国宝のレビュー・感想・評価
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超速の3時間。 観る前は敷居と格式ちょっと高いか?と思ったが 過剰...
歌舞伎を観たことがない。でも引き込まれる圧倒的熱量と説得力
歌舞伎を観たことがない。歌舞伎役者の出演する映画やテレビ番組を見たことがある。あとは名女優・松たか子が歌舞伎の家系に生まれたことを知っているくらいである。
そんな僕のような歌舞伎素人であっても、歌舞伎の世界にどっぷりと浸らせてくれるすごい映画であった。
冒頭で、歌舞伎は大衆芸能として江戸時代に生まれ、あまりの庶民の熱狂から風紀維持のために女性が舞台に立つことを禁じられ、女形が生まれたことが説明される。
そして歌舞伎の世界では、血縁関係で親から子に芸が受け継がれていくが、この映画の主人公・喜久雄のように、血縁でなくても学ぶチャンスがあることも冒頭で示される。
どうやら彼はヤクザの息子のようだから、それを受け入れた歌舞伎の世界が寛容なのか、あるいは芸能や興業の世界ゆえなのかはよくわからない。
ここまででわかるのは、歌舞伎の世界の構造の複雑さや葛藤が非常に大きなものであるということだ。
現在では、伝統芸能としてある程度の保護・保存の対象となっているが、もともとはカタルシスを求める大衆のエネルギーを向けられる先であり、それゆえ時代に合わせた進化と革新があったはずだ。
それが今は「伝統芸能」として、ある種の権威化のなかで行われている。
後継者についても、完全に民主化されているわけではない。伝統を守る血筋の家系があり、その家に生まれた男児は芸を継ぐことを求められる。芸の世界だから能力の優劣で評価されるが、その血筋に生まれたからといって、最高の能力を獲得できるとは限らない。そもそも、歌舞伎の世界で生きることを、宿命づけられており、本人が主体的に選択したわけでもない。
伝統を守る家系の血筋の者にとって、これは恐怖だろう。No.1であることを運命づけられているが、そうなれる保証はない。さらに問題なのは、その世界で芸を磨きたいという動機が不明瞭というか、主体的に選択していないことだ。そうなると、喜久雄のように心底から芸を磨きたいという動機を持った外部の人間は、恐怖の対象でもあるだろう。
吉田修一の原作は、その歌舞伎界の構造を人物設定と物語の構造に取り込んでいる。だがら、こちらもリベラルな現在の価値観、能力主義的な見方では割り切れない世界に感情的に翻弄されてしまう。
あと、この映画で見事だったのは、かなりの長時間にわたって映される歌舞伎の舞台の場面だ。
たとえば、『二人藤娘』や『二人道成寺』などが登場する。先達の人間国宝の演技は、これぞまさに国宝だと直感的に感じさせるものがあった。その後のさまざまな舞台演出でも、芸の見事さに鳥肌が立つ瞬間が何度もあった。
でもよく考えれば、歌舞伎を見たことのない僕に、伝統芸能の価値を読み取るスキルも知識もない。それに、この映画では歌舞伎役者ではない俳優(吉沢亮、横浜流星)が演じている。
彼らの演技力は非凡であり、徹底的なトレーニングを積んでいることは感じ取れるが、それが歌舞伎の文脈でどれほどすごいのかは僕にはわからないはずだ。
また、登場する演目がどれほど感動的な物語なのかも、正直よくわかっていない。
ただ、この映画の見事な演出と役者陣の名演が、それを「感じさせて」くれるのだ。
この物語で描かれる歌舞伎役者たちの人生は、まさに山あり谷ありである。芸の世界だから、そこでの力量があればある程度は安定するのかと思いきや、気まぐれな世間の評判で浮き沈みする様子は、キャンセルが跋扈する今の芸能界を描いたようにも見える。
実際の歌舞伎の世界でも、これほどのトップスターとなった者が、温泉旅館やスナック巡りをするような落ちぶれ方をすることがあるのだろうか。また、それが武者修行の旅となって、芸に深みを加えることがあるのだろうか。
先達の人間国宝の最晩年も、「本当にこんなことあるのかな」と思うほど、あまりに質素で孤独な暮らしであった。
“国宝”に到達するには、役者としての能力だけでなく、血筋に入り込む運や政治力、野心、そして何より、この理不尽なゲームを今さら降りられないという執着──そういったものの総合力が必要なのだと感じた。
歌舞伎を知らない僕でも、その世界を存分に味わわせてくれる見事な大作映画。長尺でもあるから、この新作の時期に、スクリーンで観るべき一本だと思う。
歌舞伎のシーンがかなり多いので、事前に演目の解説を見ていった方が良いと思います。。
歌舞伎の世界を描いた映画。
歌舞伎のシーンが全体の半分ちかくあったんじゃないでしょうか?
演目は、「二人藤娘」「二人道成寺」「曽根崎心中」「鷺娘」など。
これらの演目については公式サイトで解説があるらしい。。
私は何も調べずに見に行ってしまった。
特に「曽根崎心中」は内容を見ていった方が良いと思います。
地方に住んでいる私は歌舞伎は見た事がありません。
2年ほど前に映画館でシネマ歌舞伎を見ただけ。
だから、歌舞伎の知識はほとんど無かった。
映画の中の歌舞伎シーンは、なんとなく演技は素晴らしいのだろうと感じたけど、あまり分からずイマイチ感動が薄くなってしまったかな。
歌舞伎のシーンは時間を掛けて撮ったのが分かる感じの重厚なシーンばかり。
吉沢亮と横浜流星の二人もかなり練習したのでしょう。
血と芸の実力。
どっちも大事なのが歌舞伎の世界なんだという事がよくわかりました。
上映時間は3時間近くの大作。
李相日監督は『悪人』、『怒り』など重い映画を作る人というイメージ。
子供時代から老人になるまでの壮大な歌舞伎役者としての人生が描かれていました。
描いた期間が長いので、詳しい説明が無いまま通り過ぎていく話も多々あった。
歌舞伎のシーンが全てという感じの映画。
吉沢亮と横浜流星の二人は、おそらく、厳しい演出で知られる李相日監督から散々ダメ出しされながらの撮影だったのだろう。
この二人には拍手を送りたい気持ちになる映画でした。
飲酒トラブルもあったけど、吉沢亮には頑張ってほしい。
昨年見た彼が出ている『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、私の中では2024邦画No1でした。
(ちなみに全体1位は『きっと、それは愛じゃない』、私の劇場鑑賞映画67本の中からです。)
また、シネマ歌舞伎を見に行ってみるかな。
シネマ歌舞伎を見る上でのアドバイスがあります。
アプリを事前にダウンロードしておくと上映中に解説を聞く事が出来ます。
事前にアプリをスマホに入れて、イヤホンを持っていくと分かりやすく見れるんです。
行く方は事前に調べてみてください。
歌舞伎初心者の方は絶対に解説を聞きながらの方が良いと思う。
長かったけど、もっとあってもよかったかも?
上映時間が約3時間で、膀胱は耐えられるのか?!と心配になりつつも、表情管理ならぬ"膀胱管理"してたのでだいじょうぶでした。笑
主人公/喜久雄の上方歌舞伎人生50年を描くし、随所に歌舞伎の名シーンがありますので、この長さはしかたないんです。なんならもう少し喜久雄の人生観ていたかった。(原作小説のラストはもう少し先まで書かれてるって聞いたのですが、それホント?!)※原作未読です
歌舞伎を知らずに観てもいいけど、どうせなら少し予習した方が楽しめると思います。オフィシャルサイトの解説がちょうどよかったなと思うので、これからの方は読んでみてくださいね。
それにしてもだ、吉沢亮くんはいつからあんなにうつくしかったんだい?もう、その余韻がすごくて、夜中に目が覚めました。笑
舞台上の所作や声も、とてもうつくしくて、ほんとに女形向いてると思いました。歌舞伎はつまむ程度にしか観てないけど、これで終わりにするのはもったいないなと思いました。芸事を極めて欲しい…
その他、気になるシーンもいくつかありますけど、そこは目をつぶろうと思わせるパワーのある作品だとわたしは思いました。
ほんとはもっといろいろ書きたいんだけど、これから観る人もいらっしゃるし、ネタバレはしたくないたちなのでこのへんにしときましょうか。
でも、ほんとに吉沢亮くんがうつくしいです。ぜひ映画館で観てください…!
文句なし❗️圧巻❗️よく吉沢亮、横浜流星は歌舞伎の演技をこなした。
文句なし❗️素晴らしかった。時間の長さは感じない。よく、歌舞伎を映画化にした。吉沢亮、横浜流星は本当に演技が素晴らしく、歌舞伎の演技も完璧だった。時代背景、脚本、設定も文句なし❗️2025年上半期ベスト邦画、いや年間ベスト邦画も濃厚。それだけでなく、2025年の日本アカデミー賞を始めとする映画賞各賞、キネマ旬報2025年邦画ランキング1位も濃厚。それにしても吉沢亮、横浜流星の演技は凄い❗️この作品はぜひ映画館で観てほしい作品。おすすめします❗️
圧巻の3時間
芸の肥やし
命をかけて目指すもの
役者ってすげえ
昔良く間違えてた俳優が遂に競演!
2025年劇場鑑賞163本目。
エンドロール後映像無し。
仮面ライダーフォーゼに仮面ライダーメテオ役で出演してブレイクしたのが吉沢亮なのですが、その変身前が朔田流星で、しかもその親友役に横浜流星が出ていたんです。しかも朔田流星はジークンドーの使い手で、実際の空手の有段者は横浜流星の方っていやこんなん間違えるやろ!それから2人が他の作品に出る度に「どっちだ・・・?」と混乱していました。べらぼうで毎週横浜流星見ていて、ようやく区別がつくようになったところでこれです。果たして区別がつくのか俺・・・?
大丈夫でした。去年だったらだめだったかも(笑)正直なっげぇなぁとは思ったのですが、歌舞伎シーンを逃げずに描いていたのと、渡辺謙演じる師匠から稽古を受けて何かつかんだ瞬間演技が変わったのが素人目にも分かった吉沢亮の演技、横浜流星の最後の出番の時の演技など、見どころ満載でした。
すごかった
席を立てずエンドロール最後まで
役者がいい!!
邦画はほとんど見ないけど、これは良かった。事前情報は映画の名前と上映時間だけ、奥さんに連れられて見に行って最初から引き込まれた。緊張感のある撮影、リアルな音響、輝く主演の二人、渋い渡辺謙、はまり役の寺島しのぶ、名前は知らないが只者じゃない感じの国宝役の老歌舞伎役者、リアルで醜さと美しさと愚かさがないまぜになって、めちゃ人間らしい。芸術の素晴らしさを圧倒的な美しさで画面いっぱいに表現しながら、芸術家の怖さ、トップの人しか見えない風景を凡百の観客にも垣間見せてくれる。横浜流星ってどんなチンピラかと思ってたけどごめんなさいって感じ。吉沢亮もいいわー。色気がある人って日本人俳優では少ないよね。普通の少年が芸術に魅入られることによって悪魔的な芸術家になっていく、言うは易いが映像化して見せるのはすごいと思う。クラシックと和楽の融合は映画ならでは。まさか歌舞伎を見て泣くとは思わなかった。監督もすごいね。編集の妙とアングルの見事さに感じ入ってしまった。3時間は長くない。圧倒されているうちに終わっちゃった。一番のお気に入りは渡辺謙だな。優しい父と芸術家の厳しさを自然に見せたのはさすが。この人は役者バカという点ではこの映画のテーマに合ってるのかも。主演の二人が仲良く絡むシーンは輝きと危うさでクラクラした。
3時間観る自信は無かったが…
何度か映画館の幕間で観てはいたし、周りの評判もずっと泣けたとかスゴイばかりで、私はレビューは信じていないので、ホントかよ?って思っていたけれど、映画館で上映が終わる前に観て良かった。
こういう映画を映画館で観たかった。
喜久雄役の吉沢亮も凄かったけど、15歳の喜久雄をやった黒川想矢の演技に引き込まれてしまった。
寝るなんてとんでもない、トイレも勿体なくて行けない(笑)
人間のクズに感動するなんて
美しく、恐ろしい映画
歌舞伎には詳しく無かったのですが、表舞台に立つ人たちの計り知れない努力や葛藤、執着が描かれていてすごく興味を惹かれました。
主演の吉沢亮さんの表情、仕草、声などがとても演技とは思えないほどで、吉沢亮さんでないと出来ない役だったのではないかと思わされました。吉沢亮の演技を観ているという感覚がなく、本当に一人の人間の人生を観ているようで、馴染みのない歌舞伎という世界の出来事もリアルに感じられました。
田中泯さんは、要所要所で人間国宝という圧倒的な存在を見せつけ、底知れない不気味さと女形の妖艶さが印象的でした。
黒川想矢くんは、後から調べて15歳と知って驚きました。15歳でどうしてこんなに色気のある演技ができるのか…怪物の時もそうでしたが、本当に惹き込まれる不思議な魅力のある演技でした。
3時間という長い時間でしたが、実力者の俳優陣が集まっていたからこそ、気持ちが途切れること無く成立した映画のように感じました。
最後のエンドロールの井口さんの歌声まで素晴らしく、終わった後に思わず拍手をしなくていいのかと思ってしまったほど、圧倒的な作品でした。
一流食材で作られた三流料理
彼のキラキラと光る瞳が忘れられない
全1374件中、361~380件目を表示
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