国宝のレビュー・感想・評価
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作品は素晴らしいが時代錯誤な価値観
「国宝」
原作、監督を思いを
役者吉沢亮、横浜流星が歌舞伎役者を1年半かけて体現
素晴らしい
努力を思うと、短い1年半でよくここまでと驚嘆
歌舞伎の舞台、舞台から見る客席
圧巻
子役、周りの役者も素晴らしい
物語としては
選ばれたい者は悪魔と取り引きをするのだな
そのいくつ先を国宝として栄誉を得た幸せな人生とするなら
人間の幸せは何か
国(その世界)を支配したい欲を持つ者は人間を棄てるのか
繰り返すが
何かを極めるために自分の生命を差し出す人間、周りの生命を犠牲にする人間
それを国宝とするなら国の宝は物である
魂を賭けて人生を棄て国宝になり永遠の命を得た
血統、芸
何を捨てて何を得るのか
自分が魅せられて、やらずにはおれないもののための人生
棄てる者の生命・魂をどう背負うのか
それを棄てることで得た美しさは生命の讃歌にはならない。
自分と家~梨園だけの世界
選ばれた者の物語
男社会の肯定
ホモソーシャル
まだ描き切れてないタブーもあるだろう
#映画
#国宝
歌舞伎役者という業を背負う人生
ヤクザの息子と梨園の二代目御曹司と言う、対照的な二人の修羅のような歌舞伎役者人生を描く年代記で、見応えのある作品でした。主役二人の美しさはもとより、芸への情熱、血との葛藤など様々な要素を詰めながら濃厚でいて、どこか透明でクリアな世界が魅力的です。それを実現しているのが、舞台の役者を舐め回すような見事なカメラワークです。カメラが役者と共にせりで上がってきて満員の客席を役者の視点で捉えるシーンは、思わず息をのみました。観客からの押し寄せるような期待感、それを受け止める役者の高揚感が、芸にこだわる役者の業につながるような気がしました。一方で、年齢と病気で容色が衰えた顔、傘を取るしわだらけの手、白粉でも隠せない変色した足などをカメラは全く容赦なく映し出します。撮影監督は、なんとソフィアン・エル・ファニと言う外国人の方で、びっくりしました。役者では、吉沢亮、横浜流星の二人の役作りが素晴らしかったです。脇を固める渡辺謙、田中泯も業を感じさせる演技でした。
うーん
まず、僕はあんまり好きじゃないです!
でも内容はすごかったし、ある年代の歌舞伎という極東の謎芸能を切り取った一代記としては筋がとおっていた。等々、何一つ文句の付け所がないのだが、なんなのだこのなにかこうなんだか感は。
あえて言語化するならば、ボヘミアンラプソディではフレディマーキュリーとともに観客たちにもスポットライトが当たっていた。「一曲一曲が俺たちアメリカ人を救うのだUSA!USA!」みたいな圧があった。
国宝にはそれがない。国宝は俺たちを救ってくれない。僕たちにとっては所詮、天上人達の祭りに過ぎないのだ。それが現実だし、その素晴らしさも解る。しかし、ではあのドサ周りシーンと、芸の肥やしとして去っていった女たちへの冷たさはいただけないのではないか。娘にちょっと苦言をもらった程度では僕は許せないもんね。
そういうことだ!
久しぶりに
壮大かつ納得のいく傑作を見ました。まず制作費と準備に膨大なものをかけているのがひしひしと伝わる。そこまでして仕上げたい李さんの覚悟とこだわりが。ここまで長くなるのは、一つも妥協せず、省略せず、全てを見せたかった。そして一つも無駄なシーンがなく、見逃せない映像の美しさ、台詞、全てにおいて完璧すぎてため息が出る。間違いなく吉沢亮と横浜流星の代表作になるのだろう。舞台のシーンは圧巻。なぜか涙が出た。この俳優達‥どんだけ血の滲む稽古をしたの??!!器用すぎ!!!子役もいい。稽古の汗の滴るシーンなど、子供かと目を見張るほど艶っぽい。そして数ある李さんの傑作の殿堂入りも塗り替えた。やはり圧倒的存在感は田中泯。日本を代表する一流俳優。まさに人間国宝。
ヤクザの血の素人が、人間国宝になるまでの壮絶な人生。全てを捨て、悪魔に心を売り、本物の芸を手に入れた。幸せかどうかは重要ではない。それが彼が選んだ道だから。そう。到底こんなふうには生きれない。
諦めかけてたけど無理して映画館で見れてよかった。
役者の本気がすごかった
万菊は見た
前評判通り、主演2人は素晴らしかった。体の全ての使い方を覚えるところから、たった1年半でよくここまでできたと思う。その努力に頭が下がる。歌舞伎シーンは満点だ。しかし、詰め込み過ぎの感は否めない。喜久雄の芸への向き合い方、梨園の内情はよく描かれるが、女性キャストの存在が軽かった。鑑賞後に原作を読んだけど、たぶん映画3本にしないと、小説の世界は描ききれないんじゃないか。「ゴッド・ファーザー パート1〜3」みたいにやれば良かったねぇ。あと、原作では主要登場人物の徳次が、大幅カット…。徳ちゃん!! 尺の関係で仕方ないとはいえ、これはもったいない。しかし、うまいことつないで切って、人間国宝となる役者を描くことはできたと思う。
花井半ニ郎(二代目)は、女形だよね? 渡辺謙ではゴツすぎないか? もう少し細い感じの人だと良かったかも。渡辺謙の演技はさすがだし、やはり重みはあるのだが…。二代目の口上の席での吐血…フィクションだけど、これはいただけないねー。また息子まで上演中に消えるとか、二代続いて丹波屋の恥ですよ。流血の舞台で人々が騒いでいる中、万菊だけは客席に向かって頭を下げたまま。動じないねえ。歌舞伎はこの世ならざる美を見せるもので、役者の素を舞台でさらすものではない。万菊兄さんが無言でそう言ってるように思えた。
軽い扱いの女性キャスト達だが、寺島しのぶは梨園関係者なので、リアル感がずっしりあった。ラストに出てきた瀧内公美も、わずかな出番ながら印象が強かった。三上愛の着物姿と京言葉は、はんなりしていて良い。森七菜は、たくましさを見せたが、脚本の都合か、不完全燃焼。春江は元ホステスなので、少しはすっぱな雰囲気が欲しかったかな。高畑充希だとおとなしいかも。二階堂ふみだったら、どんな感じだっただろう。
万菊役の田中泯は、もう本当に素晴らしい! 大絶賛! 発声、口調、手の動き、歌舞伎役者を長年やってきたとしか思えない。本物の歌舞伎役者でないのに、人間国宝と言われて納得させられるところがすごい。
上方歌舞伎は和事、江戸歌舞伎は荒事、って日本史の教科書に載ってたなあ。上方はどちらかというと、町民の芝居が多いんだっけか。江戸は侍のお家再興の話が多いかな。私は関東なので、上方歌舞伎は観たことがない。曽根崎心中が上方歌舞伎なのも知らなかった。江戸歌舞伎も少ししか観たことないけど、久しぶりに歌舞伎座に行きたくなってきた。この映画をきっかけに、歌舞伎を観る人が増えるといいな。
あと、シネマ歌舞伎はいくつか観ているが、玉三郎の「阿古屋」は観てないので、何とか観たい。七之助との「藤娘」は観たが、すごくきれいだった。「鷺娘/日高川入相花王道成寺」とーっても美しかった。「桜姫東文章」も良かった。今年は新作「源氏物語 六条御息所の巻」の公開もあるので、これは観なければ。シネマ歌舞伎は、ナマ観劇よりもリーズナブルで、役者のアップも観られるので、とてもいい。それに、過去の舞台は映像でしか観ることができないので、資料としても有意義だ。
映画は、歌舞伎に全てを捧げた男の人生を描いたが、いかんせん周囲の人間まで描くには、時間が足りない。ここは、制作予算がかけられるNHKで、ドラマ化を検討していただきたい。松竹協力で、歌舞伎役者をたっぷり用意してもらって。女形の役者は若手から年配まで、たくさんいるから、年代に応じて交代できるよ。あまり雰囲気が違うと混乱するから、背格好の似た人をあててさ。それで、吉沢亮と横浜流星をカメオ出演させれば、サービス満点! ぜひご検討いただきたく、お願い奉りまする〜。
観てすぐ書いてりゃ良かった。
素晴らしかった
原作は吉田修一の同名小説。
昨年の映画化発表直後に読み、公開が楽しみだった。自分の周囲でも評判が良く、公開から10日以上経過した本日は、予想通りパンフ完売😵…てな状況。
長崎の極道の家に生まれ育った喜久雄が、歌舞伎役者として生き、人間国宝になるまでの物語。
二人の役者がとても素晴らしかった。女形だから映える話かもしれない。
友達であり、ライバルでもある二人。華やかな舞台の裏の苦悩。相手を認めながら己の力に苦しむ俊介と、三代目半二郎を襲名しながらも血筋に適わぬ喜久雄。沈んではまた浮上する二人の対比が見事だった。
そして、花井半二郎が喜久雄を見込んだのと同じように、多くの観客が吉沢亮という俳優に魅せられたと思う。
無意識に涙が零れた
歌舞伎というものは何も知らずに観ましたが、圧倒的な演技力、映像美に魅了されました。
特に感動シーンがあった訳では無かったはずなのに、鬼気迫る演技に自然と涙が溢れました。この映画の良いところは、死別や喧嘩別れの仲直りなど、そういう以下にも泣けるシーンを作らず敢えてカットされていることでした。「ここ感動するでしょ?」みたいなのではなく、ほんとに歌舞伎役者としての人生を描いていることにとても好感的に感じました。部屋子である喜久雄に役を取られた俊介の悔しさ、登りつめてもまた地に落とされる喜久雄の虚しさ。そして堕落しても歌舞伎を続けるしかないという無力さ。屋上での舞は圧倒的でした。終盤、俊介が自分を守ってくれる血によって命を落とすのもまたえも言われぬ哀しさがありました。最後の最後の求めていた景色を見た喜久雄の「綺麗や…」がとてもストンと心に落ちました。映画が終わる頃には顔も涙でびしょびしょでした。
今まで見た中で最も凄い映画でした。表す語彙力が無いのが悔しいくらいです。
国宝
友情 努力 血統
予告見て気になっていたけど3時間の上映時間に中々行く気になれなかったけどジワジワとクチコミの広まりで評価がかなり高く余計に気になったので見に行ってきました
3時間もあったけどあっという間に感じたし、舞台のシーンは音が映画館じゃないと迫力出ないなーと思いました これ後で配信で見ても感動は薄れちゃうかも・・
ネットフリックスとかの配信ドラマで数話分作れそうな濃さというか人生でしたね
結構ストーリーはジャンプっぽくてわかりやすくて良かったです
けど・・・主人公の転落からの復活がはえーなと(笑)
人生すべてをささげても結局血統かーい!なら悪魔に魂売ってでも突き進まないといけないってのか
吉沢亮 横浜流星二人ともかっこいいー 白塗りの時はどっちがどっちかあんま分からない・・ けど生い立ちとかちょこちょこ対比になっているのもよかった
説明シーンがそんなにないのも良かった セリフもそんなに多くはないんだけど一つ一つがかみしめて伝わってくる感じでしたな
出ている役者みんなよかった ドキュメンタリー見てるみたいでした
歌舞伎とかチンプンカンプンでしたが見てなんとなくわかるのでそこらへんは大丈夫かも
これどこら辺がPG12に引っかかったのか ちょっとエロイところ? そこらへんはよくわからんでした
ぜひ映画館で!
人生を考えさせられる
無理やり惹き込まれた感
純粋に面白かった。
出演している俳優が好きなわけでも
歌舞伎が好きなわけでもないので、
正直寝ないかが1番心配だった。
が、全く退屈せず3時間が経過した。
映像作品としてそれ自体が凄いな、
というのが第一の感想。
ただ人間ドラマというのも個人的には正直ハマらないジャンルで、
物語を通して自分になにかが刺さったものや、共感したものがあるわけでもない。
つまり裏を返すと、その中でもこの長時間退屈させなかったナニカがあるわけで、
思い返してみて感じるソレは、(月並みだが)「役者の演技力」、それに尽きる気がする。
歌舞伎役者という難易度が高いある種「高度な縛り」があるなかで、よくもまぁここまで表現できるなと。それも謂わば即席で。
具体的には歌舞伎演技中の目線、顔の角度、声色、手の角度や、そうでないときの演技の特性など、
ただ感心しながら映画を見ていた。
(いや、「演技」を見ていたという表現のほうが正しい?)
ただ実際は物語に引き込まれていたと思う側面もある。
というのも物語の序盤の田中泯や渡辺謙による歌舞伎稽古のシーンにより、
やたら「歌舞伎の演技」自体に惹き込まれる″鑑賞者の自分″が造られてしまったから。
そういう意味では俳優陣の演技力もさながらに、うまく作られた映画だなと。
物語のタイトル「国宝」の意味を思料して楽しめる部分もあるとは思うし、
なんだかメタ的な感想になってしまったけれども、とにかく自分の趣味とはかなり異なるのに、不思議な満足感を与えてくれた作品。
唯一、変なところでの映像画角のブレが気になったのと、個人的に物語に″創作感″を若干強く感じたので、それで-0.5。
演技は素晴らしいけど、ストーリー後半は蛇足
ホントに演技は素晴らしい。主役2人もすごいし、脇を固める人達も上手いけど、田中泯が凄すぎる。演技を観るだけでも観る価値はあったと思う。
衣装も舞台も素晴らしい。
でも、映画全体としては絶賛されるほどかな〜?テーマは月並み。というか、もっと深みのあるテーマも語れそうなのに、そこが落としどころかぁと思ってがっかりだった。
芸術家は周囲の人間を犠牲にしても最後は許されるって…まだそんなこと言ってんの?歌舞伎役者だろうが、人間国宝だろうが、ひどい男はひどい男だし、ひどい親はひどい親だよ。
そこまでのストーリーも、血縁うんぬんうるさい世界なら、周りの大人がもうちょっとうまくやってやれよって気がして。必然的にそうなったっていうより、無理に盛り上げてる感じがして冷めてしまった。長いスバンで描いたことで、ストーリーが浅くなってしまったのかもしれない。
主役2人の葛藤はホントに凄くいいのに。青年期までにして、もっと深く描くことはできなかったのかな。
役者さん方の演技に思いを馳せてしまいます…。
映画を観終わった後、まず思ったことは
「役者さん方のこの演技を観ることが出来て幸せだ」でした。
元々演技に定評のある俳優さん女優さん方。
私はファンと呼べる程ではありませんが、大好きな方ばかりでした。
作品も演技も評判がとても高いですし、凄いものが見られるのだろうとは思っていましたが、
す……凄すぎるだろ……………。
今まで何作品も見てきた俳優さん方でしたが、皆さん初めて見る顔をしていました。
演技だけでもチケ代安いわ!と思うくらい。
なんなら私はこの人達の演技を観に来たんだなと感じました。
ストーリーは理解できる面と理解できない面が半々くらいでした。
長いなとは思いませんでしたが、
己の体調次第で感想が変わりそうだなと思いました。
泣けはしなかったですが、熱い演技には来るものがありました。
やっぱり俳優さん方の凄さなんだよな…。
私は役者を目指していた時期がありました。
役を考えれば考えるほど、
自分の演技と向き合い突き詰めるほど、
深く辛く苦しくなるのが役者というものだと思っています。
時代背景は違くとも、感情としてはリアルだと思いました。
彼らがしたことは置いといて…ですけど。
あと、(若干ネタバレ…?)
確か1964年から始まりましたよね…?65年でしたっけ…?
東京オリンピックの時代から始まるのがなんとも考え深かったです。
それから、
歌舞伎は観たことが無いのですが、観に行きたいと興味を持つ機会をいただけたことも嬉しかったです。
「めっちゃ面白い!」「分かりやすいストーリー性」
な作品ではありませんが、
「この作品を映画館で観れて良かった」と思える作品でした。
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