劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全1629件中、681~700件目を表示

4.5芸道へ真摯に向かい続けること、その儚さと残酷

2025年7月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

歌舞伎の知識は全く無い私ですが、ただひたすら感動しました。主演二人の圧倒的演技、音楽、総合演出など非の打ちどころのない映画です。
芸道を極めようとする主演二人の栄光と挫折が丁寧に描かれ、そして最後に二人で演じた曽根崎心中に深く心打たれました。
映画館で没入できて良かったです。

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しろいろねことら

4.5血と血が交じり逢い、はじめて 流れていく血にこそ、それぞれの一人ひとりの 人生を生き抜く強さが生まれる。

2025年7月19日
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鑑賞方法:映画館

血と血が交じり逢い、はじめて流れていく血にこそ、それぞれの一人ひとりの人生を生き抜く強さが生まれる。
どんな境遇であれ、どんな体格であれ、全身に流れる血は、代々受け継がれていく、性質、体質、風格、個性、本質、体感する温度は、全て脈々と受け繋がれていく血脈所以、体内に流れていく血があればこそ。この映画に出てくる人は血に苦しみ、血に嘆き、血に救われる。血に迷い、血を求め、翻弄される女達。

実家の料亭で、歌舞伎の真似をしていたところを、
見染められた喜久雄(吉沢亮)と、歌舞伎役者の息子に生まれた俊介(横浜流星)。やはり、吉沢亮は、ダークサイドの中にも、儚さと、強さがある、影ある役が似合う。
歌舞伎の舞はさることながら、歌舞伎役者と見間違えるほど、俳優、吉沢亮の表情、眼差し、舞が、なんとまぁ、美しいこと。横浜流星の卒なくこなす舞も素敵だが、やはり、大御所の人間国宝万菊を演じる、田中泯の存在感、誰をも黙らせる風格たるやいなや。
あっぱれです。
中でも、2人の人生のターニングポイントを描く、歌舞伎と現実を畳み掛けるシーンは、映画でなければ描けない美しさと、儚さに胸が締め付けられました。
日本アカデミー賞主演男優賞は吉沢亮で間違い無いですが、助演男優賞は田中泯で間違いないでしょう。それくらい、素晴らしい演技というか、存在感で震え上がりました。
直接見ずとも、語りかけるシーンや、目力!!
世界的に上映しても、拍手喝采でしょう。
吉沢亮にお腹いっぱい、プロ野球の優勝ビールかけのように、お酒を浴びせてあげたいくらい、良く頑張りました!って、拍手してあげたいです。

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松たけ子

5.0一貫した[美しさ]の探求

2025年7月18日
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泣ける

悲しい

知的

評判通り、見応えのある映画でした。
ドラマも良いですが、美しさへの探求が様々な角度で表現されていて、映画自体が崇高なものに昇華してると感じました。
美しさとは、綺麗さだけではない、泥臭さや、複雑さ、それらが織りなす総合的な景色だと感じました。
まさに日本映画です!

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ゴジ

4.5若者たちへ伝統芸能を伝えた功績は大きい。

2025年7月16日
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鑑賞方法:映画館

いやぁ秀作でした!歌舞伎のことは詳しくは知らないけど、昭和歌舞伎を深く理解し、憧憬を堪能できました。歌舞伎ならではの女形という稀有な存在に焦点を当て、ストーリーに惹きつける。エンターテインメント要素も充実して、3時間を感じさせないです。

「悪人」や「怒り」で、人間の極限を描いてきた李相日監督は、今作も圧倒的な重厚感とリアリティで人間を描ききる。

映像も素晴らかった。「アデル、ブルーは熱い色」のフランス人カメラマン、ソフィアン・エル・ファニは、日本を俯瞰で見る眼差しがとても新鮮でした。演者の感情の揺れや、しなやかな身体の美しさ、生々しい質感に息を呑みました。光と影の構成も芸術的でした。

「血筋か芸か」というテーマを際立たせたのは、吉沢亮さんと横浜流星さんの妥協のない役作りと、壮絶な演技ですね。身体に染みついた歌舞伎のクオリティは、マスターするのに1年以上もの歳月をかけたらしい。きっと並大抵の努力じゃなかっただろう。それを想うだけで、心が揺さぶられました。

歌舞伎出身の役者ではなく、あえてこの2人がストイックに演じたことが大成功。高校生の観客も目立って、若者たちへ伝統芸能を伝える娯楽作品に昇華させた功績は大きい。若手実力派俳優が揃ってきて、日本映画のこれからが楽しみ。

もちろん、田中泯さん、渡辺謙さん、永瀬正敏さんら、脇を固める大物俳優もさすが。怪物の天才子役、黒川想矢くんの成長ぶりもすごい。今年の日本アカデミー賞は、この作品で総なめになってしまうのでしょうね。

フイルム調の質感で、吉沢亮さんと横浜流星さんの繊細な演技と、ダイナミックな舞を楽しむには、絶対スクリーンで見た方がいいですよ。静粛な緊張感を観客同士で共有するのも、劇場映画の楽しみですしね😊

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Cディレクターシネオの最新映画レビュー

4.0なんというか

2025年7月16日
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泣ける

悲しい

驚く

3時間、特にダレることなく鑑賞できました。どう感じるかは、人それぞれなので。全く見るつもりなく、相棒が見たいとのことで鑑賞。生きざまと、まわりへの影響をまざまざと感じられた。吉沢亮の静かなる演技、他の太い役者の演技に引き込まれました。見て良かったです。

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Neon

3.5歌舞伎の素晴らしさ。

2025年7月15日
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この作品1つにいろいろなテーマがちりばめているなと思いました。血筋実力、天部の才能、歌舞伎と言う日本の伝統的文化、周りの環境の変化、自分が置かれる環境。吉沢亮、横浜流星、高畑充希、その他様々なタレントさんの演技がとても好印象でした。また歌舞伎の演劇のシーンもしっかりと演じているのだと思いびっくりしました。
自分の中で結構満足度の高い作品にはなりましたが、3時間もあってなかなか集中力を維持するのが難しかったです。ストーリーの中での月日の過ぎ方がかなり早くこのスピード感で行くのであれば、2部作にしても全く問題はなかったのではないかなと思います。森七菜さんの人が最終的にどうなったのかいや僕の見逃しかもしれませんが、気になる点があったので、もう一度見たいなとは思いますが、なかなか3時間の映画を集中してみる事は難しいかなと感じます。総じてかなり良い作品好きな作品でした。

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おしん

4.5国宝への道。

2025年7月15日
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鑑賞方法:映画館

歌舞伎の知識もなく、まったく興味がないので、つらいかな
と思いながら鑑賞。そんな心配を、役者さんたちの演技が吹き飛ばして
くれました。まさに、波瀾万丈のストーリー、浮き沈みの
その幅がすごすぎますね。日本映画もやるなあ、外国の方に
見てもらいたい作品だと感じました。

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tochi06

5.0ー「景色」というのは、全てをも犠牲にした人間が何か一つを極めた先で...

Rさん
2025年7月15日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ー「景色」というのは、全てをも犠牲にした人間が何か一つを極めた先で見られるものだ。「芸」以外のものを犠牲にし、「悪魔」とまで取引をして日本一の芸者になった喜久雄は本当に幸せだったのだろうかー

 私は「歌舞伎」という日本に古くから伝わる伝統芸能に触れたことも、目にしたこともなかった。この映画を観るにあたり、私と同年代を含む多くの人が「歌舞伎を見たくなる映画だった」と評していた。3時間という長尺の映画を鑑賞したことがなく、最後まで座っていられるのか不安だった。しかし、そんな不安とは裏腹に、3時間はあっという間に過ぎていった。映像も音も大変に繊細で、綺麗で、それぞれの登場人物の心情や表情を大きいスクリーンで観ることで、自分もその作品の一部なのではないかと錯覚させられた。

 この映画に役者として演じている俳優たちはみな、顔が綺麗なのは当然のこと、演技力がピカイチだった。それがまた、私たち視聴者の心を揺さぶり、それまで見向きすらしたことなかった歌舞伎の世界に片足を出そうかという思いにさせたのだろう。

 歯車が狂い始めたのはどのあたりだろうか。映画鑑賞後、友人が「俊介の血筋が不幸を招いたのね」と言っていた。確かにその通りで、努力でのし上がった喜久雄と違って、初めから歌舞伎役者の名の下に生まれ育った俊介は一度は失踪したものの、父亡き後には歌舞伎役者として再び戻ってきた。それに引き換え、喜久雄は半二郎就任直後に歌舞伎の世界から干されている。
糖尿によりこの世を去った父同様、俊介も若くして糖尿にかかり、歌舞伎役者として舞台に立ち続けることが難しくなっていく。「遺伝」してしまった「血」は、俊介にとっては自分の歌舞伎役者としての人生を保証するものであったのと反対に、喜久雄が喉から手が出そうなほど欲しがったものだ。

 映画鑑賞後、私たちは「この映画を一言で表すなら」と、「一番可哀想な人と一番残酷な人は誰か」という話で持ちきりだった。単なる「ヒューマンドラマ」や「成長物語」と謳うにしては、この映画の良さは何一つ伝わらない。人に勧められるに値するキャッチフレーズがなかなか思い浮かばない。私がそこで出した答は「人生と犠牲」だったが、それだけではネガティブな印象になってはしまわないだろうか。結局、その問いに対する私たちの答えは出ないまま解散してしまった。では、「一番可哀想な人と一番残酷な人は誰か」に対して、一番可哀想なのは、森奈々演じる彰子なのではないだろうか。喜久雄のいわば「道具」にしか過ぎないように感じた。喜久雄が歌舞伎の世界に戻るために彼女をものにしたのにも関わらず、俊介が歌舞伎役者として活躍する今、小さな劇場等で自分たちの力で営業をして出向くしかなかった。森奈々はそのどれにもついて行くが、2人の関係に「愛」があるとは見受けられなかった。彼女は都合の良いように利用され、そして喜久雄の元を去っても未練すら抱いてもらえない可哀想な存在だった。森奈々はインタビューで以下のように語っている。
「表現を追い求める先にあるものが楽園への道とは限らない。それでも人生を賭ける理由がこの世界にはある」と。

 喜久雄の「悪魔との取引」は成功して、最後には「国宝」として日本一の歌舞伎役者になった。それまで、歌舞伎以外の全てを犠牲にして。喜久雄が娘のあやめと再開するインタビューのシーンで語った「未だ見ぬ景色」は彼が「国宝」となって舞台に立った頃、ようやく現れた景色だ。それが彼にとってのさらなるスタートラインとなっただろう。

 ようやくスタートラインに立つことができた彼は、幸せだったのだろうか。原点でもある「景色」を見させてくれたかつての「国宝」のように、喜久雄も死ぬ間際には「綺麗なもの」が何もない質素な部屋で生涯を終えるのだ。

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R

3.5まずこの時代に歌舞伎役者というものを題材に人気若手俳優を起用したの...

2025年7月14日
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まずこの時代に歌舞伎役者というものを題材に人気若手俳優を起用したのが興味をそそった。

時代背景〜歌舞伎という伝統芸能の世界間を観れたのはとても面白かった!

「人間国宝」この響きは日本人として、めちゃくちゃかっこいいと思った。

まんぎくさんが言った「恨んでもやるのよ」は自分にも響いたな。

大人になった隠し子に仕事を褒められて、悪魔との約束が果たされたのではないかと思った。

一つの世界を極めるのは、己を喰い漁る孤独の闇で生きるということ。

3時間が長いとかではなく、二転三転した部分はもう少しはしょっても良かったかなとは思う。

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Daichi Kitakata

4.5歌舞伎が苦手でも見るべき

2025年7月13日
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怖い

興奮

ほぼすべての人々が絶賛しているので見に行かざるをえませんでした。
山梨の映画館がほぼ埋まっていました、滅多にありませんよ、鬼滅とかアイドルのライブ以外でこんなに埋まってるのは。
評判通り素晴らしかったです、私は歌舞伎に全く興味がありません、どちらかと言えば苦手です、そんな私でも関係なくストーリーが面白過ぎて3時間全く退屈しませんでした。
頻尿に悩む年頃で念のため漢方を飲んで行きましたが大丈夫でした、とにかく緊張感が凄過ぎて体に力が入ってしまう、田中民の顔が恐くてビビりましたが持ち堪えました。

ざっくり言えば二人の歌舞伎役者の思春期から老齢になるまでを非常に上手く描いております、大河的でもありますが、Netfrixでたっぷり予算をかけて連続ドラマで見て観たいですね。歌舞伎素人に分かりやすいような演目及びベストシーンが使われているのでしょうか、
非常に分かりやすく入って来ました、かと言って歌舞伎を改めて見ようとは思いませんが。
とにかくお話が素晴らしい、人間関係にドロドロは付き物ですが、それの究極版なのではないでしょうか、俳優陣も素晴らしく、余計な人は一人としていません。特に寺島しのぶさんは本物ですし、田中民さんは凄すぎる。普通なら主役を食う位の演技をしていますが、吉沢さんも横浜さんもそれ以上に凄かったし、渡辺謙も弱ってからの凄さね。
まあ興奮して色んな人に勧めたくなる映画ですね、久々に。

ちょっとマイナスしたのはエンドクレジットに流れる曲が好みではありませんでした、なぜ
ビリーアイリッシュみたいな歌い方なのか理解不能。

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きんどー

4.52人の演技が素晴らしい

2025年7月12日
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泣ける

幸せ

今最も旬といってもいいイケメン俳優がそろって出てて話題が先行していてプロモーションも盛んで商業的に見えて鑑賞するかどうか迷いましたが行ってみたら思いのほかよかったです。2人の歌舞伎演技はもちろん本職に比べればどうかはあるかもしれませんが2人は迫真の演技でした。この映画を見るまでは横浜流星の方が動きのある演技は上と思ってましたが、吉沢亮は鬼気迫るものがありずいぶん表現する力が上がったなと感じました。内容は3時間という長さを感じさせず見る人を飽きさせないと思います。血筋と才の葛藤、芸を極めてその先の景色を求める生き方、ほんの一握りのはるか高く狭い頂を目指す人間の姿に感銘を受けます。人間国宝の世界を少し垣間見た気がします。映画の撮り方もよかった。特に歌舞伎シーンの寄りは舞台の歌舞伎では見ることはできないので迫力がありました。

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むっ、むいちろう

4.5糖尿病怖い。

2025年7月12日
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レビュー1000越え、すごいね。
上映から1ヶ月で50億、(鬼滅は3日で80億)平日でもなかなか良い席取れない。リピーター居ないとこうはならないね。朝日新聞に連載してた小説だそうだが未読です。

話もテンポも良い、わたしは歌舞伎に全く詳しくないけどぐいぐい引き摺り込まれました。歌舞伎関係者が見てどうなんだろう、一年位の特訓ではまあこんなところかなって感じなんだろうか?でも出演者かなり頑張ったことは間違いないだろう。
私は吉沢氏の映画は何本か見ていていつも
「少し美し過ぎるなぁ」という感想を持っていたのでこれは完全ハマり役だと思った。相方の横浜氏も頑張ってるし、子供時代の黒川、越山も美しくて眼福でありました。
田中泯エグい!指先だけで魅せる。
で寺島しのぶ来たー、わかる人だけわかれば良いキャスティング。

2人の友情を軸に血統と芸の世界の浮き沈みをがっつり3時間、全くうとうとせずに見れました。
こうやって頭整理して行くと歌舞伎や興行の暗黒部分はあまり深掘りしてないんだなと気づきますが、そこ行くと3時間時じゃ済まないんでしょうね。

最後瀧内さんのよいシーンで空腹でお腹が鳴ってしまった事が悔やまれます。

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masayasama

4.5歌舞伎という国宝

2025年7月11日
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泣ける

悲しい

知的

歌舞伎?あー昔に先輩に連れられて一度行ったっけ。[娘道成寺]だったかなぁ。そう、鐘の中から出たんだっけか。
てな感じで歌舞伎=難しい、退屈。みたいな敷居の高さの印象しかなかった。
なんともったいないことか。一つ一つの美しい所作は日頃のお稽古の賜物で有り昔から語り継がれている演目の一言一言に魂が込められていることを知った。
自分は大衆演劇が好きだが久し振りに歌舞伎を観に行きたくなった。そして日本人として日本の伝統文化を守りたいと思った。

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まるりん

3.5トータル的に素晴らしい作品

2025年7月10日
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鑑賞方法:映画館

公開されてから1ヶ月以上経ってから鑑賞
先ず評価が高いので観るべきだと思いました
撮影方法、映像が素晴らしく美しい!
これだけでも観る価値があるかと思います
このシーンにこれだけの尺を使うのかって思います
長編映画なのがわかった…
歌舞伎、日舞、鳴り物などのプロも関わり演出されているようですが一夜漬け的は役者には少しきつそうです
どんな映画でもそうですが真似ごとは本物には敵わないです しかし頑張っているとは思います
演舞のシーンは撮影方法が素晴らしくて上手に踊っているように見えます
気になる人は見てください!

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883HT

3.5原作、読んでみようかな。

2025年7月9日
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やたら評判が高い「国宝」。鑑賞。
原作は、人気作家、吉田修一、監督が李相日監督の「悪人」「怒り」以来のコンビ。
配信まで待とうかなぁ・・と思っていたが・・背中を押されて、観てみる♪
長い・・これ以上短くする編集は難しいのだろうなぁ・・とは思うが、エアコンが効きすぎてて・・インターミッション入れてもいいのではと思ったり・・。
映画は美しい映像に満ちた秀作。瞬間の美しさを切り取る秀逸なカメラワークで創られていて、李相日さんてこんな感じだった??と思ったら・・撮影監督が・・チェニジア出身のフランス人?、あの「アデル、ブルーは熱い色」でパルムドールを獲ったソフィアン・エル・ファニさんだった。
実は、歌舞伎はどうも苦手で・・。才能より世襲をありがたがる、ちょっと異様に閉じられた芸の世界というイメージがあって・・。
だって、厳しいショービジネスの世界、例えばブロードウエイのミュージカルで・・血筋だけで何代にも渡り主役が同じ家族で続くなんて有り得ないでしょ?? 才能の世界でいえばスポーツも同じ。「大谷翔平」という名前を継いで、MLBで、永遠に大谷一族が二刀流で活躍するなんて有り得ないし、才能はイマイチだけど血筋だけで続くショービズネスなんて有り得ないでしょ? だから、個人的には梨園は虚構の世界と思っていた。
で、吉田修一さんは・・そんな世界に正面から切り込んで、小説を書いたのだろうな・・と。映画観て感じた。
歌舞伎といえば、「松竹」の独占コンテンツ。それを「東宝」が描いたのだから・・何をかいわん・・。当然、歌舞伎界の協力なんて得られずに制作された訳で・・、歌舞伎座も南座も使用できず(似た感じの劇場が使われてた)、李相日さん苦労したことでしょう。原作、映画双方に対して・・「松竹」が苦しく思っているのではなかろか?
当然、歌舞伎役者は出演していないのですが・彼らがメディアで「国宝」についての発言はしないしないのだろうな・・と思う。
そんな、ちょと斜めから別角度からの視点で見ると、歌舞伎界の閉鎖性をあらためて感じとることができました♪

本筋から外れますが、時代、時代の自動車のチョイスがきちんとしてて・・よく用意できたなと・・トヨペットクラウン、コロナ、多分、マークⅡ、(トヨタの博物館から借りたのかしらん?)で1980年代のシーンでの赤い車・・アウトビアンキA112♪ 売れっ子役者の箱入り娘さんがチョイスしそうな車。なかなか、小道具さんいい仕事をしてました♪

実は、本は未読で・・読んでみようと思わせてくれた作品でした。

※ ps主役の二人や少年時代の二人、短期間の稽古で、あそこまで完成度の高い歌舞伎の演技を披露できるということは・・
歌舞伎界が開かれてしまうと困る、ということを映画が示してしまったのかもね?・・・。

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J417

5.0映画館で見て正解

2025年7月9日
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興奮

難しい

驚く

何ヶ月ぶりに映画館で映画を見たか。
お一人様映画館は何年ぶりか。

TVで予告を見た時に、めっちゃ見たい!
と思い、6/6の公開から1ヶ月以上が経ち、もうそんなにいないだろうとのんびり朝イチの回に行ったら、まさかのほぼほぼ席なし状態(⁠☉⁠。⁠☉⁠)⁠!
映画館は老若男女。いろんな方が見に来られていて。チケットを買ってからレビューやらSNSを見ていると、すごく評価が高いことがわかり、ますます楽しみに!

吉沢亮×横浜流星という2人の若手役者さんの共演に、期待が高まる。
日本の伝統芸能である、歌舞伎を、この2人がどう演じて、どんな作品にしているのか。

1年半の歳月をかけて準備したとのことですが、月並みの言葉でしか表現できないのが悲しいけれど、本当に素晴らしかったです。
そもそも美しい容姿に恵まれているお二人ですが、それが武器になり、さらにそのこと以上に二人の演技力がスクリーンいっぱいに見られて幸せでした。

ひたすら自分暮らしている日常とはかけ離れた世界を覗いているだけでしたが、血縁という、ただそれだけで、人生に影響を与えられている人や縛られている人がいることに改めて驚きました。

娯楽というものをただ受けるだけの側の自分からすると、えらい世界やなと。
これはあくまでもフィクションでしたが、歌舞伎に限らず、家族、血縁、世襲に縛られ、守られる人はたくさんこの世に存在していることを改めて意識しました。

物語の前半、後半で、主演の2人が堕ちたり、登ったり、転回があまりにあり過ぎて、よく3時間の作品に納めたなと思いました。

迫力満点の吉沢さん、横浜さんの演技はもちろん、歌舞伎一家出身の寺島さんの存在感の重み、田中泯さんの所作。他の演者さんそれぞれに魅力があり、見どころのある作品でした。
美しいものを散々見るのですが、その中で、美しいものから解放された万菊(田中民さん)さんの言葉と、質素な部屋の布団の中から手招きをするシーンは、対極的で印象にとても残った。

映画館で観てよかった。映画館だからこそ、この映画の魅力を余す所なく感じることができたように感じている。

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M hobby

5.0圧巻の演技力、役を生きてくれて感謝

2025年7月9日
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「脚本としての面白さ」か「キャストの芝居」のどちらに重きをおくかで満足度や評価は変わってくるかもです。私は吉沢亮さんと横浜流星さんの並々ならぬ気迫を感じる演技に圧倒されて感動したので、歌舞伎に親しみがなくて原作未読だったものの満足度はかなり高かったです。どれだけの汗を流して努力をして、どれだけの時間と心を消費して喜久雄と俊介を生きたのだろうと、素人ながら思いを馳せてしまいます。
黒川想矢くんと越山敬達くんも素晴らしかったです。
渡辺謙さん、寺島しのぶさんも良かったですが、何よりも喜久雄と俊介を演じてくれた4人はこの人達以外は考えられなかったのではと感じます。

先月と今月で2回鑑賞。配信や円盤化されたらまた観るとは思うけど、映画館の大きなスクリーンでもう一度観ておきたくなる作品でした。

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きり

4.5二人の物語

2025年7月9日
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高評価の通り観てよかったと思える映画でした。歌舞伎シーンの美しい所作や表情などは圧巻でどれ程の努力をしたのかと感動しました。同時にここまでの歌舞伎指導をされた方も偉大だと思います。
単純に言えば「芸は身を助ける」「血筋は争えない」「才能は血を凌駕する」生まれ持った素質と血筋に奔放されながらもひたすらに芸を極める美しくも儚い二人の物語ですが、吉沢亮氏と横浜流星氏の役者としての生き様を見ている様でもありました。エンドロールの井口理さんの歌声が流れる中でも2人の美しくも凄まじい人生を観た余韻に静かに涙が流れました。
3時間に収めるためなのか後半に向かう途中に少し端折りすぎな部分があった様にも思いましたが、素晴らしいキャストの皆さんの迫真の演技に大満足な映画でした。特に田中泯氏の舞や演技は印象的です。
これから公開の吉沢亮氏の作品や来年の賞レースが楽しみです。こんなセンスの塊の役者が潰れるのは見たくないのでスキャンダル等には呉々も気をつけていただきたいと心底思いました。

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yama

3.0期待しすぎた、かも。

2025年7月7日
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夏休み前で話題を集める映画が少ない中、友人の評価や、映画.comアクセスランキングでそこそこ人気があったこの映画を鑑賞。内容が悪いってわけじゃなく、期待しすぎて観たから、この評価になったのかもしれない。

見終わったあと、この作品のモデル(実在の人物や会社や社会背景など)を考えてしまう。坂東玉三郎や片岡愛之助のこととか、映画に絡めて深読みしたくなる。そして、松竹じゃなく東宝が、他の監督ではなく李相日監督で、作った作品だからこの切り口になるのか、と。そういう意味では、歌舞伎のことを少し知識を入れて観ると、面白味が増すかも。

2代目花井半二郎役は、渡辺謙ではなく椎名桔平だと、より、しっくりくるかもしれない。

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しの

5.0三時間という長さに躊躇せず見てほしい

2025年7月6日
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3時間か〜気になるけど見れるかな〜寝ちゃわないかな〜というのがとてつもない杞憂に終わった作品でした。

ぜひ!見てください!

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マリア
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