国宝のレビュー・感想・評価
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この作品が"国宝"そのもの
他の映画にない長さなのにも関わらずそれを感じさせない圧倒的な美しさ。
音、動き、表情、描写全てが美しかった。
美しさを表現する裏で沢山の人の人生があってそれを全て背負った先の"人間国宝"
この作品が沢山の人の人生の先にあると考えさせられただけでも意味のある時間だった。
考えれば考えるほど色々な感情が溢れ出てくる。
難しいけど深くてずっと考えさせられていたい作品。
懐石料理をいただいた後のような満足感
感情移入しすぎてしまった
圧倒的な「凄み」と「貫禄」
とにかく圧倒的な「凄み」と「貫禄」に満ち溢れた壮絶な逸品であり、吉沢亮さんに関しては、間違いなく今年の映画賞を総なめするだろうなと想えるほど、渾身かつ絶品の演技でした。
と同時に、相手役に関しては、「もし横浜さんじゃなかったら、ここまで絶妙なバランスはとれなかっただろう」と思えるほど、こちらもまた、安定の味わい深さが滲み出ていました。
とりわけ「曾根崎心中」では、徳兵衛とお初、喜久雄と俊介が絶妙に交差し、「圧巻」の一言に尽きます!
あと、二人の間を交差する高畑充希さんについても、特にこれといった派手な見せ場があるわけではなく、それほど大きな役でもないのに、相変わらず奥深い雰囲気を醸し出していて印象的。
そういえば幼少期の役の男の子。「どこかで見たなぁ」と思ってたら「怪物」の男の子だったんですね。恥ずかしながら、あとでキャストを見返すまで気がつきませんでした
ちなみに、吉沢さんについては「バンパイヤ」との大きな落差が話題ですが、計算だけでは弾き出せない「憑依感」という点では、ある意味共通してといるのかもしれません。
芸に"愛されてしまった"者の生涯
歌舞伎含めた「伝統芸能」は門外漢です。
軽く紹介されてるあらすじと「評判良い」くらいの事前知識で鑑賞しました。
映画ど素人ですが、結論から言うと
評判に違わぬ傑作ヒューマンドラマの一つとして数えても良いでしょう。
「才能と嫉妬」
「『持たざる者』が成り上がった結果失ったもの」
「芸能界という血と欲に塗れた世界の恐ろしさ」
という使い古された要素を高水準で織り交ぜていてとても引き込まれました。
結構言われていますがホアキンフェニックス主演の「ジョーカー」を彷彿とさせる中盤と終盤の間の演技や、
(あとで調べて合点がいったのですが)「ファウスト」を想起させる物語運びもなかなか見応えがありました。
最後の「失って、失って、また失って……最後に彼が得たもの、観たものとは?」という少し破滅的にも見える終わり方や、
決して主人公を「単純な可哀想な人」として終始描かなかった点も個人的にプラスポイントですね。
何より主演のお二人から脇役に至るまで印象に残る役者さんばかりでした。
演技に関しては子役含めて殆ど言う事無しです。
(強いて言えば中盤に出てくる「あの子」とその子が成長した姿の演技は微妙だったかも。「そこだけ説明的」ってのもあるかもしれませんが…)
「今年度暫定ベスト」と呼ぶ方も多いのも納得の一本です。
最高クラスの映画
国宝とは
間違いなく生涯の中で心に残る作品
あっという間の3時間でした。
まずは吉沢亮さんと横浜流星さんの素晴らしさ。
それぞれの立場の違いと背景が舞踊に表れている。
そしてこれを軸に出演していらっしゃるすべての方々がまた凄いの一言だった。
中でも特に、田中泯さんと高畑充希さんと三浦貴大さん。
田中泯さんの手と足と目線の演技とそれを捉えるカメラワーク。
高畑充希さんの一見流されてしまいそうに見えるのに芯の強さを感じさせる演技。
要所要所で効く三浦貴大さんの存在感。
どれも物語の語られない部分の多くを理解させてくれました。
映像の美しさと主題歌の歌詞もとても良かった。
この世はあまねく二律背反。
それが最期に溶け合うのか、そうか。
原作未読で1回目を観て、原作を読んで2回目を観ましたが、あの原作をここに昇華した監督と脚本家の素晴らしさに震えました。
好き嫌いはあれど映画館で見る価値はあり。
私にとっては原作、映画、どちらも納得の作品で間違いなく生涯の殿堂入りです。
重くて疲れました・・・
映像美と演技力
大満足の作品!
上質な芝居!
ちゃんとエンタメ作品なのに
まるでドキュメンタリーを
観ている様なとっても上質な芝居!
見ているこちらに緊張感がひしひしと伝わってくる
見終わった後にぼーっとしてしまう作品は
本当に久しぶり!!
普段はヨリが多い作品好きじゃないのですが、
周りの状況とか物語とかではなく、
役者の表情が全てを物語ってくる。
吉沢亮と横浜流星の組み合わせが最高に良い。
2人の役の感情がシーソーの様に入れ替わるのに、
ちゃんとどちらにも感情移入出来る。
どっちつかずにならず素晴らしい。
田中泯と黒川想矢も良い。
とにかく全員のお芝居がとても良い。
映像も良き塩梅でテンポが早い訳じゃないのに
全く3時間を感じさせない秀逸な作品でした。
強いて言うと、
もっと盛り上げるとこ盛り上げて感動というか、
泣きにいかせてもと思う箇所があったなぁと。
ただそれをやってないからエンタメに振りすぎず
ドキュメント感があったのだろうとも思う。
圧巻
ここ数年で一番の傑作邦画
主役は勿論ですが脇が良かった。制作が東宝ってのも良かった要因かな
国宝を見た、
当初見るつもりもなかったのですが、先週F1を突き合わせらので、今回は付き合ってと思い見るに行くことに、見終わって誘ってくれたことに感謝でした。いい映画でした。主演の2人は勿論のこと脇役がよかった。実際に梨園の家庭に育った寺島しのぶさんが出ていることで、よりリアルに感じ、全てを見透かしたような田中眠さんの演技に驚嘆でした。復活したしょうぼうの踊りの稽古をつけている時に、「あなた、歌舞伎を憎んでいるでしょう」と話す姿も迫力がありました。
この映画主役たちが、厳しい稽古や絶望から這い上がっていく姿が見事に描かれていたと思います。
誘ってくれた友人に感謝でした。
PS:終映後反省会の場で、歌舞伎って松竹がやってるのに、この映画は東宝が制作なんだよねと言ったら、松竹が制作してたら色んな人に気を使ってできなかったんじゃないと言う話になりました。
そんなに??
人間国宝:3代目花井半二郎のドキュメンタリーダイジェスト版
原作未読、歌舞伎も全然わかりません状態で鑑賞しました。
きっと日本アカデミー賞は総なめになるでしょう。
吉沢亮さんの熱演は確かに凄まじいものがあります。
衣装も舞台も音楽も、いずれも素晴らしい仕事で感服しきりです。
ただ、3時間の長丁場を経過した感想が、歌舞伎役者のドキュメンタリーのダイジェスト版を見ているような感じでした。
才能と血を一つの大きなテーマというか因縁として物語が進んでいきますが、血族パワーが発揮されたのは、横浜流星さん演じる俊介(花井半弥)が出奔から出戻ってきた時だけ?
天才との対比が今一つ弱いように思いました。
ここのコントラストを強くすると、悪役にするか極端な凡才として描くしかないので、ある程度は致し方ないのかなとも思いますが…
あと、横浜流星さんは白塗りでも横浜流星感が全然隠れないですね。
天賦の才の象徴として描かれた吉沢亮さん演じる喜久雄(3代目花井半二郎)、悪魔に魂を売り渡したという割には、鬼畜度はとてもマイルド。
芸子:藤駒との間にできた娘(綾乃)だけが割を食った感じで、他にかかわった人物はそこまで不幸になった様子も踏み台にされた様子もありません。
終盤に綾乃と言葉を交わすシーンがあり、彼女も喜久雄の役者としての生き方に納得してしまっているので、一方的に喜久雄の芸の犠牲になったというだけの感じではないですね。
名跡を継ぐ継がないのくだりも、野心を出してくるわけでもなく師匠に従順で流されるままという描かれ方になっています。
原作が上下巻で合計700ページ超の大作なので、端折ったり掘り下げられなかったエピソードもたくさんあるんだと思いますが、血の壁に阻まれる苦悩や焦燥を深堀りするエピソードが足りないように感じられました。
代わりに、森七菜さん演じる彰子との逃避行→どさ周りのエピソード、無くても話つながるなぁ、これいらなくない?と思ってしまった…
俊介のエピソードとの対比でコントラストにしたかったんだと思いますが、結局二人ともで戻りが許されているという所で血統がどうとか関係ないじゃん、になっちゃってますね。
(あと、二人とも滅茶苦茶な不義理をしてる筈なのに、ずいぶんあっさり戻ってこれたな…歌舞伎界ではあるあるなのでしょうか?)
自分が受けた感じとしては、キャラの掘り下げが色々足りないなぁ、でも長いなぁと思いながら鑑賞していました。
人間国宝となった喜久雄(3代目花井半二郎)の、少年期から壮年期までをドキュメンタリータッチで駆け足3時間にまとめました、という感想です。
そりゃ50年を3時間にまとめたらダイジェストっぽくなりますわ…
主役以外だと、
寺島しのぶさんは、露骨に息子(俊介)を贔屓するもっと嫌なお母さんでよかったんじゃないかなーとか
渡辺謙さんの2代目半次郎は喜久雄に入れ込む様子をもっと強く出してもよかったんじゃないかなーとか
嶋田久作さんと三浦貴大さんを、半弥(血)と半次郎(才能)の代理戦争みたいな対立軸にしてもよかったのに…とか
細かいのが色々出てきますが、メインエピソードですら掘り下げ不足に感じたのに、再度エピソードは差し込む隙間が全くありません。
多分、原作のボリュームに対して3時間でも尺が全然足りないということだったんでしょう、と思いました。
超大作
血筋
御曹司
ボンボン
私もそれなので非常に思うところが多々ありました
ただでさえ難しい歌舞伎役者という役に
しかも人間国宝という役
演じた役者さんの苦労は計り知れないと思います
ラスト近くにインタビュアーが言った
「まさに順風満帆の人生だったと思いますが、、」
という言葉
まったくもって
マスコミがいかに表面しか見ていないか
マスコミだけじゃない
一般人たちも表面だけを見て勝手なことばかり言うわけで
人生には必ず波があるし
浮いている時期もあれば
沈んでいる時期もある
大きな壁にもぶつかるし
あがめられる時期もある
どうかこれを観た学生さんやみなさんが
これから人生の大波小波を
歯を食いしばって乗り越えていただくことを
期待したいです
私もいろいろあったので笑
白塗りの真似して遊ぶような映画じゃないよ、これは
圧巻!
魂が震える大傑作
全1625件中、481~500件目を表示
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