八犬伝のレビュー・感想・評価
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八犬伝とは、なんとなく知れた
八犬伝の内容全く知らないですが、俳優目的でみました。
虚と実…こういう話なんだと、分かりやすかったです。
もともと28年の作品をまとめてると考えれば妥当な長さとも思いますが…やっぱり長い。
渡邊圭祐さんや板垣李光人さん、松岡広大さんが好きでみました。
けすけさん、出番多めで、以前より演技上手くなった気はします。りひくんは、美しすぎます。眼福でした。踊り子役って分かってたのに、最初誰だか分からず(笑)
それよりも、塩野瑛久さんが上手すぎて…大河と全然違いすぎて、びっくりしました!
ただ一つ気にいらない事
滝沢馬琴と葛飾北斎の交流を描いた現実の世界と「八犬伝」の物語の世界が交互に出てきますが、これがなかなか良かったと思います。「八犬伝」の方はもちろんあらすじ止まりなのですが、それでも思ったよりもちゃんと描けてたと思います。
ただ気に入らない点が一つ。劇中の馬琴の台詞でも出てきますが、北斎のほうが馬琴よりも7歳も年上なんですね。演じている役所広司(馬琴)と内野聖陽(北斎)は役所のほうが
13歳も上。北斎を演じる役者をせめて役所と同じくらいの年齢にしてほしかったな。
「どうする家康」でもめちゃ綺麗だった板垣李光人クン。「八犬伝」では犬坂毛野を演じています。薬師丸ひろ子の「里見八犬伝」では志穂美悦子が演じてた役ですが、「家康」のときよりもより綺麗でした(爆)土屋太鳳や河合優実、黒木華より綺麗なのはダメ!(笑)
立川談春演じる鶴屋南北と滝沢馬琴の奈落での「戯作者」としての問答は一番の見所かも。
中途半端
馬琴その人を描きたかったのか、
その作品である八犬伝を描きたかったのか、
いずれにしろ中途半端な観は免れないと感じた。
どちらかにフォーカスするか、二部作にすべきではと思ったが、
エンドロールでそれは見当外れだったことが判明。
南総里見八犬伝の映画化ではなくて、
山田風太郎原作の八犬伝の映画化だったわけだ。
まあ、それでもフォーカスが呆けた観は否めない。
個人的には馬琴のパートの方が圧倒的に良かった。
どのくらい史実に基づいているのかは分からないが、
北斎との掛け合いや妻との軋轢、創作の苦悩、
そして何と言っても息子(夫婦)との心の触れ合いに目頭が熱くなった。
妻の「ちくしょう」も万感こもっていて心に残った。
一方、八犬伝パートはNHKの名作人形劇に及ばないのは仕方ないとしても
かつての薬師丸ひろ子主演のそれと比べても大きく見劣りした。
映像技術は格段に進歩しているはずだが、単調で深みに欠けた。
殺陣も戦隊ものレベルかな。
最近ガッカリが多かったので、まあまあ満足。
作家の伝記としてはいいけど。。
八犬伝そのものの実写映画を期待すると、話が5〜6回?ぶつ切りにされるので没入感はありません。
でも滝沢馬琴という作家が語りながら、書いた作品を説明している、という体なので作家の伝記モノとしてはそれなりに面白い。。かな?というところです。
(役所広司さんと板垣李光人君は好きな役者さんなので甘い評価かも。。)
葛飾北斎は、田中泯さんが晩年の北斎を演じたほうの作品はとても良かったですが、今回の北斎も旅好きで90歳まで長生きした芸術家の味が出ていて、こちらの北斎さんも良かったです!
ただ、映画としては余程八犬伝ファン、滝沢馬琴ファン、役所広司ファンじゃないと盛り上がりとかは無いタイプの映画なので少々つまらないかも。
滝沢馬琴が晩年に目が不自由となったことは知らなかったので、後半〜完結までを文字に興したのは亡き息子のお嫁さんだったというのはシンプルに凄いな、と思いました。夫から「父さんの作品、八犬伝のことを頼む」と言われて本当にあそこまで協力するとは、、嫁の鑑。
*****
ちょっと気になったこと。
八犬伝そのもののあらすじは敢えて予習しないで映画に臨みましたが、この映画だけ見ると申し訳ないけど怨霊に祟られたあの大名、ぶっちゃけ自業自得だと思いました。だって、「この者を許せ、縄を解け」と言った2分後くらいには、部下からの進言があったとはいえ「やはり打ち首じゃ!」って。。。それは捉えられたほうも怒るって。
殿様とか、権力のある身分の高い人がそんなにコロコロ話を変えるな、っていうのは怨霊のほうに理がある。と思えてしまった(汗)
そもそもこの大名、飼い犬にも「敵の大将の首を取ってきてくれたら娘の伏姫を嫁にとらす」なんて簡単に約束しちゃって、ちゃんと犬は大将首取ってきてくれたのに娘は嫁にしようとしなかったとかさ、、そりゃあ犬も反発するさ。飼い主なら守れる約束だけにしなきゃ駄目じゃん。
まぁ、とりあえず八犬伝のほうはお話、ということで目をつぶりますが。
最終的には鋼の錬金術師でグリードだった渡邊圭祐さんがカッコ良かったので、一応良しとしますが。。ちょっと残念な映画でした。
南総里見八犬伝も観られる映画
奈落の底も拝めます。(笑)
「大衆の娯楽」作の「校正原稿」は「読者」にとって「有害」だ
江戸時代末期の天才戯作者・滝沢(曲亭)馬琴が著した「南総里見八犬伝」の物語と、馬琴自身の半生を描いた物語が交互に登場する構成の作品でした。原作者は昭和から平成を股に掛けた天才作家・山田風太郎ということで、日本を代表する2人の作家の合作のようなストーリーなので、お話自体は非常に面白かったです。また、馬琴を演じた役所広司、そして馬琴の盟友として描かれる葛飾北斎を内野聖陽が演じたのをはじめ、出演する俳優陣も超豪華で、彼らの演技を観るのも楽しかったです。
特に感心したのは、馬琴の物語の中で、同時代の狂言作者である鶴屋南北の「東海道四谷怪談」の歌舞伎が演じられる場面があり、何とこの歌舞伎を中村獅童(伊右衛門)や尾上右近(お岩さん)という現役歌舞伎役者が演じていたところ。餅は餅屋にというところですが、本職に演じさせた芸の細かさには大いに拍手を送りたいと思います。
一方で、ちょっと気になったのが登場人物、特に馬琴の物語中の言葉遣い。「大衆の娯楽」、「校正原稿」、「読者」、「有害」と言った言葉を馬琴が使っていましたが、どうも時代劇にはそぐわない感じがしてしまいました。この方が意味が分かりやすいということなのかも知れませんが、ちょんまげを付けた現代劇という作風ではないため、もう少しそれらしい言葉に置き換えて欲しかったなと感じました。
そういう不満点はあるものの、前述の通り役者陣が素晴らしく、特に女優陣の演技に目を奪われました。「南総里見八犬伝」のラスボスである玉梓を演じた栗山千明や、お歯黒をして悪役を演じた真飛聖、そして馬琴の悪妻(?)を演じた寺島しのぶなど、癖のある役柄を演じた女優陣はその中でも非常に良かったです。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
日本エンタメの源流 虚が実を超える
いやー、満喫した。八犬伝の世界にどっぷりと浸かり、滝沢馬琴の生き様を見る。こんな贅沢はない。
NHK人形劇『新八犬伝』の放送時間に合わせて遊ぶのをやめて、家に帰っていたことを思い出す。当時は幼かったから、物語をしっかり理解できていたわけではないが、とにかく面白くて、放送が楽しみでしょうがなかった。
この作品では馬琴が北斎に語って聞かせるスタイルをとっている。語りは劇中劇としてスクリーンに映し出されるが、あまりに面白いから、馬琴の語りが終わって現実世界に戻ると、クリフハンガー状態になり、次の展開が一刻も早く知りたくなる。
八犬伝パートでは、ワイヤーアクションとCGの合成感を感じてしまったりすることはあるが、物語のエッセンスをギュッと詰めた構成がアラを隠してしまう。この物語は面白い。
演者では、渡邊圭祐の颯爽とした刀捌きと板垣李光人の凛々しさが光っていた。
偏屈ジジイと巌窟ジジイの何とも羨ましい交流には、思わず笑ってしまう。この馬琴と北斎コンビをも唸らせてしまう鶴屋南北の登場シーンは強烈。立川談春をさらに凝縮したようなへそ曲がりな喋りに、引き込まれる。へりくだっているようでいて、言葉に真理をまぶして相手を圧倒する。
日本のエンタメの源流がここにある。これを見逃す手はございませんよ。
滝沢馬琴と葛飾北斎のシーンが楽しかった こんなに密な関係だと知らな...
滝沢馬琴と葛飾北斎のシーンが楽しかった
こんなに密な関係だと知らなかったし、
かつ同時代を生きていたことも意識したことなかった
一緒に見た友人が、
「里見八犬伝の8人はみんな、
美しいはずなのにな?」と言っていた
どっちつかず
君はなぜ映画を観るのか
駄作もいいところ
ようやく満足出来た。
薬師丸ひろ子・真田広之が主演の深作欣二監督「里見八犬伝」に失望していたので、ようやく満足出来た。山田風太郎の原作は未読なので、滝沢馬琴と葛飾北斎、鶴屋南北の「実」パートはとても興味深く面白く楽しめた。どこまで真実性があるのかな。「虚」のパートは今までの東映映画と比べれば圧倒的に楽しめたが、脚本は1959年バージョンの方が面白い。少なくとも犬江親兵衛の登場シーンはオリジナルに準じて欲しかった。「南総里見八犬伝」オリジナルを尊重して欲しかった。何より、八房と伏姫のエピソードは厳密にして欲しかった。義実の戯言から八房が伏姫を欲し、のし掛かる姿や、洞窟での同居で八房が迫るが伏姫がそれを制して読経で邪念を払うシーン、最後は気にやられ伏姫が妊娠する場面、金鋺大輔により八房が射殺され、伏姫は体の関係はなく懐妊したことを証明するために腹を切り、貞操の証明を果たした後、そこから仁義礼智忠信孝悌の珠が飛び出し、四方八方に飛び散っていくシーンを見たかった。あたかも「獣姦」を連想させる、これぞ玉梓が怨霊が、孫子の代まで畜生道に陥れ祟ってやる、という呪いの具現化だったのに。後は犬坂毛野の女形の由縁・犬村大角の父を殺めた化け猫騒動・ひとり幼い犬江親兵衛の生き返りエピソードなどはちゃんと見たかった。浜路のエピソードもオリジナル通りにして欲しかった。とは言え、芳流閣の屋根上での犬塚信乃と犬飼現八の捕物・決闘はスペクタクルで楽しめたので満足。八犬士がひとりずつ登場して仲間になるプロットは黒澤映画「七人の侍」の原型なのかな。犬坂毛野の女装で暗殺は「ヤマトタケル」を模しているのか。大鷲に拐われる浜路姫は「シンドバッドの大冒険」から?犬塚信乃を追いかける浜路は吉川英治「宮本武蔵」のお通の原型か?スペクタクルな活劇にファンタジーを絡ませつつ、化け猫のオカルト話や玉梓・船虫・伏姫の懐妊など、様々な女性がらみのエピソードは少し淫靡なエロスを感じさせたのに、そこが薄められたのが残念。珠が飛び散るシーンや豪傑が次々に集う展開など、この作品に影響を与えた108人の英雄が活躍する中国の古典「水滸伝」もまた映画化して欲しい。子供時代に夢中になったNHKの人形劇「新・八犬伝」以来の傑作だ。
山田風太郎の八犬伝
恥ずかしながら山田風太郎の八犬伝があることを知りませんでした。
私の世代なら里見八犬伝ですね。薬師丸ひろ子さん、真田広之さん、千葉真一さん等が出演していましたね。めちゃくちゃ面白かったです。当時はCGもなく今見返すと迫力不足かとも思えます。
さてこちらの八犬伝は虚と実を交互に見せていましたが、実の世界は良い出来だと思いますが、虚の世界が中途半端な気がしちゃいます。欲張りかも知れないがもっと迫力が欲しかったです。
さて本家の南総里見八犬伝は完結するのに28年かかっていますがもしこれを映像化した場合どうなるんでしょうね?
映画だと三部作とか、又はネットフリックス等の動画配信とかそうなるのかな?
原作はいつも読まないからいつの日にか実現してもらいたいです。
虚も貫けば実
八犬伝(南総里見八犬伝)
曲亭(最近は滝沢とは言わない)馬琴により
1814年から28年かけて106巻が刊行された
今でいうライトノベル「戯作(げさく)」
室町時代を舞台とし
安房里見家の伏姫の因縁によって八つの玉に
導かれたアザをもつ若者が里見家に結集し
古賀公方を討つ
そのプロットは後のファンタジー
漫画や小説に与えた影響は計り知れない
また馬琴は恐らく日本初の
原稿料だけで食っていた作家である
今作は山田風太郎の小説をベースとし
武家奉公を悲願しつつ偏屈な性格が
災いして戯作に甘んじる曲亭の葛藤を
葛飾北斎との関係と共に
曲亭の人生をたどりながら
二元的に八犬伝の世界と
行ったり来たりする内容
どうだったか
曽利文彦監督は
漫画実写化映画の傑作「ピンポン」
で度肝を抜かれ
フルCGムービー「アップルシード」など
数作見たことはあるが久しぶりに聞いた名前
どんなもんかと思っていたがこれが良かった
曲亭の暮らす江戸の世界の文化的描写が
素晴らしく歌舞伎座のシーンは
見入ってしまった
逆に八犬伝のシーンは
かつて平成初期の角川の
実写ファンタジー映画のような
どこかチープな雰囲気が漂い
ここの出来が悪いという感想も
よく見かけるが
現実と戯作としての対比であえて
そう作っている感じがした
八犬伝が人気作になって
お武家にもファンがいて籠を持って
迎えに来ても紹介がなければ会わん
という偏屈さを役所広司さんならではの
クセのある演技も見事
栗山千明・中村獅童
寺島しのぶの過不足ない安定した
演技で最後まで楽しめた
曽利さん映画はそんなに
しょっちゅう撮らないけど
やっぱいいね
原田眞人さん的で
個人的には現実パートのみで、脳内映像は北斎の絵だけでも良かったように思った
2024.10.26 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(149分、G)
原作は山田風太郎の小説『八犬伝』
滝沢馬琴が「八犬伝」執筆に至った裏話を描く時代劇(&アクション映画)
監督&脚本は曽根文彦
物語の舞台は、文化11年頃の江戸(神田明神下付近)
戯作者として名を馳せる曲亭馬琴(役所広司)は、親友で絵師の葛飾北斎(内野正陽)に新たな戯作の話をしていた
それは、里見家の当主・義実(小木義光)に恨みを持つ者が家を滅ぼそうとする物語で、それを阻止するために、里見家の亡き娘・伏姫(土屋太鳳)が残した遺言を叶えるというものだった
伏姫は死の間際に自身の数珠に念を込め、それは日本各地へと散らばっていった
その珠を持つ者を集めれば、里見家に降りかかった呪いを打ち消せるという
この話を聞いた北斎は、その戯作に興味を示し、わずかな挿絵を描いていく
馬琴は北斎が挿絵を描いてくれるなら連載をしたいと考えていたが、北斎にはその気がなく、結局は北斎の息子がそれを担当することになった
映画は、馬琴の脳内イメージパートと現実パートが行き来する流れになっていて、その脳内イメージをササっと挿絵にしてしまう北斎が描かれていく
「絵にはならない」と言いながらも「八犬伝」を絵にする北斎だったが、馬琴の晩年にて、息子・宗伯(磯村勇斗)の妻・お路(黒木華)が彼の代わりに文章を書くシーンでは「絵になる」と言っていた
北斎の中にある絵は「実」を描くもので、彼が描く「八犬伝」は「虚」ゆえに後世に残したくなかったのだろう
物語は、馬琴の晩年の「八犬伝」執筆時代のみに特化していて、全98巻ある「南総里見八犬伝」はごく一部のみが語られる
「八犬伝」としては「八犬士が揃うまで」
みたいなところがあって、虚構パートの玉梓(栗山千明)を倒すところまでは描いていく
この虚構パートの終わりまで描く必要があったのかは何とも言えず、犬士集結ぐらいで終わらせてもちょうど良かったかもしれない
また、お路が代筆したというパートが不要とは思わないが、いきなり登場して、いきなり代筆しているし、サラッと字幕で「文字を書けなかったお路が馬琴と同じように書けるまでになっていた」と説明するのはナンセンスなように思えた
登場人物がかなり多く、名前のついているキャラが50名以上いる
また、一人二役をしている役者がいるのだが、ググって調べられる範囲を超えているので、パンフレットでは「全キャラクター相関図」を作って欲しかったくらいである
細かなキャストに関しては「四谷怪談」「仮名手本忠臣蔵」「南総里見八犬伝」に詳しい人ならエンドロールを読んで理解できると思うが、かなり難易度が高いのではないだろうか
いずれにせよ、創作をなぜ行うかという哲学的な部分とか、勧善懲悪の是非、写実主義と理想主義の対決みたいな部分は面白かった
歌舞伎観劇後の奈落にて、狂言師の鶴屋南北(立川談春)と語る部分はとても面白く、ジジイ三昧の現実パートの方が深みがある
「八犬伝」のアクション時代劇部分はCGに頼りすぎている部分と、キャラクターを描き切るには時間がなさすぎるので薄味になっている
最後の方の集結部分は結構無理やりな感じに仕上がっていたので、尺のバランスを考えると、無茶なシナリオを書いたんだなあと思った
編集せずに全部上映したら、おそらく5時間くらい超えて来そうな気がするので、良いとこどりが裏目に出ているようのかもしれません
創造と現実の二つの世界
南総里見八犬伝の話は以前別の映画で見たことが有りました。
ただそれを書いたのが誰だったのかは今回初めて知り、しかも実際に28年を費やし書いたと言うのには驚きました。
その作者滝沢馬琴の八犬伝作りの過程を描いた実話パートと、創作の八犬伝の世界を描いた虚構パートが交互に映し出されていましたが、どちらのパートも実に見ごたえがあり、それぞれの世界に見入ってしまいました。
どちらのパートもそれぞれ通しで作れば2本の映画が出来てしまうかのような作品です。
馬琴の創造から生み出された八犬伝の世界は正に映画のようなスペクタクルな世界で、江戸の時代にこんな壮大な物語を考えた人がいたとは驚きです。葛飾北斎がその話に魅せられるのも無理からぬ話しだと納得です。
自らの視力を失ってもこの作品を作り上げた馬琴さんと、義父にあたる馬琴さんを助けたお路さんの姿が鮮烈です。北斎が言う絵になる二人でした。役所さんの迫力は本当に素晴らしいし、黒木華ちゃんこう言う役上手ですよね。
二人のみならず内野聖陽さん、磯村勇斗さん、寺島しのぶさんら実話パートの皆さんの存在感がすごい。
虚構パートは何と言っても玉梓の栗山千明さんが妖怪感満載で印象的でした。浜路が河合優実ちゃんだとは最初気づかなかったです。太鳳ちゃん美しかったです。
虚と実。二つが支えあって出来た八犬伝の世界。二つの世界を行き来して、その深みにどんどん引き込まれて行きます。
一本の映画で二本分の楽しさが味わえました。
いい映画を見ました
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