「映画の神様によるもの」国宝 ざむざむさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の神様によるもの
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3分の1を見たぐらいのところで傑作だなと感じ、見終わってあらためてそう感じた。ただどこに自分が感動したのか分かりかねるところがあって、考えてしまった。
喜久雄のサクセスストーリーとしても良いできだし、芸に憑かれた芸術家の生涯を描いた芸道ものとしても良い。
ただし前者としてみると、主人公に才能がずば抜けすぎて成功に至る道筋に共感できないし、芸道ものとしては主人公の芸の到達点が美しい景色では説得力が薄い。
ただしそんなことはまるで気にならない。
絢爛豪華な絵と演技に訳も分からず感じ入ったというのが正解だったのではないか。
安珍清姫の説話を知らなくても娘道成寺のシーンは痺れるほど切ないし、曽根先心中も説明不要。また歌舞伎役者じゃない主演二人がうまくいっていない演技と会心の演技を歌舞伎素人でも分かるぐらい演じ分けていたのには声もでない。
映画の出来の決め手は天の配剤なんだと感動。
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