「生と死の美しさとは」国宝 赤の他人さんの映画レビュー(感想・評価)
生と死の美しさとは
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レビューが二分していてオモロそうだったので観てみた
友情物語としてそこそこ面白かったかな
喜久雄少年を演じてた黒川さんの表情よかった
父親の死に際をかぶりつきで見ようとしてる様から、喜久雄は死と美しさに魅了されてるのかと思ったけど、そこまで狂気的な人物ではなさそうでした
ただ、最後まで舞台の美しさを体感する表現が散らつく雪のような煌めきだったので、あの日の事は喜久雄の脳裏に刻まれているのだと思う。
「雨宿りや」ってセリフが現実としての雨宿りと、精神的に助けを求めているような心情が混ざり合ってるようで良かった。
「血ぃガブガブ飲みたいわ」って言ってたシーンが良かったなあ
直前の喧嘩で悔しさと妬みを滲ませた半弥が、東一郎の苦悩と恐怖にキチンと向き合った瞬間だと思う。
しかし、長い
襲名披露くらいまででよかったかなと、個人的には感じちゃう
三代目半二郎の凋落も、半弥の復活劇からの病魔との闘いもドラマチックではあるけど過激かなと感じちゃった。
後半の曽根崎心中は映画としては盛り上がり部分だろうけど、いち舞台として観た時に成立しているかはよく分からない……半分役から降りてるような芝居を見せられても不安になりそう
カメラマンの件もドラマチックねえと思う。
彼女の苦悩と悲しみは「他にはなんにも要らん」と悪魔はんに父親が願った時点で充分表現されてると思う。
エンドロールで流れる井口理さんの美しい高音の歌声は、女形の生き様を描いたこの映画にマッチしてて心地良い余韻を感じられました。
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