「「国宝」を観て」国宝 ななふしぎさんの映画レビュー(感想・評価)
「国宝」を観て
当初、その日観たい映画がもう一本あったので、「二本観ようかなぁ」くらいの気持ちだっのだが、当日が近づくにつれて「私の体力では多分観れんだろ」と、いう気がしてきていた。
前日は早く寝て、身体も心も整えて臨んだのだが、にも関わらず私は完全にうち抜かれており、何に打たれたのか、何に撃たれたのか、何に討たれたのか、何に射たれたのか分からない。ただただ涙が流れた。
私の生き方を問われているようだった。
吉沢亮さんは理解しているつもりでいた。素晴らしい俳優だと知っているつもりだった。
その考えを遥か高く飛び越え、激しく困難で険しく鋭いひとりの男の人生を生きていた。
貴方はどれだけの高みを目指すのか。
李相日監督の作品を観るのは初めてでよく知らないのだけれど…
すべての出演者が鋭く描かれており、もう女性陣に関しては、素晴らしいとしか言いようがない。愛し愛されることを求める人。愛することだけを求める人。愛されることだけを求める人。standing ovationである。
歌舞伎のことは、ほぼ知らないのだけれど、吉沢亮さんと横浜流星さんの舞台のシーンは圧巻である。
田中泯さんには平伏してしまった。
とにかく、観なければならない映画である。
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