八犬伝のレビュー・感想・評価
全415件中、21~40件目を表示
山田風太郎の原作を読まねば…。
ネットの評判がもう一つだったので、劇場での鑑賞は控えた。アマプラにお勧めに何度もでてくるので鑑賞した。
面白いではないか。傑作ではないだろうか。劇場で見逃したのが残念でならない。山田風太郎の原作は絶対に読みたいと思う。
有名すぎる八犬伝だが、信儀礼悌孝忠仁智の八つの玉が飛び散って、どーとかなる話程度しか知らない。南総里見八犬伝の南総が地名で、里見が家の名前と初めて知った。つまり、何も知らないということ。日本人として少し恥ずかしい気がした。
虚と実を交互に描くが、どちらも興味深く鑑賞した。
虚の部分は、八犬伝の話を映像化したものだが、そもそも滝沢馬琴の八犬伝が面白すぎる。もちろん映画だから、話しを端折る部分があるとは思うから、映像を見て、原作を読めば、8人の因果を物語をより深く楽しむことができると思う。
FXがしょぼいという批判を見かけたけど、それでこの映画の評価が下がるほど、ひどいとは思わなかった。進撃の巨人や鬼滅の刃が作画かひどいから面白くないといっているようなもの。ストーリがしっかりしていれば、それだけで及第点をつけるべきだと思う。馬琴先生に失礼だと思う。
実の部分は、これまた興味深い。滝沢馬琴と葛飾北斎の丁々発止の掛け合いが面白くないわけがない。また、二人を演じる役者が、役所広司と内野聖陽だからなおさらである。おそらく原作もしっかりしているのだろうと思う。寺島しのぶ演じる、馬琴の妻の悪態のスパイスが効果的。また奈落での鶴屋南北との虚と実についての考察は見入って、聴き入ってしまった。南北が上から覗き見、馬琴がしたから見上げる構図の演出は本当にすばらしいと思った。
かえすがえす劇場で鑑賞しなかったことが、残念でならない。
日本初の作家が貫いた信念
と言ったのは、馬琴先生がほぼ著作の原稿料のみで生活した日本で初めての著述家らしいからです
八犬伝といえば、オタクの身からすると小中学生程度で手に取った懐かしの作品
大抵あらすじを知っており、テンプレート通りの展開や大袈裟な表現に少し恥ずかしくなった思い出もありました
そんな馬琴先生の人生と八犬伝の物語とを交互に表現するという今作の演出はとても面白かったです
オタクな私として特に楽しかったのは、当時の名だたる作家の皆様が当然のように次々登場するところ!
そりゃあ馬琴先生の周囲には自然とそういった方が集まって来たのでしょうが、鶴屋南北先生に渡辺崋山先生まで出てきたらテンションが上がってしまいました
やりすぎだろうと未来の子供に笑われてしまう表現を、すなわち現在の作品達の基礎を作り上げた馬琴先生の生涯
そのほんの一部を垣間見えた今作、とても輝いていました
なんとなく乗り切れない感じが
滝川馬琴の生涯がみれる
滝沢馬琴の半生を描いた作品です
個人的には見どころは、 滝沢馬琴と鶴屋南北の長い問答だと思う。 歌舞伎の四谷怪談の舞台も圧巻だった。 それもそのはず、 演じているのは本職の歌舞伎役者たちなのだから。
動画配信で映画「八犬伝」を見た。
2024年製作/149分/G/日本
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2024年10月25日
役所広司(滝沢馬琴)
内野聖陽(葛飾北斎)
土屋太鳳(伏姫)
磯村勇斗(宗伯)
黒木華(お路)
寺島しのぶ(お百)
渡邊圭祐(犬塚信乃)
鈴木仁(犬川壮助)
板垣李光人(犬坂毛野)
水上恒司(犬飼現八)
松岡広大(犬村大角)
佳久創(犬田小文吾)
藤岡真威人(犬江親兵衛)
上杉柊平(犬山道節)
栗山千明(玉梓)
河合優実(浜路)
立川談春(鶴屋南北)
中村獅童(七代目市川團十郎)
尾上右近(三代目尾上菊五郎)
小木茂光(里見義実)
「駆込み女と駆出し男」を見たので、
滝沢馬琴と八犬伝に興味を持った。
ほとんど予備知識なしで見始める。
馬琴はこの物語の完成に、48歳から76歳に至る28年間を費やしたという。
冒頭からテキトーなことをいろいろ言う里見義実や、
CGのイヌに攫われる伏姫などを見てちょっと心配になったが、
心配はいらない。
だんだんと面白くなってくるから。
滝沢馬琴、
妻のお百、
息子の宗伯、
息子の妻のお路。
馬琴より8歳年上で友人である葛飾北斎、
その関係性などが丁寧に描かれる。
個人的には見どころは、
滝沢馬琴と鶴屋南北の長い問答だと思う。
歌舞伎の四谷怪談の舞台も圧巻だった。
それもそのはず、
演じているのは本職の歌舞伎役者たちなのだから。
終盤で渡辺崋山が登場するが、
史実として、モリソン号事件や蛮社の獄のことを知っておくと
もっと楽しめると思う。
自分は映画を見終わってから確認した。
ともかく、28年かかって八犬伝が完結したことを
この目で見届けることができて本当によかった。
そして、原作者として長く愛され続ける山田風太郎こそすごい人だったんだなと思った。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
役所広司らの迫真の演技が光る!
うーん・・・
映画館で上映している頃、このサイトで「八犬伝」が上映してるのを見て、(役所広司が里見八犬伝?)と紹介文を軽く読んだら、「里見八犬伝」では無く、「里見八犬伝」の作者の馬琴の物語なのねと、まぁ劇場で見るモノでも無いなぁとスルー。で、アマプラに久しぶりに入ったら、来てたので見ると・・・・「里見八犬伝」のシーン・・・・・片手間にスマホで見ると、創作の「里見八犬伝」と作者・馬琴を交互に書いた山田風太郎の小説の映画化と・・・・ややこしい。
山田風太郎の原作は未読、里見八犬伝もチャンと見たのは薬師丸ひろ子版くらいか。
出演者を見るに、現実パートがメインなんだろうな。八犬伝パートはCGも今どきにしたらレベル低いし、わざとなんだろうけど、役者の演技がオーバーだし。
本当はこの虚と実を交互に見せる事がキモなんだろうけど・・・・小説の方は分からないけど、映画で見ると間延びしてしまう。いっそのこと、薬師丸ひろ子版の時に伏姫のくだりは絵巻で簡単に見せた位の方が良かったのかなぁ。だって、実パートがメインなんでしょ?
劇場で2000円とか出す内容では無い、アマプラとかだから良いけど、でも長いんだよなぁ。「里見八犬伝」は絵巻にして2時間弱・・・・・でも、それだと虚と実のバランスが・・・・うーん。
タイトルなし(ネタバレ)
日本におけるアクションファンタジー小説の先駆けとなり、今なお語り継がれる。
その物語を産み出す過程と物語を並行に描くのだが、実と虚、それぞれを感情的に描いても観てる私の心情には響かなかった。
実の馬琴、その家族と北斎を描いた方が心を動かされた様に思えた。
仁義礼智忠信孝悌♥️
『仁義礼智忠信孝悌』だけにして、カット長めの殺陣を中心に、階段落ちの様な仕掛けが欲しかった。
旧国営放送の大きな河ドラマの顔色見て、日本の浮世絵に忖度するのは、ちょっと欲張りで中途半端だね。
フナムシやタマズサはもっと怖く、醜くしてもらいたかった。
昔の旧国営放送の連続ドラマのタマズサは、トラウマになるほど怖かったですからね。
これでは、時代劇じゃなくて、やはり、浪花節なんだよね。ものすごく残念な作品。
「大菩薩峠」「真景累ヶ淵」と挑戦したが、『南総里見八犬伝』を含めて、完読には至っていない。
「大菩薩峠」は全巻持っていたが断捨離した。
「真景カサネガフチ」は落語で全巻聞く。でもね❤
ルネサンスに於けるマニエリズなんだよね。芸術だとは思うけどね。
「じんぎれいち、ちゅうしんこーてい」
坂本九さん「だったかなぁ」の歌を思い出す。
虚と実を上手く交錯させて描いた作品
映画館で鑑賞したかったが、忙しくて時間が取れずPrime Videoで鑑賞。
「八犬伝」は知っていて内容も気になっていたのだが、里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いを描いた虚構パートと、「八犬伝」の作者である滝沢馬琴と挿絵をお願いされた葛飾北斎がやりとりしながら、「八犬伝」の完成に向かう実話のパートを上手く交錯させて描いた作品。
虚構パートである、「八犬士」が呪い立ち向かうシーンをダイナミックに描いている反面、実話のパートでは作者の滝沢馬琴が葛飾北斎に読み聞かせ、物語を完成に導く執念を描くなど、虚と実を上手く構成した今迄にない構成で面白かった。
ただ贅沢を言うならば、八犬士が活躍する虚構のパートだけを見たかったという思いもあるけど、作者である滝沢馬琴が28年の歳月をかけて「八犬伝」を完成させた執念を、家族背景や友人である葛飾北斎とのやりとりを通して見せたかったのかなとも思ってしまった。
見応えある作品で、自分としては充分に楽しむことができた作品でした。
CGなどや撮影技術の映像のカタログのような映画
監督の曽利文彦は、映像センスのある映画のツボを知っている優れた職人監督だと思う。
「ピンポン」は傑作だし、「あしたのジョー」もよく出来ていた。
今回の映画も、とてもツボを心得ている画作りで楽しい。
ただ、話がうまく転がらない。面白くない。
滝沢馬琴と北斎の交流を縦軸に、創作している「八犬伝」の映像がところどころに挿入される。
その八犬伝のCGがらみの映像が素晴らしい。だけど、話は表面的、平面的。八犬伝をよく知っていないと楽しめないかも。私は、昔のNHKの人形劇を見ていたので何となくわかったけど。ただ挿絵のように映像としては凄かったけど、感動や感情移入はしない。
本筋の馬琴と北斎の方をもっと緻密に話を作ったなら、それなりの感動はあったと思う。ただ、こちらもダイジェスト版的な作り。
役所広司や内野聖陽、寺島しのぶ、黒木華の名演が勿体無い。渡辺崋山役の大貫勇輔という役者の佇まいが良かった。この役者誰?と思い後で調べるほど。
唯一面白いシーンは、鶴屋南北と馬琴が戯作と「虚構の世界」と「実の世界」との解釈論をするところが面白い。鶴屋南北を立川談春が演じている。これが上手いし、このシーンの演出は見事だったと思う。
こんな感じで話が進むなら、傑作になり得たと思う。
でも結局、CGなどや撮影技術の映像のカタログのような映画になってしまった。
虚の「八犬伝」パートだけでも観たい
まぁ映画にするとこうなるよなぁ
なんとなく真田広之と薬師丸ひろ子の里見八犬伝のリメイクみたいに思ってみる人が多いのではと思うけど、この映画の主役は実は作者である曲亭馬琴。八犬士の活躍が見たい人にとっては実の世界のパートは退屈に思えるかもしれない。しかしこの映画でのハイライトは実の世界での奈落の鶴屋南北との対決のシーンなのですよ(すごい地味ですけどね)。大好きな忠臣蔵をコケにされて激昂する馬琴に対して、四谷怪談こそが実で忠臣蔵こそ虚の世界だとうそぶく南北がまるでメフィストフェレスのごとくで実にかっこいい。山田風太郎の原作の中でも大好きなシーンなのだけど、映画の中ではいまいちピンとこない感じで終わってしまって、ちょっと残念でした。
談春さん良かったですけどもっと妖怪じみた感じでも良かったかなと思いました。
原作は上下2巻にわたる長編なので、虚の世界と実の世界を行ったり来たりするなかで、うまくいかない実の世界の皮肉なおかしみみたいなのは、映画の中で表現し尽くすのは難しいのかなぁと感じました。
思いきって虚のパートは絵本風のアニメにして、実の世界をメインに描けばよりテーマがはっきりしたのではと感じました。
馬琴がただの頑固爺いになってしまった
八犬伝の物語パートと、馬琴と嫁の口述筆記の最終パートがあれば、それで充分に感激出来た感じでした。
◉掌中の珠
若者たちがエイヤっと掌を開いて珠を見せ合うシーンは、物語が昇華していく昂りを思い出させてくれた。やはり子供時代に出会った優れた物語から、身体に染み込んだRPGの遺伝子は強い。あの掌を開く一瞬の超ワクワク。
しかし馬琴が何故か、自己肯定感が低そうな只の老人。空想に身を委ねてしまえる戯作者になど全く見えなかった。役所広司さんがいつも感じさせてくれる、抱えた荷物の重さとか、それを表に見せない優しさとかが、この映画ではなかったように思えました。
◉空中の文字
空中に文字を書いた馬琴の指と、必死に見つめる嫁の瞳が綺麗でした。怒って立ち去ろうとする馬琴と、縋って教えを乞う路の姿が切なくて、私も身を捩ることになる。決して決して、黒木さんファンだからではなくて。物語に取り憑かれたように、それまで読み書き出来なかった女子が物語を綴っていく。月並みな感激ながら、これこそファンタジー。
しかし、馬琴の指の形がもの凄く綺麗でした。
ちょっと残念、
「実」パートと「虚」パートの出来映えに大きな落差がある。
「八犬伝」が観たかったのに馬琴の映画だった
「八犬伝」が観たかったのに馬琴の映画だった。それに尽きる。
馬琴が「忠臣蔵四谷怪談」を観劇して史実の美談にフィクションを混ぜた構成に憤慨するシーンがある。
真実を正しく描くことか、虚実をエンタメとして描くのか、そういった入れ子構造を二重写しに描きたかったのかな?と憶測。
八犬伝パートが盛り上がって、いいところで馬琴パートにスイッチしてしまうので毎回興醒め。
八犬士が揃ってからの大立ち回りも雑で萎えたが。
ラスボスもCGショボかったwww ロードオブザリング1作目の時代くらいのCG感覚。逆に懐かしかったかもw ラスボスの倒し方も雑。
馬琴の家族の描き方がひどすぎる。寺島さんのヒスババアっぷりはあれでよく本人が演じてくれたな。
テンポは悪くないのですが演出の拙さに失笑。
全415件中、21~40件目を表示










