劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全2116件中、41~60件目を表示

4.0素晴らしい

2025年9月26日
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映画『国宝』は、芸術と人の心をめぐる物語を丁寧に描いた作品でした。映像は一枚の絵巻物のように静かで美しく、役者たちの演技は静謐さの中に強い情熱を感じさせてくれます。

芸術を守り、次の世代へ受け継ごうとする人々の覚悟や誇りが真摯に伝わり、「国宝」という言葉の重みを改めて考えさせられました。観終わったあとも余韻が深く残り、自分にとって大切にしたいものは何かを見つめ直すきっかけになる映画でした。

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あんころもち26

4.52000円払う甲斐はある

2025年9月26日
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泣ける

悲しい

単純

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なほ

4.0業を極める覚悟と孤独、美しさ

2025年9月26日
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鑑賞方法:映画館
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sarad

4.5ノンプロットの凄み

2025年9月26日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

今さらといえば今さらですが、雰囲気見た方が良さそうだったので笑 祝日に鑑賞。

結論、いやぁ素晴らしかった!

「言葉で説明できるなら音楽をやる必要はない。そしたら説明して帰りゃいいんだから」
これはかの有名な甲本ヒロトさんの名言ですが、言葉に落とし込めない迫力を存分に詰め込んだ映画でした。迫力、幽玄、演じ手の凄み。あらゆるシーンに言語化し難い緊張感が漂っていて、受け手にとってはそのエネルギーを感じている間に三時間が終わってしまう感覚。

ノンバーバルという言葉がありますが、まさしくこの映画の魅力はノンプロット。私は映画を観ていて常々「あ、このストーリーはこういう展開がありうるかな」的な考えを巡らせる隙がない映画が素晴らしい映画なんじゃないかと思っているので、果たしてこれは素晴らしい映画だったと思います。

プロットも、悪い、という話では全くない。
不勉強にして未読ですが原作ものと言うことで、恐らくもっと色々詰め込まれていたんでしょう。絵が持つ「迫力」を邪魔しないように、丁寧に「削った」んだと思います。
背景がわからないシーンや展開が早いなっていうシーンもありましたが、多少の取りこぼしを経ても没入感を失うことなくついていけたのは、この「大枠のわかりやすさ」の作り方にあったのではないかなと思います。前半部のフレンドシップストーリー、後半部のスキャンダラスな展開。良い意味で「今起こってるのはこんなことで、これからこんなことが起こるんだな」という読みやすさがあった。ここを複雑にしてしまいすぎると、ただの難解な映画になる。このバランスが優れていたからこそ、この映画は3時間という時間枠を退屈に感じさせない、大衆性と芸術性を併せ持った映画になったんだと思います。

そして語るべくもないですが、主演2人の「演じの演技」。ストーリーにはいくつか、演じ方自体の質が変わってないと話自体が成立しないシーンがある。役者さんにとってはやり甲斐である一方、相当なプレッシャーだろうなぁ。若い頃と年月を経てから。教えを受ける前と後。ノンプロットでプロットを動かすだけの演じの質の差がありました。

総じて、参りましたという印象。いいもの見たなぁという感覚と共に映画館を後にすることができました。

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BD

3.0浅草キッドを観たことない人達が絶賛しているのでは?

2025年9月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

『国宝』。
役者の熱演や映像の重厚さは確かに見応えがあります。
ただ、どうしても「浅草キッド」等の昭和平成を駆け上がっていく物語を観たことない層が“初めて邦画の凄さに触れて感動している”ような熱狂に見えてしまうところがあります。

完成度は高いし、万人が観やすいのは事実。ただ邦画を見慣れている人からすると「そこまで絶賛するほどか?」と首をかしげる部分もあるかもしれません。

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ぽん

4.0二人の若者の紆余曲折

2025年9月25日
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悲しい

知的

難しい

ヤクザの若が歌舞伎の世界に入り
のし上がっていく物語…というわけではない

どちらかというと、人間国宝の万菊が
有望だけど危なっかしい若者の行く末を
じっと、鋭く見つめ、どうなるかを観察している
そういう印象を受けた

国宝までのし上がったものの
その間に周りの人を失い不幸にしていったがゆえの孤独な頂点
そうまでしてみたかったものは何なのか

喜久雄の生涯をじっくりと時間をかけて描いてゆく
上映時間劇中時間経過ともに長いので
途中でダレたらどうしようかとか思ったけどそんな心配は無用であった

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破雲泥

5.0歌舞伎の裏世界を扱った秀作

2025年9月25日
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鑑賞方法:映画館

喜久雄と俊介を通じて、歌舞伎役者の世界や芸の世界を、観客を引き込む展開の中で、ていねいに映画化した作品。

この「国宝」を観て、前評判だおれで失望させられることはない。今年、観るに値する作品の一つ。

ただ、上映時間が長いので、途中でトイレに行く人が老若男女5〜6人もいた。直前の水分は控え、事前にトイレを済ましておくことをお勧めする。

✳️映画「流浪の月」でも、李相日監督の人間描写は、人を引き込ませるものがあったが、「国宝」も人間の内奥や歌舞伎役者の世界を深く掘り下げて映像化している。

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hide

4.5圧倒的な凄みと美しさ

2025年9月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

歌舞伎のシーンはもちろん、冒頭のシーンも
雰囲気に圧倒されました。

わたしは、歌舞伎については素人なので
分からない表現や言葉は多くあり、歌舞伎の中身を知っていたら
より楽しめたのかなとも思いました。

ただ、その懸念を越える映像の美しさや
役者の方々の演技の迫力に圧倒されました。
歌舞伎に出演しているシーンは使われている道具も繊細で職人のプロ意識が伝わってきます。
女形になる化粧をしているのも
自分でやってるんだなっていうのが驚きでした。
声の出し方や修行の描写でも、身を粉にして真摯に向き合うカッコ良さが写されてました。

大きなスクリーンで、映像の美しさ
人が作り出す芸術の強さを体験いただくのがおすすめです。

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安田晃大@元高校球児の歴史好きエンジニア

5.0邦画史上最高傑作まである

2025年9月25日
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鑑賞方法:映画館

驚く

余りに話題なので見に行きました。
3時間があっという間。
歌舞伎のシーンはいつまでも見ていられます。映像、音楽ともに素晴らしい。
ドラマパートもテンポよく、中だるみがありません。
驚くべきは主役2名の芝居です。どの程度の稽古期間だったのかはわかりませんが、見事な女形を演じています。本職と見まがうばかりです。
歌舞伎界の狂気や裏面も描き、画面の緊張感もこの映画の魅力です。
これは邦画史上最高傑作まである、そう思わせる作品でした。

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JustOneVictory

3.5主演二人の壮絶な演技は特筆すべき。だが

2025年9月25日
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鑑賞方法:映画館

前評判が高くて、やっと3ヶ月遅れで鑑賞。
吉沢亮、横浜流星の二人の舞台は掛け値なしで凄い。
撮影もピカイチ!日本アカデミー撮影賞はかたいだろう。劇伴も悪くない。
なのに感情移入はできず…。理由は映画を観ているうちに「吉沢亮と横浜流星すげえなぁ!どんだけ練習したんだろ」の視点に入って素直に映画の世界に没入できなかった。
加えて、演技や撮影はものすごくハイレベルな割に、音効が平凡だったことも冷めてしまった理由の一つか。
あと、歌舞伎演目の題名をテロップで出すのは蛇足。

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GAJI

5.0歴史に残る

2025年9月25日
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知的

斬新

ドキドキ

この映画は、日本の映画史に残る傑作だと思う。

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カント

5.0総合芸術としての日本映画の最高峰

2025年9月25日
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鑑賞方法:映画館

まさに「国宝」

脚本良し、撮影は美しく、音楽も秀逸、編集がまた最高でエンドクレジットの井口理さんの歌まで完璧な作り。
3時間はあっという間で長さを全く感じない。
あの原作をよくこの3時間にまとめたと思う。
(原作には原作の良さ、映画には映画の良さがある)
総合芸術としての日本映画の最高峰だと思う。
李監督恐るべし。

キャストも素晴らしい。
全員適役。
特に吉沢亮さん、横浜流星さん、田中泯さん、寺島しのぶさんには圧倒される。
強いて(あくまでも強いて)言えば渡辺謙さんに「曽根崎心中」のお初は厳しいのではと思うくらい(見てみたかった気もする…)。

この映画を作って下さった全ての方々に感謝したい。

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Ruby

3.0役者の業

2025年9月24日
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単純

役者ものって、最終的に「役者って業が深いね」にいきついちゃうのね。
ガラスの仮面しかり。うーん・・・
別に長嶋茂雄みたいなあっけらかんとした役者がいたっていいじゃない。

私、若い時お芝居やってたんだけど、だからか逆にお話に入り込めなかった。
演技ってはっきりした尺度がないんですよね。
早いボール投げられるとか、点数王とか、4回転ジャンプ跳べるからすごいとか。
営業成績がいいとか、高く買ってもらえる絵を描けるからすごいとかみたいな。
だから、演技のためにどこまで人間を捨てられるか、どこまで役に入り込めるかみたいな根性論、精神論に陥りがち。役者バカが称賛されがち。
でも人間としてやっぱりそれちがう。歌舞伎役者、奔放に遊びがちだけどそれちがう。
何が違うんだって言われてもうまく言えないけどそれちがう。まず人並でいようよ。
だからかなあ、全然入り込めなかった。

ナウシカ歌舞伎くらいしか見たことないけど、歌舞伎シーンはよかったと思う。
少なくとも全く素人っぽく見えなかった。
歌舞伎の音楽に映画の音楽かぶせるのはやめてほしい。もっと歌舞伎に集中したかったぞ。
なんなら人間ドラマもっと減らして歌舞伎の尺増やしてもよかったと思う。ガラスの仮面の二人の王女のところくらいに。

吉沢亮が最後の方で一回だけ男役をやるんですが、女が男装してるようにしか見えなかった。マジ女顔。

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ゼリィ

3.0途中から置いてけぼり

2025年9月24日
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Futti-

4.5ある種のホラー映画であり、ある種の悲劇的恋愛ものでもある

2025年9月24日
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泣ける

悲しい

怖い

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M.N

5.0真剣な取り組みは必ず答えてくれる

2025年9月24日
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興奮

知的

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ガッチャン

5.0人生

2025年9月24日
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泣ける

悲しい

楽しい

しばらく席を立ち上がれないほどに感動
それぞれの俳優人生をかけた大傑作
このような映画を作った全ての方々に尊敬と感謝を送ります。特に吉沢亮さん最高でした。

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みしゅ

5.0吉沢亮=国宝

2025年9月24日
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悲しい

楽しい

ドキドキ

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仁神ジーク

4.5報われぬ覚悟の美学

2025年9月24日
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歌舞伎という閉じた世界を題材にしながら、芸術と人間の宿命を描いた力作。長崎に生まれ育った青年が、血縁のしがらみもない名門に身を寄せ、やがて人間国宝と呼ばれる境地に至るまでを3時間近くにわたって描くのは、近年の邦画として異例の挑戦。公開初週こそ空席が目立ったが、口コミが観客を呼び込み、2003年公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」以来、実写の邦画作品としては22年ぶりに興行収入100億円を突破した。内容が評価されて伸びていく実写邦画は久しくなかっただけに、観客の支持が数字に直結するという原点を見せつけられた格好だ。

では、なぜこれほどまでに支持されたのか。ひとつには、俳優陣の演技が作品の重厚さを支えている点が大きい。吉沢亮の鬼気迫る表情、横浜流星の葛藤に揺れる佇まい、渡辺謙の圧倒的存在感――舞台芸術の緊張感を映画という媒体に落とし込む力量は特筆に値する。観客は「虚構の中の虚構」である歌舞伎の演目をスクリーン越しに覗きながら、それが同時に役者たち自身の人生の断面でもあることに気づく。その入れ子構造が、単なる芸道ものを超えて、普遍的な人間の営みへと昇華している。

ただし、手放しで絶賛するのは容易だが、いくつか課題も浮かぶ。まず尺の長さである。175分という長尺は、観客に緊張感と没入を与える一方で、中盤の展開の冗長さや説明不足を助長している。原作小説で描かれた人間関係や背景が端折られたために、感情移入できずに置いていかれる観客も少なくない。また、歌舞伎という文化的素養が前提になっているため、芸能に馴染みの薄い層には難解に映る場面もある。興行的な成功と裏腹に、作品の門戸は決して広くはない。

一方で、この映画が日本の労働観や組織観とも地続きである点に注目したい。芸道にすべてを捧げるという姿は、サラリーマン社会における「会社人間」の宿命と重なる。血筋や序列に翻弄され、時に不条理に打ちのめされながらも、信じる道を突き進む。報われる保証もなく、それでも積み重ねを辞めない。その姿勢が、芸の世界でもビジネスの世界でも共感を呼ぶの。『国宝』が単なる歌舞伎映画の枠を超えて社会的な広がりを持ち得たのは、観客一人ひとりがそこに自分の姿を重ねられたからではないだろうか。

総じて、『国宝』は2025年を代表する邦画となる可能性を秘めている。日本アカデミー賞での受賞も視野に入り、海外映画祭での評価も期待できる。課題を抱えつつも、それを凌駕する熱量とテーマ性がある。芸術とは何か、人間とは何か――その根源的な問いを正面から観客に投げかける勇気を持った映画が、ここまで多くの人の心を動かしている事実自体が、この国の文化にとって大きな意味を持つのではないか。

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こひくき
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