国宝のレビュー・感想・評価
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「国宝」という題名から
お堅い映画を想像してましたが、国宝も歌舞伎も映画の内容にはあまり関係のない、物語りとしておもしろい映画でした。
追記1
ララポートの映画館に行ったのですが、満席だったので他の映画館で観ましたがこちらもそこそこ混んでました。
すごい人気でした。
追記2
寺島さんてああいう役が定番というか、ちょっと当たり前?ちがう人がよかったな。
表情から所作まで素晴らしい
歌舞伎に関わる二人の男の人生の話。所作の細かいところまで作り込む丁寧さと、時間軸を飛ばして人生全体までひっくるめて作る大胆さの融合。舞台に上がる時の緊張感、自分に来ると思っていた役が相手に行ってしまう落胆とその芸を見せられた時の焦燥感、歌舞伎の演技中の感情の発露など主演二人の演技が素晴らしい。
息をのんで観る
魂を揺さぶる、翌日にも余韻
任侠の一門に生まれ、抗争に巻き込まれて一家は離散、父の生き様ではなく死に様を目に焼き付け、過酷な道を辿る喜久雄。時は1960年代。
長崎から始まる。女形としての才能を見出され歌舞伎役者の家に引取られた喜久雄はやがて、その家の御曹司とともに、歌舞伎道を極めていく。
★★★
高2になる娘と話題作である本作を観た。
ナイトショーで、日付が変わる頃までの3時間。
昼間は部活で疲れていたであろう娘も眠気よりも、映画の中に入り込み魅入っておりました。
音響は去ることながら、それぞれの演じる気概に魅せられ、3時間という長編もひとときも目を離せずに心が震える時間であったと思います。
魂を揺さぶられ、翌日にもなお余韻が残り
目を閉じると、心の奥底にあついものがあります。言葉ではなく、心と魂で感じる本作。
地元でも撮影が行われたと話題作です。
気概、継承、心の奥底にあるあついあつい想い、魂、本作は言葉ではなく、魂で感じ入る作品です。
1年半女形の練習した成果があらわれる。
任侠系の家庭に生まれるも、父親を殺されて、才能のあった歌舞伎の世界に養子として迎えられる。
御曹司として血統の息子とライバルでありながら最後には人間国宝にまで上り詰める。
血統を重んじる世界でぽっと出が継ぐということはあり得ないことにもかかわらず、それを強行したことから、ライバルの2人の歯車がかみ合わなくなってゆく。家を飛び出したが戻ってくる、残ったものの血統に悩まされるとともに女癖の悪さから干される、いろいろありすぎる。
ここでのテーマは友情ではなかろうか。
こんなに翻弄されながらも、(表面的にはいがみ合うことがあっても)、決別するほどのこともなく、共通の芸事が2人の絆を深くしていく。
ライバルとかつては結婚を約束した女性との間の子に対して歌舞伎の稽古をするのも絆のあらわれか。
画面にあらわれない想像される部分、歌舞伎の練習、セリフない複雑な表情、目を引かない部分にもこだわりを感じる作品。
演技に対する狂気
いやぁ、、演技が凄すぎて言葉を失った、、
兄弟のようであり、親友でもあり、ライバルでもあり、その複雑な関係性とか、演技への狂気とか、、見事でした
子供時代の喜久雄が演じる女型も美しかった
放課後、練習しながら2人で帰る姿もキラキラ✨
あんな過酷な練習だと凹みそうなのに、楽しいとか異常だけどね
外見の美しさだけでなく、悔しさとか嫉妬とかそういうものすら美しかった
一つの芸術作品を見た感じです
南座など行ったことあるところが出てくるのも嬉しい。舞台裏見学もしたことあるけど、ワクワクします。
幼なじみであり、一緒に刺青まで入れた子が、俊介と結婚して子供まで、、とはびっくりした。
逆に喜久雄が、歌舞伎役者の道を突き進むために、コネを作ろうとその娘に近づいたり、人間味もあった。
せっかく手に入れた地位をまた落として、2人の立場が入れ替わり、喜久雄がそれでもなお這い上がってくる姿は、リアルとはかけ離れている気もするけど、ドラマティックに作られていた。
年月が飛びすぎるので、その間のことが気になった。
再開した喜久雄と春江が普通に接せれるのなぜなんだろう、、喜久雄はなんとも思わないのかなあ、、?お互い様?それよりも歌舞伎?
お父さん、と駆け寄る子供にすら見向きしないのも可哀想でした、、。
それだけこの世界が厳しいのかなあ、、?
お二人にハグしたい!
異世界の物語
TOHOシネマズ緑井で映画「国宝」を鑑賞しました。
公開されてから世間的な評価も高く注目していましたが、上映時間が約3時間ということで今まで観に行くのを躊躇していました。
観に行ったのが土曜ということで、客層は女子学生の数人グループや家族連れらしき人々など様々。
--任侠の家に生まれた主人公の喜久雄(吉沢亮)が、代々続く歌舞伎の家に拾われる。歌舞伎の名家に育った俊介(横浜流星)との友情と葛藤、そして挫折を乗り越えて芸の力で歌舞伎役者の頂点、人間国宝に上り詰めるまでの半生を描く。--
う〜ん。評判の割には自分には合わなかったかな。途中で眠るかと思ったけど、そこまで眠くもならなかったので、一般人には異世界ともいえる歌舞伎界に興味は少し持ったのかも。
それにしても演目とかも全く分からないし、この映画を観て歌舞伎を観に行きたいとも思わなかった。よくできていたけど、なぜ評価が高いのかまでは理解できず。でも、なんとかトイレは我慢出来ました。
吉沢亮のプレッシャーを考えると、お酒の失敗も頷けた…
いやー凄かった…
吉沢亮も横浜流星も圧巻でしたわ!!
特に吉沢亮は『国宝』と銘打って伝統の歌舞伎を題材とした作品の主役としてのプレッシャーはとんでも無かったんじゃないだろーか!?そう言う意味では本人と役柄がシンクロしたかも!?
その中圧巻の演技だった。歌舞伎シーンも勿論、屋上での「どこ見てたんやろな」のシーンは印象的だった…。
アイリスオオヤマのCMの人とは思えんかった!笑
元々喜劇もでき、好きな俳優だったが益々好きな俳優になった。
他の役者も良かった!渡辺謙は勿論!!
寺島しのぶも流石関係者!居るだけでリアルに見えた。
田中泯も流石ですわ!存在感抜群!
ストーリーは前にNHKのドラマで見た『落語心中』に似た展開だったが、まずまずだった。
何度も何度も観たいと思う作品では無いけど印象的な作品だった。
ただひとつ思うのは何かが足りない気がした…
感動は吉沢亮達の頑張りに対して感じた物であり、ストーリー的に感じた物では無かった。そこが残念。
国宝である所以の
テレビやYouTubeで何度か話題になっている作品で前々から気になっている作品でした。
歌舞伎の世界を舞台2人の人間の挫折と成長を描いた作品でした。2人は、それぞれの別の世界で生きたきた2人。
天性の才能を持ち合わせた少年。歌舞伎の家に生まれた少年。2人は、それぞれ目指す目標が同じで同じように練習の日々を積み重ねていく。そんなに中で全く違う世界から入ってきた東一郎がどんどん才能を開花させていく。そんな姿に色んな人達の感情が渦巻く中で,それでも負けずに練習を積み重ねて舞台に上がる。シュン坊は、それに嫉妬心を抱きながらも2人で舞台に上がっていく。
お互いの人間性とそれを挫折を繰り返しながらも自分の信念を負けずに動きもがきぶつかっていく姿に感動しました。
どららの人生が良いとも言えない。
それでも「国宝」になるほどに人間には、普通ではない。
そんな境地に至るまで苦労が必要なのかなと感じました。
ただただ重い....
率直に良い作品でした。しかしツッコミどころも多く(主演の二人が代わる代わるどさ回りしてでも女方演って生活してたり...「他の仕事探せよ!」と言いたくなりました)完璧とは言い難い。主演の吉沢君の演技は非の打ち所がない素晴らしい芝居でしたが、映画じたいは、制作側の「どうですか?良い映画でしょう!」と言わんばかりの圧力を感じました。原作も濃厚で素晴らしい内容だと思いますが、そもそも無形文化財でもあり日本独特の様式美の世界である歌舞伎を題材にして、それなりの演出手腕の監督と名のあるキャストを揃えれば映画ビジネス的に老若男女多くの観客動員も見込めますし、おのずと素晴らしい評価を得る作品になるのは当然のこと。その中でいちばん大きな成果をあげたのはやはり、吉沢亮でしょう。同年代で同じ仮面ライダー出身の他の売れっ子俳優も何人か大活躍してますが、彼らが嫉妬するぐらいこの役は幸運な巡り合わせです。嫌らしい言い方をすれば彼は俳優として非常に〝得〟をしました。歌舞伎の難しい所作等、完璧にマスターした賜物でしょうね。まあ、もし他の俳優さん達が抜擢されててもプロですから演じる能力はあるでしょうけど。ストーリー的には、侠客の倅として生まれ、紆余曲折を得て最後は人間〝国宝〟に上り詰めるという一応、出世物語とも言えますが、見終わった後の重苦しい気持ちがなかなか抜けませんでした。結論、良い映画です。しかし、もう一度観たいかと聞かれたら今のところは一度の鑑賞でじゅうぶんかと。
2人の演技が素晴らしい
今最も旬といってもいいイケメン俳優がそろって出てて話題が先行していてプロモーションも盛んで商業的に見えて鑑賞するかどうか迷いましたが行ってみたら思いのほかよかったです。2人の歌舞伎演技はもちろん本職に比べればどうかはあるかもしれませんが2人は迫真の演技でした。この映画を見るまでは横浜流星の方が動きのある演技は上と思ってましたが、吉沢亮は鬼気迫るものがありずいぶん表現する力が上がったなと感じました。内容は3時間という長さを感じさせず見る人を飽きさせないと思います。血筋と才の葛藤、芸を極めてその先の景色を求める生き方、ほんの一握りのはるか高く狭い頂を目指す人間の姿に感銘を受けます。人間国宝の世界を少し垣間見た気がします。映画の撮り方もよかった。特に歌舞伎シーンの寄りは舞台の歌舞伎では見ることはできないので迫力がありました。
歌舞伎という世界をしらなくても
鳥肌が立つシーンがたくさんありました。
およそ3時間。おそらく私が映画館で見た作品の中でいちばんの長時間だったとおもいますが、本当に魅せられる映画って時間感覚を狂わせますね。
閑古鳥が鳴くような食堂や宴会場で、余興の1部になり得るかも危ういほどに関心を持たれずにいる中で気丈に踊る姿、観客に揶揄混じりに性の的にされながら暴力を振るわれる姿、屋上での錯乱、そして泥に沈むようにして床に伏す姿……東一郎の転落の過程があまりにも痛々しくて、-0.5させていただきましたが、それも物語の大切な1部であることはわかります。
最後のステージの鷺娘で彼が見た景色と、冒頭で父が殺された時の景色。被るものがあったと思った時に、彼が歌舞伎に人生を捧げ、悪魔に魂を売ることは決まっていたのかもしれないと思いました。
私は歌舞伎に関しては全く知識がなく、多くを語るに足りない身ですが、ただただ人間が描く世界のうつくしさに圧巻しました。
良い映画に出会えて良かったです。
圧倒される3時間
冒頭のシーンから、ラストまで息つく暇を与えられず壮絶な人生を体験させられるような作品!
それは主役の人生だけではない。
ヤクザの親分としての死様を見せようとする父親。
高齢になり皺多き顔に化粧をして舞う人間国宝。
自分の息子よりも、芸によって内子に自分の代役、そして名前を継がせる男。
長崎からついてきたのに心折れた男を放っておけない女。
名前欲しさに抱かれ、最も辛い時を支えても報われない女。
芸者だからと日陰の人生を選んで耐えて生きた女と、最後にインタビュー時のカメラマンとして対峙する娘。
原作を読んでいないが、多分もっと様々な事が語られていたのであろう事は容易に分かる。
しかし、それをダイジェストのように感じさせず、多くを語らずともそこにそれぞれの人生があったのだと感じられる俳優達の演技の凄まじさ、脚本の素晴らしさ、それを撮り切った監督の手腕。
それら全てが静かに、だが圧倒的な力でスクリーンからほとばしっている。
そして、あまり語られないと思うが、特殊メイクが恐ろしくハイレベルだった。映画後半、3人が墓参りするシーン。それまでの人生が刻まれた顔が完璧に作られていた。
原作小説も読みたくなった。
美しく、グロテスク
冒頭から、どう話が展開していくんだろうと引き込まれました。まさか極道者が歌舞伎役者になる話とは露知らず。
歌舞伎のシーンはとても美しく、緊張感があり、それでいて夢心地で、役者さんたちの研鑽の賜物だと感激しました。舞台袖に捌けた瞬間に素に戻る描写で一緒に現実に帰ってきた心地がしました。
喜久雄と俊介。どちらも歌舞伎に、役者という人生に魅入られた二人ですが、他のすべてと引き換えにしても日本一の歌舞伎役者になりたいという喜久雄の狂気がこの作品の核であり、人間国宝にまでなる所以なのかと得心がいきました。それを象徴していたのが、喜久雄の周りの女性たちでしょうか。幸子や春江、藤駒や彰子のリアリティが、時にグロテスクに感じるほどで、なによりも歌舞伎を第一にしてしまう、その才能と実力のある喜久雄の狂気を引き立てていたように思います。
また、俊介との関係が最終的にはあの形で落ち着いたことがとても印象深く思います。互いに衝突しかけては茶化し、というシーンがありますが、隠しきれない本音と、感情的にはなりきれない大人らしい振る舞いが、子供の時分から大人に囲まれ大舞台に立つ歌舞伎の世界の特殊な環境で生きてきたことの証左に思えます。
決定的な衝突の後、ほぼ絶縁状態になりますが、その後時を経て曽根崎心中を二人で演じきる姿がとても心に残りました。
全1795件中、541~560件目を表示
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