ライド・オンのレビュー・感想・評価
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ハラハラさせるアクション、笑いを誘うドタバタカンフーシーン、ホロリとさせる人情シーンなどなど、これまでのジャッキー映画の魅力をギュと詰め込んだ本作にとても好感が持てました。
初主演作「タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道序章」から50年を経て、2024年で70歳を迎えるジャッキー・チェンの主演作。一線を退いたベテランスタントマンがあることをきっかけにふたたび危険なスタントに挑む姿を描いたアクション作品。
本作は、2023年公開の中国映画。ジャッキー・チェン主演のアクション映画で、初主演の「タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道序章」から50周年の記念作品でもあります。キャッチコピーは、「これが人生の集大成! アクションのち、涙。」
本作では主人公であるルオのこれまでの仕事として、ジャッキーが自ら危険なスタントを行ってきた過去の代表的な映画からの映像がNGシーンを含め多数使用されているほか、彼の過去の出演作を彷彿させる衣装や小道具などが登場しています。
●ストーリー
かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)。ケガをきっかけに第一線を退き、現在は借金取りに追われながら中国の撮影所に住み込み、愛馬・赤兎(「チートゥ」)とエキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っていました。
ある日、チートゥの元持ち主であった友人ワン(レイ・ロイ)の債務トラブルが原因で、チートゥが借金の肩の一部として連れ去られる危機に。困ったルオは疎遠になっていた一人娘のシャオバオ(リウ・ハオツン)を頼る事にする。法学部の学生であるシャオバオは、恋人の新米弁護士ナイホァ(グオ・チーリン)を紹介。だがシャオバオは、スタントに入れ込むあまり母と離婚した父を受け入れられずにいたのです。
そんなルオに、愛馬との共演というスタントマンのオファーが舞い込んできます。年齢的にも危険をともなう撮影でしたが、ルオはチートゥを守るため、危険なスタントシーンに挑戦していくこととなります。
その結果、昔ながらの体を張った危険なスタントに固執する父の姿に反発したシャオバオと溝ができてしまうのです。
そんななかチートゥに惚れ込んだ大企業の総裁で馬好きのホー(ユー・ロングァン)が、チートゥを買い取りたいと申し出ますがルオは請け合いません。結局は裁判で負け、チートゥをホーに譲る事になったルオ。
シャオバオは、仕事に命がけで挑むことで家族に愛を伝えようとする不器用な父の為に愛馬を返して欲しいとホーに懇願しますが…
●解説
スタントマンと馬。この組み合わせであれば、老いたりといえど、往年のアクションを期待するのも無理からぬこと。実際、映画の撮影現場での乗馬アクションなど、見せ場が用意されていました。
でもジャツキー・チェンも今年70歳。「トランクモンキー/酔拳」などで軽快に拳法を披露し、「プロジェクトA」 「ポリス・ストーリー/香港国際警察」といった作品で無敵のアクションを演じたのは20~30歳代でした。あれから半世紀近く。
さすがに「プロジェクトA」の時計台からの落下や「ポリス・ストーリー」のカーチェイスのような、決死のアクションはないものの、年齢を考えれば、やはりすごい。これはCGかな、と意地悪な目で見てしまうのは、時代の流れと言うしかありません。
なお、吹替え版では、吹き替えは、2023年に引退していたジャッキー・チェン専属声優の石丸博也が本作のためだけの限定復帰し担当しています。
●感想
主演はベテランスタントマンを演じるジャッキー・チェンということになっていますが、見た感想からいうともうこれは相棒の愛馬チートウが主役といっていいくらい、このお馬さん名優でした。裁判に負けてチートウを馬好きのホーに引き渡すシーンでは、チートウがルオと別れたくない感情を爆発させて大暴れします。けれどもルオの「帰れ、もうおまえは嫌いだ!」との一括を受けて引き換えるところは、本当に悲しそうで涙を誘われました。他にもチートウの演技が冴える名シーンが随所に出てきます。
演技を越えてジャッキーとチートウ役のお馬さんとが深い友情と信頼でつながっているように見て取りました。だからこそ劇中劇の危険なスタントシーンにも、あうんの呼吸で撮影できたのだと思います。
還暦を越えたしまった自分としては、アクションそのものよりも、老スタントマンの衿持と哀感に引かれました。CGを拒絶し生身のアクションに固執する仕事人間の気持ちも、娘相手に父親を気取ってみたい心情も分かります。公開中の「帰ってきた あぶない刑事」を見た時の感慨を、この映画でも抱いたのです。
劇中終盤にルオの若い頃のスタントシーンをシャオバオが見て、涙を流すシーンが出てきます。登場するシーンはどれもジャッキーの若い頃の危険なスタントシーンばかりでした。それらを見せつけられてシャオバオのように涙が出てきました。一つのシーンにいのちをかけてまで突進していくのは、役者バカといってしまえばそれまでですが、それでも危険を承知で、役に殉じていく映画愛には、やはり心を打たれる感動があるのです。
ハラハラさせるアクション、笑いを誘うドタバタカンフーシーン、ホロリとさせる人情シーンなどなど、これまでのジャッキー映画の魅力をギュと詰め込んだ本作にとても好感が持てました。
やっぱ、吹替だよね!馬、すげぇ!
外国人俳優で声優が固定されているのが認知されている人も少なくなったよなあ。そして、吹替で観たいと思わせる最後の世代、それがジャッキーかも。石丸氏も近い世代だから、アニメと違って年相応の声質になってて違和感なかったな。
馬がとにかく名演技?だったんだけど、動きとかCGっぽさなかったんだけど、どうなんだろう?やっぱ使ってるのかな?でも、CGを否定してスタントに挑むラストアクションの場面がモロCGなのは笑えたなあ。
娘役の人がキュートだったけど、その他の配役はちょっと華のない感じがね。。。タイトルから勘違いしてたけど、純中国映画だったんだ!というわずかな驚きも。
アクション映画とは言いにくいけど、ヒューマン物としては中々だったんで0.5おまけしときました。我らのジャッキーもお爺さんかあ。酔拳リメイクしないかな。師匠役で。そこで未来のジャッキー育てて欲しい!
古き良き香港アクション映画風の作品
ジャッキー・チェン50周年の「集大成」
かつて数々のスタントシーンをこなした名スタントのルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)も年を重ねた今は撮影所で仔馬から育てたチートゥ(「赤兎」)と共に観光客相手のパフォーマンスで日銭を稼ぐ日々。その愛馬さえも借金のカタに取られそうになって――
映画の宣伝文に「人生の集大成」と書かれていた意味が鑑賞してわかった。
ジャッキー・チェンファンにとっては懐かしい今までの名スタントシーンが度々流れてファンとしてはかなりうれしかった。
御年70才となりかつてのような危険なアクションスタントは望むべくもないが、コミカルなカンフーアクションは健在。
また馬という相棒を得たことでアクションシーンの多彩さは増したように思える。
彼自身の映画人としての半生をつづると共に、若き日に大ケガを負うスタントシーンを経験した自身も含めたスタントマンに対するリスペクトにあふれた作品です。
特に物語終盤の部分はスタントと言う物の映画における意味を考えさせられる名シーンだったと思う。
ジャッキー・チェンの吹替えと言えばこの人!の石丸博也さんが引退していたにも関わらず今回特別に吹き替えてくださったのもファンとしては嬉しい限り。
アジアのムービースターの経緯を見届けろ!
ひさびさのジャッキー映画!
巨星は堕ちぬが落陽を見る
良いものを観た
この映画は世代によって感じるものが違うのではないか。ジャッキー全盛期の80年代前半に映画館やテレビでジャッキー作品を観て育ってきた世代は、あのシーンで涙を抑えられなかったのでは。これまでの自分の作品を観ながら見せるジャッキーの笑顔と涙が入り混じった表情。「俺は長い間、痛みにも耐えながらよく頑張ってきたな」というセルフリスペクトの表情。あのジャッキーの顔をスクリーンで見られるだけでこの映画を観る価値があると思った。映画を観終わった後、ジャッキーの表情に重ね合わせミドル・シニアの観客も同じようにセルフリスペクトの感情を味わうことが出来る…「サラリーマン人生30年以上、毎朝満員電車に揺られ、辛いこともあったが、会社のため、家族のため、自分のためによく頑張ってきたな」と。あのシーンはドキュメンタリー感があったな。
もはやスタントマンではない。
ちょっと中途半端
2024年劇場鑑賞131本目。
昔からのジャッキーファンは映画館で観ているのでジャッキー本人の声じゃないと違和感がありますから、字幕で当然観ます。
半分引退状態のスタントマンが息子同然にかわいがっている馬のために現役に復帰するみたいな話で、昔ならなんだかんだで残虐非道な悪の組織の悪巧みに巻き込まれるのでしょうけど、今回芯からの悪党は出てこず、せいぜい借金取りとの小競り合いくらいで、アクションをうたうにはちょっと物足りませんでした。
また、過去のジャッキー映画のスタントをこの主人公のスタントとしているのですが、いくら関係者向けのDVDとはいえこんな顔が出るようなスタントをしているわけがなく、説得力に欠けました。
娘の彼氏に対する怖いジャッキーは面白かったですが。
古きよきものを思い起こし、これからの新しいものも期待させる
過去作のオマージュが多数あり、ジャッキー映画好きにはたまらない作品です。
全体的に、昔のジャッキー映画を彷彿とさせる印象でした。
ジャッキーの集大成という感じでしょうか。
原題「龍馬精神」がすでにいいですね。
衰えはみられるものの、その場にあるものものを利用した楽しいアクションは健在です。こういうの大好き。
おきまりの設定・展開なので、ずっとにこにこして観ていられます。
そして登場人物がみんな素敵です。
娘のシャオバオがめちゃくちゃかわいい。
娘の恋人ルー・ナイホァはめちゃくちゃイイやつ。
愛馬のチートゥは言わずもがな、アクションも素敵。
みんなが愛おしく感じられます。
いまでこそCGが活用されているけれど、ひと昔前までは誰かが体を張って命を懸けて挑んでいた。そうしてスリル満点の迫力あるアクション映画が発展を遂げてきた。
古き良きアクション映画が思い起こされ、また、これからの新しい映画に期待を寄せられる、そんな気持ちにさせられました。
ジャッキーお疲れ様でした。
アクション映画一筋のジャッキーチェンもついに70歳です。今までのように悪と戦うアクション映画の主演というのはそろそろ限界であり、観る者からしても無理がありました。そして本作は打って変わり、かつて第一線でさまざまなスタントをこなした伝説のスタントマン。加齢によりスタントの仕事は激減して借金まみれとなり落ちぶれた生活をしています。若い頃に離婚して、一人娘がいますが避けられています。そんな彼の相棒であり、家族である愛馬の赤兎(チートゥ)。ところがこの愛馬が負債トラブルで差し押さえとなります。彼はこの愛馬を取り戻し、一人娘の関係を再構築できるのかという人間ドラマです。
しかし、やはりジャッキー映画です。要所要所でのアクションシーンを盛り込んでいます。借金取りとの格闘シーンは往年のカンフー映画を彷彿します。ただ、借金していてお金はないと言って、借金取りを叩きのめすのは、物語的にはどうかと思います。しかもこのパターンが3度繰り返されます。ファンにたまらないのは、過去のアクションシーンが映し出されます。プロジェクトAの時計台から落ちるシーンを観て、ジャッキーが「これは痛かった」というセリフに思わずこれ凄かったと思い出しました。
いつものジャッキー映画であれば、ラストにダイナミックなアクションシーンとなりますが、本作はあくまでもアクション映画ではなく人間ドラマ。感動のラストとなっています。CG技術の全盛期に体を張ったアクションにこだわった主人公の姿はジャッキーとダブりました。キャッチコピーの、「これが人生の集大成! アクションのち、涙。」は納得のコピーでした。
「燃えよドラゴン」からジャッキーを観ている者には感涙の一作!
TOHOシネマズ池袋で「ライド・オン」を。
「燃えよドラゴン」では、まだジャッキー・チェンは敵のその他大勢の一人であった(ブルース・リーにやられる役)。
その後、主演するようになりスタントマンを使わずに自分で演じる身体を張ったアクションで人気を博した。
冒頭「プロジェクトA」の時計台のオブジェが登場する。あのシーンもハロルド・ロイドのパロディだし、バスター・キートンの「蒸気船」のパロディもあった(情けない、作品名が思い出せない)。
主演する俳優がスタントマンを使わずに自らアクションを演じる事にジャッキー・チェンはこだわり続けた(今、それにこだわっている俳優はトム・クルーズ位だろう)。
そのために骨折は言うに及ばず、死にかけた事も何度もあった。それでもジャッキーは自らアクションを演じ続け、我々観客はそれを観続けて来たのだ。
娘の彼氏の父親に「お仕事は?」と聞かれて「傘でバスにぶら下がったりしてます」と答え、その「ポリスストーリー」のシーンが後で挿入され観る事が出来る。
「ドランクモンキー/酔拳」でやらされた修行を、娘の彼氏に課す所も笑える。
娘が父親の部屋で見つけたUSBに収録されていた父の出演作。それがジャッキーの過去作の数々。ここ、もっと観たかったなぁ。
1歳になる前に離婚して、あまり交流が無かった娘との話や裁判沙汰など脚本がイマイチの所もあるが、この映画の肝はそこではない。アクションするジャッキーである(CGの所もあったけど)。
お約束のNGシーンもジャッキーファンには堪らない。後方にいた御婦人方たちからはすすり泣きが聞こえていた。
初めてジャッキーを観た人にはどう映ったかは判らないが、ジャッキー・チェンの集大成として観る事、感じる事が出来た人には感涙の一作だったのではないかと思う。
あと、愛馬チートウには助演馬優賞を。
ジャッキー映画で初めて泣いた
成龍的故事
スタントマンは、NOと言わない
こないだ鑑賞してきました🎬
ジャッキーへのリスペクトに溢れた作品でしたね🙂
ジャッキー演じるルオは、かつては香港映画界で名を馳せたスタントマン。
今は愛馬のチートゥと地味な暮らしをしつつ、借金取りに追われる日々。
友人の社長❓が亡くなったことにより、債務トラブルに見舞われチートゥも競売の危機に。
チートゥが仔馬の頃から世話をしていたルオは抵抗しますが、法律の知識に疎い彼は有効な手段が見つからず。
長い事疎遠だった、法学部の学生である娘シャオバオを頼ります。
シャオバオを演じるのはリウ・ハオツオ🙂
とても可愛らしい人でしたね🙂
ぎこちないながらも、徐々に父娘の絆を取り戻していく…というのが大枠ですね。
ジャッキーの過去作の映像あり、特有のコミカルアクションも少ないながらもあり😁
終盤ではチートゥと離れ離れになりますが、その時ルオ達を追いかけるシーンもほろっとさせられます𓃗
チートゥがあっさり帰ってきた理由については、三国志の関羽の愛馬赤兎を思わせるエピソードも😀
ウー・ジンがアクションしないのは残念でしたが😅
ルオとチートゥの絆や、ルオとシャオバオのやや複雑な関係、そしてスタントマンへの敬意…王道なストーリーですが見どころもあり、私は楽しめました🙂
なにより70歳になるジャッキーを、スクリーンで観れたのは嬉しかったです🫡
心残りは、都内で11・12・13に行われる舞台挨拶に行けないことです😥
生でジャッキーを見たかったです🥲
ジャッキー映画の集大成
70歳であのアクションはやっぱり凄い。娘の設定が少し無理ありましたかね?実年齢知らなければ50代でいけるかもしれませんが😅 ラストのNGシーンが好きになったきっかけかも🤔
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