トナカイは殺されてのレビュー・感想・評価

ラップ人(差別用語)に対する偏見。
そして、他の北欧3カ国を含めて、彼等に対する同化政策は現在に至るまで、とられてきた。サーミ人って言うから分からなくなるが、ラップランドと言う場所があるのはフィンランド映画を見ると出て来ると思う。彼らは先住民で後から国を作った民族とは関係なく国をまたいで生活をしている。そう言った弊害が色々な偏見や差別、ヘイトが生まれると思う。従って、ここでこの密猟者が事故でなくなろうと問題はなくならならない。
日本で言えば、アイヌ民族や琉球民族の問題と同じだと思う。
同化政策は色々な場所で色々な弊害を起こしてきた歴史を持つと理解すべきだと思う。

なお、
彼等はカナダ、アラスカに住むイヌイット(エスキモー　差別用語)とは違う。人種的にはインドヨーロッパ系の人種である。しかし、一般のスウェーデン人とDNAの上で違う遺伝子を持つ。つまり、ヒトラーさんが言う純粋なアーリア人じゃないって事だと思う。
でも、イヌイットは我々と近いモンゴリアンなDNAを持つらしい。ほとんど受け売りダヨ。
でも、彼等がヨーロッパ系の先住民である事だけは知っていた。

主人公はスウェーデンに住むサーミ人で、家族はトナカイの牧畜業を営んでいる。
どこでも同じの人種偏見があり、トナカイが殺されていたが、親たちは事を荒立てないようにと、慎重だった。
主人公はある会合で、こんなことはおかしい、と声を上げるが、出禁になってしまう。
主人公とトナカイハンターとの闘いになるが、背景を丁寧に描いているのでとても切実。