劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全2353件中、1001~1020件目を表示

5.0現実と映像が溶け合う世界

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

僕が生きてるふたつの世界で個人的にめちゃ注目する俳優になった吉沢亮が主演だったというなんとも単純な理由で観に行った。故にヒットしていることもほとんど知らず。いつも閑散とした映画館がなんとほぼ満員。驚愕。
ちなみに歌舞伎に関しては生で鑑賞したこともなければ、知識もほとんど0であることを付け加えておきます。

見始めて…関西が舞台なのか💦これは関西弁大丈夫かしら…私が邦画を観ない理由の一つはけったいな関西弁を聞きたくないというのもある。これに関しては割と自然。ところどころやっぱり変やけど気になるほどではない。

肝心のストーリー。これぞ完璧な余白とでもいうんやろうか。沈黙全てに意味があるし、無駄がない。3時間という長時間の作品であったが時間の長さを感じさせない。それだけ引き込まれる演出、そして俳優たちの名演。どういう感情だか自分でも形容し難いが、曽根崎心中のシーンは自然と胸がいっぱいになり涙が溢れる。あと、予告でも流れてた手が震えて描けないんやというシーン。こちらまでプレッシャーで押し潰されそうになる。芸は血を超越するのか?その後の展開もドラマがある。それぞれの生き様をみて深く共感し、時に涙し、やりきれない思いになり…感情がまさにジェットコースターなみに乱高下🎢なぜ自分が泣いているのか頭と感情が追いつかない。久々の経験やった。(インターステラーで経験済み)吉沢亮、横浜流星の女形は本当に美しく魅入ってしまう。まさに映像と現実の境界線が曖昧になり、息をすることすら緊張する。

歌舞伎を知らなくても十分に満足できる内容。むしろ歌舞伎の知識がないからこそ先入観なくみられたのかもしれない。

映画を早送りで観る人たちという本を最近読んでいるが、倍速でサクッと観たいよ!という人にはこの映画は全く向かない。「間」が命の作品なので。現に上映終了後、なげーよと呟いている人もいた。でも、普段、配信とかで映画を倍速で観てる方もぜひ劇場で観てほしいです。早送りする人たちが増えている中で、観客にシーンの意味を自ら考えさせる構成にあえてしたこの作品はほんまに意欲作やと思う。そういう意味でも高く評価したいです。ぜひ、映画の醍醐味である観客が一体化する瞬間を味わってほしいです。

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める

2.5すごい映画だけど前半不要では

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

前評判の良さに期待し過ぎました。
吉沢亮と横浜流星、渡辺謙の演技力や、歌舞伎のシーン、映像と音楽と演出は素晴らしかった。
しかし、
前半の子役時代が長いし辛い展開で、観ててだるくて疲労困憊。
ここもっと短くしてほしかった。
吉沢亮と横浜流星になってからは良かった。

なんで極道の息子?なんで抗争?その時たまたま上方人気役者が居合わせた?刺青なんのため??敵討ちどうなったよ??と、少年時代は、奇想天外過ぎて、ストーリーの必然性が分からなかった。

後年の刺青やら極道の息子やら、スキャンダルになって…の展開も僅かなシーンのみ
追放のキッカケは、結局、血筋じゃないってことと、アキコに手を出したからと描かれてて、スキャンダルあってもなくても関係なくないかと
かつ、愛人と隠し子も、刺青も、全部、彼が自ら選んだわけで、誰のせいでもない。
努力しても血筋と世襲の前に無力…の、展開の方がテーマがスッキリするかと

歌舞伎シーンの迫力は素晴らしかったし、曽根崎心中と、春江&シュン坊の逃亡を重ねるのも震えた。
しかし春江はなんなんだと多少イラつく。高畑充希のドヤ顔がいかんのかも。

吉沢亮と横浜流星の狂気に満ちた演技、渡辺謙の堂々たる役者から瀕死の老人の演技も、実に素晴らしかった

それにしても、こんなに1人の人生に色々ドラマ起こる!?と、ツッコミどころも満載かと

実話だったらすごいけど

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みかん

4.5無常

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

知り得ない世界の中に人間らしさを感じました。
生まれた血筋。見つけられた才能。
なりたい自分になりたくて、欲しいものを掴もうとすると得られず、欲しいものを得ると大切なものを失う。
華やかな世界だからこそ光と影がより濃くあることを改めて感じました。

努力し何かを手にすることが出来ても満たされない。
満たされてしまうとそこが最終地点になってしまう。
鍛錬の積み重ねが極みを求めること。
それが形となって表せたとき何かが大きく変化する。
継承というものに感銘を受けました。
そして自分の表現の素晴らしさを感じました。

人は孤独です。
何者かになりたくてもがき、精進して極みに近づく者、才に恵まれ突き進む者は特にそうなのではないかと感じました。
人生とは運命とは残酷だが奥深い。

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coco

5.0絶品。芸に賭けた者たちの生き様。

2025年7月18日
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斬新

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夜

5.0一貫した[美しさ]の探求

2025年7月18日
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悲しい

知的

評判通り、見応えのある映画でした。
ドラマも良いですが、美しさへの探求が様々な角度で表現されていて、映画自体が崇高なものに昇華してると感じました。
美しさとは、綺麗さだけではない、泥臭さや、複雑さ、それらが織りなす総合的な景色だと感じました。
まさに日本映画です!

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ゴジ

5.0狂気の演技に飲み込まれる

2025年7月18日
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興奮

驚く

主人公の喜久雄とライバルの俊介を演じた4人の俳優の、歌舞伎の演技が凄すぎた。
そして、人生の他の全てを捨てて歌舞伎の演技を全力で磨き続けた喜久雄と、目の前で天才の演技を見せつけられても歌舞伎の血から逃げずに己を磨き続け、文字通り命がけで演じ続けた俊介。二人の壮絶な生き様に心を強く打たれた。

彼らの歌舞伎の演技は、映画館の大画面で鑑賞するのが相応しい、とても華やかで美しいものでした。

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イギータ

2.0期待しなければ面白い

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

ネトフリとかにあるクオリティはそこそこ良いが中途半端な作品の一つみたい。映画としての映像美がありそうで全くなく、音楽も良さそうで平凡。歌舞伎のシーンでの被せる下品なBGMは残念。それからここは素晴らしい演技だよ!というのを伝えられないから露骨な説明的な演出。屋上でのどっかのアメコミキャラのパロディみたいなシーンは安易過ぎて笑っちゃう。最後らへんの曽根崎心中?は事情の知らない観客が観たらガチャガチャした下手な演技で感動なんてしないだろうし演出が一貫して子供だまし。主役の二人も果たして演技が上手かったのか謎、上手くこなしてはいたとは思う。暴論だけど3時間子役だけで見たかった。舞妓さんは本物?取り敢えず見上愛の舞妓さんはめっちゃ合ってたな

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カニエ

4.0血と芸の混血

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

歌舞伎の世襲の話が特に印象的だった。
最初は血よりも芸力で勝った主人公が、後ろ盾である育ての父親がいなくなった途端、全く仕事がこなくなったシーンも特に良かった。
そして逃げ出したくせに血のせいで世襲した良きライバルが出世し、自分はボロボロ。
何年も経ちついにコンビ復活かと思いきや、今度は血をもつものが足を壊死させてしまい、結局自分が人間国宝に。
血と芸力、歌舞伎と国宝、この関係をどっぷり教えてくれる名作でした。

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ブラウンちゃん

5.0歌舞伎、映画の世界に没入した3時間。まさに国宝級映画。

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

斬新

 遅ればせながらようやく映画館で見れました。見た日がちょうど
誕生日だったことと「国宝」を見るならばとプレミアムシートで贅沢な映画時間を過ごしました。

 キネノートの平均点がなんと84点。ありえない数字。しかし見て納得。
歌舞伎の世界と映画の世界にどっぷりつかった3時間弱。
いい映画を見たなというのが実感です。

私の映画感想文を読んでみてください。

【映画感想文】
 冒頭の任侠世界の新年会。喜久雄が演じる歌舞伎の「女形」の美しさに引き込まれ、見たこともない歌舞伎の世界観に一挙に没入した。喜久雄は花井半二郎に引き取られ半次郎の同い年の息子俊介とともに厳しい稽古に日夜励み高めあっていく。

 成長した二人が「二人道成寺」を演じることになり絶賛を浴びる。しかし二人は正反対の対応をみせる。この違いが二人の差をうむ。

 喜久雄は、日本一の芸人になるため悪魔に魂を売り渡す男だ。芸の高みを極めたいその一心で。半次郎がけがをして「曾根崎心中」のお初の代役に喜久雄を指名した。跡取り息子の俊介ではなくより芸の高みにいる喜久雄を選ぶ。それは世間体からも常軌を逸した判断である。半次郎もまた悪魔に魂を売り渡した芸人である。

 喜久雄の見事な演技、芸に負けた、親に認めてもらえないことから俊介は姿をくらます。芸の厳しさ、芸人の姿勢がとわれる厳しい世界を見せつけられる。

 歌舞伎界から逃げた俊介、スキャンダルで排除された喜久雄。苦難の末復帰した二人がともに演じた「曾根崎心中」。俊介がお初を喜久雄が徳兵衛を演じた舞台は少年時代から二人が目指した舞台の集大成であり、二人の強い結びつきを見せつけた。

 人間ドラマとしての核が確立していて、しかもほとんど知らない歌舞伎の舞台裏が丁寧に描写さていた。映画ならではのクローズアップの多用、ハンディカメラでのスピード感あふれる映像、舞台装置の見事さ、伝統を損なわない音楽などスタッフが一丸となって、歌舞伎の迫力に圧倒され、舞台に没入できた。

 吉沢亮、横浜流星、渡辺謙をはじめ役者陣も役に憑依したような見事な演技に、肉体から溢れ出る役者魂を見た。

 半次郎の名跡を継いだ喜久雄。襲名披露興行で倒れた白虎が呻いた言葉、血の深さを聞き呆然となる。終幕の喜久雄の「鷺娘」は美しく妖艶であり、まさに「芸」を見た。喜久雄が見たかった景色が美しかった。しかし喜久雄は「芸」しかないのか。彼の血は確かに流れている。血は彼の存在の継承をうむのか、一生孤独か、重い余韻を残して幕がおりた。

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かな

4.5吉沢と横浜の演技凄い

2025年7月17日
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3時間はちょっとだけ自分には長め(^^)

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haitanio

2.0期待しすぎたせいか…

2025年7月17日
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鑑賞方法:映画館

全く知らない歌舞伎の世界、この映画を通して日本の伝統芸能を少しだけ知りました。華やかな舞台、凛とした立ち振る舞い、美しい衣装。大画面で見る価値はあったけど、後味の悪い作品だなって印象。幸せの概念って人それぞれだけど…誰1人幸せになってない、もう一度観たいとは思わない…なんで、こんなに高評価なんだろうって不思議。

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yuma3♪

2.0重くて疲れました・・・

2025年7月17日
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一日に3人の友人から勧められたので、観てきましたが、私にはストーリーが重く、最後の方はすっかり疲れて終わりました。友人たちに感想を伝えると「ストーリーなんか気にせず、綺麗な映像、綺麗な男の子、綺麗な踊りを楽しめばそれでいいのよ~」とあとで言われました(笑) 「私はストーリーに共感できる部分がないと魅力を感じられないんだな・・・」と、自分の嗜好を改めて知れたのは、収穫だったと思います。
ただし、音が消えて、しーんとなった中に美しい映像が浮かんでいる、という時間が何度かあって、それはとても印象的でした。

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monちゃん

4.0歌舞伎の生々しさを伝える

2025年7月17日
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rex

5.0圧巻。必見。

2025年7月17日
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キャストも作り手も、全てが素晴らしく、ただただ感動。涙が止まらなかった。

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yossy

5.0いのちをどう燃やすか。

2025年7月17日
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自分の生き方を見つめ直したくなる映画でした。
歌舞伎の世界とそこで必死にもがく2人の生涯が美しくて悲しくもあった。

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グンダマ

4.5物語がジェットコースター

2025年7月17日
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斬新

歌舞伎のことはよぉーわからんが、
キクオを坂東玉三郎、シュンスケを昔の市川海老蔵と勝手に重ね合わせて観ました。

ひたむきに努力するキクオと、ボンボンのシュンスケを
鬼畜なキクオと、駄目駄目人間シュンスケを
顔面偏差値の高い二人が、演じてるし上手く描いてる。
それだけで面白いのに、それだけでは終わらない。
アクション要素がないのに、ジェットコースターって!笑
途中、キクオとシュンスケの感動シーンで、ななめ前のク〇ババアが携帯を鳴らすもんだから、座席を蹴ってやろうか4分くらいイラついたけど、すぐに映画の世界に戻してくれました。
3時間近い映画で、ここまで前のめりで観れたのは久しぶりですよ!
ヒッヤっふーー!!

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光也

5.0国宝

2025年7月17日
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くはな

4.0血に翻弄された人生

2025年7月17日
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邦画好き

4.5若者たちへ伝統芸能を伝えた功績は大きい。

2025年7月16日
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いやぁ秀作でした!歌舞伎のことは詳しくは知らないけど、昭和歌舞伎を深く理解し、憧憬を堪能できました。歌舞伎ならではの女形という稀有な存在に焦点を当て、ストーリーに惹きつける。エンターテインメント要素も充実して、3時間を感じさせないです。

「悪人」や「怒り」で、人間の極限を描いてきた李相日監督は、今作も圧倒的な重厚感とリアリティで人間を描ききる。

映像も素晴らかった。「アデル、ブルーは熱い色」のフランス人カメラマン、ソフィアン・エル・ファニは、日本を俯瞰で見る眼差しがとても新鮮でした。演者の感情の揺れや、しなやかな身体の美しさ、生々しい質感に息を呑みました。光と影の構成も芸術的でした。

「血筋か芸か」というテーマを際立たせたのは、吉沢亮さんと横浜流星さんの妥協のない役作りと、壮絶な演技ですね。身体に染みついた歌舞伎のクオリティは、マスターするのに1年以上もの歳月をかけたらしい。きっと並大抵の努力じゃなかっただろう。それを想うだけで、心が揺さぶられました。

歌舞伎出身の役者ではなく、あえてこの2人がストイックに演じたことが大成功。高校生の観客も目立って、若者たちへ伝統芸能を伝える娯楽作品に昇華させた功績は大きい。若手実力派俳優が揃ってきて、日本映画のこれからが楽しみ。

もちろん、田中泯さん、渡辺謙さん、永瀬正敏さんら、脇を固める大物俳優もさすが。怪物の天才子役、黒川想矢くんの成長ぶりもすごい。今年の日本アカデミー賞は、この作品で総なめになってしまうのでしょうね。

フイルム調の質感で、吉沢亮さんと横浜流星さんの繊細な演技と、ダイナミックな舞を楽しむには、絶対スクリーンで見た方がいいですよ。静粛な緊張感を観客同士で共有するのも、劇場映画の楽しみですしね😊

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