国宝のレビュー・感想・評価
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糖尿病を舐めてはいけない
原作を読まずに、雰囲気だけで観に行った結果
ところどころすっ飛んでいく展開に、頭の中はなんでそうなる??の嵐
帰宅後、購入した原作を読んだ
色んなものを再構築しての3時間…うーん…
これだけ削ぎ落すのであれば、もっとバッサリいって2時間…は無理かなあ…
印象的な展開・台詞を3時間の中にどうにかこうにか、もってきた結果
突然どうした??
今更そんなこと言う??
あの人どこ行った??
演者の演技は素晴らしいので、なんというか勿体ない
そして糖尿病で緊急入院するくらいなのに、
病室で呑気にバナナ食ってる…
2人の生き方
才能と血族の相剋、重層的な象徴構造
伝統芸能を極める過程での、才能と血族の相剋が半世紀のタイムスパンで美しく描かれた大作。歌舞伎という閉じられた世界の内側や舞台裏を覗かせてくれますが、それがとても真摯な視点からなのが素晴らしい。華やかな異界を現出させるために、多くの裏方さんや下積み役者さん、家族がいて、それらが歴史に裏打ちされた所作や作法・礼法により裏側でも整然と進行していく美しさ。そして勿論、看板役者になるための厳しい鍛錬と更なる高みに登るための非凡なる生き様が、切磋琢磨し合う二人と血族を絡めて描かれています。至芸を成立させるために多くの人々の死屍累々の犠牲があると見るか、唯々自己の修練と精進こそが最後の要なのかは見る人の立場により捉え方が違うかもしれません。この手の物語にありがちな、あからさまな悪事や意地悪をして主役を蹴落とそうという人が出てこないのが清々しかったです。誰もが各々の立場で必死に生きながらお互いに関わり合っていました。
歌舞伎、能狂言、華道、茶道など、芸事の中でこれほど強力な血族のしがらみがあるのは世界の中でも日本だけなのではないでしょうか? それがコンプラ全盛の現代で最後の聖域というか、功罪半ばであることは確かですが、それによって生み出され継承発展されている芸があることも事実です。でも本作の結論は才能は血族を超克できるということと感じました。おそらくはその方向性は海外へ発信する際には必要不可欠でしょう。本作では血族により守られ、引き継がれるもの(芸も、肉体的欠陥も)と共に、排除されるものと、それを乗り越えるものが生々しく描かれていました。
そして行き着く先の至芸の世界、孤独な境地の象徴として、田中泯が演じる万菊の圧倒的な存在感が重しになっていました。彼の「メゾン ド ヒミコ」でのあるコトバで肩を震わせて嗚咽したことがあるのですが、本作でも短いコトバの一つ一つがストーリーの重要な鍵になっていました。終盤、何故場末の木賃宿にいたのかは原作を読めばわかるのでしょうか? 至芸を見極める目力の凄みとの対比が強烈でした。枕元の人形は孤高の象徴でしょうか?
「2人の女方が向き合っている」プロモーション写真は、直ぐに「覇王別姫」を想起させましたが、あちらは壮大な歴史と政治のうねりに翻弄される伝統芸能、こちらは至芸の境地に至るまでの才能と血族の相剋で、全く内容が異なりました。求められる演技レベルは本作は人間国宝ですから自ずと高くなりますが、万菊、喜久雄共にシネマティックな感興を見事に達成していたと思います。
最新映画館のハイレベルな音と映像が、リアルな劇場体験を彷彿とさせ、色々な視点からの撮影が、歌舞伎の魅力を見事に表出しています。出だし長崎の料亭での縁側を花道として使う演出もその後の展開を象徴していたり、橋、河原、舞台袖、稽古場、同演目等、複数回登場するシーンが、時代により違う意味を持つ重層的な象徴構造になっているのも面白かったです。本物の歌舞伎の情報量は桁違いですので、これを機に是非歌舞伎座や劇場に足を運ばれる良いきっかけになればと感じました。
あまりの出来事に何が起こったのか……
圧倒されて泣いたのは初めて
非常に観ていて疲れた秀作
凄い作品でした。
観ていて疲れたというのは、つまらなくて退屈な3時間を過ごしたからとかそういった意味ではなく、出演者の苦労がこちらに伝わってくるという意味です。
歌舞伎役者の半生を3時間に詰め込んでいるわけですが、冒頭からエンディングまで濃密で作品の長さを感じさせません。
吉沢亮・横浜流星両名は恐らく大変な特訓をしたはずで、歌舞伎役者と歌舞伎役者のプライベートという2パターンを演じる上で心身共に相当な苦労があったと推測できます。
彼らの作品は今まで何作か観たことがありますが、こんなに凄い役者だったのかと改めて感じさせられました。
脇を支える渡辺謙と寺島しのぶも素晴らしい演技でした。
全体的な話の流れ、主人公の顛末に関しては少々リアリティに欠ける点もありますが、こと歌舞伎のシーンに至っては歌舞伎に詳しくない自分でも鳥肌が立ちました。
主役以外のキャラクターの心情の変化が説明不足だったのがやや気になりましたが、観終わった後になんだか凄いものを観てしまったという気分になりました。お勧めです。
観終わった後良い意味で言葉が出ない
一言で言い表せられない。
「凄かったね〜よかったね〜」の次元じゃない。
歌舞伎を全く知らないわたしでも、
スッと世界に入り込める作品でした。
カンヌに呼ばれるような作品で、海外の人たちにも受け入れられるであろう素晴らしい作品だと感じるとともに、日本人である私たちがまず観るべき映画だと感じます。
そして役者の皆さんの圧巻の演技。
プロフェッショナルを越えるプロフェッショナルを感じて、ガーンと食らった感覚が止まりません。役者さんとはこうも凄いものなのかと思いました。また、それを形作った、映像チームや監督、脚本の方々まで、全員へ尊敬が止まりません。
3時間はあっという間でしたが、ご飯を食べてから見たのに終わった後心地よい疲労とまたお腹がすくような感覚。色々な人の魂を見せられたような感じで、カロリーをめちゃくちゃ消費しました。
歌舞伎のシーンは、思わず胸を押さえながら観ました。美しい映像美の中に、命をかけた演技。
やっぱり言葉で言い表せません。
万菊さんの歌舞伎は本当に美しい怖さでした。
映画館で観るという選択をした自分を褒めたいです。
思わずこの映画を作った方々全員に尊敬をするような、そんな映画は初めてです。
圧巻でした。
すごいものを観た
圧巻
吉沢亮の「芸」を見る映画
吉沢亮の演技が素晴らしい、この一言に尽きる映画。
脇を固める俳優陣も錚々たるメンツで、吉沢亮を引き立たせるのが上手い。
映画の内容自体も原作の重厚さを表現できるほどの時間がないこともあり、ストーリーや歌舞伎という世界観を見せるというよりは、いかに吉沢亮の演技で観客の心を掴むかのほうに振り切っている。
そんな吉沢亮の芸一つでどう転ぶかという映画内容ながらも、喜久雄の喜怒哀楽・芸への執念をしっかりと演じ切っており、一つ一つのシーンや演目に見応えがある。
ライバル役の横浜流星もそうだが、ここまで良い演技ができる若い男性役者がいたのか…と息を呑むほどに作品に見入った。(さすが大河主演俳優)
幼少期を演じる黒川想矢も立つだけで存在感があり、所作の美しさが際立った。
肝心の映画自体の総評としては、見せ方・演出に目新しさがなく残念に感じた。
特に似た題材ゆえに仕方ないものの、ところどころチェン・カイコー監督の「覇王別姫」がちらついた。(特に中盤の演出は、個人的にかなりその要素を感じる)
とはいえ全体的に見応えのある作品で、特に役者力が感じられる素晴らしい映画だったように思う。
ぜひ劇場に足を運んでいただきたい作品だ。
ピカソが死ねばピカソ自身の美の探求は終わるが、世襲制の歌舞伎はそうもいかず、そこに加虐性や業の連鎖の主因がある
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。
この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく...(公式サイトより)。
自身の目の前で愛人同士に喧嘩をさせてキュビズムの代表作「泣く女」を描き上げたピカソのように、歌舞伎の美しさに魅了された人たちの加虐性を底糸に、血、伝統、芸事、才能、男と女、興行の危うさなど視点から描く。
鴎外や漱石の純文学作品のように、とにかく無駄な要素がひとつもない完成度の高い映画。スクリーンには意味のないものはひとつも映っておらず、歌舞伎舞台上の義太夫が絞られて映画音楽であるクラシックが徐々に開かれていくタイミングや、場面切り替えのトランジションまで完璧である。
そんな完成度の中でひときわ印象的なのが、途轍もない重圧を背負う喜久雄がひとり楽屋で化粧ができずにいるところに、俊坊が訪ねてくる場面。本作の名シーンのひとつだろう。ほかにも歌舞伎の再解釈とも言えるような映像美が随所にみられるが、撮影監督がチュニジア出身の外国人ということを後で知って合点がいった。日本人ならもしかしたら、「歌舞伎」という固定観念に捉われて、無意識のうちに、馴染みの画角になっていたかもしれない。
幼少期の喜久雄を演じた黒川想矢と、当代随一の女形を演じた田中泯の演技力が圧巻。というか、主要キャストに歌舞伎役者を配していないところに、李監督のこだわりや配慮が垣間見られる。
ピカソが死ねばピカソ自身の美の探求は終わるが、世襲制の歌舞伎はそうもいかず、そこに加虐性や業の連鎖の主因がある。本作は、「美しいものを追求し、皆に感動を与え、後世に継承していくのだから、誰かを傷つけたり、普通では考えられないようなことをやっちゃっても仕方ないよね」とは開き直っておらず、徹底的に苦悩し葛藤し、落ちるところまで落ちるあたりに好感が持てたのだが、最後のカメラマンの登場でちょっとその気を感じてしまったのでマイナス0.5。
歌舞伎の凄みと、この時代にこの映画が流行る意味
私はK-POPが好きで、普段から時代の最先端のアイドル達のパフォーマンス・ショー・音楽・ファッションに触れています。だからこそ、この映画で歌舞伎の凄みを実感しました。
1つのショーが今は沢山の最先端技術に支えられています。ですが、歌舞伎は基本全部人の手作りです。この映画では、そうした歌舞伎の舞台の瞬間の儚さやナマモノ感がより鮮明に感じられました。日本人の繊細さとか丁寧さが凝縮されているのだろうと思います。そうしたところで、歌舞伎の凄みを感じたのです。人の造形の自然な美しさ、表情、頭から足先までの動きの機微、動作音、声、手作業で創られた音楽・衣装・道具の素晴らしさまで全部、この映画で体感することが出来ました。
コロナ禍を経て、エンタメの幅が多様化しさらに盛り上がりを見せています。そんな今、吉沢亮さんを始めとして、私のような若者にも人気のある俳優さんが多く出演しているほか、エンタメの原点とも言え、ある意味どの「界隈」にも通ずる歌舞伎を題材にすることで、映画館離れしている若者の集客にも繋がっているのではないでしょうか。
この時代に、この作品と巡り会えて本当に光栄です。世代や、界隈問わず、エンタメ好きには是非とも観てほしい作品です。
大画面向き
思い立って何の情報も仕入れず見に行きましたが、最高の思いつきでした。自分ナイス。
これは出来るだけ大画面&大音量で見たほうがいい映画。
歌舞伎の知識がなくても楽しめます。
「娘道成寺」「曽根崎心中」のストーリーを予習しておくとより楽しめると思います。
娘道成寺はFGO清姫がすきなマスターは是非。
上下巻の小説を3時間に圧縮しているため、カットされた部分も多いらしいですが、とてもそんな感じはしない濃密な内容でした、
人間国宝に認定される男の人生を追体験して、正直疲れました。
すごいもん見たな、というのが一番最初の感想です。
全員すごい存在感なんですが、田中泯さんの存在感たるや。まさに美しい化物でした。
出来るだけ多くの方に大画面で見ていただきたい作品です。お勧めします。
歌舞伎という知らない世界
横浜流星さんが好きで見た。
歌舞伎かあ...全然知らない世界なんだよな、しかも3時間ぐらいあるの?途中眠くならないかな?と心配したけどそれは杞憂だった。
生い立ち境遇も違う2人の人生と運命に
目が離せず引き込まれた。
歌舞伎のシーンは圧巻。吉沢亮と横浜流星すごい!
....語彙力のなさが悔しい。
この映画は映画館で観るべし!
それほどすごい映画だった。
すべて芸の肥やし
横浜流星と吉沢亮ならきっとやってくれると期待通りでした
歌舞伎は安い席も有るらしいが、とてもお金が掛かると聞いていたので関心ないので(幕の内弁当もお高いらしい、確か歌舞伎発祥)勿論鑑賞眼はさっぱり皆無だけど2人の指先までしなやか艷やかな演技素晴らしかった 歌舞伎界からオファー来るんじゃないの?と思った
肝心のお話は入れ替わり立ち代わりスランプの様子や藝妓さん遊びなんかはあるあるだよね、実は奥さんが大変な処なんかはあんまし無くてあんまり刺さらなかった
しかし日本独自の伝統芸能でこれだけ芸術的な映画が出来るということには、邦画の可能性を感じた
映像美!
最高。この一言に尽きる
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