ライド・オンのレビュー・感想・評価
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ジャッキーの過去映画は、今作主人公ルオのスタントだった!……?
字幕版で鑑賞
原題『龍馬精神』(日本語漢字で)、老いても元気ハツラツという意味らしい。日本公開時ジャッキーは70歳、撮影は2021〜22年、67〜68歳。
かつて日本でもモーレツに働く事が美徳で、家庭を守る事だと信じられていた。本作主人公ルオもそのひとり。
CGを使わない生身のアクション。それが可能ならそれがいいに決まっている。でも時代は変わった。安全が第一。第二も第三も安全。でもスタントアクションスターだったルオにはまだ分からない。
疎遠になった父娘の絆を取り戻す為、一度は危険なアクションを引退する決意をするが…。
もう泣いちゃうよ。ストーリー的には、娘シャオバオの許せない父に対する心の変化。ルオのアクションに対する思い。愛馬チートゥ。
そこに終盤でルオの過去のアクションシーンが…。ジャッキーの名アクションシーンの数々。
ルオはジャッキーだった?もう映画の中の世界なのか、実際のジャッキーなのか。
映画内の映画撮影シーンは、実際の撮影の裏側を見ている様で楽しかった。撮影場所の一つが「横店影視城」。330ヘクタール、広い。東京ドーム70個分ぐらい、ってどんな広さ?
アクション映画?親娘の絆を描く内容!
ジャッキー映画というジャンル
もちろん日本語吹替え版で観ました。
その声色はさすがに違えど、
セリフ回し、声韻、そしてアクションの呼吸のタイミング、
息遣いは絶妙でした。
石丸さんの吹替えで観たいという人が多いのも納得です。
中学校の近くにあったデイリークインで、
プロジェクターで店内の壁に映された石丸版の『酔拳』を何度も何度も、
友人と一緒に観せてもらいました。
恋愛映画、SF映画、アクション映画、カンフー映画、
と同じく、ジャッキー映画は独立したジャンルと私は認識しています。
ジャッキー・チェンが「もう演らない」とか、
「VFX合成するなら他の人を使え」と言うならば、
一つの映画のジャンルが無くなるでしょう。
人智を越えたアクションで観客の心を捉え、
常軌を逸したカンフーで笑わせる。
ジャッキー・チェンは、
他の誰にも真似できない特別な存在です。
アクション映画やカンフー映画は今後も残るかもしれませんが、
ジャッキー映画というジャンルはジャッキー・チェンがいなければ存在し得ません。
そんなジャッキーに感謝、
ジャッキーのスタッフに多謝。
一方、
ノスタルジーだけで語るのではなく、
技術の事を苦言。
ジャッキーを魅せる撮影、編集の技術はすばらしい、
ですが、
ドラマが全体的にテンポが良くなかったです。
馬もいい芝居をしている、
ベタな展開です、
ベタ自体は問題ないですが、
不要なカットが多かったように感じました。
【蛇足】
『カンフースタントマン』の拙ログの一部を引用します。
安全の限界ギリギリで撮影するノウハウは、
この人たちの命懸けのスタント、
全身傷だらけのアクションの痛すぎる積み重ねに下支えされている。
亡くなった方、再起不能になった方々の歴史に対して、
多謝尊敬合掌再多謝。
半自伝的
ジャッキーの半自伝的な内容と、香港アクション映画界への感謝&愛が込められた作品でした。
これまでのジャッキー主演作品の中から主要な有名アクションシーン、しかも各作エンディングのNGシーンを軸にして、「過去に主人公(ジーロン)がスタントをしたもの」として作中に使用しているのも。
ドラマ「グリーン・ホーネット」でのブルース・リーや、ジャッキー主演作『プロジェクト・イーグル』をオマージュしたような衣装も出ており。
主人公の人生がジャッキーの生きざまに重なります。
物語は
・老人となった今、過去のような仕事ができない体や、仕事より家族という現実を受け入れて、新しい生き方ができるか?
というところと、
・息子同然に育てた愛馬チートゥとの絆
2つの軸で物語が進み、なかなかに感動的。
同じ時代を共有した、自分の子供時代から活躍してきたカンフーヒーローの「今の姿」に涙腺が刺激されました。
ここ数作、中国共産党に配慮したような、わざとらしいセリフが混じり気味だったジャッキー映画でしたが、本作にはそんなものもなく、純粋に楽しめました。
ところで今まで自分の肉体に関してはCGなしでアクションをしていたジャッキーでしたが、さすがに馬が人の言葉を介して行動する人間的な演技や、馬によるスタントの演技だけはCGを使用してました。
還してほしいのは香港映画。※この映画は普通話です。同時上映:伊賀野カバ丸
当方の地元ではアクション映画やホラー映画に字幕も読めないような子どもがワイワイ押しかけ休日は賑やかだった。スターは当然ジャッキー・チェン。字幕がわからなくてもとにかく楽しい。
成人してからはCDVで酔拳を買った。ワンチャイも買ったけど。
広東語の喧嘩売ってるみたいな「〜あ?」が好きである。
なので今回の吹き替えの価値がピンと来ない。たとえそれが普通話だったとしても、オンドルだったとしてもこちらは字幕で見たい勢である。
ジャッキーは共産党に阿り大批判を浴びた。華麗なる女性関係が大っぴらになった時より批判された。北京オリンピックの開会式に絶望した人も多かろう。
たしかに香港(「シャンガン」て呼ばれるとなんか寂しい)に拘ってたら今映画なんか撮れない。
のはわかるが、香港映画じゃないという事実、映画開始時に思いっきり現れるthe共産のクレジットが悲しいんである。
過去のジャッキー作品が断片的に再生されても、あの頃は香港映画だったのに……といろいろなこと……レスリー・チャンのことまで思い出して余計に悲しくなってしまうんである。
そりゃわけわからんインドとの共作映画よりははるかにマシよ。
でも、家屋に壁がなくても生きていけるどこだかわからない中国でメソメソされても(音楽うるさいし)共感めいたものはありません。
還してほしいのは香港映画なんだから。
ありがとうジャッキー。
あかん。泣いてもうた。
ジャッキー・チェンの映画で泣くなんて。
劇中父娘で昔のスタントシーン観てるところ、涙が溢れて止まらなかった。あんなに涙が出たんリリー・フランキーの「東京タワー、オカンとボクと、時々オトン」読んだ時以来やった。
過去作のシーンもあるし、再現したようなシーンもあるし、ファンにはたまらない。
ファンでなくても、ジャッキー初めて観る人だって楽しめるはず。
これはジャッキーの「グレートスタントマン」だ。
「酔拳」「蛇拳」「クレイジーモンキー笑拳」と初期の作品は東映のトラック野郎の同時上映だった。ブルース・リーの真似をしてた男の子はみんなジャッキーの虜になった。でもジャッキーの真似はできなかった。ハリウッドへ行ってジャッキーでなくてもいいようなアクション作品が続いて。香港へ帰ってきてジャッキーが自ら作ったのは「プロジェクトA」、「香港国際警察」、、。勧善懲悪、アクション満載、大人から子供までみんなが楽しめる映画を半世紀にわたって、命をかけて作ってきてくれた。
CGのあるなしに関わらず、今の映画のアクションはジャッキーやスタントマンたちがいなかったらこんなにすごくなってなかっただろう。
映画ファン、そして映画に携わる仕事についている人たちは、感謝と敬意を込めて劇場へ行かなきゃ。
かつてある評論家の方が、ジャッキー・チェンの映画だからって馬鹿にして観ないのは、東ヨーロッパやアジアの作品だから手放しで高く評価するよりも悪い、と言っていた。誰だったろう。石上さんかな。まさにその通りだと思う。
平日の昼間とはいえ、貸し切りだった。
ジャッキー・チェンの映画を一人きりで観るなんて。
ジャッキーありがとう。
尊敬する三大映画人。
チャールズ・チャップリン、ジーン・ケリー、そしてジャッキー・チェン。
3人とも俳優であり、監督であり、プロデューサーであり、アクションができて、ヒューマニストであり、チャレンジャーである。そして何よりもムービー・スターである。
これは一体?
何ジャンル? アクションなのか、父娘モノか、スタントマン愛か、いややっぱり馬モノなんだろう。芝生の転倒、それも複数回はやり過ぎだろ・・とっ散らかってると言うより激しく争ってる感じでしたが、チートゥしか勝たん、いやあ「あまろっく」並の殺傷力でしたね。
娘さん足立梨花を想起しましたが、後からは弟子がどう見ても笹野高史にしか見えず閉口しました。
ジャッキー集大成
ウマンフー
ジャッキー×馬というお得すぎる作品に惹かれて鑑賞。
特典はポストカードでした。
アクション映画というよりかは、最前線から退いた一流スタントマンの馬と娘とのドラマがメインで、思ってたものとは違うなーとは思いつつも最後までしっかり観れました。
なんたって馬のチートゥが素晴らしい演技をしてくれていて、ここまで人に愛を持って接してくれる馬なんて珍しいよなぁと感心するばかりでした。
撮影方法もこだわって、馬の担当さんもいたからこそだとは思いますが、ここまでやり切ってくれるお馬に感謝しかないです。
しっかし賢すぎる…。会ってみたい…。
御年70のジャッキー、アクションのキレはまだまだ健在で、くるっくる回るし、よく飛ぶし、物を使っての回避&対応も素晴らしく、改めて見ても凄いなとなりました。
ただバックで流れる過去のジャッキーのアクションがぶっ飛び過ぎていて、過去の回想とはいえ、これ流しちゃうと霞んじゃうよなとなりました。
正直言って娘とのドラマは個人的にはうざったいなぁと思いました。
基本的に父のアクションに口出しし過ぎ、すぐに機嫌が悪くなるなどなど中々観ていてイライラするキャラになっていて、出てくるたびに絶対揉めるじゃん…ってなって素直に喜べなかったです。
スタントは生身でやるものという考えが覆らずに自分を押し通す考えこそ良いと思うんですが、本人はともかく、馬にあの高い位置から飛ばさせるというのは馬に愛のある人が取る行動ではないし、安全面に配慮するというのは作る側も演じる側にもメリットのあるものだと思うので、そこを意固地になってやろうとした姿勢にはあまり共感できませんでした。
生身のアクションが好きだからこそ、製作側のことも思って妥協するという判断も視野に入れて欲しかったものです。
アクションもっと観たかったなーとはなりましたが、ジャッキーもこういう作品撮りたかったんだなぁってメイキングを観ながら思いました。
まだまだ現役で手足捌きまくって欲しいです。とりあえず過去作巡回してきます。
鑑賞日 6/3
鑑賞時間 15:45〜18:00
座席 G-4
馬好き必見、ジャッキー・チェン最後?の相棒は最高でした
2024.6.5 字幕 イオンシネマ久御山
2023年の中国映画
老いぼれたスタントマンと愛馬の友情を描いたアクション&コメディ映画
監督&脚本はラリー・ヤン
原題は『龙马精神』で「龍馬の精霊」という意味、英題の『Ride On』は「乗馬」「人の成功に乗じる」などの意味のある言葉
物語は、かつてスタントマンとして名を馳せていたルオ(ジャッキー・チェン)と愛馬チートゥ(チートゥ)の日常が描かれて始まる
ルオはコスプレをして、街角でパフォーマーとして生計を立てていたが、その実入りはほとんどなく、慎ましい生活を送っていた
借金苦に陥っていて、借金取りのダミー(アンディ・オン)からは馬を肩代わりにもらうと言われ、街角で大暴れして逃げるしかなかった
ある日、彼の元に弁護士のリー(シャオ・シェンヤン)が訪れ、チートゥの持ち主であるワン(ハオ・ジャンハ)が破産し、彼の財産を管理しているという
チートゥもその財産の一つになっていて、ルオは法学校に通っている疎遠の娘シャオバオ(リウ・ハオツン)を頼ることになった
シャオバオは恋人で新人弁護士のナイホァ(グオ・チーリン)を連れてきて、三人で対策を練ることになった
物語は、冒頭の市場で乱闘騒ぎが動画サイトにアップロードされ、かつての弟子ユエン(ウー・ジン)経由で映画のスタントマンに復帰する様子が描かれていく
それと同時に、ルオの活躍を知った友人ワン(レイ・ロイ)が映画出資者のホー総裁(ユー・ロングァン)を撮影現場に連れてくる
ホー総裁はチートゥを手に入れたいと思い、秘書(シエ・ホンシー)に実情を調べさせるのだが、そこで債務超過に落ちっているワンの存在を知ることになる
そして、法的な措置を経て、正式にチートゥを手に入れようを動き始めるのである
映画は、ジャッキー・チェンの集大成のような作品で、多くのスタントシーン&回想シーンが登場する
最終的にホー総裁の心変わりも「ジャッキーのスタントシーン総集編」を娘に見せられたからだが、一応は「最初から決めていた」などと意味不明な供述を繰り返していた
予定調和な物語であるものの、それで良いという内容なので、ジャッキー・チェンの映画で育った人にとっては最高の映画だったのではないだろうか
とにかく登場人物が多く、関係性を把握するのが大変だが、あまり気にしなくても良い感じがする
話の詳細は非常にややこしそうだが、法的な逆転劇が「終わってから気づく」というものになっていて、有能な弁護士がついていればあっさり勝っていたのかなと思ってしまう
ホー総裁が心変わりを決めたのがチートゥが動物の生存本能に抗うのを目撃したからであるが、それらのシーンをサラっと入れ込んでも良かったのではないだろうか
いずれにせよ、何も考えずにスタントすげえと思えればOKなので、ここまで馬が動けるのかと驚くのでOKだと思う
話よりも、どうやって馬を動かしているのかが気になる映画で、円盤が出るならメイキングの苦労話を披露してほしいと思った
馬が賢いのは知っているが、ここまで来ると中の人がいるのではないか?と思ってしまうぐらいえげつないなあと思った
鑑賞動機:ジャッキーの映画を劇場で観たことなかったなあ9割、予告1割
昔、テレビで何本か観て以来のジャッキー作品鑑賞だったけど、十分楽しかった。時計台の場面のミニチュアとか、過去作の映像にニヤリとする。改めて思ったが、周りにあるものを使ってのアクションがコミカルさと驚きを生むのだね。
ただノスタルジーだけの映画ではなく、行きつ戻りつしながら変化していく親子関係やチートゥとの絆(後半は特にズルい)のドラマ部分もしっかり描かれていた。
名前がチートゥ(赤兎)なんて賢いに決まってると思ったら、予想を超えてくる。
アカデミー賞にキャスティング部門が新設されるそうだが、スタント部門も早く作ってほしい。
もうそんな時代じゃないのよ
控えめに言って、最高
ジャッキーチェンの集大成
馬はけっこう頑丈
ってサニー千葉ちゃんも仰ってた。
数々のジャッキースタントをジャッキー様扮するルオが演じていたというメタ的設定の映画。
なのでこれまでのジャッキー映画の数々のセルフオマージュや小ネタが全編に込められていて、ファンならそこを探すのも合わせて楽しめる。
主人公が老齢のスタントマンというこの作品は「カンフースタントマン 龍虎武師」のジャッキー様からのアンサームービーの様に思える。
共通ワード "スタントマンはノーと言わない" なんてのは時代錯誤だと、ジャッキー様も本当に思っているのかも。理解はするんだけども、やはりちょっと寂しい。
そんな本作は共演者も豪華。
ユー・ロングァン、シー・イェンネン、ウー・ジン、アンディ・オン、等々。
特にアンディ・オンとのコメディチックなアクションシーンは、泣く程しごかれたという「香港国際警察 NEW POLICE STORY」とは打って変わり、『あん時ゃ悪かったな』、『いやいやあん時のおかげで今があります』。
なんて二人の会話が聞こえて来る様で、観ていてなんだかホッコリしてしまった。派手さは控えめだけど相変わらず高度な事してるんだけどね。
本作は家族の絆がテーマでもあり、疎遠だった娘との仲を取り戻す様子も描かれています。
この娘と疎遠という設定は「ポリス・ストーリー レジェンド」でも同様だったので、ひょっとして隠し子扱いしてきた娘に対して映画の中で謝罪しているのかも。
なんて他所様の家庭の事情に対する野暮はどうでも良くて、娘役のリウ・ハオツンが可愛過ぎる。アイドルかと思ったがきっちり女優さんらしい。今後にも期待です。
脱税はするなよ。
どう見ても娘というより孫だろとツッコミたくなるが、ジャッキー様の安定のスケベっぷりにファンならニッコリです。
御歳70歳、未だに現役のアクションスターで在り続けるジャッキー様を、あとどれだけ観られるのか。
そんなジャッキー様が家族愛とアクション愛を込めた本作。
是非「カンフースタントマン 龍虎武師」と併せて観ていただきたい。
二本合わせて、オススメ。
蛇足
ジャッキー様の映画の衣装がことごとくダサいというのを「プロジェクトV」のレビューで書いたが、まさか自覚されてるとは思わなかったw
ジャッキーチェン50周年記念作品
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