「全員サイコパスだとホラーにならない」ルート29 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
全員サイコパスだとホラーにならない
2024年劇場鑑賞295本目。
予告でこれラストシーンぽいなぁと思ってたら本当にそうで、そりゃラストシーンが映画で一番いいシーンになりがちなんだから、そこを予告に出せば予告はいいかもしれないけど本編観てる時にまだあのシーンないから最後こうなるんだろうなってずっとあるわけです。
中学生が写生授業の途中で抜け出してタバコを吸いに行って風が強くて火がつかず、同じくタバコを吸っていた綾瀬はるかに「風よけあった」と言ってモノのように扱うそのシーンだけで大人の喫煙もきついのに子供の喫煙で、しかも授業中にわざわざ、しかも大人は喫煙を注意するものでなく風よけというモノ扱いとサイコパスのオンパレードでくらくらしました。
しかしこれはあくまで序ノ口でした。出てくる人出てくる人みんなわざと感情のない棒読みで、無言で直立不動で立って何かを見ているシーンが多く、謎の展開、ずっと無言でただ着いてくる人、返事はするが言うことを聞かない人、とにかくなんかヤバい人しか出てこないです。でもみんなヤバいので誰も怖がっておらず、ああ全員サイコパスだとホラーにならないんだ、という発見はあったのでそういう意味では良かったのですが、じゃあ映画として気持ちよかったかと言われると気持ち悪かったとしか言えないのです。
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