「芸能の道を極めると言うことは孤独」国宝 みやこわすれさんの映画レビュー(感想・評価)
芸能の道を極めると言うことは孤独
鑑賞後少し期間があいてしまいましたがコメントさせていただきます。
3時間に及ぶ長い作品でも私は個人的には吉沢亮目当てだったので、全く辛さは感じず久しぶりに亮様の美しいお姿に見惚れていました。
ネットでも賛否両論ありますが、
見応えがあったし、1回だけでは拾いきれずに見逃してしまった箇所もあり全体的におさらいしたかったので2回観ました。
個人的には人間国宝役の田中泯さん〔恥ずかしながら、この映画観るまで全然知りませんでした💦〕がすごいと思ったのと、横浜流星さんをはじめ〔もう横浜さんについてはダブル主演の粋だと思っています〕渡辺謙さん、寺島しのぶさんなどの脇を固める全ての俳優さんが豪華で見ごたえありました。
喜久雄が芸を極めていく中で避けられない孤独感に苛まれる場面は映像の中でもしっかり表現されていて観る側の心に伝わって来ました。
少し話は逸れますが、名俳優と呼ばれる方達や芸能の世界に生きる方には華やかな反面、常人には理解出来ない孤独が有るのだというドキュメンタリー番組が過去にありましたが〔アラン.ドロンのインタビューを含めたBSで数年前に配信されて居た番組がありました〕その中でのワンフレーズを思い出しました。月並みな感想ではありますが、強く感じずにはいられませんでした。
私が一番心に残ったシーンは、ラストのカメラマンの女性の方〔瀧内公美さん〕との会話…『藤駒と言う芸者を覚えてますか?』『覚えてるよ』と言うやりとりのセリフだったと思う…の場面です。その時の吉沢亮さんの表情が忘れられません。
色々な、本当に色々な事を乗り越えて人間国宝という域に達した主人公が色々と切り捨てざるを得なかった事に、数奇な巡り合わせで再び引き寄せることができた場面〔親子の再会〕だと感じられて、失われた時間や気持ちなどがゆっくりとまた再生されで行けるのではないかと言う希望のようなラストに感じられて、最後はとても清々しい気持ちになれました。
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