しっかりと怖い前半から緊張の糸を解くような強烈キャラに笑えるポイント満載の中盤、そして楽しめるエンタメ性だけでなくヘビーな題材も扱う表現の責務と可能性をまとったドラマ性、おまけに触手も…?珍しい作りをした家の高さも活かした長回しや階段シーンに象徴される、予算に勝る演出面での独創性やバランス力。 自身の代表シリーズ『コワすぎ!』も彷彿とさせるように、ずっとキレキレな白石晃士ユニバースはここでも健在!! その後の人生に大きな影を落とすショッキングで死ぬほど苦しい出来事からも目を背けないで、きちんと尺を割いて描く。描き方・温度感は難しく、そこからの切り替え方が本作の場合、ポンポンといきすぎて軽視しているようにも見えかねず、自分的には『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』のほうがよかったが、それでも日本のNetflix作品みたいに小手先で扱っているわけではない。 例えばコーマック・マッカーシーによる原作「血と暴力の国(ノー・カントリー・フォー・オールド・メン)」をコーエン兄弟が『ノーカントリー』として映画化したように、本作もまた適材適所な必然性すら少し感じられたかも。内藤瑛亮監督による『ミスミソウ』の(舞台挨拶行った)映画化もよかったし、きちんとやれる才気煥発な監督によるところが大きいかもしれないけど、押切蓮介いいね。食って寝て、命を濃くする!元気ハツラツぅ〜?
いつも心に「ばあちゃん」を。活力みなぎるJホラー
原作は未読ですが 予告編からして面白すぎて鑑賞する事に。 感想としては、Jホラーとは思えないほど とても気持ち良く終わるホラー映画でした。 出来れば予告編も見ずに観に行くのが一番驚きがあるかもしれませんが、 「さすがに前情報なしで観に行くのは…」という方は予告編を見てください。 予告を見て「ナニコレ面白そ!」と思えば 貴方はきっとこの作品を楽しめます。 Jホラーといえばやはり恐怖が拭えない締め方が魅力。 名作と言われている作品はだいたいそうかと思いますが、 この作品は現代の和製ホラーとは思えないほど とても気持ち良く終わってくれます。 今回の大ボスでおる怨霊・サユリの過去回想は どうやら原作にはない映画オリジナル演出らしいのですが、 とても心を揺さぶられる出来となっていて かつそのシーンを入れる意味がちゃんとあったので 素晴らしいと感じました。 そしてなんといっても欠かせない 「ばあちゃん」という存在。 予告編を見てどうなるも知ってるから 恐ろしいホラーパートを乗り越えられた、 といっても過言ではありません。 とにかくばあちゃんがカッコいい! ホラーが苦手な人でも 心にあの「ばあちゃん」マインドを宿して毎日過ごしたなら 少しホラーが怖くなくなるかもしれません。 「内を良く 外を良く 命を濃く」。 ただ「Jホラー苦手な人も見れますよ!」とはいいません。 特に前半はガッツリJホラーでちゃんと怖いです。
【”元気溌溂お<以下強制規制>”イヤービックリ!マサカノ邦画では珍しいおバカコメディホラー。サユリちゃんにより覚醒した元太極拳師範のお婆さんを演じた根岸季衣さん、凄いなあ。クスクス。】
ー 最近、ホラー映画を観る時には、何故か両脇を女子中高生にガッチリ固められる事が多いのだが、今作鑑賞時には館内8割の入りだったのにオイラの両隣りは空き。 イケオジ効果が薄れたか❕(オバカ)と思ったら、そういう事だったかあああ。- ◆感想 ・序盤は、あんまり面白怖くなく“やってしまったかなあ”などと思いながら観賞。だーが、ボケていた元太極拳師範お婆さん(根岸季衣)さんが、覚醒して”サユリに対抗するには、気の充実が必要じゃあ!”などと、宣いながら、高校生神木則雄にガンガン、飯を食わせる所から俄然、面白くなる。 ・序でに、お婆さんと則雄の合言葉”元気溌溂お<以下強制規制>”が、発せられると、女子中高生の間から、悲鳴ではなくキャーという嬉しそうな声があちこちから起こる。 コラコラ。オジサンは許しませんよ!まあ、気持ちは分かるけどね。 <今作は、フライヤーがとても怖そうなので可なり身構えて行ったのだが、蓋を開ければ白石晃士ワールド全開作でありました。 イヤー、このレビューサイトの感想で”笑える””怖い””悲しい”というトリオを付けたのは、多分初めてじゃないかなあ。じゃーね。>
前半と後半とで極端にテイストが違うがこれもこれで良いかな。
今年305本目(合計1,397本目/今月(2024年8月度)30本目)。 ※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。 この監督さんの映画はホラー映画が多いですが、この映画に限って言えば事実上「2章立てなのかな」という気がします。この点は多くの方が書かれていますが、「ある方」が「覚醒する」まで、それ以降という分け方になると思います(「覚醒」というのもまぁいい表現じゃないと思いますが…)。 そのために前半は普通のホラーですが、後半からはコメディものも混ざってきてその塩梅が良かったなといったところです。また、「こりゃ地上放送では無理」な例の発言(他の方も触れている通り)も出るなどギャグ要素もありますね。ここまでホラー映画の分類であるのに色々な流れに飛び飛びするのは、シアターセブンでみた「シャーマンの娘」を彷彿とさせますね。 ストーリーが実質、「取りつかれた家」と「学校のシーン」くらいしかなく、他のシーンはほぼほぼなく、ストーリーもわかりやすいようにダミー描写など少なくて、前半はいかにホラーにするか、後半はギャグものも入ってくるのでいかに笑わせながらホラー映画の体裁を保つかという点がテーマになり、テーマがしっかりしているのはとても良かったです。 最初に書いた「こりゃ地上波では放送できないんじゃないか」はすがすがしいまでにそうなので(ピー音すら出てこない)これ目当てで(??)行くのもいいんじゃないかなといったところです。ホラー映画というカテゴリは強固に守りつつもコメディ色を出すなど、過去作品としてはホラー映画がメインの同監督ですが、ホラー映画という枠組みの中でもできることをいろいろやってみた、というのが今回で非常に良かったです。 日本のJホラーは「一部の作品」に関してものすごく酷評されたこともあり「その一部の作品の監督さん」についても同様にものすごく言われたこともあります。たしかに合理的な理由で「こりゃダメだな」という状態の映画はあります。しかし、本監督さんの作品はホラー映画をメイン軸としながらも、コメディ色を入れたりという工夫を惜しまなかったこともあり、今でも誰でも「本格的なホラー」と「ホラーから少し発展するコメディ色があるもの」等、1作品で複数の「味」が楽しめる作品であることが実によく、その点については非常によかったです。 採点に関しては以下をあげておきますが、フルスコアです(七捨八入によるため)。 ------------------------------------------------------------------------------------- (減点0.2/埋蔵物の扱いについて) 遺失物と同じく、埋蔵物は6か月の告示によっても持ち主がわからない場合、発見者に所有権が帰されますが、土地の所有権が別にいる場合(発見者と土地所有権が異なる場合)、同じ割合で所有権を取得することになります(241条)。 映画の中では「家はローンを返さなければならない」ということを言っているので、家に抵当権がかかっていることはわかりますが、土地も借り物、つまり、借地権が働いていることは考えらますので、映画の中で引っ張ってくる「ある(謎解きの)ヒント物品」の所有権は常に見つけた人に帰するとは限りません(上記の通り、遺失物と同じ扱いを受けるので警察で6か月間は警察のもとにおかれます)。 -------------------------------------------------------------------------------------
おばあちゃん最高
予告編→映画→原作漫画の順で見ました。 面白かった。 ホラー苦手な人も楽しめそう。 漫画と映画の好きな所をそれぞれ挙げると 原作:漫画の強みを活かした理不尽なホラー描写、主人公家族側のキャラクター性と関係性、主人公視点で垣間見える家族愛の描写とカタルシスを経てからの切ない余韻 映画:家の間取りを上手く利用したホラー描写、怪異側のキャラクター性、観たあとのスッキリ感と感動、そして何よりババア無双の演出。これが最高だった。 2巻で完結(完全版は1巻)する原作を映像化するにあたって中弛みせず尻すぼみになることもなく、原作を活かしつつ盛りに盛って笑いあり涙ありの構成がすごく良かった。 B級ではあるけれども満足感が非常に高い。 原作漫画も映画もどちらも好きです。 いい作品に出会えました。
世の中は理不尽がデフォ!
不安とか理不尽とか人の闇を描いたら定評がある・・・とされる押切蓮介先生の作品は、その要素がほぼ無いオタク趣味に全振りした「ハイスコアガール」しか拝読しておりません。 胸糞から得るものはあまり無いし、影響されて私生活がどんよりしても仕方がないからこの原作漫画も避けてました。 今回、原作者の才能を高く評価する一人のファンの観点で無茶な原作改変などしなければ映像作品としては外れはなさそうなので、久々ジャパニーズホラーを鑑賞した次第です。 ストーリーは想定を上回る理不尽さを発揮し、挟むには不謹慎すぎる下品なワードとギャグ、スプラッタシーンの数々と・・・有毒な食材を堂々と混ぜこんだ闇鍋を口の中に無理矢理放りこまれてるイメージ。 だがしかし!ばあちゃん主導ではありますが、サユリに復讐するために立ち上がり、決して逃げず立ち向かう主人公の姿は、「世の理不尽に負けるな!」と鼓舞されているようで・・・とても良い教訓?になったと思います。 また登場する役者さんが押切キャラに親和性のある、幸薄めの外見や演技だったのでそのテイストは十二分に味わえるんじゃないか、と想定いたします。 原作ファンはもちろん理不尽耐性があるホラー好きの方はぜひ、ご鑑賞ください。 では。
悪魔祓い版ベストキッドと思っていくべし
原作読んどきゃよかった、という気もする怪作。どこからが映画のアイデアかは知りたい気持ちになる。 そして確実な挑戦がここにある。そして面白いかつまんないかと言ったら面白いのだけど、まあ娯楽映画は本来こうしたものでいいのかもしれないな〜と思いながらエンディングで良いお話のようにすべてが丸まってる感じはなんなんだ、と思って笑ったりしていた。 冒頭引っ越してきた家族のあらかたが前半で次々と死に、ボケてた婆さんが覚醒してからがこの映画の覚醒でもあり、それが最大のアイデアでもあるのだけど、そのくらい前半が消化試合のようでまったく怖くも不気味でもない。後半戦に始まるテンションに近いのでかなり乱暴に、ガサツに進む。特に冒頭からセリフ含めて音がアフレコなのかわからないけど取ってつけたような大袈裟でフラットな出力でキツい。でもそのキツさに慣れてくる頃に本来のテンションでの物語(太極拳版悪魔祓いのベストキッド)がはじまる。 相手がもう霊なのかなんなのかもどうでもよくなるパットノリユキモリタばりの根岸季衣とラルフマッチ化する南出凌嘉のいきいきっぷりはとてもいい。とにかくお化け屋敷もののようにみえて、相手はどちらかというと悪魔のような設定で、かつベストキッドである、かなりの娯楽のチャンポンを観に行くつもりでいけば楽しめよう。 そうするとバチカンのエクソシストの先を観ているような気にもなる。
ばあちゃんがカッコ良すぎて推せる。
ばあちゃんがカッコ良すぎて、映画館の中ただ一人で大号泣してました。鑑賞後、周囲の人から変な目で見られるくらい泣きました。ばあちゃん大好きです。 前半後半でガラッと物語が変わるタイプのホラーで、白石くんの作品だとよくある(貞子vs伽倻子やカルト)展開。 前半はオーソドックスなJホラーのストーリー。これはこれでしっかり怖がらせてくれて良かったですが、ばあちゃんの覚醒から作品の全てが変わります。 ばあちゃんから吐き出される命のこもったパンチラインの数々。復讐のためなら犯罪行為などなんのその、彼女には法律やポリ公すらなんの意味も持ちません。 行動力の化身のような一挙手一投足にもはや憧れすら抱きました。主人公と一緒にお行儀よく返事しそうになるくらい。 強くてかっこいいばあちゃんとの、掛け替えのない一夏を味わえました。 これからは私も、命を濃くして生きていきます。
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