「晴れ晴れした気持ちで見終わる映画ではない」国宝 ぽぽJr.はうちやさんの映画レビュー(感想・評価)
晴れ晴れした気持ちで見終わる映画ではない
日本の伝統芸能では脈々とある不条理の中で外から入った役者、生を受けた時に芸能を背負う事を義務付けられた役者のドロドロとした社会の中で役者の高みに到達する迄の物語ですが、
令和の時代でも名跡の格、役者経緯(歌舞伎の実子(生まれ順)、部屋子、弟子)、親等のの後ろ盾(大大名跡は例外)が物を言う世界で昔は顕著に出た時代
国宝にに登り詰めるには喜久雄の様に色々と捨てて演じる事にだけ突き詰めないとダメな世界だったのかな
同じ役者として近くで見てきたとはいえ吉沢(子供時代の黒川)さん、横浜(子供時代の越山)さんの名演があったからこの映画が成り立ってると思います。
周りの役者も重厚で終始重く客が息をつく時間が少ない映画で客の心をずっと揺さぶらせ続けます。
原作と吉田修一さんの作品を読んでないので小説の空気感は分かりませんが、
娯楽映画と言うよりは舞台演劇に映画のダイナミックさを与えた作品で2時間55分見続けるのは体力がが必要です(特に心、脳疲労は注意)
この頃の映画で2時間55分もの大作は無いですし見続ける内に頭が疲れた寝てしまう方がいると思います。
最後の言葉が物語としてはいい場面で役者として人生を全振りした喜久雄に手向ける言葉としていいとは思うけど………
最後に喜久雄が見てた風景(イメージ)も
私にはなんかモヤモヤが残る映画でしたが名作、傑作だと思うので星5です
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