国宝のレビュー・感想・評価
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何十年ぶりに映画館で観る映画
観たくない映画、面白くない映画が多い中、歌舞伎に興味がなく、観たくない映画だったが、映画館のクーポン期限が迫っていたので、この映画の予告を観て少し面白そうかなと思って、観てみた。
面白い映画だった。観て良かったと思う。2000円払っても後悔しないレベル。
このような映画をリアルタイムで映画館で観れた事は幸せだと思う。
映画館のシアターへ向かうエスカレーターで、知らないオバさん同士の会話が、何十年ぶりに映画館で映画を観ると、とても嬉しそうに話していた。
そのオバさんもこの映画を観て、きっと満足しているに違いない。
今世紀最高の映画
伝統を支えてきた人々
血統が歌舞伎を支えているものの表であるとすれば、血統ではない者や女性という、裏で支えてきたものを主役とした作品である。
歌舞伎の家に生まれることが標準のスタートラインであるならば、それ以外の家に生まれることはマイナスからのスタートであり、さらにもとの家柄が任侠というのであればマイナスの中でもかなり下である。芸能と極道のつながりが深いことは冒頭の場面から示されているが、あくまで表に出てこない裏の話である。本来表には出てはいけない血筋から類稀な才能が生まれてしまったところに妙味を感じた。
主人公の喜久雄は晩年に国宝となるが、作品に出てきたもう1人の国宝である万菊も裏の人物であろう。俊介と喜久雄が歌舞伎の世界に戻るときには手を差し伸べていたが、歌舞伎が必要とする人物を見極めていたように感じた。表舞台から離れた喜久雄を呼び出したのが誰もいない殺風景な部屋であるところに、国宝でありながら表舞台から離れて最後を迎えたであろうことが想像できる。半二郎や俊介が病に侵されながらも最後まで舞台に立っていたこととは対照的である。もしかしたら歌舞伎の家柄出身ではないのだろうか?
男しかいない歌舞伎役者の世界だが、女達もまたそれぞれに役を演じているのだと考えさせられた。喜久雄を慕う3名の女性はそれぞれの役で喜久雄を支えていた。この世界では歌舞伎が中心であり、それをどう支えるかが最も重要であるのだろう。
血が重要であった歌舞伎の世界だが、時代を経るに従い変化も余儀なくされていた。俊介の子は歌舞伎よりバスケットボールに夢中になっていたし、喜久雄にはそもそも息子がいない。歌舞伎の才能には見た目も含まれていると思うが、それを維持する家が続かない。喜久雄が国宝に選ばれた際のインタビュアーの解説では、さも喜久雄がずっと晴れ舞台で活躍してきたかのような話ぶりであった。スキャンダルなどなかったかのような様子だが、世間からすればやはりそのように見えるのであろう。かくいう私もこの作品を見るまでは歌舞伎の世界の知識はほとんど持ち合わせていなかった。伝統を繋いできた人々の壮絶な生き様を学ばせてもらった。
「才能 vs. 血筋の葛藤」認められたい普遍の欲求に刺さるテーマ
映画館で見るべき映画
あやうさと美しさと
歌舞伎というものに全く知識がないものの、良い評判を沢山聞くので、頑張って三時間に挑んでみた
ずいぶん前から上映されているのに空席が少なくて驚いた
死ぬまで歌舞伎というもののエッセンスに触れることはないと思っていたので、貴重な体験になった
こわおもしろかった
歌舞伎のすごさだけでなく、こわさ、中毒性みたいなものの所以も少しわかった気になった
歌舞伎相手にここまで描くかって勇気に恐れ入った
テンポが良く、切り取り方もおもしろかった
俳優が豪華で演技がすごかったし、映像も美術もすごかった
物語も色んなからみ合い方をしていて、それが歌舞伎の舞台で大爆発していた
俳優さん達が歌舞伎の生き物にしか見えないのも怖かった
ピエロ?の舞いも感情ぐちゃぐちゃになった
大爆発がテンポ良く何ヵ所もあり、要所要所では謎の涙が出て驚いた
下調べせずに観て良かった
あらすじから思っていた配役は、流星と吉沢亮が逆だったので焦ったけど杞憂だった
ストーリーの迫力がすごかった
オリジナルかと思いきや原作があった
吉田修一さんとは、観たことある名前と思い、後から調べたら、あの横道世之介の方だった
歌舞伎って本当にあんな世界なんだろうか?
歌舞伎は、なんで世襲になったんだろうか?
歌舞伎は、今後どうなっていくんだろうか?
歌舞伎に対して少し興味がわいた
河原での練習風景が好き
吉沢亮美し過ぎんか…と、仕草や指の先に見惚れていました。いや横浜流星も綺麗やったんですが…
決して順風満帆ではない立花喜久雄の人生。まるでカッコウやないか…血に振り回されて可哀想。結局芸やなくて血やないか…のところとか…
喜久雄のことを最初から最後まで真っ直ぐ見ていたのは竹野だけやったなと思う…三代目ってずっと呼んでくれてるやん…
子供の頃の二人が純粋に切磋琢磨している様を見て眩しかったし、そんな二人を、お互いを認めている事を分かっているからこそ衝突する様子は観ていて辛かった。
悪魔にお願いしたものね、そうなるんやろね…と腑に落ちたと思う。
評価が高いのがよくわかりません。
映画館だったので我慢しましたが配信で観てたら途中で観るのをやめてました。
話の展開がつまらない上に意味もよくわからない。
役者が上手とか映像が美しいとか言われていますが、話に入り込めないので映画として魅力を感じませんでした。
二人の女形に万雷の拍手、万感の思い
凄い映画
長くて、つまらなかった
ラスト…
私の奥さんが何度も見に行くので、付いていった
修羅の道
映画を観たら本物の歌舞伎を観に行くまでが『国宝』です
あまりに絶賛されているので、メインキャストの方達が好みではないけど
歌舞伎好きとしては一応見ておこうかと行ってみた。
はじめの30分ぐらいは良かった。
喜久雄の若い頃を演じた子は演技が素晴らしく
心に響くものがあった。
いいぞいいぞと期待に胸が膨らんだ。
でも、歌舞伎役者になってからは…
3時間は長すぎた。脚本も面白くない。
そうだろうなと思ってはいたけど
伝統芸能をやっている方特有の凛とした色気が感じられない。
演じた役者さんが悪いのではない。彼らは精一杯演じられていた。
でも、子供の頃から毎日日本舞踊などあらゆるお稽古をつづけている
歌舞伎役者を演じるには準備が足りなすぎた。
それも将来『人間国宝』になる人物を描くのであれば
最低でも5年は日本舞踊を習うとか、元々日本舞踊の経験がある俳優にするとか。
若い歌舞伎俳優で10年以上かけて撮るぐらいのことをしても良いテーマ。
でも本物の歌舞伎役者なら畏れ多くて演じられないでしょう。
吉沢亮さんが何かのインタビューで、子供時代を演じた俳優さんについて
その感性の凄さに敵わない、嫉妬してしまうようなことを語ってらして
その感覚が正解だと思う。
国宝級イケメンが見たいのではなく、もっと内から溢れる本物が見たかった。
この映画の価値は、感動したら本当の歌舞伎も観に行ってみること。
本物の歌舞伎を、本物の人間国宝をぜひliveで観て感じてほしい。
そのキッカケを与えてくれた映画ではある。
三谷幸喜さんがTVで「国宝」について話題にし、小説が凄く面白いと仰っていたので
やっと小説を買ってみた。なるほど、面白い。
小説を読むにあたって、先に映画を観ていたのでイメージしやすいのは助かる。
それにしてもこれは凄く勿体無いことしたかもしれない。
小説はこんなに面白くてぐんぐん惹きつけられるのに。
三谷幸喜さんかどなたか、Netflixか何かでドラマ化して欲しい。
もしくは、宝塚で舞台化も良いかも。
宝ジェンヌは皆日本舞踊も身についているので。
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