国宝のレビュー・感想・評価
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劇場版の朝ドラを見せられた気分
なぜか高評価されている映画。三時間という長さで何とか面白さを誤魔化そうとしてる感が出ていて自分には合いませんでした。よくある物語だな〜としか感じられませんでした。主人公の女たらしが凄くて共感できないところも多く、全力に芸に尽くしてるように見えるけど結局は自分の他の欲に囚われて堕ちてしまったと自分は感じましたね。それもリアルっぽさを出したかったのでしょうか。多くの登場人物の死で何とかお涙頂戴シーンを作っている感じです。総合的に見ると、時間に囚われた映画だなと思いました。
期待はずれ
すごい
可もなく不可もなく
神は細部に宿る
なんだろうな
こんなふうには生きれねぇよな…
本当にそう思った
ただひたすらにがむしゃらに歌舞伎に向き合い続けるその姿に胸を打たれたし、だからこそ待ち受ける苦難の連続には胸が苦しくなった。
歌舞伎のシーンやBGM、美しく儚く魅入られたのですが、ただ何だろう、ストーリーは所々断片的な感じもしてうまく背景が掴みかねる部分もあった。
原作を読んでみたいと思った作品。
すごいものを観た、、!
あれほど性根入れて突き詰める覚悟があると、予知的な景色に向かって未来を引き寄せるものなのか。
何より、役柄と自身の現実が重なる切実な底力を振り絞った迫真の演技をする役を憑依させる俳優たちの凄みのある表現力に感服。
入門する頃の紫シャツ、お上品なのだけれど、茶レザージャケットと合わせると、彼の境遇もあって二重に“アウトロー”感が増幅されるのよ。
そして華美な着物と厚化粧は崩れると途端に化け物になるのもたぶん演出にもってこいの重要な特徴で、屋上で身なりを崩し酒に溺れて踊り狂う姿は、社会的弱者の己を嘆き荒ぶるジョーカーのようですらあった。
華麗で優美な役柄の出で立ちと舞台を降りた憂鬱さの対比が、国の伝統芸能を代表する“宝”に成り上がる公的な光の部分と、血筋を持たず血の滲む努力で這い上がってきた執念が静かに燃えたぎる私的な影の部分との2面性に視覚的コントラストを与えている。
一貫して、怒りの矛先が不必要にライバルに集中することが無く、また不条理な敵と言えば冒頭のヤクザと歌舞伎の世襲くらいで全登場人物の行動と言動に筋が通っていたので、最後まで気持ち良く観られた。
欲を言えば、一緒に敵討ちに行ったかつての相棒にもう一回くらい出てきて欲しかった。
私が変?
時代のズレのようなものが拭えていない
役者さんの演技には鬼気迫るものがあり、引き込まれる箇所が多くある。だが、なぜか現代で撮影してまーす!というものが映っているように感じる。
カメラの動きも気にあるところが多く、引き込まれてすぐに醒めるという繰り返しがあり残念。冒頭の乱闘シーンでちゃぶ台を振り回して投げつける場面や永瀬さん演ずる親分さんが打たれるシーンも安い刑事ドラマのように映ってしまっている。
歌舞伎というものに支配されて映画というものの見せ方が疎かになっているように見えてしまった。
渡辺謙の存在感がスゴイ!
最後の娘のセリフに違和感
再会した綾乃のセリフが腑に落ちず、最後の鷺娘の舞に集中できなかった。
「あんたを父親だと思ったことはない」と言い放った後に、「お父ちゃん」と言う綾乃のセリフが引っかかった。数十年ぶりに現れ、恨みつらつらであるように思われた娘が、急に態度を変えて和解する流れになった点が腑に落ちなかった。これは、このセリフが現在形であるからわかりにくかったのだと思う。「父親だと思ったことはなかった」と完了形っぽくすれば、色々不満はあるけど喜久雄の演技に感動した、という方向に繋がりやすかったかも。表面的な部分ではここが引っかかった。
それから、「どれだけ周りを不幸にして」というセリフも納得いかなかった。なんとなく、芸を極めるため周囲の人間を顧みない喜久雄の人生を言葉にまとめようという制作側の意図を感じたのだが、数十年間直接的な関わりがなく、喜久雄に振り回された俊介や彰子などの事情を知る由もない綾乃に、総括させる形で言わせているようなセリフに違和感があった。自分ら母子の不幸を直接訴えるセリフならまだ納得できたと思う。
また、私は喜久雄を「芸のために他の全てを捨てた人間」として解釈していたのだが、このラストシーンによって、作品の主題が芸の極致から最後の最後で父娘の感動物語にすげ替えられたような衝撃があった。喜久雄はずっと娘や周囲との和解を求めていたのか?鷺娘を舞いながら娘の言葉を回想する場面からは、喜久雄が娘の言葉に救われているかのような印象を受けたが、最後にあの「景色」に至ったのは和解して救われたからではなく、芸を極めたからではないのか?鷺娘の場面に綾乃のセリフを重ねる必要があったのか、つくづく解釈違いだと思った。結末に和解を持ってくるのであれば、せめて作中に喜久雄の演技を見る綾乃の描写ぐらいは入れてくれないと、急に出てきて何⁉︎となる。原作は読んでいないが、映画オリジナルの結末と知り、まあそうだろうなと。和解を丁寧に描く余裕がなかったのなら、娘は不満をぶちまけて和解せず立ち去り、心の中で父を赦す、くらいの方が良かったとすら思う。
他に気になった点としては、子役の方の喜久雄が人間国宝の演技を見て「怪物だ」と口に出す場面があったが、あそこは口に出さない方がいいと思った。はしゃいでる学生みたいだったし、せめてもっと独り言っぽく言えば違和感なかったかも。このときの人間国宝についても、もっと格の違いを強調して描けないものかと思った。エフェクトはかかっていたようだが。
また、襲名を果たした喜久雄が花井の借金も引き継いだことが示されていたが、にしては女将さんたち冷たすぎないか。正直要らない情報だと思う。
歌舞伎の場面に関しては拙者のようなド素人にもわかるようにエッセンスだけ抽出していていいと思った。こぶしの効いた独特な話し方や専門知識など、素人にはとっつきにくいジャンルの芸能なので。
いろいろ言いたい点はありつつも吉沢亮の演技は本当にすごかったし、情感に訴えてくるすばらしい作品だと思った。だからこそラストシーンに納得いかなかったことが本当に残念だった。あれははっきりいって陳腐だと思った。これを吐き出すために映画.comに登録した。それでも劇場で見る価値は間違いなくあるし、なんならまた見たいと思う。
壮大な人生模様
雰囲気のある映画ではありました。
ヒットしているという情報を聞きつつ、3時間の上映時間に尻込みすること2ヶ月。ようやく観に行きました。
細部まで美意識が行き届いた映画ですね。役者さんの演技はもちろん、時代を表す美術、画面の色合い。観客を吸引する魅力がありました。
が、大絶賛されるほどかと言うと…私にはそこまで響きませんでした😓
歌舞伎の血筋ではなく、ただ芸への情熱(執着?)を異常なまでに持っている喜久雄が、紆余曲折を経て誰にも辿り着けない境地に達する…という筋ですが、演出で描写していきます。悪く言えば説明ほぼなし笑
「今こうなったのか」と観ていれば推測できますが、3時間ある割に場面の切り替わりが早いので何となーくで次の場面に引きづられていく。
なので、必ずしも映画館で観なければならない作品ではないかな、と思いました。
それにしても、吉沢亮さんと横浜流星さんの演技に脱帽です。登場人物を演じるのと歌舞伎の演目の登場人物を演じる。言わば二重に演技していることになるので、撮影中は大変やったやろうなーと感じました。
まさか「仮面ライダーフォーゼ」で2号ライダーとその友達(でしたよね?)を演じていたあの2人がこんな骨太な作品で再会するとは…と妙に感慨に耽りました。
良い作品&深い
歌舞伎わからなくても没入できる良い作品ですね
役者もストーリーも演出も良いですね
悪魔との取引は成功した
ある意味一芸に秀でる者は全てを投げうつんでしょうね
望んだことだけれどコレで良かったのか?
深い感じでした
邦画も洋画ほどの派手さはないけど良い作品多いですよね
原作の小説はどう表現しているのか?読んで見ようと思いました
三浦貴大さんが良い味出してる
一言でまとめると「若向けの作品」である
タイトルそのままだと語弊があるので、補足も兼ねてレビューさせてほしい。
大ヒット公開中のロングラン映画で、周囲の評判もいいという理由で鑑賞。
確かに評価が高い部分も理解できるものの、どうしても腑に落ちないのは監督や作者が何を伝えたいのかが見えてこなかった点。結局、何を描きたかったのだろう。
・世襲制への問題提起?
・芸事に魂を売った人間の生き様?
間違いではないのだが、なんだかしっくりこない。
だが、このしっくりこない感情をあまり見慣れない世界である歌舞伎の煌びやかな部分が覆い隠してしまう。そういう点では、裏で血のにじむような努力も華やかな部分しか観客には見せない点は似ているのかもしれない。
原作を拝見していないが、だいぶカットしているのだろうか?
もう少し内容を精査して丁寧にストーリーを描いてほしかった気もするので、少々残念である。
演目も部分部分に散りばめられている。この切り取り方と入れ込み方が歌舞伎に触れてこなかった層には触りやすい感じをもたらしている。
その反面、役者は本気だ。
『曾根崎心中』の鬼気迫る迫真の演技と、妖艶な『鷺娘』は本当に見ものである!
相当な練習量と、よい振付師がついたのだろうと感じた。
あまりに評判が良くて…
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