国宝のレビュー・感想・評価
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圧巻でした!
主役の吉沢亮さん、共演の横浜流星さん、
お二人とも、もちろん美しいのですが
それに劣らずの映像美。
冒頭のシーンから一気に飲み込まれ
最後の最後まで目が離せませんでした
SNSから「凄い!」の情報が絶え間なく
これは早く観に行かないと、
と思い朝一番の上演に向かいました
平日なのに結構な入り
人がまばらな前方席を選んだのがことを奏し
シネコンでも大きめスクリーンだったので
その迫力は何たるものや!
2人の少年時代を演じていた役者さんも
素晴らしかった!
2人の少年の歌舞伎に対する真摯な想いが
日常の全てのような生活、
そしてお坊ちゃんである「俊ボン」も
意地悪なセリフは初対面の時だけで
それからは一緒に切磋琢磨する姿が
とても微笑ましかったです
だからこその
その後の対比に引き込まれました。
また
最初に喜久ちゃんが胸ぐら掴んで
罵声を浴びせた相手とその後も長いお付き合いに
本音でぶつかり合えるって言うのは
いいなぁ、その後も嘘なく付き合える。
そう言う相手ってリアルに大切だと思った。
その役者さんも好きなんですよね〜
上演時間3時間と
かなりの長編でしたがあっという間でした
原作は読んでいませんが、
映画が先でも楽しめるとのSNS情報。
ただ、後半はスイスイ話が進むので
もしかしたら原作を先に読んでいたら
ちょっと物足りなさを感じるのでは?
と思いました
映画を先に鑑賞するのは
正解なのかも
原作、ぜひ読みたい
そして歌舞伎、観に行きたい!
そしてそして
もう一回映画館で観たいなぁ〜、と。
ぜひ今から観る方は
できるだけ大スクリーンで観て!
また、前方席がお勧めです!
聞こえてくる音がいい
歌舞伎役者に傾倒していく二人の若者を半世紀に渡って描いていくのですが、二人の情念が歌舞伎座という舞台と稽古場と家族の間で綴れ合って行く姿が良く描かれていると思いました。
脚本も影像もしっかりしていますが、今回劇場に居て思ったのは「音」の凄さ。音響美学のすばらしさ。あらゆる場面で、音楽としての音響だけを言っているのではなく、風景、役者、モノの醸し出す音、まるで聞こえない音まで含めて琴線に触れてくるような。ここまで繊細な音に気付かされた作品はあまり記憶にないような。是非、劇場のドルビーサラウンドで観たい映画ですね。
最後に、吉沢亮といえばアイリスオーヤマ。の、備蓄米が当選したメールを受け取ったままお金の振り込みがまだなことを想い出した。
文字通り国宝級
数多くの作品を鑑賞させて戴いてきましたが
私の見てきた邦画作品の中でベスト3に
入る作品になると思います
今はまだ興奮している状態ですので
今はナンバー1作品になると思います
静かな大興奮 3時間背筋に力が入りっぱなしでした
会場はエンドロール終了後も直ぐに立ち上がる
お客さんも無く少し間があいてから全ての
お客様が動き出しました 私も感動のあまり
会場が明るくなってからも余韻を感じるまま
席に着いたままでした
ネタバレを避けますが 「娘は父親の努力や苦労を感じていて応援していた」このシーンには離れた娘を持つ父親の私には涙してしまいました
今回の作品は流石に期待しない訳には
いきませんでしたが とんでもとんでもありません
まさに国宝級 超超大作 そして
こんなに静かに大興奮した作品初めてでした
これを機会に歌舞伎の世界に興味をもちました
日本人として 歌舞伎見ていこうと思いました
素晴らしい作品 ありがとうございました。
この映画こそ国宝
「国宝」日本アカデミー賞、主演男優賞、助演男優賞が見えた。
見なくてはならない映画であった。
歌舞伎のことは全く知らない。
原作も知らない。
しかし、この作品の素晴らしさは十分に伝わった。
単に「映画」と評していいのか分からない。
きっと今年の日本アカデミー賞有力候補となる映画、題材に興味はないけど、映画館で見ないときっと一生見ることはないなと思いつつ…
仕事が休みになったことで、重い腰を上げ見に行った。
吉沢亮が凄いという前評判で有名だったが、その子供時代を演じた黒川想矢が凄かった!
渡辺謙演じる半ニ郎が一瞬で目を奪われる女形を演じなければならない重要な役どころ。ここでコケたら3時間見てられない。
しかし、見事一瞬で目を惹き釘付けとなり、誰?とスマホを出して検索したくなった。
女形の目、美しさ妖艶さ可愛らしさ、本当に素晴らしかった。
私がこの場にいたら、推しになる!
まだこの子で見ていたいと思わせる喜久雄だった。
黒川想矢のホクロを吉沢亮も引き継ぎ、その年代ごとに歌舞伎女形の中で苦悩と深みを加えてさすがであった。
演じたというより、まさにこの世界を生きていた。
横浜流星の最後の舞も生死をかける素晴らしい女形であった。
歌舞伎人生とはこういうものなんだという説得力を感じた。
そもそもこんなにも歌舞伎にスポットライトを当てた作品を作るにあたって、歌舞伎役者を使わずに配役を決めたところが素晴らしい。
そして、俳優陣がその期待に応え、長年の積み重ねに勝るものはない歌舞伎という世界を、体で表情で内側から全て、魂を込めて伝えてくれたように思う。
女優陣の出番は少なかったが、限られた出番の中で、十分にその人となりが伝わり、出番のない部分は想像力で補えるだけの印象を残してくれた。
ただ、最後の娘との再会シーンは、それまでが壮大なだけに、とってつけたように感じてしまった。
娘との再会は、「あなたをお父さんだと思ったことはない」くらいまでのごく僅かな会話だけにし、
その後の喜久雄の歌舞伎を見て、
泣き拍手喝采してるシーンにした方が良かったなんて思ったり。
色々と素晴らしすぎて記述を忘れてしまいそうだが、エンドロールに流れる主題歌。
井口理の透き通る高音が響き渡り、この壮大なる国宝が完成されたと感じた。
私たちの日常は、色んなことをアップデートしなければならない今だからこそ、変わりゆく時代に、
この古き伝統を守り続けたこの時代の歌舞伎を映画化することに意味があった気がする。
物語は歌舞伎の世界の血筋と才能、喜久雄の波乱の生涯を描いているが、
それを聞くと興味ないと思っていた私もこの作品を見て良かったと思わせてくれた。
前評判の期待は裏切らない。
何も考えず、見て、感じてほしい。
品格と重みと血
一年半の猛稽古でここまで突き詰めたのかと
思うと考え深い。相当大変だったはず。
ある意味呪いと禁忌の職種に着手。
歴史的作品。
あの万菊の人間としての品格と重みを
ストレートに感じるシーン。
俊介を叱るふりを見せて喜久雄に言い聞かせる
姿は粋だ。
『あなた歌舞伎が憎くて憎くて仕方ないでしょう?
それでもいいの………。それでもやるの、それでも舞台に立つのが私達役者なんでしょう』
全身全霊を芸という悪魔に捧げた
人だから言えるのだろう。
黒川想矢さんが演じる関の扉の女形の独特の
色気、本当に美しく国宝級。
そりゃその演技と見た目を観てしまったら
大人役の吉沢亮さんも焦るし渇を入れられる。
横浜流星さんと頑張ったんだろう。
俊介は愛され続けるという無償の愛によって
芸の域を超えていった。
喜久雄の芸に対しての純粋さ、人間としての
欠陥を受け入れながら静かに去る藤駒。
喜久雄が生涯欲しかった『血』を
残した女性。それが血族。
色々な女性が目の前から消えて行く中で
佇む藤駒は凄い。重要な役割で偉大さを痛感
する。
吉沢亮さんが役者としての一線を
確実に越えた素晴らしい作品でした。
期待しすぎたかな
前評判が良すぎて。吉沢亮と横浜流星がこんなに歌舞伎の稽古をしました、すごいですよね、がんばりました!!というのはとても伝わるし実際すごい。渡辺謙も田中泯も素晴らしかったしキャストに文句はない。
ただストーリーはなんの意外性もないというか、まあそれをすればそうなるでしょうねの連続でラストに向けての展開のカタルシス的な物は何も無く。
「そもそもそういう映画じゃないから」と言われればそうなのかもしれないけど、じゃあ映画として観る意味は?
ただただ「吉沢亮と横浜流星が歌舞伎に挑戦!」っていうドキュメントを見せられて終わったみたいだった。そういう目で観ると歌舞伎シーンでアップが多すぎたり変にBGM被せてくるのが邪魔に感じるし……
SNSではこの映画褒めないと今後文化人を名乗れないのか?と思うくらい褒めちぎりポストだけが流れてくるのも若干白けてしまう理由かも。
こんな生き方はできない。それで良いわ!!
演技力、映像、本当に素敵でした。
彼らの演じる歌舞伎を、この作品の知識をゼロにして観に行きたい。
以下は誠に勝手な感想です。
伝統芸能と人生と人間関係の絡みは、観ている側の精神力も削いでいきますね。関係ないですが、『昭和元禄落語心中』を一気見した感じの疲労感です。人生にフォーカスするから男女のあれそれが差し込まれるのでしょうが、もうちょい省いて欲しい。映画を見慣れてると良いけど、「ヒットしてるから観に行こうかな〜」のライト層はちょっと引きそう。ノリで観に行くと気まずくなりそう。
女たちは強かだ〜。売れそうな方の妻になれば安泰だけれど、没落したら人生無駄にする。生存戦略だアレは。
まあ置いといて。
演目の表示と、役者の演技がとても良いので見入ります!歌舞伎に興味があって、三時間位を集中して観れるなら大丈夫だと思いますが…。
女形をやっていると、あれは吉沢亮・横浜流星なの??と分からなくなるほど上手い。序盤の若手くんたちも凄く上手。どれくらい稽古したのか。それを考えると更に観ていて体力が削れる思いです!
無骨ワイルドな横浜流星と、面白兄さん(最近特に)の吉沢亮はどこかに消えてる。(演出なのは承知の上ですが音楽がちょっと要らないかも。囃子が聞こえん…。)亮、流星がそれぞれ同じ演目をやっても、時代とか年齢とか、色んな背景を重ねた上で演じるので、意味合いが大きく変わるんですね。作中で「兄弟/コンビ」、現実では同じイニシャルなのはキャスティングが憎い!
歳をとっていく二人を早回しで観て、芸の道で生きるって大変だなと、平凡が何よりだと思います。
元々の演技力も必須だけれど、色んなものを利用して犠牲にした上で地位を手に入れ、とんでもないプレッシャーを何十年も耐えて、引退してからは超簡素な(粗末とも言える)所で安らかに過ごす。「人間国宝」との対面シーンは私には激重でした。芸しかないから普通の生き方が出来ない…生き方はそれしかない、みたいな。令和キッズならきっと地方巡業からの屋上で舞うシーンの後でこの世を去ってる…。某ピエロに見えた…泣
鑑賞後の気持ちは、ヤク中の出てこない「ベターマン」みたいな感じ。
あとは、普段無い画角で女形を撮りたかったんだな?と解釈してます。女性が演じていようと、男性が女形で演じていようと、あれだけ色気があれば風紀が乱れる(と当時国のトップが思う)はず。本当に綺麗。
ただ、綺麗の裏のドロドロがね…。
以下は更にどうでもいい感想
バンパイアの方の番宣見てから今作を見ると動揺します笑吉沢亮は、良い意味で場を乱す人だなぁ。酒の件は、なんとなく心情を察してしまう。プレッシャー半端ないだろうな、と。頑張って…。
平日の一発目で観ましたが、割と人が入っていて、年齢層高め。どうしてわざわざ人が座っている側から座席を目指すのか(エンドロール中もなぜそちら側から出ていく)?井口歌唱が印象に残らない!主演目当てのようなタイプは少なく感じました。歌舞伎が題材だからでしょうか。週末は多いのかも?
本物の歌舞伎俳優たちが絶賛してるのは、特にどの点なんだろう。
女方歌舞伎役者
持つ者、と持たざる者
0に幾つ掛けたとて有数にはならない様に、宿命とは如何程にも変えようの無いもので。
主人公の立花 喜久雄が背負った宿命は、余りにも茨の道。どうすれば血筋に抗える。どうすれば芸だけで光を見ることが叶うだろう。幸せになる平凡な道など己には無くとも、ただ歌舞伎だけを見つめて、それだけ。
李監督の作品においての描写の仕方は、伏線にわざとらしいいやらしさのある様な含みは持たせず、明快でそれでいて痛烈だと感じる。分かりやすく、時に目を背けたくなるほどに強烈だ。上手い。
中盤、喜久雄の背にある梟の刺青に、淡くベールの様に被るお白いのシーンが、最後の演目鷺娘を観ている時にふと頭をよぎった。
悪魔にも飽きて見放された彼が最後に見た景色は、きっと、この上なく美しかったことだろう。
吉沢亮の演技がとにかく良い。見目が端麗であるだけに、女形が素晴らしく似合う。流し目も首の傾げ方も、ため息ものの美しさ。それだけでなく、どこかしこからも追いやられ落ちぶれたギリギリの姿などは見ていられなくなるほどに悲壮感があり、幅広く演じ分けられる俳優であると感じた。
ぜひサブスクではなく、スクリーンで、とにかく劇場の大画面で、観てほしい一作。
「国宝」こそは生きる力を伝える国民へのメッセージ
劇場で観たほうが良いという意見がネット上でかなり多かったので、ちょっとそれに乗せられて映画館へ……。
……結果、「確かにこれは劇場で観たほうがいい」「ここの皆さんが、映画館で観ることを強くおすすめしているのも、間違いではなかった」と、心から思った。だから皆さんにも感謝!
僕は歌舞伎についても詳しくなく、原作も未読。まっさらな状態でこの作品を観た。
しかし、ただ「舞台が美しい」とか「踊りが素晴らしい」とか、そういうレベルの映画ではないと認識した。
この映画が描いていたのは、「情念」でした……。
単に舞台を撮っているわけではなく、登場人物たちの内側から溢れ出る「情念」が、なぜかスクリーン越しにこちらへ迫ってくる。
その圧に、僕ら観客も息を呑んでしまう。
静かな場面では、映画館の劇場全体が凍りついたかのように静まり返ってしまった。
客席の一人ひとりがその張り詰めた空気に呑まれているのがわかる。
それだけ、俳優たちの魂が確かに映画の中に込められている。
吉沢亮氏と横浜流星氏……すごい役者に育っていると思う。彼らの血の滲むような努力が、映画の中で役として熟成され、完全に息づいており、舞台上での緊張感もそのまま、僕たち観客に伝えてくるといった凄味を伴った映画なのである。
気づけば、約3時間という上映時間があっという間に過ぎていた。
そしてエンドロールが終わったあと、自分の魂がどこかへ連れていかれたような、そんなぼんやりとした感覚だけが残っていた……。
僕は力を振り絞って、ゆらりと立ち上がり、劇場の外へ少しよろめきつつも歩いて行った……。
すごい映画を観たあとは、必ずこうなってしまう……。
ネタバレを避けつつ感想を語るのは難しいのだけど、前半は二人の主人公による、嫉妬と友情が入り混じった心のシーソーゲーム。
中盤からは、「舞台に生きるとはどういうことか?」という問いかけが、じわじわと浮かび上がってくる。
役者という生き方は、ときにその者の人生そのものを壊してしまう。
まるで悪魔と契約したかのように、その世界に取り憑かれ、他のすべてが見えなくなっていく。
人生、いい時もあれば……悪い時もあるさ。
言葉にすれば簡単だけど、本人が目の前にした時の辛さ、じっと耐え抜く生き方。
実際に目の前にすると耐え難い現実となる。
映画はその見せ方が上手い。切り取り方がうまい。人生における緊張感が、ぶつ切りで連続してくる。だから瞬きすら忘れるほどだ。
あるものを失って底辺に落ちれば、人から見下され、罵られ、そんな状況に耐えきれなくなった女からはあっさり見放され……惨めな状態。
自分もまさにそんな状態にあるから、すごく感情移入してしまった……。
特に印象に残ったのは、物語の初めに殴り合った相手が、親友になるわけでもなく、ただ見捨てず手を差し伸べる場面。
そこに乱暴だけど偽りのない人間らしさがあって、思わず涙が……。
さらに、ある因縁の再会の場面にも泣かされた。
カメラを向けるとある女性から投げかけられた言葉が、胸に深く刺さってくる。
そのときの主人公は、人生の荒波を越え、もはや神々しさすら纏ったような存在になっていて――そこでも人生を感じて涙がこぼれてしまった。
……他にも心を打たれる場面はいくつもあったのですが、ネタバレになるので控えておきます。
「人には夢がある」「やりたいことがある」と、そう簡単に言うけれど、実際はそんなに甘いものじゃない。
ときには人生を壊すほどの覚悟を持って、それでもなお進まなければならない。
誰かに「たとえ憎しみを持っても、舞台に立ってしまうもの」と言われて、舞台に立ち続けた先に見える景色は、言葉では言い表せない何かであり、それは極めた者だけに見える世界なのだと、深く感じさせられた。
この作品は、人生に迷っている人や、何かに傷ついて希望を見失っている人にこそ観てほしい映画。
観た人の心に、きっと何かを響かせてくれる。
そんな、神々しさすら感じる映画でした。
2人の絆
文句なく☆5にしたかった
さらばわが愛、を彷彿とさせる
完璧
物凄い映画を見た。
歌舞伎の名家に生まれた俊介と、拾われた者でありながら歌舞伎の才能に恵まれた喜久雄。
同い年で性格も異なる2人の間には友情があった。
これは2人が歌舞伎俳優として切磋琢磨する絆の話かと思った。
けどこれは一人の人間が人間国宝と呼ばれるまでの人生を描いた壮大な映画だと思った。
いやむしろ悪魔との契約に身を投げ打ってでも歌舞伎の高みに昇りたいとする1人の人間の狂気の物語とも思えた。
歌舞伎について全くの素人であるが、この映画の行く末から1秒たりとも目が離せなかった。
この凄みをどう表現したらいいかわからない。
何が凄いのかが鑑賞した直後ではわからない。
でも確実にこれは凄い映画だと感じる。
3時間があっという間の大作です。
久々に大作感のある邦画を観た気がする。歌舞伎の撮り方も工夫が凝ら...
久々に大作感のある邦画を観た気がする。歌舞伎の撮り方も工夫が凝らされていて、楽屋や舞台裏、舞台上でも黒子の動きなどにカメラが向いていて、単なる歌舞伎のダイジェスト、にならないようにしている。結果、普通の歌舞伎公演では目に映らない、役者の内面の激情が二重写しになったような、それだからこそ一層絢爛豪華な舞台をスクリーンに出現させていて、このテーマをわざわざ映画化した意味に納得がいく。ただ、二人のライバルの話にするのか、主人公の芸道一代記にするのか、はどっちかに絞った方が良かったかもしれない。それほどに結末一歩前の「曾根崎心中」は見事なドラマの結実だった。有名な、縁の下でお初の足を徳兵衛が抱きしめるシーンに、こんな新たな文脈を加えるとは…。田中泯が「手招き」の動作一つで主役2人の全編通しての熱演に拮抗しているのは、さすがに年季が違う。
すみません はいりこめなかった…
みなさん大絶賛なのですが、私としては途中「?」が多くて、お話に入り込めませんでした。
吉沢亮さん、横浜流星さん、すばらしかった。寺島しのぶさん、田中泯さんの演技もすばらしいを超えて、すさまじくすごかった。
1年半の撮影期間しかなかったとは思えない「道成寺」や「鷺娘」のすばらしさ。
いろいろ特筆すべきはあるのだけれど、何で渡辺謙が「曽根崎心中」のおかる?普通、跡取りが、失そうしたら探すでしょ?なんで人間国宝までなった人が引退後、木賃宿みたいなとこに住んでるの?と、考え出すときりがなくて…「いやぁ、そこは深く突っ込まず2人のストーリーに酔いしれましょう」ということなのかもしれませんが、私としては納得がいかず星3つでした。原作読めば、このあたりが解明されるのでしょうか?
宝
だれもが国宝になれるわけでは無い。
ただ時間は誰もに平等に流れていく。
置かれた立場、環境、資質 など様々。
しかし過ごしてきた、思いで、友情、努力
愛情、時間。
それは誰にでも大切にしたい宝物である。
そう感じさせてくれる映画でした。
全2152件中、1681~1700件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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