国宝のレビュー・感想・評価
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凄い映画を観たなと感じる作品
良い映画や面白い映画と感じることは多くても、「凄いモノ観た」と感じる映画はそんなにはない中、文句なしに凄いと感じた作品。
芸術家の才能と嫉妬、葛藤の人生を描く中、題材となる歌舞伎を鮮やかな色彩とカメラワークで効果的に挿入し、映画そのものを完成度の高い芸術に仕上げていて3時間の上映時間を長いと感じることはありません。
本作品の為に長い間稽古を積まれた主演の二人の歌舞伎の映像も見事で、見終わった印象が個人的なライフタイムベストの「アマデウス」に近く、終演後しばらく余韻に浸っていました。
今後定期的に見返す作品になりそうです。
圧巻の一言
まさに圧巻の一言です。日本映画の本気と覚悟を観たと感じました。トイレもあって上映時間の長さがかなり気になりましたが、結果作品に没頭しててあっという間に終わった感じでした。特に舞台から客席へのカメラアングルは鳥肌ものでした。一瞬ドキュメンタリーかなと思わせるくらいのストーリーです。少しだけ、ん?って思わされた部分は、襲名披露の時の吐血のタイミングと、最後の娘だったあのくだりはかなり無理があったのと、それと全体的に主役の二人の関西弁が少し違和感はありましたが、作品としてはレビューを書く10月の地点で今年観た映画の満足度や面白さはダントツです!主役の二人は今後他の作品に力を出せるのかなと心配になるくらいの演技でした。まだ上映しているので観ていない方は是非一度!
そんな出来すぎた話あるか
見応えのある作品です
とにかく長かった
大物ヤクザ組長の息子が人間国宝になるまでの一生。
途中、途中の歌舞伎演出には引き込まれるが上映時間がとにかく長く感じた。
しかしながら吉沢亮と横浜流星の歌舞伎と演技には圧巻でした。
芸の為に犠牲にするものが多すぎる。
10代で背中にミミズクのもんもん
私見ですがthe昭和でした。
100年に一度、それ以上かも。
同じ時代に生きていてよかったと大袈裟だけど思った。
国宝を映画館で観れたことは本当に価値のあることだった。二人の演技、舞は魂が震えるほど素晴らしくて、携わった人たちにも大きな拍手をしたい。
吉沢さんの演技は所作、表情、全て素晴らしく舞台は圧巻でした。屋上のシーンも儚くも美しかった。
横浜流星さんも前半、深みをあえて出さないように抑えて演じてるのでしょうか。それもすごい。高畑さんも素敵でした。
「さらば、我が愛」も昔観ましたけど、本当に凄まじくて。感動したけど、また見たいとは思えない。痛々しいし、そんな悲劇いれると……国宝は悲しいシーンはあっても、そこまでなのがなくてよかった。舞台のシーンだけでもう圧巻でした。
生きていると嬉しいこともたくさんあるし、寝れないくらい悔しいことや苦しいこともある。この映画を見て、生きててよかった!なんて思った。
あっという間の3時間
複数の友人に薦められて鑑賞しました。今をときめくイケメン俳優が女形に扮する...というだけでも話題性はあるよなぁと思いつつ観たのですが、ストーリーは分かりやすいし、映像は文句なしに綺麗で、とても洗練された映画でした。長編小説の映像化って難しいのに成功してる稀な例。吉沢亮さんはハマリ役ですね。
ラストの「お父ちゃん、いい役者にならはったね」
という娘のセリフは要らないのではと思いました。少し安っぽい映画になってしまう気がして。
登場人物に感情移入はできるのに映画的カタルシスを感じなかったのはなぜなのかな?
ドラマというより、美しい絵を見た感じがします。ちょっと不思議に思ったので原作も読んでみます。
そういう決着の仕方をしますか
中盤までは、血なのか、芸なのか、みたいな葛藤が強く押し出されていて、これがどういう決着に至るかが気になって、凄い面白かった。
お父さんが亡くなった辺りからは、結構チープな方向に向かっていって、芸側が挫折して、逆転人生になって、また復活みたいなのはありきたりが過ぎて、そんな方向に向かうのかとがっかり。
最初の問題提起も結局、一番強かったのは糖尿病であり、それも血の遺伝要素で皮肉めかしているのだと思うけれど、スッキリする決着ではなかった。
でも適度に説明しない作り方とか、あえて口元にソースつけたまま撮るのか、みたいなワンカットに対するこだわりがビンビンに伝わってきて、そういう部分は観ていて映画の力を感じる。
良かった
歌舞伎の「道」で生きると決めた主人公2人の覚悟や葛藤、そして「道」を極めること過酷さが際立った素晴らしい作品でした。
『国宝』は、周りの友人からも「絶対に映画館で見るべき!」「映画を観たら、歌舞伎をに観行きたくなるよ!」と、めちゃくちゃオススメされていたため、「絶対に上映期間中に映画館で観よう」と思っていました。
舞台シーンは以前テレビで見た、歌舞伎の舞台と同じような目線で撮られており、本当の歌舞伎の舞台を観ているようでした。
主演の二人の演技やカメラワーク・カット割りなども含めて、舞台の迫力やカッコよさが際立っているようにも感じられて感動しました。
『国宝』を観た後に、歌舞伎を実際に観に行きたくなる人が多いのも納得でした。
こうした、迫力やリアルさがある舞台のシーンで感動が生まれるからこそ、それ以外のシーン(主人公たちの葛藤や練習の過酷さ、境遇の違いによる理不尽さ等)がより際立って感じられました。
本当にあっという間の3時間でした。
多少のネタバレを含みますが、この映画から以下のような発見がありました。
①「道」を極める人には覚悟の強さがあること
観る人を魅了するには、想像以上に強い努力と覚悟を持ちつづけることが大切。
舞台上だけではなく、日頃の稽古・鍛錬から続けて、体に染み込むくらいやり抜くことも。
②どんなに最初が好調でも、どこかで必ず自分の実力を試される時がくる
たとえ周りの環境や人に恵まれていたとしても、スタートしやすいだけで、真に実力が伴うわけではない。
道を究めたり、目覚ましい成果を作りつづけるためには、今がどんな立場でも、決して奢らずに、自分を磨きつづけるべきだということ。
③健康に、長く続けられることの大切さ
糖尿病で道半ばで歌舞伎の舞台に立てなくなった俊介。
それでも壮絶な覚悟を持って取り組み続ける姿がとても印象的でした。
糖尿病の原因(遺伝的要因なのか、生活習慣なのか)については映画の中では判断できませんし、その是非については発言は難しいと思うのですが。
生涯現役で自分のやりたいことをやり続けるためにも、検診を受けたり生活を整えたりして、自分自身の健康も大事にしようと思いました。
④運命を受け入れて貫く強さと厳しさ、その美しさ
生まれながらに歌舞伎の道を行く運命の俊介。
次第に歌舞伎に魅入られていくが、おそらく最初はその道以外の選択肢が残されておらず歌舞伎の道を進むと決めた喜久雄。
私は、初めから選択肢が決まっている世界の中で、主人公2人のようにあそこまでの覚悟を持って努力し続けられたかと思うと、きっと難しいなと思いました。
運命をすんなりと受け入れられないかもしれないし、そのとき私がしたいことを選びたくなるはず。
そして、自分で進みたい道を選んで、挑戦できていることがとても恵まれていることなんだとも思いました。
運命のような力強い動機ではなかったかもしれないけれど、私自身で決めた仕事・事業に前向きに取り組めていることに。
最後に、全体的な感想を書きます。
この映画は、歌舞伎や主演の二人が好きな人はもちろんのことですが。
歌舞伎の世界を知らない人、今まさに新しい世界に飛び込もうと悩んでいる人にぜひ見てほしい作品です。
また、この国に過酷だけど美しい芸術(世界)が残り続けていることを誇らしく思い、もっと日本の文化や芸術を知りたいなと感じさせてくれる映画でもありました。
吉沢亮出てきた時のォレ『キタキタキタァ』
演技と映像に引き込まれる!
Show must go ooooooooon♪
ようやくバンクーバーでも観れました!今週末から始まったVancouver International Film Festival (VIFF)で、ちょっとしたオーケストラ演奏会を開催してる大きいキャパに満杯の日本人w
…いや、もちろんローカルのカナダ人もいっぱいいましたー。
海外サイトでの評価は7.9/10、世界総興行収入1億ドルを突破してました!!!いよっ、日本の誇り!
一部、退屈だったとの英語の書き込みがあり、カナダ人に理解できるか心配しましたが、誰一人途中退場することなく、最後は拍手喝采が起きました。
それにしても、脚本も演出も役者のキャスティングも、最高過ぎませんか?ケン・ワタナビがいる時点で世界中の映画賞を始めから意識してたのではないかと勘ぐるほどです。
吉沢亮と横浜流星の配役が逆でもダメで、高畑充希と森七奈の役が逆でもダメな、言葉にできない絶妙な感じをよくぞ体現してくれた!と思いながら観てました。
開始から信じられないドラマが次々に起こり、チャラ男設定だと思ってたシュンスケじゃなくて、まさかのキクオが実はガチのクズ男とかw、スキャンダルで一瞬で転落し、立場が逆転するなど、平成に流行ったようなジェットコースタードラマw、見応えのある場面があり過ぎました。
世界のケン・ワタナビの糖尿病の演技も素晴らしかった。目が白濁して、本当に目が見えてない、それでも幕を下ろしたくない鬼気迫るような、そんな役者魂が伝わるシーンでした。
人間だもの、生きてたら色々あるかー、そう言えば先日多くの国民を喜ばせた高市早苗新総裁誕生も、世襲でなく、コツコツ努力して、ようやく総理にまで上り詰めたからこそ、国民の期待が高まっているわけだし、キクオが3代目を継いだのも、何となく風の時代を感じたストーリーでした。
父の気持ちもわかる、母の気持ちはもっとわかる、はるちゃんの気持ちもわかる、あきこの想いも、あきこのお父さんの気持ちも、そして捨てられたあやのの気持ちも…みんなわかりすぎるくらいわかる、だからこそ切なくて、これほどまでに観客の心を揺さぶる作品になったのだと思いました。
それにしても吉沢亮と横浜流星の女形は素晴らしかった。化粧している横顔も、彼らの骨格の美しさを感じたし、鍛えてるだろうにゴツくなくて、立ち姿もまるで女、指先まで神経が行き届いた、羽生結弦のスケートを見ているような色っぽさ、動きのシンクロっぷり、着物捌き…、彼らは本当に歌舞伎役者じゃなかったの?と思えるくらい、素晴らしい演技でした。
来年のアカデミー賞の楽しみが、また一つ増えました。
結局人生ってどこに生まれるかが鍵なのか
3時間なんてあっという間。
みたあと1週間は頭にひらひらと舞う関西弁が。映像が美しく儚く、この世はまさに夢物語って思わせてくれます。
金持ち、才能ありの親のもと産まれて、人生イージーモードかっていうと、そうでもなかったり。
産まれながらに重圧を抱えるのもまた、辛いだろうし。
反骨精神でのし上がるのが「すごい!」って美談になるってことは、やっぱり少数派なのかな。
現実は鳶が鷹を産むパターンもあるけど基本みえないカースト制度みたく、大体親くらいの地位につくなあ。と思ったり。
帰り道、大きな私立の学園のまわりを歩いたけど、豪華な邸宅ばかりでなんていうか、身分の差と敗北感を浴びて、メイクと服を崩してくるくる舞いたくなりました。
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