「レスリーチャンの亡霊が」国宝 ボンボンのんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
レスリーチャンの亡霊が
自分の中で最も美しい映画「覇王別姫」の女形という究極美の世界観を長年追い求めていた。
日本を代表するふたりの俳優、 吉沢亮 と 横浜流星 が、見事に演じきってくださった。
たいへんな覚悟と念入りな役作りが必要なのは、素人目でみてもわかる。
3時間という映画にしては長めの尺だが、それでも4時間半もの長さを泣く泣く削ったという。
不要な箇所はなかったように思える。
私は原作は読んでいない。
喜久雄と、翻弄された3人の女性の視点をもう少し描いて欲しい、との声があがっているようだが、もしかしたら削られたのはその尺かも知れない。
そこまで丁寧に描いてしまったら、前編後編のふたつの映画作品に分かれてしまうことになったのでは。
(私としては大歓迎ですが)
とても曖昧な描かれ方ではあったが、
命を削って極めた人間でないと到達できない景色があるようだ。
もっと深く酔いしれたいので、もう一度、観に行きたいと思う。
アカデミー最優秀、でとどまらず、覇王別姫のように30年後も愛される作品になって欲しいし、それぐらいの熱量と息の長さを感じる強い作品だと思う。
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