国宝のレビュー・感想・評価
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三浦貴大さんが良い味出してる
三浦貴大さんってホント常に映画やドラマに出てて、毎回色んな役で出られてますよね。良い役柄もクセのある役も、今作も憎たらしい発言したり、、。三浦貴大さん、いい味出してますね!これからも色んな作品で楽しみにしてます!
一言でまとめると「若向けの作品」である
タイトルそのままだと語弊があるので、補足も兼ねてレビューさせてほしい。
大ヒット公開中のロングラン映画で、周囲の評判もいいという理由で鑑賞。
確かに評価が高い部分も理解できるものの、どうしても腑に落ちないのは監督や作者が何を伝えたいのかが見えてこなかった点。結局、何を描きたかったのだろう。
・世襲制への問題提起?
・芸事に魂を売った人間の生き様?
間違いではないのだが、なんだかしっくりこない。
だが、このしっくりこない感情をあまり見慣れない世界である歌舞伎の煌びやかな部分が覆い隠してしまう。そういう点では、裏で血のにじむような努力も華やかな部分しか観客には見せない点は似ているのかもしれない。
原作を拝見していないが、だいぶカットしているのだろうか?
もう少し内容を精査して丁寧にストーリーを描いてほしかった気もするので、少々残念である。
演目も部分部分に散りばめられている。この切り取り方と入れ込み方が歌舞伎に触れてこなかった層には触りやすい感じをもたらしている。
その反面、役者は本気だ。
『曾根崎心中』の鬼気迫る迫真の演技と、妖艶な『鷺娘』は本当に見ものである!
相当な練習量と、よい振付師がついたのだろうと感じた。
あまりに評判が良くて…
とにかく圧倒された
主演2人の筆頭代表作
最高の作品!
7月上旬、口コミを目にしてどんなものかと思い足を運んだ。期待はしていたが、想像を超えるほどの作品だった。邦画史上最高傑作と呼んでもいいのではないかと感じた。
ストーリーの良さ、美しい映像、心を揺さぶる力、俳優の演技の素晴らしさ――いずれかの要素で最高と思わせる映画は他にもある。だが、この作品はそれらすべてを極めて高い水準で兼ね備え、観ている最中は時間を忘れ、見終わった後には感動と爽快感だけが残る。他に類を見ない完成度の邦画だった。
印象的だったのは冒頭の宴席の場面。役者の演技、カメラワーク、映像の色合い、自然な雰囲気から抗争へ至る展開まで、観客を惹きつける力に満ちていた。この時点で「お、これは期待できる」と思わせる力があった。
その後、父の復讐を実行しようとするあたりまでは手探りの感覚もあったが、本編に入ると一気に引き込まれる。役者、カメラ、映像、ストーリー、いずれも最後まで期待を超える出来栄えだった。
主役二人はもちろんだが、少年時代を演じた役者たちの演技が特筆に値する。彼らが前半を力強く牽引し、違和感なく吉沢、横浜へとバトンタッチしていった流れは見事だった。その後は言うまでもなく、作り手だけが満足することなく、観客を意識したエンターテインメントとして完成されていた。多くのレビューが語る通り、様々な要素が揃った傑作だった。
カメラワークも秀逸で、切り取られても美しいシーン、楽屋に入る場面のように動きを感じさせるシーンが織り交ぜられ、躍動感と美しさが絶妙に調和していた。
邦画史上最高傑作と断言すれば賛否はあるだろう。しかし、自然な感想として「そうかもしれない」と思わせる力がこの作品にはある。もしこの映画を低く評価するのであれば、それはジャンルの嗜好が違うか、あまりに映画を観すぎて純粋に楽しむ心を失ってしまったかのどちらかだろう。
それほどまでに素晴らしく、限りなく完璧に近い映画と感じた。
まさに日本映画界の国宝
映画『国宝』を初めて観た時、あまりの素晴らしさに衝撃を受け、この世界観が忘れられず、気づけば3回も映画館に足を運んでいた。
登場する人物一人ひとりがあまりに魅力的で、彼らの心情を探らずにはいられなかった。
主人公・喜久雄
芸に魅入られ、ついには悪魔と取引した美しき怪物。
芸のためにすべてを捨てる覚悟を持った男。
彼の存在は、芸の神域に踏み込んだ者の象徴だった。
第二の主人公・俊介
丹波屋の血筋とともに、糖尿病という宿命まで背負った男。
喜久雄の存在が、彼に“本物の芸に生きる覚悟”を植えつけた。
苦しみながらも、芸に殉じる姿は胸を打つ。
裏の主人公・春江
この人の生き様には脱帽した。
愛する喜久雄に「結婚しよう」と言われた時、「私は贔屓になる」と返した覚悟。
自分の存在が彼の芸の邪魔になると悟り、悩みながらも俊介の弱さに寄り添い、支え続けた。
俊介を本物の役者に育て、最期には丹波屋の女将として、喜久雄=国宝・五代目花井白虎の贔屓として舞台を見届けた。
彼女こそ、この物語の“影の主役”だと思う。
四代目・花井白虎
御曹司である俊介よりも才能を持つ部屋子・喜久雄を、丹波屋のために認めざるを得なかった。
息子への愛を封印し、当主として苦渋の決断を下す。
それでも息子の再生を信じ続け、病に倒れた姿は切ない。
丹波屋の女将・幸子
愛する息子よりも才能を持つ喜久雄への恐怖と嫉妬。
芸のために彼が必要だと理解しながらも、葛藤を抱え続けた。
その沈黙と眼差しに、芸の家を支える者の覚悟が滲んでいた。
国宝・万菊
血筋がすべての世界で、芸だけで頂点を極めようとする喜久雄の覚悟を見届けた人。
彼の沈黙は、芸の神域に立つ者の“試練”であり、“祝福”でもあった。
まだまだ魅力的な人物が沢山居て、書き足りないが、それぞれの心情があまりにも美しく、深く、
この作品は私にとって、人生の宝物のような映画になった。
ぞっとするほど美しい
歌舞伎を知らなすぎて見るのを躊躇っていたものです。三時間だしな〜とか歌舞伎か〜とと二の足を踏んでいたけど更に一歩踏み出してみて良かった。圧巻だった。
何も知らないがゆえに藤娘や道明寺の美しさに惚れ惚れしていたけど、あとで芸能に詳しい友人に聞いたら『奈落から上がってくるのは化物』、『道明寺のストーリーは蛇になって好いた男を寺の鐘で殺してしまう話』、『鷺姫は父親の行いで今自分は地獄のような仕打ちを受けて踊っている話』とだと聴いてそこまでキクオのストーリーに題目を落とし込んでいるんだ…!と感動しました。
四谷心中の足を見せることも素晴らしかった…!ここで右足の先を見せることに意味があったのだね〜と友人を話していたら『四谷心中は花魁の話だから』『花魁は足袋を履いてはいけないから』と聞いた時も目から鱗…!私なんぞは四谷心中を演じきった後の孤独感と鷺姫を舞い終わった後の孤高感の対比が崇高で綺麗で怖くて息を呑んでいただけだったけどわかる人が観るともっと深いところまで理解できて作り込みに驚くんだろうな。
歌舞伎って面白いなぁと思った。実際に観に行くのはまだ少し若輩感が拭えなくてジタバタしてしまいそうだけどいつか本物を鑑賞してみたいな。
三時間は青年が国宝になるまでに必要で納得の長さだった。でも、お尻はゴワゴワになった気がする(笑)
名作文学のような立派な物語だと勘違いした見方をすると、内容が低俗に...
名作文学のような立派な物語だと勘違いした見方をすると、内容が低俗に感じられるだろう。
妙に高尚な作品に違いないと思っている人が多いようだが、本作は、お昼の連続テレビドラマのような、波乱万丈の純粋な娯楽ドラマにすぎない。
しかし役者たちの熱演・好演で圧倒的な満足感を得られるため、並みの映画ではなくなっている。
歌舞伎の舞台も満足できるように見せてくれる。(この監督は「フラガール」のときもステージの見せ方が見事だった)
話を面白くするための展開が、あまりに都合が良すぎるために、いかにも作り話と感じさせるのが欠点と言えば欠点なのだが、その中で動いている登場人物たちが、脇役にいたるまでみんな魅力的なので面白く観れる。
本作は、あくまで娯楽映画の傑作だ。
3時間も集中力を途切らせずに観れるという点だけでも、普通のことではない。
観るなら映画館
人に勧めやすいきれいな映像ととっつきやすいお話
冒頭から任侠すざまじい
カッコいいタイトルバック
セリフがなくとも伝わるシーン
ひとことのセリフで今までの事がわかったり
こんなに削ぎきっても3時間…ほぼ一生を描ききる
思いをはせて勝手に涙してしまうシーンも多数あった
一昔前だったらイジメたりする展開になって興ざめだろうけど、そんなシーンがないからこそ面白く苦しくなる
世襲制 血の繋がり 遺伝 芸を極める 好きなものは好き これしかない
青春群像も織り交ぜ 現代とのギャップ
時間をかけて描写されないからなのか
人物ひとりひとりのあの時の気持ちを考えてしまう
鑑賞後の満足感というか今になってなるほどとか
誰かと答え合わせしたくなる
そして、ところどころにニヤリとする仕掛けもあって…
あらすじを語りだすとネタバレに行き着くので
人に勧めるときは要注意
観た人とは是非答え合わせしたいものです
低評価つけようがない
吉沢亮、横浜流星お二人はこの役を演じるにあたってどれだけ苦労したか。命をかけて役にあたったのでしょうね。人間国宝を演じるなんて、形だけ真似しても通用しませんもん。
ただの人生のドラマじゃないです。
言葉にはできないので評価が難しいですが、マイナスになるようなところが何もないので一つの作品として完璧だなと思いました。
極太エンターテインメント
素晴らしいが「さらば、我が愛 覇王別姫」はこえられない。
本を読んでから観たので、映画は原作の良いとこばかりを詰め込んだ感あり。映画では描ききれていない、名場面が本ではあじわえる。
先入観なく、映画を観てから本を読んだ方が良いかも。
特に「徳ちゃん」の役割は本では重要で魅力的。本でご堪能あれ。
ラストは本とまるでちがう。本のラストを期待していたのだが。すごいスケールのラストです、本では。ラストを楽しみにしていたので、ちょっとがっかり。
吉沢、横浜の舞は凄い。シロウトがたった一年半であそこまでになるのか,と。私は6回観に行き、4回は2人の舞を見に行ったもの。
ストーリーは、壮大なメロドラマ、かな。わかりやすい。
壮大といったら、やや似ている感のある、香港の世界的名作「さらば、わが愛 覇王別姫」。こういうう映画を作りたかった、と李監督。
確かに、国宝は、覇王別姫の撮り方に似てるところがある。
やはり京劇と歌舞伎の華やかさ、スケールの大きさで、圧倒的に覇王別姫に軍配だと思う。中国の50年を、京劇を通して、レスリー・チャンが圧倒的な演技と美と京劇、そしてあの色っぽい顔と演技で見せてくれる。
衣装、メイク、圧倒的に覇王別姫がうえだし、なんといっても世界的俳優のレスリー、チャンの色気と舞の素晴らしさ。
これらに、激動の中国の歴史をのせ、とにかく素晴らしい。
こちらも約3時間の大作。
中国香港中国の映画業界では「レスリーは彼だけの色気と演技を出し切ってしまったら、あとはどんな役をするのか」とまで言われているとか。
「ブエノスアイレス」も傑作です。
自殺してしまったのが本当にかなしい。
本当は今日も国宝を観に行こうと思っていたいたけど、覇王別姫を観てしまうと、国宝がちんマリとして見える。
さらば、覇王別姫、絶対見た方が良いです。
映画館で映画を観ることの価値
ひとつの技能を極めるとは
世間の評判が良くずっと気にはなっていましたが、歌舞伎を全く知らない為なかなか気乗りせず観ていませんでした。
公開から3ヶ月経ち、鑑賞者の話を聞きふと観たくなりやっと鑑賞しました。
※「流石に空いてるかな?」と思って映画館に行きましたが、席が半分以上埋まっておりビックリしました。笑
感想は久しぶりに凄い映画を観た!と思えるくらいとても面白かったです。
全体的なストーリー展開はシンプルでわかりやすく、また歌舞伎を全く知らなくても映画を観ていく中で、歌舞伎は世襲による狭くて濃い世界であること。その世界で技能を極める事は計り知れない苦悩や大変さがあること。がよく伝わりました。
その前置きがあって、歌舞伎本番の演技の迫力と緊迫感、映像美には途中映画という事を忘れて素直に圧倒されてしまいました。
上記に没頭できたのは、歌舞伎の名門の跡取りである俊介(横浜流星)と、その名門の当主が才能を見抜いた喜久雄(吉沢亮)の2人の演技力がとても良かったからです。
特に喜久雄の努力と才能と美を兼ね備えても「血」だけは手に入れる事が出来ない嫉妬や怒りを、吉沢亮が恐いくらい見事に表現されていて素晴らしかったです。
この映画を観て、ひとつの技能を極めるとは、他を全て捨てる覚悟の証し。そう感じました。
雰囲気映画なのに3時間もある
結論から言って、決して傑作とは思えない。なぜこれだけ評価されているのか分からず、周りと自分との評価が乖離した一作品。
かろうじて評価できる点は映画序盤の期待感と、おじさんたちの演技力の高さなど。
その評価できる点を裏切るような脚本の薄さと、引き伸ばされた映画の時間全体が★1.5とする理由の全て。雰囲気を楽しむ映画としてなら良いが、それなら割り切って切り良く1.5時間くらいで終わらせて欲しかった。主役の人たちの演技も鼻につく感じで、ぎこちなくどうも好かない。「純粋に応援できる登場人物が出てこない」ということ自体は邦画あるあるだが、やはり3時間ある映画でそれをやられるとしんどい。
長時間にわたる動きのない映像と展開。観終わったときの徒労感がとにかくすごかった。
全2343件中、301~320件目を表示
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