ライド・オンのレビュー・感想・評価
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みんなで観に行きましょう!
良かったです、純粋に。
ある一定の期間にジャッキー・チェン映画に触れていた者なので、迷わずに『吹き替え版』を選びました(笑)
単純に吹替の石丸さんの影響が多大だったのです。ジャッキーご本人のお声も渋くて素敵なのですけれども。
ジャッキー映画は(相当に昔の作品しか知りませんが…)皆さん同じだと思いますがアクションとコメディ要素が上手く混じりあっているから受け入れやすいのでしょうね。最近の作品もこの機会に観てみようと思います。
(ブルース・リー映画にも笑える要素が多々あります。食わず嫌いでご覧になられていないお方は是非この機会に!)
馬の演技が恐ろしいくらいによかったのですが、個人的にはリウ・ハオツンさんの笑顔が観られただけで満足でした。
『椅子』も『机』も『梯子』も良い芝居をしてました。
あと館内の照明がつくまで席を立ったらいけませんよ!
お約束ですね。
みんなで観に行って興行収益をあげて、ジャッキーさんにはまた作品を創っていただきましょう!
人生を否定されるような課題とは?
ジャッキーが出てるから観たくなるを超えて、
ジャッキーが出てるから価値がある! にたどり着いた一本
手放しに絶賛できるか? と言うとそれは考えてしまう
分かりやすく感傷に誘う演出と、序盤から連発のミラクル展開は好みが分かれると思う
主人公は伝説のスタントマン、ルオ。今はスタジオ併設のテーマパークで息子と呼ぶ愛馬🐴と共に来客者相手のキャストとして暮らしている
借金が原因で馬を奪われそうになり、弁護士を目指す娘に助けを求める
この導入を経て物語は「娘や愛馬との関係」と「スタントマンとしての人生」を軸に進んでいく
そして二つ目こそ現実のJCの歴史と重ね合わせることで、とてつもない価値が生まれるところだ
ある登場人物はスタントマンの仕事を指して言う
『アクション。ジャンプ。そして病院送り』
CGで作れない映像をJCとそのチームは山ほどフィルムに焼きつけ私達に届けてくれた
そんな彼の分身ルオが直面した課題は、人生の否定のようにも感じたのではないだろうか?
そこから逃げずに悩む彼もまた、ヒーローの輝きを見せていた
映画愛、親子愛に溢れたジャッキーの集大成
2024年で70歳を迎えるジャッキー・チェンの主演作は、一線を退いたベテランスタントマンが或ることを切っ掛けに再び危険なスタントに挑む姿を描いているが、そのアクションだけでなく、親子のドラマがエモーショナルに展開していて胸熱になります。
かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロンは、現在は第一線から退き、愛馬のチートゥと共に、エキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っている。
債務トラブルを切っ掛けに、チートゥが競売にかけられることとなったルオは、苦肉の策で遠縁になっていた法学部の学生である一人娘のシャオバオに助けを求める。
そんなルオに、愛馬との共演というスタントマンのオファーが舞い込んでくる。
年齢的にも危険を伴う撮影だったが、ルオはチートゥを守る為に危険なスタントシーンに挑戦していくこととなる。
本作には1980年代に香港で製作していた作品の要素、生身のアクションと笑いと涙のドラマが融合していたり、ジャッキーの過去作品の中から命がけのアクションシーンが多数登場し、往年のファンにはそれだけでも嬉しくなってしまう。
王道をこんなにかっこよく撮れる⁈
ファンなら見ておいて損はないが内容には期待しない方が良い
50周年集大成作品との事とSNSでの高評価をみて鑑賞しました、子供の頃から全盛期の頃のジャッキー映画を数々見に行っていた懐かしの映画館にわざわざかなり遠出して見に行きました、
期待しすぎてしまったのか正直映画の内容自体はかなり期待外れでした、SNSには今までのジャッキーと重ね合わせ号泣した方等多数いたとの事でしたが、自分は涙腺に訴えて来たシーンは終盤の動物愛の部分だけでした…
娘とのヒューマンドラマは正直必要だったのか疑問です、退屈な上クドいし設定も無理があるし中だるみパートそのものに感じました
1番良かったのは終盤の馬と階段から飛ぶか飛ばないか迷いそして・・・のシーンでした
馬とジャッキーだけの簡潔なストーリーだったらもっと良い作品になったのではないでしょうか?
出来や内容はともあれジャッキー50周年作品見ておいて良かったとは思います。
彼にしかできない映画
クリント・イーストウッドの声を今でも山田康雄さんの声で脳内再生してしまう様に、私にとってジャッキー・チェンの声は石丸博也さん。だから今作は替版にて鑑賞。
中台統一という政治的なアピールの為か、家族の再生話まで詰め込み、ストーリーは少々強引になっているが、そこは御愛嬌。
老いを隠すことなく、笑いありアクションありとジャッキーらしい要素で楽しませてくれる。特に酔拳の特訓を娘の彼氏相手に施すシーンと、馬泥棒に来た借金取り達との大立ち回りは好きなシーン。
スタントについて、ジャッキーが口にするからこそ重みと説得力を持つセリフの数々。身一つで命懸けの演技をしてきた香港映画のスタントマン達の歴史を背負う身として、今と折り合いをつけるのは容易ではないはず。しかし、制作意欲と肉体年齢が上手く落とし所を見つけてくれた様に思える。
映画の楽しさを教てくれたのは彼の作品だった。ニューシネマパラダイス風に流れる過去の名シーンを眺めながら、不覚にもハンカチを握りしめずにはいられなかった。
タイトルは成龍
ロートルのスタントマンが時代の流れを受け入れる話、として楽しみました。
ただ愛馬との話しと疎遠となった娘との話しは、情感たっぷりなのは良いのですが同じことの繰り返しに見えて、お腹いっぱいな感じがしたので少しだけ整理してほしかったです。
が馬とのスタントはもちろん、かつての成龍スタントも見られてサービス精神満点な作品なのは間違いないです。
最後の債権者の邸を逃げようとするチートウが何度か転倒してましたが、撮影後の馬は大丈夫だったのでしょうか?
大部分は愛馬とルオの話しだったので、見ているこちらに要らぬノイズが走りました。
このテーマと役どころは、今このタイミングのジャッキーにしか出来ないし、エポックメーキングな作品になるはずだったのでしょうが、前述のことから私的に非常に惜しくて残念な作品になりました、
24-062
主演男優賞のお馬さん
ジャッキーのアクション、スタントマンの誇り、家族愛、動物愛がぎゅっとしてた作品。
がっつりジャッキーアクションを期待していると少し物足りないかもしれない。
ただ過去作の映像を主人公の過去スタント時代として見せる演出があり、ガチファンでなくてもエモかった。
なにより愛馬の演技がとても優秀で、一部CGもありそうだが、ラストはグッときた。
ストーリーの構成?編集?が後半なんかあっちこっちで少し違和感があったが集大成で詰め込んだのかな。
ジャッキー今もカッコいいよ!!
あんまり面白くない
ジャッキーと馬の絆を描くのだけど、ジャッキーが馬に親しんでいたイメージがないため、なんで?という感じがする。スタントマンとして復帰すると法律家の娘が契約を盾に待遇改善を現場に求める。売れっ子ならともかく70歳のスタントマンがそんな面倒くさいことを言い出したら一瞬で干される。その現場はとりあえず任されても、次回はない。
あの馬もそんなに求められるような名馬でもなさそうで、大金持ちのオーナーはビルの中で馬を飼っているし、本当の馬好きに見えない。いろいろとおかしい。
泣かせようという意図の押しつけがましい場面が多い。長くて退屈だし、よほどのジャッキーファン以外には全くお勧めしない。
ジャッキーらしい、昔ながらの映画
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馬のチートと共にスタントをするジャッキー(以下、J)。
ただ諸々の事情から、チートが抵当に入れられかける。
で法律学校に通う娘とその恋人に泣きつくJ。
Jと娘は長らく音信不通だったが、
これをきっかけに娘がスタントの現場に来るようになる。
そこで大きなスタントを成功させ、売れっ子になるJ。
娘はJの仕事に理解を示し、マネージャみたいに動く。
ただあまりの危険さに、心からは賛同できてなかった。
危険はチートにも及ぶので、尚更だった。
娘はある時、チートをもう少し大事にしてとJに言う。
Jがそこに口を出すなと言うと、娘はブチ切れる。
こうして喧嘩別れした矢先、Jがスタント失敗で入院する。
心配する娘に、もうスタントはやめると約束するJ。
そんな折、今や大スターの後輩が映画を作るという。
そこに出演依頼され快諾するJ。娘は当然またブチ切れる。
いざ本番の日、実際に馬で跳ぶ必要はないと言われる。
今やCGの時代、単に俳優としての出演依頼だったのだ。
それはプライドが許さない、どうしても跳ぶと言い張るJ。
仕方なくその段取りにて本番がスタート。
がチートに乗っての助走中に気が変わって急にやめるJ。
自分の目標ばかり追わず、娘やチートのことも考えて、
無理はやめようとのこと。こうしてJはスタントを引退。
やがて裁判に負け、チートを債権者に引き渡す。
がチートは逃げ出して、Jのもとへ戻って来た。
愛おしいが、心を鬼にして追い返すJ。
こうしてチートもいない寂しい隠居生活が始まった。
でも債権者が急にチートを返してくれた。
チートは草を食わず、飢え死にしようとしたのこと。
・・・って、お前は赤兎馬か!w
馬好きな債権者がそれに心打たれたのだった。
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跳ぶのは簡単、跳ぶのを諦めるのには勇気がいる。
スタントマンはそんな感覚らしい。
ビビリのおれには全く理解できん部分ではあるが、
スタントに人生を捧げた男の引き際としては説得力がある。
ただ、決断遅っっ!!ってツッコんでもたけどな。
まず撮影当日まで仕事内容を知らんなんて、仕事が雑過ぎ。
しかも当日急に跳ぶとかワガママ言って、
監督・スタッフ・共演者に大幅な段取り変更させたろうに、
直前で急にや~めたなんて、迷惑そのものやんけw
これが日本と中国の、文化や感覚の違いなんかもな。
他にもそれを感じたシーンは多々あった。
例えばJが体力自慢やからって、男は強くなきゃとかで、
娘の恋人(典型的インテリ)に恫喝気味に接したり、
体力的にキツいことを強要したり。そんなJは見たくねー!
あと娘が撮影現場で、空調がどうだの安全性がどうだの、
ド素人学生の分際でグダグダとクレーマーにしか見えねー。
あと上述の突然キレるシーンも、えっ何で?って思った。
それと全体に展開が古臭過ぎるのも気になったなw
上述の心を鬼にして馬を追い返すシーンとか、
債権者がいい人でまさかのチート返却とか、
娘の失敗を帳消しにするために危険を顧みず跳ぶJとか。
その全部で号泣してもたおれが言うのも何やけどな。
おれ自身が古臭い人間やから、そこは仕方ないとして、
非現実的さに興覚めした人も多いんじゃないだろうか。
猛馬在中
ジャッキー映画好きには、たまらない映画だと思います。
69才のジャッキーのアクション、いけますねー。
娘役のリウ嬢は、正にスクリーンに花が咲いた様で、他の作品もチェックしようと思います。
また、恋人役のグオ氏は体重を増やしたのでしょうか、パンパンな顔でいい感じにリウ嬢に振り回され、ジャッキーにしごかれていました。
お馬さんが秀逸で、賢さとカッコ良さと可愛いさがたまらなかったです。
映画の前半とても良かったのですが、後半安易なセリフが気になりました。
これが中国映画なのでしょうか。
レジェンドを映画の中ではレジェンド扱いせず、いじった方が面白いと思います。
と言いながら自分に置き換えた時、OBとして忖度してもらうのは嫌いではないです。
エンドクレジットのセリフは、最高です。
フェリオサ後の鑑賞なので、心が緩みました。
グリーンマンさん、ご安全に。
動物×親子愛×アクション + 映画業界事情 はちょっとあざといけれど十分な出来
タイトルがほぼ全て。
予算をかけて売れ筋3つに業界話を重ねればそれなりに面白くなるよね。
馬のどこまでがCGIでどこまでが実写なのか判然としないが、アメリカでよくやる背景と人物CGを俳優の演技へ何の違和感もなく融合させられる域にまで中国映画の技術は達している。その達成にまずは乾杯。
その上で、動物をうまく動かせる映画は絶対に面白い。
親子愛をダメ親父が一から築くヒューマンドラマとしてみると、ジャッキーは一時代前の仕事しかしない、できない旦那を演じている。いわゆるテンプレ。娘との関係や脚本はいまいちだが、彼氏が出てくると面白くなる。
老年のジャッキーにアクションの冴えを求めるのは間違ってる。師匠と劇中呼ばれている通り、剽軽な道士風のコメディアンとしてみた方がいい。その点でいえばよい役どころだった。
それぞれを1本の映画として描くにはパワー不足だが、3つ重ねれば十分な価値になる。
映画事情についてジャッキーファンのもっと詳しい人なら後1点追加できるかも。
こんなかわいい女優さんいます(^_^;)?
確かにジャッキーの集大成です。
過去の映像盛り沢山だからね!
だけど日本では“ジャッキーのアクション”では
もう大ヒットは厳しく
ジャッキーマニアに刺さるキャッチとして
こういうコピーなんだろうけど
今作は
「アクション映画で売らなくていいよ!」
ってくらい親子愛に涙します。
お馬さんの頑張りも凄いけど
とにかく娘役のリウ・ハオツン(劉浩存)ですよ!
ずっと愛おしい愛娘!とことんかわいい🩷
親子として、愛娘として。
そして
アクション以外の戦い。法廷。
そこで戦う娘&彼氏と弟子たち。
物語がとても面白かったです。
そんな中でもジャッキーの
スタントマンに対するリスペクトが止まない構成。
いい映画でした。
あーでも
娘の可愛さが90%(^_^;)
スタントマンは止めるのが難しい
ジャッキーのアクションが、ワンカットで見せるものがなく細かいカット割りで繋いでおり、ああ、お年を召されたんだな、と思いました。
今までがすごすぎて、もう良いよ、危険なことはやめてくれ、と思っていたので、自分としては全然良いです。
どっちかといえばヒューマン(&馬)ドラマで、長年第一線で活躍したが事故で全て失い、以後も時代の波に乗らず古臭いスタイルを貫こうとする伝説のスタントマンの、自身の仕事への誇りとこだわりと娘と愛馬への愛情の、格調高くない話で、それも良いと思いました。
ルオは思いっきりジャッキー自身の投影で、スタントマン業の「哲学」を知り、時々出てくる過去作品のNG集で、ジャッキーの凄さを改めて噛みしめる。
今までのジャッキーの映画なら、クライマックスで大技を決めて快哉を叫ぶところ、今回は「止める」。元弟子・現スターとも話していたように、スタントマンはやるのは簡単だが、止めるのが難しい、自分のスタイルを全面的に受け入れさせた大技のアクションがすでにスタートするなか、ぐるぐると思いを巡らせ、「止める」を決意する。
これは、涙モノです。ジャッキー自身、そう悟っているということです。
寸止め後の潔い引き上げ方も良かった。ジャッキーらしく、威厳はないけど伝説のスタントマンの美しい引き際でした。
チー・トゥの所有権を巡る裁判のところで、「正当に対価を支払った善意の第三者はその所有権を主張できる」というのは日本でもそうだけど、それが通用する状況なら最初からそれを言い立てるんじゃないかと思いましたが、要は総裁がルオとチー・トゥの絆を認めて戻してくれるところに繋げるためにはこういうポカが必要なんでしょうね
人馬一体のスタントで決めた場面がバレバレの合成なのは映画だからしょうがない。
お決まりのNG集で、しっかり緑色の裏方さんが見えているのは人によっては興ざめかも。
アクションシーンは良いけど、チー・トゥとの関係はドリームのままでよかったかな。
全体的にテンポが悪くて冗長ではあるけど、こんなもんかな、と思いました。
ハラハラさせるアクション、笑いを誘うドタバタカンフーシーン、ホロリとさせる人情シーンなどなど、これまでのジャッキー映画の魅力をギュと詰め込んだ本作にとても好感が持てました。
初主演作「タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道序章」から50年を経て、2024年で70歳を迎えるジャッキー・チェンの主演作。一線を退いたベテランスタントマンがあることをきっかけにふたたび危険なスタントに挑む姿を描いたアクション作品。
本作は、2023年公開の中国映画。ジャッキー・チェン主演のアクション映画で、初主演の「タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道序章」から50周年の記念作品でもあります。キャッチコピーは、「これが人生の集大成! アクションのち、涙。」
本作では主人公であるルオのこれまでの仕事として、ジャッキーが自ら危険なスタントを行ってきた過去の代表的な映画からの映像がNGシーンを含め多数使用されているほか、彼の過去の出演作を彷彿させる衣装や小道具などが登場しています。
●ストーリー
かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)。ケガをきっかけに第一線を退き、現在は借金取りに追われながら中国の撮影所に住み込み、愛馬・赤兎(「チートゥ」)とエキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っていました。
ある日、チートゥの元持ち主であった友人ワン(レイ・ロイ)の債務トラブルが原因で、チートゥが借金の肩の一部として連れ去られる危機に。困ったルオは疎遠になっていた一人娘のシャオバオ(リウ・ハオツン)を頼る事にする。法学部の学生であるシャオバオは、恋人の新米弁護士ナイホァ(グオ・チーリン)を紹介。だがシャオバオは、スタントに入れ込むあまり母と離婚した父を受け入れられずにいたのです。
そんなルオに、愛馬との共演というスタントマンのオファーが舞い込んできます。年齢的にも危険をともなう撮影でしたが、ルオはチートゥを守るため、危険なスタントシーンに挑戦していくこととなります。
その結果、昔ながらの体を張った危険なスタントに固執する父の姿に反発したシャオバオと溝ができてしまうのです。
そんななかチートゥに惚れ込んだ大企業の総裁で馬好きのホー(ユー・ロングァン)が、チートゥを買い取りたいと申し出ますがルオは請け合いません。結局は裁判で負け、チートゥをホーに譲る事になったルオ。
シャオバオは、仕事に命がけで挑むことで家族に愛を伝えようとする不器用な父の為に愛馬を返して欲しいとホーに懇願しますが…
●解説
スタントマンと馬。この組み合わせであれば、老いたりといえど、往年のアクションを期待するのも無理からぬこと。実際、映画の撮影現場での乗馬アクションなど、見せ場が用意されていました。
でもジャツキー・チェンも今年70歳。「トランクモンキー/酔拳」などで軽快に拳法を披露し、「プロジェクトA」 「ポリス・ストーリー/香港国際警察」といった作品で無敵のアクションを演じたのは20~30歳代でした。あれから半世紀近く。
さすがに「プロジェクトA」の時計台からの落下や「ポリス・ストーリー」のカーチェイスのような、決死のアクションはないものの、年齢を考えれば、やはりすごい。これはCGかな、と意地悪な目で見てしまうのは、時代の流れと言うしかありません。
なお、吹替え版では、吹き替えは、2023年に引退していたジャッキー・チェン専属声優の石丸博也が本作のためだけの限定復帰し担当しています。
●感想
主演はベテランスタントマンを演じるジャッキー・チェンということになっていますが、見た感想からいうともうこれは相棒の愛馬チートウが主役といっていいくらい、このお馬さん名優でした。裁判に負けてチートウを馬好きのホーに引き渡すシーンでは、チートウがルオと別れたくない感情を爆発させて大暴れします。けれどもルオの「帰れ、もうおまえは嫌いだ!」との一括を受けて引き換えるところは、本当に悲しそうで涙を誘われました。他にもチートウの演技が冴える名シーンが随所に出てきます。
演技を越えてジャッキーとチートウ役のお馬さんとが深い友情と信頼でつながっているように見て取りました。だからこそ劇中劇の危険なスタントシーンにも、あうんの呼吸で撮影できたのだと思います。
還暦を越えたしまった自分としては、アクションそのものよりも、老スタントマンの衿持と哀感に引かれました。CGを拒絶し生身のアクションに固執する仕事人間の気持ちも、娘相手に父親を気取ってみたい心情も分かります。公開中の「帰ってきた あぶない刑事」を見た時の感慨を、この映画でも抱いたのです。
劇中終盤にルオの若い頃のスタントシーンをシャオバオが見て、涙を流すシーンが出てきます。登場するシーンはどれもジャッキーの若い頃の危険なスタントシーンばかりでした。それらを見せつけられてシャオバオのように涙が出てきました。一つのシーンにいのちをかけてまで突進していくのは、役者バカといってしまえばそれまでですが、それでも危険を承知で、役に殉じていく映画愛には、やはり心を打たれる感動があるのです。
ハラハラさせるアクション、笑いを誘うドタバタカンフーシーン、ホロリとさせる人情シーンなどなど、これまでのジャッキー映画の魅力をギュと詰め込んだ本作にとても好感が持てました。
やっぱ、吹替だよね!馬、すげぇ!
外国人俳優で声優が固定されているのが認知されている人も少なくなったよなあ。そして、吹替で観たいと思わせる最後の世代、それがジャッキーかも。石丸氏も近い世代だから、アニメと違って年相応の声質になってて違和感なかったな。
馬がとにかく名演技?だったんだけど、動きとかCGっぽさなかったんだけど、どうなんだろう?やっぱ使ってるのかな?でも、CGを否定してスタントに挑むラストアクションの場面がモロCGなのは笑えたなあ。
娘役の人がキュートだったけど、その他の配役はちょっと華のない感じがね。。。タイトルから勘違いしてたけど、純中国映画だったんだ!というわずかな驚きも。
アクション映画とは言いにくいけど、ヒューマン物としては中々だったんで0.5おまけしときました。我らのジャッキーもお爺さんかあ。酔拳リメイクしないかな。師匠役で。そこで未来のジャッキー育てて欲しい!
古き良き香港アクション映画風の作品
ジャッキー・チェン50周年の「集大成」
かつて数々のスタントシーンをこなした名スタントのルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)も年を重ねた今は撮影所で仔馬から育てたチートゥ(「赤兎」)と共に観光客相手のパフォーマンスで日銭を稼ぐ日々。その愛馬さえも借金のカタに取られそうになって――
映画の宣伝文に「人生の集大成」と書かれていた意味が鑑賞してわかった。
ジャッキー・チェンファンにとっては懐かしい今までの名スタントシーンが度々流れてファンとしてはかなりうれしかった。
御年70才となりかつてのような危険なアクションスタントは望むべくもないが、コミカルなカンフーアクションは健在。
また馬という相棒を得たことでアクションシーンの多彩さは増したように思える。
彼自身の映画人としての半生をつづると共に、若き日に大ケガを負うスタントシーンを経験した自身も含めたスタントマンに対するリスペクトにあふれた作品です。
特に物語終盤の部分はスタントと言う物の映画における意味を考えさせられる名シーンだったと思う。
ジャッキー・チェンの吹替えと言えばこの人!の石丸博也さんが引退していたにも関わらず今回特別に吹き替えてくださったのもファンとしては嬉しい限り。
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