劇場公開日 2024年5月10日

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「大切だった週末」ジョン・レノン 失われた週末 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大切だった週末

2024年7月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ジョンがオノ・ヨーコと出会い、シンシアと離婚し、ビートルズが実質的な解散状態だった頃がソロになってのジョンレノンヒストリーその①。永遠の名曲「イマジン」を世に送り出し、ヨーコと共に反戦のリーダーとして闘っていた。
そして「失われた週末」と言われたこの頃がヒストリーその②。
ヒストリーその③は、その後ヨーコの元に戻り、ショーンが生まれ、5年間の主夫生活をし、日本にも軽井沢を中心に度々訪れてもいた頃。復活し「ダブルファンタジー」をリリースしたが1980年12月8日自宅「ダコタ・ハウス」前において凶弾に倒れた(あまりにも辛い悲劇と誰もが記憶している)。
映画となったその②の頃、メイ・パンと過ごした18ヶ月間はヨーコの視点からは「失われた週末」だろうが、ジョンやメイ・パンやジュリアンやシンシアや関わった多くのミュージッシャンにとっては「大切だった週末」ではないか?と思う。音楽的な業績としては「心の壁、愛の橋」「ロックンロール」のアルバムを輩出し、「真夜中を突っ走れ」で弾け、エルトン・ジョンと歴史的なコンサートで共演した(最後の公の場のライブ出演)、デビット・ボウイともセッションし、何より永遠の盟友であるポール・マッカートニーと語り合うことができた。
映画のラストで今のジュリアンとメイ・パンが微笑みながら抱き合う姿は「大切だった週末」が2人の人生の中でいかに充実していたかを物語っていた。
ジョンと過ごした日々の沢山の写真と画像をメイ・パンが語り、ジョンの残した絵や落書きをアニメーションにして繋ぐドキュメンタリーでしたが飽きることなく観れました。
ジョン・レノンとビートルズの物語に新しい名作が追加されたと言えるでしょう。
ありがとうございました、。

アベちゃん