悪魔と夜ふかしのレビュー・感想・評価
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怖いもの見たさ…が好きな方は是非
70年代のライブ・ショーのオマージュがオーストラリアから。最近映画アメリカ以外の国からの作品に話題作が多い。視聴率の為にテレビがなりふり構わず、最終的に「世界初の殺人のLive放送」を行った、という風刺映画「ネットワーク」があったが、そんな物を撮りたかったらしい。ハロウィンに「オカルト」で視聴率アップを狙う、胡散臭い感じが良く描かれている。予想以上にやっちゃつた画像は不気味過ぎだけど、ほんの少しだけ見てる側が冷静さを保っていられるのは、設定が70年代のテレビ番組の映像に徹しているからか。映ってるものは凄かったけど、番組のラストシーンとしてちゃんと終わってると見る方は何だか安心する。狙って撮っている意図が明快。敢えて不気味なショーを見に行く感覚で、どうぞ。
途中までは面白かったW
デモン ストレーション
視聴率競争に勝利するために病床にあった妻まで生出演させたものの、トップになれなかったテレビ司会者のジャック・デルロイ。彼は失意の中しばらく姿を消していたが、今回再起をかけて自ら企画を持ち込む。
その企画とはカルト教団の集団自殺事件からただ一人生き残った少女による悪魔降臨の生中継だった。
前座でスタジオを温めるためにキャスティングされた霊能力者に異常現象が起きたり、次第にスタジオは不穏な空気に包まれるが、それとは逆に視聴率は上がり続ける。
そして超常現象研究家のジューンの中止の声も聞かず降臨術を強行させたことから事態は大変なことに。
ジャックはトップになるために悪魔に魂を売り渡していたのだ。その望みはかなえられるが、彼はそのまま破滅へと向かうことに。
悪魔の姿がテレビの電波に乗って人々を恐怖に陥れる。悪魔にとっては電波に乗せて多くの視聴者たちを一度に呪えるからこの当時としてはこれほど悪魔にとって便利なものはなかったのかも。でも今はテレビなどのマスメディアからインターネットメディアの時代に。
現在ネット上では日々陰謀論やフェイクニュースのようなデマが飛び交い、人々を翻弄している。それら垂れ流される情報は人々を互いに疑心暗鬼に陥らせて分断させ争いを誘発させている。きっと現代の悪魔はテレビよりも広範囲に世界中に張り巡らされたネットにその居場所を見出したに違いない。
ジャックが最後につぶやく「眠れる者たちよ、目を覚ませ」とは今のネットに浸りきってる人々に対して向けられた言葉のようにも思えた。
作品の舞台である70年代といえば「エクソシスト」の大ヒットでオカルトブームに火が付いた時代。日本でも五島勉のノストラダムスの大予言がベストセラーになったり、テレビでも心霊番組とかよくやってたなあ。
いまでは鉄板のやらせであるスタジオ収録で機材が突然倒れたりとか、真剣にビビッてた気がする。子供だったし。
本作はいわゆるモキュメンタリー方式によって当時のオカルトブームにあやかろうとしたテレビ番組収録現場を再現したような作品。ただ、やらせのつもりが本当に心霊現象が起きてしまってシャレにならなくなるという。
怖がらせるというよりは、エンタメに徹した作品。スタジオに霊能力者と対峙する懐疑主義者を配置することにより予想通りの展開が繰り広げられて楽しませてくれた。
終盤の大暴れする悪魔にスタジオがてんやわんやの大騒ぎになるのには笑わせてもらった。まさかあそこまでやるとは思わなかったな。SFXもなんだか70年代風のチープさをあえて再現したんだろうか、懐かしい感じがした。この手の作品が好きな人にはたまらない作品。
チープだが、面白い
あの時のオカルトが好きだった人たちに、、
ワンシチュエーションのホラーで飽きさせないのは、常に物語が動くのと上映時間の短さにある。
テンポよく進むストーリーに、キャスト達の背景を説明し過ぎないのが良い。
ストーリーが進むにつれて各々の個性が見えてくる。
いかにも昔の番組にあったかのようなフェイクドキュメンタリーな感じが好きな人はツボると思う。
なんかすごい怖かった
昔の番組の雰囲気を再現するタイプの作品が好きなので絶対観るぞと決めていたのですが、公開日をすっかり忘れていて急いで公開日のレイトショーで鑑賞しました。
めちゃくちゃ怖くて良かったです。
予告で女の子が悪魔の顔になることは知っていたので序盤のインド系のスピリチュアルな人は何も無い偽物なのかなと思っていたら早速異変が起きたので驚きました。
悪魔憑き系が好物なので終始楽しく観ることができましたが、番組内で起こる電撃や顔面ビームのエフェクトまで当時の映像クオリティなのはなんで何だろう?とは思いました。
B級映画枠としては充分面白い
悪魔的!
悪魔と夜ふかし。題名からだとギャグぽいかなと思っていたら、失われたテレビ番組、深夜のバラエティーショーのビデオが奇跡的に見つかったと食人族なフッテージ物。笑って観ている内にだんだん不穏さが滲み出て着地点が見えなくなる怖さ。70年代のテレビが持つ胡散臭い雰囲気を実に良く出している。
悪魔教、ベトナム戦争、環境破壊、犯罪多発、経済不況、様々な世相を反映し、めちゃくちゃなエンタメ。とにかく視聴率さえ取れたら何でもありな番組。主役の司会役、デヴィッド・ダストマルチャンの演技が素晴らしく夢中に!本当に激ヤバ放送事故を見せられている気分に。
アメリカかと思っていたらさすがのオーストラリア映画!上手すぎて、面白過ぎてビックリ!ラストも大好き!
尻つぼみ
狂気、不条理、悪魔。70年代からの恐怖
70年代放映されたある番組の、世にも悍ましい放送事故を映したマスターテープが見つかった。それが40年以上経った2024年、劇場で上映される……。
「悪魔と夜ふかし」は、そんな設定のファウンド・フッテージ系ホラー映画である。
結論から言うと、この映画非常に良く出来ていた。
70年代を再現すべく、番組パートはなんと4:3の画面比率で展開される。その番組の途中で起きる不可解な現象に不安を覚えているところに、舞台裏を描くドラマパートが挟まれる。2つのパートで物語が展開していくが、その切り替え方がファウンド・フッテージ作品としては絶妙で、違和感も薄く仕上がっている。画面比率を活かした演出も非常に巧みで、終盤では本当にゾワッとさせられた。きっとテレビで鑑賞したらもっと恐ろしい事になっていただろう。
恐怖演出でのジャンプスケアはほぼゼロ。だがとんでもなく怖い。
昔のテレビ番組特有のノイズの再現や音楽をはじめとした雰囲気づくり、そして何より役者の演技が優れている証拠だ。
特に悪魔に取り憑かれる少女リリーを演じたイングリッド・トレリの芝居はとんでもないクオリティだった。取り憑かれる前から既に醸し出される得体の知れぬ雰囲気。無垢な邪悪さ、とでも言うべき終盤の笑い。そして何より取り憑かれてからの恐ろしい表情・動き……。特殊メイクはしているにしても、明らかにそれだけで出る迫力ではない。
個人的に言う事があるとすれば「怖くなる・面白くなる」までが体感的に非常に長い(しかし伏線が散りばめられており見逃してはいけない)事と、終盤の悪魔の演出・デザインに少々のチープさを覚えてしまった事か。しかし逆に言えばその程度である。
予測不能な上、全てを語らず考察の余地だらけのストーリーもあり、薄気味悪い後味と恐怖が私の心に刻まれた。帰り道の人の影がちょっと怖く感じた位である。
質の良いホラー映画を観たい方、モキュメンタリー物が好きな方には是非ともオススメしたい。濃厚なオカルト要素もある為、その手のモノに興味がある方もぜひ。
史上初・悪魔出演の生放送を、劇場で堪能しよう。
色の使い方が古臭くどこかサスペリアを思い出しましたね。映像も古臭い...
こっちに催眠術かけてこないで
1970年代のテレビのオカルト番組を忠実に再現。
画質の感じや番組内の演出が昔のテレビそのまんま。
昔のオカルト番組をただ観ているだけの感覚だった。
オカルトに全く興味が無い人間としては、ちょっと会話シーンが長くて退屈な感じがあり、番組の視聴率が伸び悩むのも納得してしまった。
TBSの安住アナウンサー風の番組司会者・ジャックが、ガンで闘病中の妻をゲストとして番組に登場させる場面。
序盤に出てくるちょっとした場面なのに、セリフやさりげない仕草の演出が上手く、かなり感動してしまった。
映画開始数分で泣かされるとは思わなかった。
その場面の最後にさりげなく出てくるナレーションも地味に衝撃的で、そこでも涙。
番組内で起こる超常現象の数々が番組スタッフによる演出ではないかという疑いがある中で、死者が出るような人智を超えた超常現象が起こってしまった、というストーリー。
だけど、この映画を制作している時は本当の超常現象が起きているわけでは無くそう見せかけているだけ。
この映画全体が「嘘のような本物のような嘘」という構造。
そんなことを考えていたら頭が混乱してきた。
あどけない感じだった少女リリーが、悪魔に取り憑いた後はおっさんみたいな顔になって度肝抜かれた。
少女の顔芸が、個人的にこの映画で唯一ビビったところ。
少女が悪魔に取り憑かれている間、その事態を深刻な表情で見つめるジャック。
少女のことを本気で心配しているのかと思ったら、実は別のことを考えていたことが後に判明。
ということは、妻がゲストに来ていた時も、同じようなことを考えていたってこと?
感動して損した気分。
ジャックが最終的に良い人なのか悪い人なのか、よくわからなくなってしまった。
超常現象懐疑論者のヘイグが番組アシスタントのガスに催眠術をかける場面。
ヘイグが画面のこちら側にいる映画観客に向かって催眠術をかけ始めたので、「催眠術にかかったらどうしよう」と本気で不安になってしまった。
怖くてちょっとだけ画面から目を逸らしてしまった。
ヘイグが少女に起こった超常現象に対して「こういうトリックが使われていたはず」と説明する場面。
かなり説得力を感じてしまった。
視聴率が欲しくてたまらないテレビ番組だったらやりかねないなと思った。
ラストは意味不明で余計だったと思う。
番組の終わりと共に映画も終わっていれば、スマートで綺麗な終わり方だったのに…
🌈映像の色合い良し🌈
役者も映像も昔の再現度がやたら忠実で本物風なのが面白くて最後まで飽きずに観れましたよ!
一ミリも怖く無いんだけど楽しいが勝り過ぎて大満足ですよ。
結局アイデアが優れていて昔の心霊番組を観てる感覚ってのが新しいですね📺👻⤴️❤️🔥
つうかクライマックスのあの出来事があまりにもカオスだし〇〇過ぎて笑っちまったし🤣😂🤣😂(クライマックスで爆笑したホラーは最近だとマリグナントと女神の継承で良い意味でブッ飛んでいて笑ってしまった名作っす)
あとクライマックスの話で追加ですがキャリーのような展開になると思い込んでたので想像とかなり違う展開でしたよ🫨
あとハゲ👨🏽🦲たオッサンがやってる事に対して乗り気じゃなくてむしろ辞めとけって忠告してるのに結局言う事聞かないやつらのせいで頭があっちゃ向いて〇死☠️してて散々ですね🥹
あと変な映画だなあって思っていたらトークトゥーミーと同じオーストリア🇦🇹映画なのよね🤗
否定派の大槻教授的なオッサンがガチの悪魔👿が降臨した瞬間にあなたに従えますとか言ってて大爆笑😂でした🤣
あと昔見た心霊番組で否定派と肯定派がバトルするタケシの番組とか思い出してしまいましたよ😚
あとリリーちゃんが可愛い過ぎなのよな🥰
この作品とか家でブラウン管テレビで📺深夜に観るのが最強の環境なんでしょうね😍
ここまで心霊テレビ番組に全フリして徹底的に作ってるチャレンジ精神が凄いしこの作品30年前に作った訳じゃないってのは(2023年作品だし😆)まあまあ凄い事だとは思いますよ👍
最後に 理由は分からないんですがこの作品に関してはパンフレットが欲しくなって🔥ついつい買ってしまいましたよ👾
これソフト化された時にはあえてVHSで発売とかしたほうがいいやつね📼
2024年ベスト・ホラームービー!⭐️⭐️⭐️✨✨
ラスト…
最愛の妻を亡くしてしまい、一時失踪までしてしまった、メンタル的にはかなり不安定な、夜の人気番組の名司会者は、番組出演者が本番中に亡くなってしまったり、「視聴率を稼げ!」と番組プロデューサーやスポンサーからの過度なプレッシャーにとうとう耐えきれず、傍観しているはずの催眠術に見事にかかってしまい、手元にあった短剣で、自ら恐ろしい結末を招いてしまったようです。
最後まで一気に見せてくれるこの作品は、神秘主義的なものと、精神的な不安定さが、取り返しのつかない結末を時には招くことがあると教えてくれます。
近年観た中でも、最も面白いホラー映画でした。
超オススメ!
*上映館が意外と少ないので早めに観に行くことをオススメします。
ことは成された‼️
この映画は怖いというよりも、映画としてヒジョーに面白く出来てると思います‼️フィクションなんですけど、1977年の深夜の人気TV番組で起こった惨劇を、実際のTV番組の映像と、舞台裏の映像を織り交ぜながらドキュメンタリーっぽく、はたまた劇映画っぽく描いています‼️TV番組の映像はTVのスタンダードサイズ、舞台裏はビスタサイズで描くという画面構成も凝ってます‼️そしてTV番組で描かれるのは "悪魔の生出演"‼️悪魔に憑かれた少女リリーが起こすエクソシストな超常現象‼️それをヤラせだと真っ向から否定しようとする学者の "催眠術" 説‼️70年代の懐かしいTV画面で展開されるビックリドッキリな展開‼️リリーが悪魔に取り憑かれるシーンも「エクソシスト」のミーガンのような特殊メイクに頼ることなく、演技(顔芸)を重視した悪魔ぶりでリアリティがあります‼️ラストの主人公の悲劇は、視聴率に固執するあまり、"悪魔の生出演" という超えてはいけない一線を超えてしまった主人公へ悪魔が引導を渡した瞬間だったのでしょうか⁉️
悪魔に小切手は効果なし
77年のハロウィンの雰囲気
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