劇場公開日 2025年6月6日

「凄まじい芸の道への執念」国宝 iccoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5凄まじい芸の道への執念

2025年6月11日
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鑑賞方法:映画館

うん。凄かった。

芸の道という狂気の嵐の中で生きた喜久雄と俊介。
二人で切磋琢磨して極めた世界、でも選ばれるのはいつもどちらか一人だけ。
悪魔と契約したのは喜久雄か、それとも血より芸を選んだ師匠なのか。
どんなに運命から見放されたように見えても尚、逃れられないその凄まじい芸の頂点への執念に胸を掴まれたし、泣けた。

今日気づいたけど、歌舞伎役者って性別も年齢も演じるのね。
花の妖精の女の子も、ベテランの男性の先生が演じているのに何とも可憐で色っぽいので、なんか違和感なく受け入れてたけど、考えてみたらすごい技術だよな!!

そして映画観ながらずっと『ダンス・ダンス・ダンスール』(ジョージ朝倉・作)が脳裏にチラつきました。
あの喜久雄が感じてたダイヤモンドダストみたいなキラキラは、潤平が感じてたアレだと思う。
多分選ばれし人しかみられない世界なんだろうなぁ。
自分を追い込んで芸の道を極めた人だけがみられるキラキラなのかもしれない。

原作を上だけ読んでから参戦。
子ども時代は二人とも勝ち気で男の子らしい感性を持ってたと思う。二人にしかわからない、厳しい日々のお稽古を通して友情とも家族愛とも言える関係が、成長とともにすごくドラマチックに描かれていて面白かった。
お互いが永遠のライバルで、大好きで大嫌いの誰よりも強い絆の二人。
彼らの生き方は、どっちも美しかったし、可哀想だったし、同じくらいしんどかったと思う。

しかし壮大な愛と友情と何より狂おしい芸の道であった。
俳優さん、全員素晴らしかった。何というか説得力があったわ。
たっぷり堪能させていただきました。

icco
iccoさんのコメント
2025年6月17日

きーろ様、本当そうですよね。
あのキラキラを見るまでにどのくらいの努力を重ねたのかと思うと、あのシーンの見え方も変わってくる気がします。

icco
きーろさんのコメント
2025年6月17日

キラキラで飛んできました。どんな世界でも選ばれし人しか見えないのがキラキラなんですよね。

きーろ
iccoさんのコメント
2025年6月12日

ひなさま、フォローありがとうございました。
こちらこそ素敵な感想を読ませていただきありがとうございました。
なんとも壮大な芸の道の物語でしたね。1日目の今日は消化不良気味なので、ゆっくり脳内で余韻に浸りながら消化して行きたいと思います。
よろしくお願いします。

icco
ひなさんのコメント
2025年6月12日

iccoさま
共感ありがとうございます🙂
フォローさせていただきました🤭

>うん。凄かった。
二人で切磋琢磨して極めた世界、でも選ばれるのはいつもどちらか一人だけ。悪魔と契約したのは喜久雄か、それとも血より芸を選んだ師匠なのか。どんなに運命から見放されたように見えても尚、逃れられないその凄まじい芸の頂点への執念に胸を掴まれたし、泣けた。

>今日気づいたけど、歌舞伎役者って性別も年齢も演じるのね。花の妖精の女の子も、ベテランの男性の先生が演じているのに何とも可憐で色っぽいので、なんか違和感なく受け入れてたけど、考えてみたらすごい技術だよな!!

>あの喜久雄が感じてたダイヤモンドダストみたいなキラキラは、潤平が感じてたアレだと思う。多分選ばれし人しかみられない世界なんだろうなぁ。自分を追い込んで芸の道を極めた人だけがみられるキラキラなのかもしれない。

このサイトで、この作品で、このレビューに出会えてうれしいです🥰
レビュー読んで、ちょっと泣きそうになりました🥲

ひな
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