「チョンシー」イマジナリー なつさんの映画レビュー(感想・評価)
チョンシー
トレーラーは良かったよ。
「チョンシー」という、イマジナリーフレンドだかテディベアだかの名前がしっくりこない。
チャッキー先輩やアナベルさんの足元にも及ばない程に名前をすぐ忘れてしまう…
名前って重要よ。
継母にジェシカが居る時点で、なんとなくポリコレ的なのかもと邪推してしまう。良くないなぁ。
そんな確執ゴリゴリの家族を置いてパパンもお仕事へ。
娘達との溝を埋めるとか言いながらも、大して娘達の為に何かをする風でもないジェシカ。
と、序盤からあまりしっくり来ない。
チラチラ見え隠れするホラーテイストが実は大した問題でもなく逆に邪魔だったりもする。
頭の軽いBOYとかサクッとやればいいのに…
そのチョンシーだかとの友情で宝物探しリストの深掘りも欲しかったな。現実味を持たせる為とか軽い理由で片付けられてたけど、良いアイテムなのでもっと活かせたのでは。
チョンシーが見えていたのは実はジェシカだったって件もとても良かった。標的はアリスじゃないのか〜と認識させてくれる。
個人的に、あーー!もうコレはダメだ…ってなったのは連れ去られたアリスを救い出す為に光る扉の中にジェシカが入るシーンで思い出してしまったのだ…「ポルターガイスト」を…作品と作品を比べるのもどうかとは思うのだけど、あの作品は私のホラー映画人生に大きく関わっていたので致し方なし。
そこで、もう注意力散漫に…なんかタンジーナみたいな人いるし。
とか思ったら、みんな入るんかい。
何故来たし。タンジーナみたいな人(名前覚えてない)は協力者ではなく全てが手に入る世界なのよ〜若さもよ〜ウッヒョ〜って1人でテンション上げてるし。その後巨大クマの手にやられるし。冷めちゃう。
なんか、素材がバラバラなのよ。
アリスのイマジナリーおままごとに元ママンが突然現れたり、他にも連れ去られた子供が居たりサラッと親指なかったり、アリスが傷をつけようとした釘が一緒お花だったり、全ては創作能力に長けたジェシカの為でした、みたいな。
巨大クマばかり出て蜘蛛みたいなやつはいつ出るんだろうとか、やっと出てきたホッケーのスティックの出番は一瞬だし。
絵本作家というカラフル設定とホラー空間の造りは良かったし面白かったがなんだか良く分からなくて残念感が半端ない。
キャラクター達の背景も言動も行動もフワフワなので「傷つけるもの」で安易に嫌味を言ってみたり、しかもそれを理解する15才の娘。協力プレイでアリスを連れ戻す突然の信頼感。
イマジナリーフレンドなのか妖精なのかテディベアなのか蜘蛛っぽい目からキラキラ光線出すやつなのか、はっきりして欲しい。
ラストもホテルでテディベアを持った子供が居るなら教えてあげようよ。私も見えてる…とか言ってる場合ではないぞ。気持ちはわかるがそこで一抜けた〜のはちょっと。
恐怖を煽る演出なのかもしれないが、冷める冷める。
続篇かな〜ブラムハウスさんよ〜
あぁ、またチョンシーの名前を忘れてしまった…