「国宝とは何か?想像力が試される。」国宝 千田一夜さんの映画レビュー(感想・評価)
国宝とは何か?想像力が試される。
ゴッホのことを想像するのが難しいのと同様に、市井で健康に普段の生活を送る自分には感情移入することは難しい。国宝の域、想像力が試される。
それでも、人間の業、執念や欲望、運命や選択、神と悪魔、目的と手段、生と死、孤独と親愛、さまざまな葛藤が映像、音楽でスクリーンに繰り広げられることで、偉大な芸術作品に接した畏怖を感じる。
そして、死の床でいったい自分は何を思うのだろうか、と考えさせられる。
惜しむらくは、尺を3時間に収めるにあたって、伏線が多すぎて、回収することを優先するあまり、大局的に重要なシーンがカットされているのか、観客を置き去りにしている部分がある。
配信ではカットした部分を補完したディレクターズカット版を出してほしい。
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