国宝のレビュー・感想・評価
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綺麗すぎる主演2人
綺麗な顔立ちの2人が女形をするから…と単純な気持ちで綺麗だろうな〜と鑑賞しました。
…が、話の内容は深く切なくて胸が苦しくなりました。
多様性を尊重する今の時代でも根強く残る偏見や血統の事…
敢えて言葉を選ばず例えると「親ガチャ」って言葉かな〜
キクオの父親も子供に仇を取らせるぐらい慕われてた父親だったと思うのですが…
人は生まれ落ちた時人生7割決まってると何かの本で読んだ事があります。
残り3割を這い上がるか、諦めるか…自分の人生を考えさせられる作品でした。
自分の力だけではどうにもならない3割の状況をどう進むか…諦めないなら物理的にも感情的にもたくさんの犠牲があり並大抵の努力では這い上がっていけないんですよね…結果は分からないけど自分がした努力は色んな意味で裏切らないんだなと実感しました。
主演の2人がまあ美しい!歌舞伎の良し悪しは私は分かりませんが稽古は相当大変だっただろうなとプロの凄さを見せつけられます!
子供の頃のキクオ役の子が演技すごく上手でびっくりしました。
田中民さんの演技もセリフ少ないのに凄みありすぎで…,
いろんな人の苦しい選択のオンパレードで胸が苦しくなる映画でした。
素晴らしい作品だと思います。
「役者」を演じる役者たちの凄まじさ
歌舞伎役者の人生を描く本作。
何百年も受け継がれた芸を、自分の命をなげうってでも舞台で表現する。その覚悟への熱量が、これでもかというほど画面から降り注いでくる。
これは間違いなく傑作と言っていいだろう。
これを実現し得たのは、歌舞伎役者に対する演者たちの尊敬の念だろう。
華やかな世界の一方で、みな何か一般的な幸せを諦めてでも、芸の道を追求する。そうせざるを得ない役者たちの生き様。
これを表現しようとする吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、田中泯。彼らの演技…というより、演技に対する熱量は、凄まじいものがあった。
感動するとか、泣けるとか、そういうことを超越した人間としての熱量に圧倒される。
もうひとつ特筆すべきは、カメラだろう。
役者たちの凄まじい熱量を、同じほどの覚悟と技を持って撮り切ろうとするカメラマン。
舞台の上での役者たちの演技、ホテルの屋上での悲しき笑い。シーンとして役者たちの演技を撮ることのみならず、その人生をすらカメラに収めていたように思える。
カメラマンは、チュニジア出身のソフィアン・エル・ファニ。アデル、ブルーは熱い色の撮影も担当しているのだとか。どういう経緯で、日本の伝統芸能の映像作品を撮ることになったのか。
とにかく彼の撮影が、この作品を傑作たらしめたことは間違いない。
小手先ではない、作り手たちの熱い思いが伝わってくる、そんな素晴らしい作品です。
3時間
最近のトレンド?
ボリウッド並みに長い作品。
インターミッション欲しかったな〜
子役(といっても16歳の役)に圧倒された。
黒川想矢君。
美し過ぎるわ。
ポスト柳楽優弥?
そしていつの間にか吉沢・横浜コンビに。
歌舞伎の衣装だとどっちがどっちか時々わからなくなり、刺青頼り。
花井家にやってきた東一郎。
血筋は争えるものではない。
東一郎の才能がそれに勝るという残酷な結果。
そこは何となく見えていた展開だが。
その辺までは面白かった。
その後いくつかのスパンがあって二転三転するのだが、そこからがやや長く感じられしまった。
とはいえ、相当練習を重ねたんだろうな〜というのが伝わり、圧倒された。
万菊演じる田中泯さんの迫力が素晴らしい。
絶妙に惜しい感
原作読了済み
尾上右近がナレーションのAudible版がまるで壮大な映画のようで、ものすごく浸れたのもあり、
実際に映画になったらどんなかと、かなり楽しみに劇場へ
場内のお客さんはかなり年配の人が多めな印象でした。
もとより数十年のひとりの人生を描いた作品なので、三時間あるとはいえかなり省略しないと入りきらないのは当然なのはわかります。
が、歌舞伎の舞台部分を中心にして描いていた本作は、画像的な華やかさは勿論あって良かったのですが、もう少し各所に説明入れた方が話わかりやすくなったのかなぁ?と
なかなか難しいのはわかりますが、唐突に登場人物が出てきては居なくなるような感じで(原作もそういう面がないわけではないのですが)セリフというか、会話を控えめにしていたせいか、ちょっと原作未読だとこれわかりにくいのでは?と思うところが何回か。
朝ドラみたいに、第三者のモノローグとかもしかしてある方がわかりやすかったかなぁとは思いました。テレビじゃないから、現実的な演出ではないですが。
昭和のオリンピックあたりから始まる物語なので、時代的なことはただ年号でなく、時代を表すような絵をカットに挟むとかしたほうが、そういう時代なんだな、とか観て直感的に理解しやすかったかもな、とか、
なんとなく全般的にもう一声!って感じの残念さがありました。
時代背景も知っていて観るのとは受け取れる情報が違うかなぁって。
関西歌舞伎の凋落とか、地方巡業のこととか、そのあたりの説明も全部端折られてるので、歌舞伎に普段縁のない人には、どさまわりしてる時との小屋の違いもわかりにくかったのでは?とか。
なんとなくイロイロ思いながら観ておりました。
吉沢さんも流星さんもとても綺麗に舞を魅せてくれており、その辺は良かったと。
かなり稽古しないとなかなか所作全般大変だったろうなぁ!と。
小説では(映画では、ほぼ最初にしか出番なかった)トクちゃんが格好いい立ち位置なのですが、これはしょうがないけどほぼ出番なしだったのもやや残念。
長崎弁が大阪弁になるとか、そういうあたりも曖昧だったなぁとか。
歌舞伎演目に全振りしたのはわかるのですが、そのぶん登場人物たちの魅力が全員かなり浅くなってしまっていたかなぁと。
原作にある最後のシーン、普通に劇場内で終わったのはちょっと残念でした。
街中で状況をまったく知らない人々の中で無心に舞う姿とか、そんな演出で観てみたかったかなぁ。
この映画こそ「国宝」
吉沢亮見よ♬というノリで観て後悔
あまり映画が好きではありません(長いのと感情移入して疲弊するので)しかし文学部出身ということもあり歌舞伎に興味があったのと吉沢亮さんに興味があったので軽いノリで観に行きました。
吉沢亮さんと横浜流星さんの切磋琢磨バッテリー的な物語を想像してはいけません。俳優の本気、美の暴力、めくるめく鬱展開、心を抉られる作品でした。映画館の粋という最上の音響で拝見したので、もうすごかったです。とくに渡辺謙さんが逃亡した息子の名前を連呼しながら倒れるシーンでもうあぁ………(絶句)すごい映画だなぁ…………でした。
めちゃくちゃ疲れました。ちょっと良いことが起こらなすぎるので腹括って観ないといけないという事でマイナス0.5しましたが、映像作品としてとても素晴らしかったです。
エンドロールの後、劇場が余韻に包まれた。
すごいとしか言いようがない。
今まで見た映画で一番濃密な3時間だった。人生の中で一番かもしれない。最初からエンドロール終わるまで、隣の席のこと忘れて没頭。
Netflixに頼らなくてもすごいもの撮れるんだ。アイスクリームのように溶けていく日本映画ばかりの中で、歴史刻んだ。
脚本、編集、映画芸術としての舞台、役者の鬼気迫る演技。全てが素晴らしい。
李監督、スタッフ、役者さんのすべてに感謝したい。
タイトルなし
映像美5 思考美1で星三つ
でっけー
芸術に命をかける者の人生を解像度高く描いた大作。
ルックバックやアマデウス、ブラックスワンを連想させる内容。芸術に没頭する人の姿からは狂気さえ感じるが、その極められた美しさは人としての常識や倫理を超えて万人に愛されることがよくわかる。
なにもかもを捨て、全てを歌舞伎に注ぎ込んだ東一郎が舞台上で魅せる姿は神秘そのもの。それを完璧に演じ切った吉沢亮は俳優としての境地に至ったと感じさせるほど。
一方横浜流星の演技は個人的にそこまでハマらず。過去作から常々思っていたが、日本人俳優特有の過剰な演技癖が抜けきらない印象。
観客に感動を超えて畏怖の念さえ植え付けるほどの人間国宝を演じた田中泯の存在感が半端ない。放つオーラが違う。
映像や美術は文句のつけようがないクオリティ。主題歌Luminanceも作品の雰囲気に合った綺麗な曲調。
人生いろいろ♪ ★3.8
約3時間の長尺、私は趣深く面白く楽しめました。とはいえ「心震わす域」にはあらずでした。
しかしながら、歌舞伎の世界を知らなくても楽しめるとの書き込みを多いようですが、私的には少なくともTVのワイドショーを見ていた世代でないと世界観が掴めず楽しめないのではと思いました。更に「人生なんてものは、いい時も悪い時もあるものだと」思える年齢であることも楽しむための条件かもしれません。
映像 ★★★ もっともっと鮮烈な画が欲しかった
音 ★★★ もっともっと美しい「静」の間(ま)が必要だったのでは
物語 ★★★★ ワイドショー見てた世代には楽しめる
役者 ★★★ 悪くはないし、どちらかと言えば良いのだが、素晴らしいとは言えない
編集 ★★★★ 少年期から老年までの人生を出来事をうまく3時間の尺に納めている
粗さ ★★★ 問題なし
総合 3.8 何かが惜しい・・・
画も音も演技も、全体を通して何かがちょっとづつ足りない。もしくは数秒の1シーンでも良いから「心震わす」ものが欲しかった。「国宝」と言う題名の重みに対して、ちょっと仕上がりが軽く感じました。十分楽しめはしたが★4や5の評にはならず。
ただただ吉沢亮と横浜流星を楽しみたいという人には素晴らしい仕上がりかもしれません。
カメラワーク、美術、演技力は本当にすごいけど
友人が「2〜3年観た映画でNo.1」と言っていたので鑑賞。
映画館で観るべき映画で、最高の映画体験が出来ました。
ただ…
リアリティが本当に無い人間が気になってしまった。
例えば春江(高畑充希)だが、途中でなぜ俊介(横浜流星)に乗り換えたのか。春江の家で雨宿りしていたから?でもわざわざ喜久雄(吉沢亮)のために上京してきたのだからそれが決め打ちにはならないはず。
そして久々に会っても後ろめたさもない。何じゃこの女と思った。
彰子(森七菜)も途中で喜久雄と一緒になる女性だが、なんかラストシーンも全然出て来ないし。喜久雄の殴られたシーンキッカケでいなくなった?としたら覚悟が足りなすぎない?で、ラストシーンで裏切り者の春江がにこやかに観てる意味が全くわからなかった。
そもそも喜久雄がお父さんに言われて歌舞伎をしているその真の意味も分からないし、最初俊介は喜久雄へ不快な態度を取ってたのにいつの間にか仲良くなってるし、で、そこの感情変化や掘り下げが足りてないと思った。
ちょっとしたところを省いてしまうと内容に集中できなくなる。原作見とけば良かったかな…
でもカメラワーク、美術、演技力、構成は重厚で、腹痛くてトイレ行きたくなったらどうしようと思ったけど作品にのめり込めて満足した3時間でした。
カメラマンが…のシーンは「うっわ…」と思った。あのシーンが伏線回収含めて最高すぎた。あれだけでも観る価値は本当にあるから⭐︎4にしました。
3時間あっという間でした
屋上のシーンで、JOKERっぽいなーって思ったんですけどあれはあえてやってるんですか
オマージュというやつなのですかね
よしださん、よこはまさんの美しさと気迫あふれる演技に魅了されました。見終わったあとも、もっとこの作品に浸かっていたかったと思わされたほどです。
超速の3時間。 観る前は敷居と格式ちょっと高いか?と思ったが 過剰...
王道プロットだが、圧倒的なビジュアルで魅せる力技
これは喜久雄が悪魔との契約で常人では到達できない、あるいみ怪物的な存在になってしまう話となっている。
李監督の作品は一貫して映像が美しい。「悪人」も「怒り」もあらゆる構図、カットがバランス良く心地良い。
とにかくビジュアルに徹底的にこだわって作品を作っている監督だと思っている。
それが本作ではビジュアルそのものがテーマになっているように感じた。
プロット自体は王道で、ライバル2人が成り上がっていく友情あり愛憎ありのサクセスストーリー。「さらば、わが愛/覇王別姫」か、そこに日本の伝統芸を舞台にしたところでいうと1番近いのは「昭和元禄落語心中」だろうか。さらに引き取った子が実の息子より才能がある話等であればディズニー「ライオンキング ムファサ」だろう。
歌舞伎を題材にした映画でいうと溝口健二監督の「芸道一代男」や、小津安二郎監督のドキュメンタリー映画「鏡獅子」がありますが、どちらも実在の歌舞伎役者を代材にしていました。ちなみに本作の原作である吉田修一の「国宝」は溝口健二監督の短編「残菊物語」という歌舞伎役者の菊之の話に影響を受けて執筆されたとのこと。喜久雄の名前もモロに影響が出てますね。
他、Sgt. Kabukiman N.Y.P.D.(邦題:カブキマン)というアメリカのおふざけB級映画があります。大きな声では言えませんがyoutubeでフル視聴可能です。ニューヨークの警察が歌舞伎役者の連続殺人に巻き込まれてる途中、ひょんなことから偉大な歌舞伎役者の力を手に入れカブキマンに変身し悪を懲らしめていく話です。日本の伝統芸能である歌舞伎を題材にした映画というと怒られる映画です笑
本作はそんな王道プロットの上で、今現在メジャー作品では長らく扱われてこなかった"歌舞伎"をテーマに、ある意味国宝級イケメンである吉沢亮君と横浜流星君を主役に抜擢というさすが李監督といえるキャスティング。2人とも大河ドラマを経験して脂が乗ってきた最適なタイミング。
とにかく歌舞伎の女形の美しさを切り取った映画で、「二人藤娘」、「二人道成寺」、「曽根崎心中」、「鷺娘」の演目を通して2人の人間ドラマを描いている。
特に最後の国宝になった上で演じる「鷺娘」は圧巻のビジュアルで、孤独な主人公に唯一救いとしてある人物との再会も重ねる演出にすることで後腐れなくカタルシス抜群になっている。
3時間近い長編だがそれでも拾い切れていないところも多々ある。喜久雄を引き取る経緯や喜久雄の歌舞伎復帰の話は端折りまくり、特に寺島しのぶ演じる俊介の母 幸子との関係は最後拾って欲しかったところ!
正直もっと観たいと思った。
それだけ主役2人の演技、ビジュアルが素晴らしい。
歌舞伎の舞台に飛び込むカメラ、2人の顔面にクローズアップするカメラ、良い!
一度は逃げた俊介が最後は命懸けで演目「曽根崎心中」のお初に挑むというドラマも良い!
(ちなみに「曽根崎心中」の舞台といわれているのは大阪のお初天神(露天神社)で、記念碑もある。近くに住んでいたら聖地巡礼したかった。)
来年のアカデミー賞国際映画賞にもノミネートされるか?日本アカデミー賞は最優秀作品賞受賞確実だろう。
※この題材なら松竹配給だろ!と思ったらまさかの東宝配給。そんなことがあるのか。後で調べたら本作で歌舞伎監修をしている四代目中村鴈治郎さんはかつて東宝が歌舞伎に進出した唯一の東宝歌舞伎時代の公演メンバーの1人である二代目中村扇雀(四代目坂田藤十郎)さんの息子さんであることがわかった。東宝で歌舞伎を題材にしてこれだけの規模の映画を撮るのは色んな意味で大変だったんじゃないかと思う。松竹の歌舞伎座は当然借りれないよね笑 逆に松竹が絡まなかったから色々と自由に出来たのか。
ヤクザの組長の元に生まれた青年が歌舞伎役者として成り上がって行く半生を描いた作品。 本年度ベスト!!
これは映画館の大きなスクリーンで観るべき作品!
吉沢亮&横浜流星さんの歌舞伎に圧倒された作品だった!
2人の歌舞伎の姿に0.5を加点。
鑑賞前、歌舞伎の化粧で誰が誰なのか?解らなくなる不安要素があったけど全然大丈夫だった(笑)
大物歌舞伎役者の子供として生まれた俊介(横浜流星さん)と、ヤクザの組長の子供の喜久雄(吉沢亮さん)。
この2人が切磋琢磨しながら歌舞伎役者として成長していくストーリー。
この2人の絆が終始素晴らしく、相手を思う姿が印象に残る。
俊介の歌舞伎役者としての血筋。
喜久雄の歌舞伎役者としての才能。
俊介の父親、大物歌舞伎役者の花井半次郎(渡辺謙さん)がどちらに名前を継承するのかが見所だった感じ。
とにかく歌舞伎のシーンが圧巻だった!
でも現代用語で喋ってもらった方が心に刺さったかも(笑)
吉沢亮&横浜流星さんがどれだけ歌舞伎の練習をしていたのか気になる。メイキング映像も見たい!
歌舞伎は男の世界と言うことは知ってたけど女方を演じる役者の動きが美しい。
然り気無い女性キャスト陣も本作を盛り上げていた感じ。
映像や音楽も素晴らしく映画としての完成度はかなり高めな感じの作品だった!
糖尿病を甘くみてると大変な事になる事が勉強になりました( ´∀`)
異次元
歌舞伎? 3時間?ってちょっと躊躇いましたが、好きなキャストさんばかりだったので、初日に観にいきました。
結果、懸念は吹っ飛び、最後まで圧倒されて釘付けでした。
全てのキャストさんの演技が素晴らしかったですし、脚本・演出等含めてこれ以上望めないんじゃないかと思えるぐらい、異次元の作品でした。
ただ...唯一気になったのが、人間国宝となった吉沢亮さんのメイク、これだけです。
でも、これを差し引いても十分満点です。
タイトルなし(ネタバレ)
ストーリーというより
目や音で楽しめた
映像美。
吉沢亮と横浜流星、
見るたびに味のある俳優さんになっていく。
血を吐き倒れた死に際の言葉。
深く心に刺さり、
あのシーンの流れる時間が、吉沢亮の表情が忘れられない。
原作はもっと深いと思う。
もっと掘ってほしいなぁという場面もチラホラ。
3時間でおさめるのがやっとというより
おさまりきってないかも。
とにかく
眼福でした。
全286件中、41~60件目を表示
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