「何だこりゃ?ウィリアム・バロウズのカットアップ技法で脚本を書いたのか?」ルート29 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
何だこりゃ?ウィリアム・バロウズのカットアップ技法で脚本を書いたのか?
監督は、詩集を基にして脚本を書いたらしいが、もうこれは脚本の体をなしていない、精神分裂病患者の怪文書のような文章が全く整合性がとれていない代物で、
奇跡の傑作映画「こちらあみ子」 の主人公の女の子が成長したら、どうなったかの「 if もしも」 のドラマのようなモノらしい。
「 こちらあみ子」は、今村夏子の原作が良かったから傑作になったワケで、詩集から面白い映画が出来ると思うオツムの作りが不思議だぜ?
↑ バロウズとか、ドラマのif もしもとかいちいち例えが古いな俺は。若い人は分かりにくい例えでごめんよー。
えーとねー、中学生三人がリクリエーションを抜け出して路地裏の少年が
真夜中の 校舎の白い壁に
決別の詩 刻み込んだ
朝焼けのホームに あいつの顔
顔が嫌い、顔が嫌い、あんたの顔が嫌いなだけ、ごめんね君はとても良い人、でも顔が嫌いなの。
探したけど 涙で見えず
「旅に出ます」 書き置き机の上
おら、こんな村いやだ、こんな村いやだ。東京へ出るだぁ。
ハーモニカ ポケットに少しの小銭
ああ 「さよなら」の意味さえも知らないで
さよなら、さよなら、さよなら、もうすぐ外は白い冬。
ああ 訳もなく砕けては 手のひらから落ちた
手のひらを太陽に透かしてみれば、真っ赤に流れるぼくの血潮。
あれは おれ十六 遠い空を
伊代はまだ16だから〜!
憧れてた 路地裏で
↑ これが、ハマショーの路地裏の少年を、ドクター・バロウズという文章作成ソフトを使って作詞した文章です。
リクリエーションを抜け出した、中学生三人が路地裏で煙草に火をつけようとしても、中々火がつかなくて困っていた時に、
たまたま路地に居合わせた女の子に風除けになってもらって、煙草を吸うんだけど、そんな不自然な状況になるか?ならないだろ?
んでもって、綾瀬はるかが女の子と共に連れ立って旅をする。
途中、車が一回転して路上に放置されてたり、女の子がホームレスと秘密基地を作っていたりとかしちゃっているが、これも伏線にはならず。
ただただ、短い繋がらないエピソードがただただれるだけ。
聖⭐︎おにいさんの方が、まだストーリーを作ろうとしているだけまだマシ。つまらない事には変わりはないがな?
あの難解なバロウズの「 裸のランチ」を
↑ マジで意味わかんない小説。俺は何とか最後まで読めたが、それは俺がマゾヒストだからだw
脚本化した、デビッド・クローネンバーグに脚本を書かせれば良かったのにね?
何の価値もない映画。絶対に見ないでください。
悪い事、言わないから、ドクターXと、はたらく細胞診を見ときなさいってばぁさぁ?