「タイトルなし(ネタバレ)」YOLO 百元の恋 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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後半に向けて1:22'から "ロッキーのテーマ" が流れ「夏」から「秋」で動きが機敏に「冬」で体が痩せて「春」で別人の様になる。
『ロッキー』シリーズで使われる "モンタージュ" と言う映画技法があるが、今作は技法でなくリアル!!
その後の試合のシーンは何故か泣ける。
制作においてジア・リンの覚悟が感じられるのは、中国で大人気を博しながら、本作の制作の為に1年以上もメディアの前から姿を消し、本編の撮影と並行して超過酷なトレーニングを続け成功させたこと。映画公開直前まで減量後のジア・リンの姿が伏せられていたため、まさかの大変身に大きな反響を呼び、さらに本作を制作した時の年齢が40歳を超えていたこともあり「40歳を超えてもこんなに変われるのか!」と、彼女の実年齢にも注目が集まったらしい。
※『ロッキー』のモンタージュ:練習する様々なショットを切り替え、繋げる事で物語の進行を加速的に短時間で見せる。つまり数分のシーンでキャラクターが強くなる事を納得させる技法。
※「百元」:中国の人民元(CNY)で2025年5月現在約2,130円。
中国の人気喜劇女優ジア・リンが初監督・脚本・主演を務め、撮影時39歳にして主人公の高校生を演じた『こんにちは、私のお母さん』(2021)。ジア・リンの亡き母との実話を織り交ぜながら描いた泣けるタイムスリップ・コメディ大ヒット作でコチラも良かった。
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