国宝のレビュー・感想・評価
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喜久雄と俊介に的を絞った脚本が成功
原作は新聞連載小説。
連載当時から、「映画化してほしいけれど、この役を演じられる人はいるだろうか」と思ってきました。
鑑賞してみて、お二人の見事な歌舞伎役者っぷりに脱帽しました。
映画に不満はないのですが、「今度は、是非大河ドラマみたいに1年かけて、小説に出てきた全ての登場人物に光を当ててほしい」という願いを込めて、評価を4.5としました。
圧倒的な演技…⭐︎
朝日新聞に連載中に読んではいたが、新聞小説の宿命で物語が細切れになってしまうためそれほど印象が残らない作品だったけど
この映画は本当に素晴らしかった。
役者さん達全員に⭐︎を贈りたいくらいに誰も良いけど やはり吉沢亮の執念を感じるほどの演技力に魅了される。
「曽根崎心中」のシーンで震えるような感動を味合わせてくれて、ラストシーンの「鷺娘」の及んでは泣けてきそうだった。
「鷺娘」は坂東玉三郎の踊りを映画で見ていて、その美しさは知っているつもりだったけど吉沢亮のそれはまた違った
感動を与えてくれるものだった。
登場する全ての踊りが、季相日監督の手腕で素人目には踊りのアラなど全く感じない仕上がりになっていた。
横浜流星もW主演と言えるほど歌舞伎界の御曹司になりきっているし、この二人が渡辺謙を食ってしまっている。
始めに登場する吉沢亮演じる喜久雄の父親役の永瀬正敏。
あの雰囲気は存在するだけで画面が締まるようだし、他の方のレビューにあるように田中泯演じる女形の万菊!
さすがに上手すぎて、もともと歌舞伎の女形では⁇と思うくらい言葉遣い、手の振りなどなど登場する度に魅入って
しまった。
実際の歌舞伎は玉三郎と團十郎を少し観覧しただけだけど、この映画を見てもっと他の作品(少なくとも
曽根崎心中は…)も見てみたいと思う。
吉沢亮が林修の初耳学で、李監督の作品に主演したくてこれまでもオーディションを受けていたと語っていたが
満を持してこの作品に巡り会えて良かった。
自分達が彼の喜久雄を見ることが出来たから。
吉沢亮と横浜流星がこの作品のためにどれだけの修練を重ねたのだろう。
演技をすると言うことは終わりがない道をひたすら歩くことなのかもしれない。
邦画版ゴットファーザーと言える、重厚で豊かな大河ドラマ
最近の似たり寄ったりの、ラノベっぽい、タイムなんちゃらがらみの、安いアイドル主演の映画とははっきりと一線を画した力作です。ツッコミどころは多少あるし、少し長いけど、文句より、近年にない、本気の映画作りに心打たれます。そして、低予算とか、ワンカメとか、ワンカット、とか、無名の役者とか、本来、映画のクオリティと関係ない宣伝文句が踊る中、ゴットファーザーばりの、セット、カメラワーク、心情描写、を邦画でもやれるんだと嬉しくなりました。いちいちセリフで説明なんかしない。いちいち各章の結末をアホみたいに描いたりしない。とにかく、グダグダ言わず映画館でみてから話しましょう。薄っぺらいSNS的愚痴ではなく、豊かな映画談義ができる傑作です。
何かに抜きん出た人はきっと孤独なんだろうな
『さらば、わが愛 覇王別姫』を思い出した。
まちがいなく世界の記憶に残る作品のひとつに成った!
身も心もボロボロになった喜久雄が屋上で踊る姿が
一番美しいと感じた人はわたしだけではないはず。
手元や足捌きなどの所作をはじめ、目の表情を抜いてるカメラワークが素晴らしい◎海外のカメラマンだからこそなのかな?そして抗争シーン、キルビルっぽいと思ったら同じ美術監督!しかも種田陽平さんやったとは!!
役者もスタッフも揃うべき人たちが揃っての作品👏そして日本の伝統芸能を扱った作品を在日の方が監督したというところにとても意味を感じます。
感情がダイレクトに伝わってきて、言葉にするより心が震えた。是が非でも大画面で観て、感じてほしい作品です。
敷居が高いと遠慮していた歌舞伎。
京都南座へ行ってみたいな!
孤高の美
美しい映画
演出、音楽、センスがいい
やっぱり韓国ですね
日本ではここまで美しさと余韻を引きだせなかったと思います
演技が上手いとはいえ一般人の吉沢亮さんと横浜流星さんがここまでできるならもう○○屋に生まれたかどうかなんて無関係
久しぶりにお金も政治も陰謀も法律もない、純粋に美しいものを見ました。
言葉というものが陳腐に思えるほどの。
言葉で説明しきらない代わりに、休符に物を言わせてる映画で、それがまたいい
採光が薄暗い昭和のお部屋、吉沢さんの肌に刺青が悔しいくらい美しい…彼の背負ってきたもの。ただ静かにそこにある刺青の表情はとても雄弁だった。
カメラワークも最高で、見るものを吸い込むような凄みのある、それこそ悪魔のような美しさがあった。
この世にはこんなにも圧倒的な美があるのに
同時に浮世はなんで金勘定がついて回るんでしょうね。家に帰ったら税金の計算があってため息が出た。あー、日常生活に戻りたくないよう(´;ω;`)
確定申告も料理もわずらわしい。
生活のことなんかなるべく考えたくない。
レスリー・チャンの「さらば我が愛」を彷彿とさせる
大河ドラマのような超大作。歌舞伎の演目パートに時間を割かれており賛否両論あるようだ。詳しくない人にも歌舞伎の魅力が伝わって良かったと思う。演出、キャスト、ストーリーどれも秀逸。妖艶な女形を演じられたのは吉沢悠と横浜流星のビジュアルがあってこそ。田中泯演じる人間国宝も貫禄がヤバい。愛人の見上愛、梨園の妻になる高畑充希、幸薄そうでよい。渡辺謙と寺島しのぶはもう役そのもの。3時間なのに集中力途切れず、気がついたらなぜか泣いてた。李相日監督×吉田修一は裏切らない。絶対に映画館で見るべき作品で間違いなし!
俳優陣の頑張りに刺激を受ける
歌舞伎の新たな見方を教えられました
あまりの出来事に何が起こったのか……
歌舞伎という知らない世界
横浜流星さんが好きで見た。
歌舞伎かあ...全然知らない世界なんだよな、しかも3時間ぐらいあるの?途中眠くならないかな?と心配したけどそれは杞憂だった。
生い立ち境遇も違う2人の人生と運命に
目が離せず引き込まれた。
歌舞伎のシーンは圧巻。吉沢亮と横浜流星すごい!
....語彙力のなさが悔しい。
この映画は映画館で観るべし!
それほどすごい映画だった。
無理を乗り越える芸の道
歌舞伎という、時代も価値観も現代と異なる江戸時代の話で現代の観客を感動させて美に酔わせるとか・・・
男が女を演じる、また老いた者も年若い女性の役を演じるとか・・・
そんな虚構で人を酔わせるという「無理」なことを現実のものとして叶えるために、歌舞伎役者は芸を磨く。年少の頃から芸の道に生きることを余儀なくされ、日夜休みなく厳しい稽古にあけくれる
そんな苛酷な芸の道、全てを捨てて芸に生きる・・・、それもあって吉沢亮演じる喜久雄は順調に興行もかかり、襲名もしたが、風向きが変わり、役もつかなくなりさらには歌舞伎界を離れ、うらぶれた旅館の舞台のどさ回りまで落魄れる。努力したから、芸に打ち込んだからといって芸の神様いや悪魔?から愛されるとは限らない
いま流行りの仕事とプライベートのバランスを取る、いわゆるワークライフバランスと対極の世界。ワーク(芸術作品)のために自分の人生も周りの者たちの幸せも全て捨てて打ち込む、それが芸の世界なのだ。芸の偉大さの前に人間の人生や幸せなど小さすぎるものなのだ
この映画の上映された2時間50分、その苛烈さを味わい続けた時間だった。
歌舞伎界の出身でもない吉沢亮と横浜流星、その2人に歌舞伎役者としての踊りや所作が違和感なく感動させる、それがこの映画の最大の「無理」で、それを役作りした2人こそ苛烈な芸の世界の犠牲者であり成功者だったのかもしれない
邦画産業の到達点として
どこがどこまで!
これは映画なのでお芝居です、が!
どこまでがお芝居でどこまでが本気なのか最後まで困惑させられました。
お芝居、演技なんだけど演舞のシーンはまるで本物のドキュメンタリーみたいで3時間という長時間があっという間の作品でした
私は歌舞伎の世界は全く知りません
世襲だとか厳しい稽古とか全然わかりませんがこの作品を見た後で僅かながらに垣間見れたのかなと感じました
世襲のため、血の結束というか幼い頃から稽古に明け暮れてその世界に染められていく
部外者が入ればまたそれはそれで大変な世界…
どんな世界も色々ありますが歌舞伎の世界は想像以上の厳しさなのですね
私だけかもしれませんが離れた娘に忘れたことはないと名前を告げるシーンは涙が止まらなくなりました
人間国宝になろうともこれまで生きてきた証は変わらない
私も恥ずかしくない人生を全うしたいと思います
映画の醍醐味
戦前にあった芸道映画を思い起こさせる。
邦画「残菊物語」を観たことをある人はどれくらいいるのだろうか。現在、放送されている放送大学の「映画芸術への招待」で、芸道映画というジャンルがあることを初めて知った。その流れの作品である。
歌舞伎役者の家に生まれた人間と、そうでない家ながら歌舞伎役者の才能に恵まれた人間との対比の物語だ。この対比からストーリーはだいたい予想できるだろう。主人公2人は短期間で歌舞伎の踊り、所作、せりふ廻し等を練習したと思う。が、人気俳優(共にNHK大河ドラマの主役)だけあって充分な時間を取れなかったのでないか。しかし、一応は様になっていた。
原作を読んでいないので、迂闊なことは言えないが、映画は原作に忠実なのだろう。だから、上映時間が3時間に近い大作となった。推測だけど、原作者は物語を面白くする為に、話を捏ねってしまっているのでないか(ヤクザ・入れ墨・口上挨拶での吐血・娘との再会等)と感じた。あと30分位は切れるはずだ。
私が感心したのは、映画音楽を担当した人。弦楽を主体にした付随音楽で、上手いなと感心した。
但し、エンドロールに流れる主題歌は今ひとつの出来。
3時間が足りない
歌舞伎と人間の業を垣間見たい人におすすめ
「垣間見る」のですが、「食らい」ます。
役者・映像・音響の凄さと人の意地汚さが直撃してきます。
400年の伝統を持つ歌舞伎を、1年半の新聞の連載後に加筆修正されできた原作小説。これを1本の映画にするのだから全ては描ききれない、と。
吉沢亮の喜久雄と横浜流星の俊介の藤娘のポスターを見たときは二人の区別がつかなかったけど、映像で踊る姿はまるで別の雰囲気でした。田中泯や渡辺謙もその内面を踊りでみせてくれます。
パンフレットの俳優・スタッフのコメントが充実しており余韻に浸れます。
見る人により評価が分かれそうですが、私は大満足しました。他の人物のストーリーも観てみたい作品です。歌舞伎も観たくなります。
上映前の予告に「ババンバ〜」が流れて、吉沢亮の振り幅の広さにくらっとしました。
期待しすぎたかも
本物の歌舞伎が生で観たくなりました😃
吉沢亮、横浜流星、今乗りに乗ってる大河ドラマ主役2人の、圧巻・迫真の演技‼️
映画ならではの魅力〜大胆なカメラワーク、荘厳なBGM、顔がアップされ表情が良くわかる等々〜が、2人の演技の迫力を倍増させてましたが、だとしても2人とも歌舞伎は初心者のはず、ここまで美しく感動的だと言う事は、本物の歌舞伎って、どんだけ凄いんだろ〜と改めて思いました😳
生で本物の歌舞伎がますます観たくなりました😃
歌舞伎のお稽古頑張らはったんやね
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