劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全1629件中、421~440件目を表示

3.0粗削り

2025年7月4日
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テンポよく話が進み、3時間を感じないスピード感で進む。
ただ、王道の展開で先が見えてしまったし、重要な心理描写を描かないまま進むので、正直粗削りに感じてしまった。

3時間もあったのならもっと描ける部分があったのではないか。
もっと削れる部分があったのではないか
と思ってしまう。

自分の人生では到底味わうことのできない歌舞伎の世界をリアルに醜くも美しく描いた描写はとても引き込まれるものがあった。
世界観を味わうだけでも観る価値は大いにある。

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kain

1.0田中泯鷺娘と若手2名の歌舞伎セリフ部分の演技は特筆に値するが

2025年7月1日
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鑑賞方法:映画館

表面的なのでまったく入って行けず3時間ほぼずっと苦痛。役者の頑張りがもったいない仕上がりとなっております。時に滑稽にすら見えるのは可哀想で評判とは違いかなりダメな作品の部類でした。

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A

5.0無駄のないストーリー。 さすが吉田修一。 いくつもの人生の交錯劇が...

2025年6月29日
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無駄のないストーリー。
さすが吉田修一。
いくつもの人生の交錯劇がなんとも秀逸。
上映前から分かってはいたけどアカデミー賞総なめでしょ。

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とよ

4.5「踊りの凄さ」

2025年6月24日
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鑑賞方法:映画館

知的

今年187本目。

2人の踊りの凄さ。多分何か月も特訓を重ねてあの境地に。俳優さんが命懸けて取り組んでいるから自分も何かしたい。公開から2週間でほぼ満席人気で嬉しい。

追記
クランクインの1年以上前から歌舞伎の稽古、座り方や立ち方、歩き方のイロハから身に付けました。1年かけて一つ成長したい。

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ヨッシー

4.0運命に抗う男の生きざま

2025年6月23日
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鑑賞方法:映画館

吉田修一の壮大な新聞連載小説を李相日監督が映画化。かつて日本映画では溝口健二に代表される「芸道物」のジャンルがあったが、近年なかなかお目にかからない中で、本作は、世襲制、女形など独特な伝統を持つ歌舞伎界に正面から向き合い、風格のある大作に仕上がっている。
出自によって規定されてしまう運命というものに、才能と努力で抗おうとする男の、50年にわたる波瀾万丈としか言いようのない生きざまが描かれる。最後に人間国宝になるという超ハードルの高い難役に挑んだ吉沢亮が素晴らしい。横浜流星ともども、相当鍛錬に励んだようで、舞台シーンでの演技や舞踊、発声など、素人目から見て十分美しく、それだけで感動する。
ただ、襲名口上での吐血や、舞台上での涙、義足の演技といったあたりは、歌舞伎ファンにはどう見えるのか、ちょっと気になるところ。文字で読むのと、実写で見るのではずいぶん違うだろう。
李相日監督の持ち味とも言える役者のパッションを引き出す演出力は、舞台シーンで十分発揮されている。その分、ドラマパートはかなり端折っていて、粘りが足りない感じもしたが、そこは尺の問題から致し方ないところか。
脇役では、田中泯が異様な凄みを放って、強烈。タイトルと重ね合わせて、陰の主役にも見えた。女性陣は、寺島しのぶ以外、影が薄かった。
それにしても、3時間という長尺にかかわらず、ほぼ満席で、しかも館内が明るくなるまで席を立つ観客がほとんどいなかったことが、素晴らしいし、嬉しかった。

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山の手ロック

5.0ぜひ映画館で

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

圧倒的な作品でした。若い女性も多く来場してました。見終わった後、内容の重みからか、皆さんの足どりが重かったような、、、。
アマプラかネトフリで観よう、と思っている方はぜひ映画館での鑑賞をお勧めします。
いくら高画質なテレビになったとはいえ、あの気迫は映画館でしか味わえないかも知れません。

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スヌ

5.0後から襲ってくる満足感

2025年6月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

映画を見終わった後は、何とも言えない感情になった。
ああ、面白い!でもなく、感動!でもなく、何とも言えない感情。圧倒されたこの感情を、どう処理すれば良いのか頭が混乱し、とにかく今まで生きてきた中で、こんな感情は初めてでした。ただ、時間が過ぎるにつれ、何とも言えない満足感が溢れてきて、心がどんどん満ち足りていく。そんな不思議な体験でした。
また、悲しくもないのに、涙が自然と流れている状況にも驚きました。

特に吉沢亮の演技が、凄まじく驚き、李監督が、以前ある映画批評家に言っていた言葉を思い出しました。
その評論家が吉沢亮の素晴らしさを、つい最近監督に伝えた所、まだ彼は原石なのだとおっしゃったのだそうです。評論家はまだ私は原石の演技を見て興奮していたのかと驚いていました。きっと吉沢亮はまだまだ輝いていく、素晴らしい素材だと監督は見抜いていたんですね。

喜久雄と言う人物は、吉沢亮にしか演じられないと監督が言っていた意味が、映画を見て本当に分かりました。まさに、彼こそ国宝になっていける人です。そんな俳優さんに出会えて本当に光栄です。

また他の役者の方々も、最高の演技を見せてくれました。人の怒り、欲、孤独、悲しみ、沢山の感情が渦巻いている、深みのある映画です。絶対に映画館で見るべき映画です!

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そらしど

4.0デコピン✕2回は無かった

2025年6月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

驚く

ストーリーは、ほぼ想定内ではあった
しかし劇中劇である歌舞伎の「二人藤娘」、「二人道成寺」「曽根崎心中」は各2回、「鷺娘」等の演目を演じる二人の血の滲むような努力の跡と、歌舞伎の古くからの伝統に呑み込まれていく名家の跡取り息子(横浜流星)と、部屋子(吉沢亮)の運命の変遷に、3時間がちっとも長く感じなかった

歌舞伎を演じる方に言わせると、二人の演技はまだまだ本物には遠く及ばないようですが、ここを切っ掛けに歌舞伎の世界に興味をもってくだされば…とのことでした

【ちょっとネタバレ】
艶やかで艶のある女形の喜久雄の演技姿に惚れて、楽屋までやってきた男が、楽屋での素の喜久雄を見てキレるシーン。喜久雄が穏やかでゆったりとした女形の舞姿をかなぐり捨てて、一気に沸騰した怒りをぶちまけるのですが、「東京リベンジャーズ」等で演じた吉沢亮の本領発揮とも言えるドスの効いた素早い立ち回りとのギャップが好対照で、これはこれで良かった(笑)

②一番好きなシーンは、このレビュータイトルでもある本番前の二人のデコピン。撮影順番は異なるかもしれませんが、互いに緊張MAXでガチガチになってるところを、励まし合うシーン
二人の関係がよくある互いを蹴落とすライバルではなく、共に乗り越えていこうとする関係性を築いていて、それが本作を貫く柱になっている

【蛇足】
高畑充希の役回りと、森七菜ちゃんのキャラクターの扱いは酷かったなぁ…

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オパーリンブルー

4.5邦画版ゴットファーザーと言える、重厚で豊かな大河ドラマ

2025年6月17日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

驚く

最近の似たり寄ったりの、ラノベっぽい、タイムなんちゃらがらみの、安いアイドル主演の映画とははっきりと一線を画した力作です。ツッコミどころは多少あるし、少し長いけど、文句より、近年にない、本気の映画作りに心打たれます。そして、低予算とか、ワンカメとか、ワンカット、とか、無名の役者とか、本来、映画のクオリティと関係ない宣伝文句が踊る中、ゴットファーザーばりの、セット、カメラワーク、心情描写、を邦画でもやれるんだと嬉しくなりました。いちいちセリフで説明なんかしない。いちいち各章の結末をアホみたいに描いたりしない。とにかく、グダグダ言わず映画館でみてから話しましょう。薄っぺらいSNS的愚痴ではなく、豊かな映画談義ができる傑作です。

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ひねもすのたり

5.0何かに抜きん出た人はきっと孤独なんだろうな

2025年6月17日
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泣ける

ドキドキ

『さらば、わが愛 覇王別姫』を思い出した。

まちがいなく世界の記憶に残る作品のひとつに成った!

身も心もボロボロになった喜久雄が屋上で踊る姿が
一番美しいと感じた人はわたしだけではないはず。

手元や足捌きなどの所作をはじめ、目の表情を抜いてるカメラワークが素晴らしい◎海外のカメラマンだからこそなのかな?そして抗争シーン、キルビルっぽいと思ったら同じ美術監督!しかも種田陽平さんやったとは!!

役者もスタッフも揃うべき人たちが揃っての作品👏そして日本の伝統芸能を扱った作品を在日の方が監督したというところにとても意味を感じます。

感情がダイレクトに伝わってきて、言葉にするより心が震えた。是が非でも大画面で観て、感じてほしい作品です。

敷居が高いと遠慮していた歌舞伎。
京都南座へ行ってみたいな!

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airi

5.0孤高の美

2025年6月17日
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美しい映画
演出、音楽、センスがいい
やっぱり韓国ですね
日本ではここまで美しさと余韻を引きだせなかったと思います
演技が上手いとはいえ一般人の吉沢亮さんと横浜流星さんがここまでできるならもう○○屋に生まれたかどうかなんて無関係
久しぶりにお金も政治も陰謀も法律もない、純粋に美しいものを見ました。
言葉というものが陳腐に思えるほどの。

言葉で説明しきらない代わりに、休符に物を言わせてる映画で、それがまたいい
採光が薄暗い昭和のお部屋、吉沢さんの肌に刺青が悔しいくらい美しい…彼の背負ってきたもの。ただ静かにそこにある刺青の表情はとても雄弁だった。
カメラワークも最高で、見るものを吸い込むような凄みのある、それこそ悪魔のような美しさがあった。

この世にはこんなにも圧倒的な美があるのに
同時に浮世はなんで金勘定がついて回るんでしょうね。家に帰ったら税金の計算があってため息が出た。あー、日常生活に戻りたくないよう(´;ω;`)
確定申告も料理もわずらわしい。
生活のことなんかなるべく考えたくない。

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田中スミゑ 90歳

5.0レスリー・チャンの「さらば我が愛」を彷彿とさせる

2025年6月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

大河ドラマのような超大作。歌舞伎の演目パートに時間を割かれており賛否両論あるようだ。詳しくない人にも歌舞伎の魅力が伝わって良かったと思う。演出、キャスト、ストーリーどれも秀逸。妖艶な女形を演じられたのは吉沢悠と横浜流星のビジュアルがあってこそ。田中泯演じる人間国宝も貫禄がヤバい。愛人の見上愛、梨園の妻になる高畑充希、幸薄そうでよい。渡辺謙と寺島しのぶはもう役そのもの。3時間なのに集中力途切れず、気がついたらなぜか泣いてた。李相日監督×吉田修一は裏切らない。絶対に映画館で見るべき作品で間違いなし!

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モロッコガール

4.0凄み。

2025年6月15日
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吉沢亮と横浜流星、田中泯、黒川想矢の演技、音楽に圧倒された。
ただ歌舞伎を見たことが無く、予習無しで臨んだのは失敗だった〜。舞台では何を喋ってるのかもイマイチ理解がしきれず。。。

歌舞伎を観たことがなく、これから映画を観る方は公式サイトにあるkeyword、特に演目を一読されることをおすすめします。(あまり事前情報を入れたくないかもですが、理解がしやすくなるかと⋯)

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じょー

3.5俳優陣の頑張りに刺激を受ける

2025年6月15日
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単純

知的

歌舞伎は見た事がないので、吉澤くんや流星くんの舞台がどれだけ本物に近いか全くわかりませんが、凄く練習したんだろうという事は熱く伝わってきました。歌舞伎役者が小さい頃から体に叩きこんだものを簡単に再現されたらたまらない、という事も伝わる物語りでした。少年期の後藤くん(喜久雄役)の演技が印象的。歌舞伎が根っから大好きで、芸のために一生を捧げても不思議では無いと、表情だけで納得させる力を持っていました。田中泯さんも迫力ありましたね。本当に一目で芸の良し悪しを見抜く力を備えているようでした。皆さんそれぞれの役所をしっかり演じ切った力作と思います。

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Salu!!

4.5映画館で観るべき映画「国宝」

2025年6月15日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

斬新

「国宝」原作ファン、歌舞伎ファンとして観に行きました。
映像美に震えました。気迫のこもった吉沢亮の演技、それに引けを取らない横浜流星。舞台のアングルもひきぬきやセリなど、普段観劇してる分には見えないところを、裏から見せてくれる。
ただ、原作ファンとしては話がダイジェストになってしまい、大事な登場人物や物語が描かれないところが残念。前後編にしてほしかった。
それでも、映画館で観るべき映画だし、これを超える邦画はしばらく出てこないだろうと思う。
ぜひ、映画館で多くのかたに観てほしい。

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agie

4.0歌舞伎の新たな見方を教えられました

2025年6月15日
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悲しい

怖い

興奮

吉沢亮と横浜流星、渡辺謙、田中泯が出演と聞いて注目してましたが、巷の評判が良いことから、本日鑑賞しました。
前半は、ヒッチコックの名所巡りの如く、初心者向けの歌舞伎のガイド、見どころ説明の映画にもなっていて、気楽に映画に入り込めました。同時に歌舞伎の新たな見方にも気付かされました。後半は、スリリングに展開し、概ね最後まで緊張感を持って見続けることができました。ただ、最後のシーンは主人公の舞を長い尺でみせたかったのでしょうが、私的にはもっと急展開のエンディングの方が好みです。

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たけちゃん

5.0◇血に焼き付けられた「演技」

2025年6月15日
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興奮

 人間国宝は、日本の文化財保護法に基づいて重要無形文化財の保持者として認定された人物を指す通称です。芸能、工芸技術等の無形の「わざ」を体得している人。

 日本文化における「わざ」は身体の中に刻み込まれている所作の上に成り立っているように感じます。それは長い年月の試行錯誤と切磋琢磨によって何重にも折り返され積み重ねられた身体のリズム。

 身体のリズムを形作るのは血です。血の流れの中に、「わざ」の動きの一つ一つが書き込まれて記録され巧みに再現されるのです。

 歌舞伎界を巡る二人の役者の人生の浮き沈みを人間喜劇さながらに描くこの作品。秀逸なのは、幼い頃からずっと芸を鍛錬してきた歌舞伎役者のごとく、しなやかに動く身体の美しさです。

 身体に刻み込まれた歌舞伎の動きを役者として身体の血に染み込ませて演じているように感じました。もはや演じているというよりは演技そのものが憑依しているようでした。

 身体の奥に感じる血のリズムが共鳴し始めるとき、感動の渦が深淵からじわりじわりと湧き上がってくるのを止められませんでした。

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私の右手は左利き

4.5あまりの出来事に何が起こったのか……

2025年6月15日
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最近、映画館への足が遠のいていたが、映画館でこの作品を観ることができて本当に良かった。
映画館に行くことを迷われている方は、是非行くべき。

映像美と音楽の爆発力。
歌舞伎シーンでの音楽の効果もやられた。
シーンの中で流れる歌舞伎の伴奏にクラシックを重ねるところ、カッコよかった。

歌舞伎の事は分からないから、本物と比べたら何某ということがあるのかも知れないが、私には分からなかった。
歌舞伎シーンも含めて圧巻。

各俳優陣の鬼気迫る迫力の演技を叩きつけられて、半ば放心状態というのが事実。

もっとこの作品を理解したいと思った。
言葉にしてしまうと陳腐になってしまうのは、自分の文章力の無さと思う。

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benzow

5.0歌舞伎という知らない世界

2025年6月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

驚く

横浜流星さんが好きで見た。
歌舞伎かあ...全然知らない世界なんだよな、しかも3時間ぐらいあるの?途中眠くならないかな?と心配したけどそれは杞憂だった。
生い立ち境遇も違う2人の人生と運命に
目が離せず引き込まれた。
歌舞伎のシーンは圧巻。吉沢亮と横浜流星すごい!
....語彙力のなさが悔しい。
この映画は映画館で観るべし!
それほどすごい映画だった。

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亜弓

4.5無理を乗り越える芸の道

2025年6月14日
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鑑賞方法:映画館

歌舞伎という、時代も価値観も現代と異なる江戸時代の話で現代の観客を感動させて美に酔わせるとか・・・
男が女を演じる、また老いた者も年若い女性の役を演じるとか・・・
そんな虚構で人を酔わせるという「無理」なことを現実のものとして叶えるために、歌舞伎役者は芸を磨く。年少の頃から芸の道に生きることを余儀なくされ、日夜休みなく厳しい稽古にあけくれる

そんな苛酷な芸の道、全てを捨てて芸に生きる・・・、それもあって吉沢亮演じる喜久雄は順調に興行もかかり、襲名もしたが、風向きが変わり、役もつかなくなりさらには歌舞伎界を離れ、うらぶれた旅館の舞台のどさ回りまで落魄れる。努力したから、芸に打ち込んだからといって芸の神様いや悪魔?から愛されるとは限らない

いま流行りの仕事とプライベートのバランスを取る、いわゆるワークライフバランスと対極の世界。ワーク(芸術作品)のために自分の人生も周りの者たちの幸せも全て捨てて打ち込む、それが芸の世界なのだ。芸の偉大さの前に人間の人生や幸せなど小さすぎるものなのだ

この映画の上映された2時間50分、その苛烈さを味わい続けた時間だった。

歌舞伎界の出身でもない吉沢亮と横浜流星、その2人に歌舞伎役者としての踊りや所作が違和感なく感動させる、それがこの映画の最大の「無理」で、それを役作りした2人こそ苛烈な芸の世界の犠牲者であり成功者だったのかもしれない

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ださいはずの
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