「なんで綾瀬はるかさんだったのか監督さんに聞いてみた」ルート29 ゾンビ2さんの映画レビュー(感想・評価)
なんで綾瀬はるかさんだったのか監督さんに聞いてみた
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ちょうど間に合いそうだったので前情報なしで下高井戸に映画を見に行ったら、上映終わりで森井監督が舞台に登場するイベントあり
質問あったらどうぞって時間があったので、ファンの方々の濃い質問に混じってひとり「なぜこの作品に綾瀬はるかさんをキャスティングしようと思われたのですか?」といった素朴な質問をしたら、彼女のなんか少し世間から浮いてる感じ?佇まいが自分が書いた脚本の役のイメージに合うのではないかと感じてオファーしたとのことでした
で実際どうでした?とお聞きしたところ、自分が想像した以上のことを導き出してくれたとそんな感じのことをおっしゃってました
終わってからサイン会があったので、さらに素朴な疑問として、こんな感情の起伏のない映画撮って楽しいですか?ってお聞きしたら、監督は自分には感情の起伏がよく見えてるんですよとキラッと目を光らせて答えてくださいました
(不躾な質問ばかりですみませんでした…)
実際の世界では他者の感情の起伏なんてそうそうわかりやすい形で提示されることはなく、そんな他者のわからなさが気になったり気づくこともなかったりやり過ごしたりしながら紡がれていくのが自分の時間…ただその時間が1本の線として何かの因果関係でつながっていくと考えると生きづらくなるのかも知れません
この旅の中で出会う他者の生と存在は矛盾しています
生きながらにして存在が見えない人(や犬)もいれば死んでいたのに存在する人もいます
時間はいつから始まってもいいしある日途切れてまた再生してもいい
監督のそんなやさしい眼差しが、旅で出会う森や町の景色にも散りばめられていた気がしました
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あ、最後に監督にひとこと
ラストシーンは違う衣装の綾瀬はるかで見たかったですー