劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全1625件中、581~600件目を表示

5.0狂気の演技に飲み込まれる

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

驚く

主人公の喜久雄とライバルの俊介を演じた4人の俳優の、歌舞伎の演技が凄すぎた。
そして、人生の他の全てを捨てて歌舞伎の演技を全力で磨き続けた喜久雄と、目の前で天才の演技を見せつけられても歌舞伎の血から逃げずに己を磨き続け、文字通り命がけで演じ続けた俊介。二人の壮絶な生き様に心を強く打たれた。

彼らの歌舞伎の演技は、映画館の大画面で鑑賞するのが相応しい、とても華やかで美しいものでした。

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イギータ

4.5圧巻の映画

2025年7月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

すごい映画でした。
迫力、濃厚さ、美しさ、演技の素晴らしさ、内容の濃さ。
時に狂気まで感じる歌舞伎にただひたすら身を捧げる一心さ、所作のひとつひとつに、惹きつけられました。
高校生男子の息子と観に行き、どう感じるかなと思ったら、
「最後、途中から震えが止まらなかった。凄かった。1000円ちょっとで観ていいのかという気持ちになった」と言っており、本当にそうだよな、と。
観に行けて良かったです。

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YKKm

4.0遅ればせながら鑑賞

2025年7月14日
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やっと観に行けた。映像美や役者さんの演技は確かに凄まじく、映画館のスクリーンで見てよかったと思える作品だった。
ただ、私の頭ではストーリーの省略された部分の補完が難しく、もう少し描写してほしかったと思う部分もあった(2人がもう一度一緒に舞台に上るまでとか)
原作を読んでいればより楽しめたのかな。とはいえ、大きなスクリーンが割り当てられているうちに見られてよかった。

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しま

4.5禍福は糾える縄の如し

2025年7月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ドキドキ

AIでは作り得ない緊張感が画面から伝わります。
歌舞伎に興味がなかったため、観ることを躊躇していましたが、予備知識なしでもすぐにドラマに没入できます。

幸せとは何かを考えさせられました。

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hiro

4.0凄絶の一言

2025年7月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

斬新

2人の歌舞伎役者の数奇な運命と絡み合う人生がとにかく凄絶の一言。
吉沢亮さんと横浜流星さんお二人の演技に圧倒され、田中泯さんの鷺姫に魅了され、歌舞伎の魔力に気圧された3時間でした。
特に吉沢亮さんの憑依っぷりは凄まじく、気が早いかも知れませんが、日本アカデミー主演男優賞は吉沢さんで決まりではないかと思いました。
ただ、主役お二人とも顔がキレイなので、女形としてインしている時には途中でどちらがどちらかわからなくなったのは自分の眼力不足を嘆くこととなりましたが(汗)
吉沢亮さんは例のお酒絡みの出来事でフェードアウトにならず、本当に貴重な役者さんを失うことにならなくて良かったと痛感しました。
決してハッピーエンドではありませんが、バッドエンドでもなく、観終わったあとも不思議な余韻に浸ることになりました。
1つヒントとしては、曽根崎心中の概略をおさえておいてから観ると、より一層楽しめると思います。

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ころころ

5.0お二人にハグしたい!

2025年7月13日
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鑑賞方法:映画館

横浜流星くん、吉沢亮くん、歌舞伎を素晴らしく演じておられました。2人とも他の仕事をこなしながらこの映画を演じたこと、ほんとに尊敬致します。
歌舞伎を観に行った感覚になっています。10年以上前に観た連獅子も懐かしく思い出しました。
命を掛けて役者を演じる、、日本人ならではの魂を大切に私もこの先生きていこうと思わされました。
明日、書道で良い字が書けそうです。
日本の文化を映画で伝えていただきありがとう!!!

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hitomi

4.0この演技、国宝級

2025年7月10日
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鑑賞方法:映画館

圧巻の演技に震えた!

上方の歌舞伎ではないとか、歌舞伎役者としての力量などいろいろ気になる人も多そうだけれど、この映画は喜久雄と俊介を通して吉沢亮と横浜流星という俳優の演技に酔いしれる為の作品!その意味では最高傑作!

175分という上映時間をもってしても原作をけっこう省略しないといけないのは当然で、むしろストーリー全体のバランスよりも喜久雄と俊介、この2人にどこまでも焦点を当てることで、映像だからこそ伝えられる迫力や美しさを表現することに成功している。

バストアップショットを多用し、僅かな表情の機微を映し出すことで引き込まれていく。
全編を通して息を飲むような芝居の連続で、長さを全く感じさせない。原作を忠実に映像化しただけではこうはならなかったはず。

終盤に、喜久雄と俊介がお初と徳兵衛に重なって見えた瞬間が間違いなくこの物語のピークで、スクリーンで観た瞬間に鳥肌が立った。

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ヨーク

4.0映像美はいいけどストーリーは…

2025年7月9日
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歌舞伎は某沢歌舞伎で見た程度。
「これ、観たことあるやつ!」ってなれたのが嬉しかった。

一度あそこまで上り詰めた役者が地方であんな扱いされるか?と思ったけどたしかに歌舞伎役者の顔まで知らない人も多いもんね…。歌舞伎で挫折したなら、顔がいいんだし俳優やればいいのにと思った。

喜久雄と俊介の言語化できない絆がよかった。手が震える喜久雄に俊介が化粧をしてあげる場面は印象的で綺麗だった。喜久雄が血筋をうらやましく思う一方、その血のせいで糖尿病になり役者人生を終えてしまうのはなんともいえないな…。

春江は自分の存在が邪魔になると考え身を引いたと思われるが、あそこで結婚していたら、喜久雄は孤独な人生を送らなかったかもしれないと思うと本当に喜久雄のためになっていたのか疑問。まあ芸のためなら悪魔と取引するくらいだから、春江と結婚していても同じような人生になたのかな。

彰子はこの映画の世界観に合ってない気がする…。役者の問題なのかそういう役柄の問題なのか。アンチではないです。

吐血恐怖症の人は見ない方がいいかも。あんな感じで舞台で吐血したら清掃代(最悪修繕…?)はどれくらいかかるんだろう、と思ってしまった。

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米粉

3.5なぜこんなに

2025年7月8日
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レビューの評価が高いのか。。。
ちょっと期待値が高過ぎた。。。

役者さんの演技はすごかった。が、
何を訴えたい映画なのかイマイチ伝わって来ず。。。

紆余曲折ありながら、それでも一つのことを継続するということは大変な苦労が伴うし、とても価値のあることってことは理解した。

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オート

5.0圧倒的傑作

2025年7月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

血が芸を超える

芸に生きることを選んだ
喜久雄と俊介。
2人は時として
仲の良い友達であり
ライバルであり
そして同じ夢を追いかける戦友でもある

彼等の歌舞伎に対する熱量には
緩急が付き物だが
舞台に立つ彼等には
人の心を動かす力があり
観る人の心に感動を与える。

気付いたら泣いていて
終わった後直ぐには
立ち上がれなかった、、、、

原作が好きで内容は知っていたけれど
映画にはまた映画ならではの良さがあった。

あそこまで役を作り込んだ
吉沢亮と横浜流星の役作りも
ただただ感無量だった。

2025年映画ランキングベスト3入り確定。

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mayoping

4.0圧巻の演舞

2025年7月6日
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鑑賞方法:映画館

人生楽ありゃ苦もあるさ
水戸黄門の歌さながらにアップダウンの激しい主人公達
始めは共にしていた運命が
シーソーゲームのように入れ替わる展開に
少々鼻白らむところもあるが
想像を絶する稽古を積んだのだろう
子役から大人まで 圧巻の演舞を見せられて
3時間があっという間に過ぎ
退屈することはなかった

終演後、日本の映画館では珍しく拍手が鳴った

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maki

4.0最後の光景

2025年7月6日
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泣ける

知的

幸せ

歌舞伎の悪魔と契約し歌舞伎の神が微笑む映画。簡単に言うと芸のためなら女房も泣かす🎵の歌の通りに生きたらこうなりますよって事かなぁ。最後の光景が見たくて歌舞伎の悪魔と契約したんでしょうが、一般ピープルの私がそんな事怖くてできるはずもなく、だからこそ最後の風景を見る主人公に共感するんでしょう。普通の人は見た事ないんですからね。

完全なる勝者や完遂者だけが見る世界。どうなんでしょうかねぇ。私はクーラーの効いた6畳の部屋でエヤコン温度を24度の微妙な温度に保ちながら、自分で作った麦茶をすすりながら安心安全に暮らしたいですね。

PS:少し考えを整理しているときに思った事。あの光の先、それはかつて父親の宴で演技を披露した時に戻るって事かも。最高点に達してみた風景は初心って事でしょう。

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おにっち弐号

4.0ストーリーも良かった

2025年7月6日
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驚く

斬新

なぜ、これ程評価される映画かと思ってました。
多分、歌舞伎の美しさを表現されたもので、その筋が好きな人達からの人気だと思ってました。
しかし、最初のヤクザの抗争から始まる展開にビックリ、ラストの主人公が「自分の人生、これで良かったのかな?」という表情がなんとも言えませんでした。
映像と、女形の美しさ、そしてストーリーの良さで評価される映画ですね😀

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頑張れ福浦

4.0人間国宝

2025年7月6日
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泣ける

興奮

斬新

全てにスポットライトの当たった順風満帆な人生ではなかった
苦境・困難これらが人生にスパイスを与えるなんて戯言
当の本人にしか言えないだろう

人間国宝とはどう在った者なのか
見せつけられた衝撃さがそこにはあった

歌舞伎なんて知らねぇみたいな若者だけど
一瞬昔にタイムスリップしたような
歌舞伎って面白い、怖い、現実離れしている美しさ
全てに引き込まれた自分がいた
私も一緒に我を忘れて
手のひらが熱くなるような拍手をしたくなった

作品を包み込む主題歌『Luminance』
史上最高の幕引きだった。

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みそのぐ

5.0これは人生ベスト5入り!

2025年7月6日
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鑑賞方法:映画館

公開前から気になっていた作品。忙しい日々が続き、なかなか観に行く暇が取れなかったけれど、世間の評価がどんどん上がっていったこともあって何とか時間作って鑑賞することに。
いや、これは…無理矢理でも時間作って観に行った甲斐がある超良作でした。
昨今、ストーリー展開勝負や豪華CG勝負、俳優の演技勝負など色々なジャンルの映画があるように感じていますが…
この作品はワンカット毎に演技、BGM、映像角度など総合的に見て、非常に美しい作品に仕上がっていたように感じます。多分、色々な映画を観ている人ほどその美しさを感じれるように思います。私が観た作品の中では「生きる Living」が最も近いでしょうか。あの作品は静かさを主体とした美しさがありましたが、こちらは生命力溢れる美しさがありました。
鑑賞中、鳥肌が立つシーンが4,5回くらいありました。特に終盤はずっとゾクゾクしていたような…
世間の高評価も納得の作品でした。

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ヂャッキー

5.0観るかどうか迷ってる人は観るべし

2025年7月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

驚く

すごく話題になってる映画だな〜どんなもんだろと思って観に行きました。
観た後の余韻がすごいです。
いろんなシーン、いろんなセリフが頭の中で繰り返されてなかなか日常に戻れません。

メインの2人の子ども時代をしっかり描くので、吉沢亮さんと横浜流星さんはなかなか出てきませんが子役の子たちも素晴らしかったです。
2人川辺で演目の練習してるとことか「こういうシーンがもっと観たい!」と地団駄踏みたい気持ちになりました。

映画って、普通は公開された時に人がワッと入ってそこから徐々にお客さんが減っていくのですが、この作品はどんどん増えてます。人にオススメしたくなる映画です。
映像が美しいし、俳優さん達の演技は素晴らしいし、良いセリフも(ネタバレ無しなので内容は割愛)たくさんあるし、吉沢亮と横浜流星の演じるキャラの関係性などなど、面白い要素が満載です。

行くかどうか迷ってる方はぜひ観てください。

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あき

5.0距離感が良い

2025年7月5日
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美しかったとにかく美しかった。主演二人の変転がファウストものの風情をともないながらサスペンス映画のようにどんどん引っ張ってってくれた。上映時間の長さは全く感じず、観終えた後には至高のディナーを完食したような幸福感を得た。中でも、近過ぎず離れ過ぎず、歌舞伎との距離感が快かった。役者、監督、カメラマン、役者…みな梨園とは縁遠い、鴈治郎と寺島しのぶ以外は。その鴈治郎が歌舞伎を指導しつつ脇を固め、実際に梨園を裏から支える寺島しのぶの存在感が、物語を重層的に引き締める。
『曽根崎心中』『道成寺』『鷺娘』…演目自体を深追いせず、テーマに直結し、一番美しく美味しいエッセンスを見事に抽出映像にしている。歌舞伎ファンを惹きつける所以だ。そこで吉沢亮、横浜流星らが躍動している。
これが松竹が創り、勘九郎や七之助、玉三郎が演じたら…敷居が高くなってしまうだろう。
他にも高畑充希、森七菜、見上愛…女優陣の若き才能も魅力的だった。

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hatie

4.0血がものを言う歌舞伎の「特殊な世界」。

2025年7月3日
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伝統芸能である歌舞伎をこんなに臨場感あふれるドラマティックな映像にしたことに称賛を送りたい。中村鴈次郎さんはじめ歌舞伎界の全面的なバックアップがあってこそであろう。出演者の舞台での舞は当然であるが、舞台演出や観客もすべてがそれらしく見える。歌舞伎を「本物」らしく見せることには一切妥協していないと感じられる。歌舞伎の美しさと内容の奥深さを満喫できる映像体験である。
歌舞伎の舞台の再現であるとともに、特殊な歌舞伎界を舞台にした「人間ドラマ」である。部外者からは、何となく世襲制でやっているなというくらいの認識しかない歌舞伎の世界だが、「血」のつながりがある種絶対的であることが良く描かれている。歌舞伎の中の人間だけでなく、応援する人たちも同じ意識である。喜久雄(吉沢亮)と俊介(横浜流星)は、そんな歌舞伎界に翻弄されながらも、芸の道をひたすら究めようとする。名門の家に生まれた「血」の俊介と、部外者ながら圧倒的な「才能」の喜久雄の対比がとても分かりやすくて面白い。俊介にとって喜久雄は、当然自分が占めるべき場所を奪った憎っくき相手であり、喜久雄にとって俊介は、一度逃げ出したくせに戻ってきたら自分を(間接的にではあるが)追い出した恨みの相手である。しかし二人とも歌舞伎が大好きであり、本当はお互いが大好きである。二人で演じた「曾根崎心中」には、そんな心情があふれ出ていて涙せずにはいられない。
そんな二人を見続ける重鎮(半次郎と万菊)の厳しさと優しさが、この物語をより深みのあるものにしている。特に半二郎が喜久雄の身の上を案じて「芸で復讐してやれ」みたいなことを言うのにはグッときた。万菊は喜久雄にも俊介にも的確な指摘をします。さすが人間国宝です。
歌舞伎の世界だから起きた「血」と「才能」をめぐるドラマである。喜久雄が悪魔と取引してまで追い求めたものを果たして得たのかよく分からないが、その一つの結果が「(人間)国宝」であるのは間違いない。上映時間の長さを感じさせない上質のエンターテインメントでした。

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ガバチョ

5.0凄みの緊張感が終始続く名作

2025年7月3日
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知的

ドキドキ

他の映画での予告を見て、この作品を知りました。ネットとラジオで「凄い」とだけ聞いて、どう凄いかの情報を聞かずに観賞。
あっという間の3時間だった。。。。
 一分の隙がなく、終始緊張感を感じるけど、嫌な緊張感ではない。でもその緊張感のことを言語化出来ない。
 歌舞伎は一度だけ観劇したけど、歌舞伎を知らなくも楽しめる。でも、知っているとより一層楽しめるだろうと思う反面、歌舞伎関係者やコアなファンがどこまで納得出来るか。。。。

 一番印象的なのは「小野川万菊」役の田中泯さん、化け物ですね。演技・・・なのに演技ではない・・・化け物。全てを見透かしたような表情、手招き本当に恐ろしいです。
 でも、一点だけ疑問なのが、万菊は人間国宝なのに何故最期がひなびた旅館なのか???
「Perfect Days」でも存在感有りすぎるくらいの出演をされていたのが印象に残っているので、凄い方です。

 次に印象的なのは「花井半二郎」約渡辺健さんとその妻寺島しのぶさん。もう、文句無し貫禄十分な重厚な演技です。

 そして、その次に吉沢亮と横浜流星が自分的には凄いと思ったのですが、彼らのキャリアから、ここまで素晴しい演技と存在感を示すということは、相当な努力と思考と葛藤の積み重ねがあったのだろうと想像できます。役柄と全く同様に、もの凄い重責ですよね。引き受けきったと思います。

 そして・・・ビックリしたのが永瀬正敏さん、エンドロールで「え???いたの???何役??」と調べたらヤクザの親分さんでしたか・・・・いやぁ~~それほど判らないほど役になりきっていたと思いました。

 この作品で「歌舞伎を見に行こう」と思う方が沢山増えるような気がします。でも「芸事に全てを捧げる」役者さんが存在しても、物語のような波瀾万丈なシチュエーションはまぁないでしょうから、理想と現実のギャップに戸惑う弊害も出てきそうな気がします。(実際の観劇ではカメラークもBGMもないので)
 「原作を読んでみたい」人も増えるでしょうね。私も原作小説買いました。

 この作品を見ていて、モーツァルトとサリエリの「アマデウス」とJAZZを極めるため狂気のステージに没入していく「セッション」が思い浮かびました。あとは「JOKER」かな・・・犯罪は犯さないけれど、どん底を味わった感情が弾けて、覚醒する様がオーバラップしました。

 李監督の手腕でしょうね。彼の描くイメージを周りのスタッフとキャストがちゃんと受け取り形にしていくチームワークの勝利ですね。

 最後に、3時間の大作ですが全くダレないどころか、もう一度スクリーンで見てみたい(派手なアクションなど無いけれど、スクリーンで見た方が世界観にグっと引き込まれます)し、この先何年経っても色褪せることのない、名作であり大作だと思います。

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ヤナコ

5.0素晴らしい。

2025年7月2日
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鑑賞方法:映画館

まず、映画館で観ることをオススメします。大画面、音響の迫力があることはおもちろん、映画館で観ることで歌舞伎を観劇している(もう映画ではなく歌舞伎なのかも)気持ちになれるからです。

おもしろかった?と聞かれて「うん!おもしろかった!」という感想にはならないのです。「映画館で観てきて!時間の無駄だったとか思わないよ」と返答するのが精一杯かもしれない。人それぞれの感想があると思いますが、観終わった後に誰かにこの気持ちを伝えたくなる。観てほしい!と思う作品です。

なんといっても、吉沢亮と横浜流星の演技の素晴らしさ。身を削って役を演じたんでしょう、迫力と気迫があり細部にわたる表情やからだの動き全てが役になりきっていました。
今年の日本アカデミーは総なめでしょうね。

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gi
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