「何度見ても同じように新鮮で、もう一度見たくなる」国宝 ころさんの映画レビュー(感想・評価)
何度見ても同じように新鮮で、もう一度見たくなる
クリックして本文を読む
何度見ても同じように新鮮で、もう一度見たくなる。
初めて見たときは喜久雄の絶望的なまでの孤独を感じて怖くなった。
2回目に見た時は、ここまで歌舞伎という芸能が今に残っていることに深く感慨を覚えた。
そして今回、我ながら不思議なことに「舞台の上では男ばっかりだな」と思ってしまった。
これは長い歴史がそうさせたもの。
舞台の表だけではないシーンを見て、芸だけに邁進できる環境はこれしかないのか、と思わずにいられなかった。
曽根崎心中の舞台で喜久雄と俊介が舞台で支えあうのも、男女ではあり得ない光景のように思えた。
友情というよりはとにかく芸、芸、芸、それだけが伝わって空恐ろしい気持ちになった。
また、舞台の外では軽やかながらも生きている人間らしいずっしりとした重量感をもつ喜久雄や俊介が、舞では人外のような存在になっていることもまたこの世界の恐ろしさと凄みを体感した。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。